昨日があるから今日があるのです。今日があるから明日があるかもしれないのです(香取慎吾)おへそのサービスあります(杏)
コントといえばお笑いのイメージがあるが・・・本来は寸劇・・・短い芝居のことである。
ドラマはある意味でコントの積み重ねであると考えることができる。
今回はかなり、それを意識した構成になっている。
効果をあげているものもあるが・・・惜しい部分もある。
しかし、全体としてはかなりいい感じに仕上がっている。
できればすべてに笑いを求めたいところだが・・・そうなるとお茶の間もある程度、求められてしまうからな。
で、『幽かな彼女・第4回』(フジテレビ20130430PM10~)脚本・古家和尚、演出・星野和成を見た。今回は小原南中学校3年1組副担任で英語教師、ダンス部顧問の林邦彦先生(北山宏光)のフィーチャー回である。このために3年2組の生徒はダンス部に属する藤田ともみ(上白石萌歌)にスポットライトがあたる。藤田ともみは自称「運動も勉強も苦手でとりえがないタイプ」である。合わせ技で藤田ともみが憧れる学力ナンバーワンの生徒・葉山風(柴田杏花)もそれとなく存在を認知される仕組みになっている。
朝の職員会議のコント
ダンス部の朝練習の指導で遅れた林先生がハイテンションで入ってくる。
「いやーっ、生徒に教えるにせよ、ダンスって難しいけど楽しいですよね」
気まずい空気の教室。
「およびでない・・・およびでないね・・・こりゃまた失礼しました」
ここで副校長・霧澤和泉(真矢みき)が「課外活動の顧問を外部から招聘する制度を今週から試験的に行いたいと思います」
林「・・・ええーっ」
進路指導のコント~京塚りさ(山本舞香)篇~
りさ「あたしが一番って・・・先生、きらいなものから食べるタイプでしょ・・・」
神山暁(香取慎吾)先生「もしも、好きなものから食べるとしたら・・・」
りさ「きもっ・・・」
神山「・・・」
回想のコント
たった一度だけ、葉山に勉強を教えてもらった藤田はそれ以来、葉山の後ろをついていくひよこになってしまう。
葉山「あのさ・・・いい加減、うざいんだけど・・・」
藤田「・・・」
葉山「だって・・・あなたつまらないんだもの」
その時、藤田は心の底から「変わりたい」と思った。
葉山がそこまで読み込んでいたら・・・神である。
林先生と藤田の愛のコントその1
藤田「林先生、私にダンスを教えてください」
林「よし、おれのコーチは地獄だぞ」
物陰からお蝶夫人が嫉妬の目で二人を見る。
霊感教師と幽かな彼女のコント
アカネ(杏)「私、白装束(屍衣)じゃなくておしゃれな洋服が着たいんですけど」
神山「誰にも見えないんだから意味がないだろう」
吉岡さん(佐藤二朗)「着たい衣装を燃やすと着れる~」
神山「どんなシステムだよっ」
アカネ「買って、買って、燃やして、燃やして」
神山「帰らしてもらうわっ」
進路指導のコント~柚木明日香(広瀬すず)篇~
柚木「掘出学園一本で・・・」
神山「芸能コースですね」
袖木「あの・・・藤田ちゃんにもなんか言ってやってくださいよ」
神山「どうして」
柚木「あの子もさ、壁をのりこえようとしてると思うんだ」
神山「モデルとダンサーの魂の共感ですか・・・」
袖木「東宝シンデレラもそろそろ当り引かないとね~」
神山「おいおいっ」
林先生と藤田の愛のコントその2
お蝶夫人「最近、コーチと特訓しているそうじゃないの・・・成果をみせてもらうわ」
藤田「はあ・・・はあ・・・(なに・・・この・・・プレッシャーは・・・)はあはっはっはっ」
林「過呼吸かっ」
河合千穂(前田敦子)先生「やめときな・・・あんたの愛が藤田を追い詰めているんだ」
林「そんな・・・俺はただ・・・ダンスを・・・」
副校長「ナイス・アドバイス・・・」
河合「もう、猫とはおさらばさ」
副校長「そうかな・・・今度は負け犬のボイスチェンジャー仕様なんじゃない」
河合「・・・ちっ」
河合飲んだくれのコント
河合「酒~、なんだってんだ・・・あたいは局アナになりたかったんだよ~、学校の先生なんてやってられますかっつーの、泥酔しますよ~、酒乱ですよ~、また、誰かにかつがれちゃいますよ~、卒業したし、二十歳も過ぎたし、これが自由と言うものかしら自由になるとさびしいのかい、酒~、酒~、スイッチは喉の奥ですよーだっ」
幽霊女のお説教タイムのコント
アカネ「買ってよ~、燃やしてよ~」
神山「いい加減にしなさい」
林「クラゲのサラダに、回鍋肉、麻婆茄子、エビチリ、酢豚、黒酢あんかけやきそば、炒飯、ふかひれスープ、春巻、ごま団子、杏仁豆腐できました~」
神山「中華料理店かっ」
アカネ「いただきま~す」
神山「切り替え早っ」
林「そうですよね・・・切り替えないと・・・」
神山「アンケートワースト3の僕が言うのもなんですが・・・」
アカネ「時間は一瞬、出会いは一生です」
神山「以下同文です」
林「どういう意味ですか・・・」
神山「意味がなくても価値がある・・・生徒と一緒に流した汗・・・PRICELESS」
林先生と藤田の愛のコントその3
林「藤田・・・待ってるぞ」
藤田「コーチ・・・」
神山「変わりたいんだろう・・・変身したいならポーズは最後まで決めないと・・・」
藤田「魔法少女みたいに一瞬途中で全裸になったりしませんよ、私・・・本編(劇場公開作品)ならともかく」
神山「東宝かっ」
進路指導のコント~葉山篇~
葉山「私の学力、すでに高校卒業程度で、東大一発合格クラスですよ・・・進路指導なんて無意味じゃないですか」
神山「無意味でも・・・君の友達が変わろうとしていることには価値があるんじゃないかな」
葉山「ふっ・・・」
林先生と藤田の愛のコントその4
藤田「やりました、コーチ、やりましたよ・・・」
林先生「こんなに・・・うれしいことはない・・・」
お蝶夫人「今回は私の負けのようね・・・」
河合先生「ちっ・・・」
幽霊と霊感教師の買い物のコント
店員「・・・女装マニア?」
幽霊のおへそのコント
アカネ「お、おへその横にも・・・なんか穴が・・・」
進路指導のコント~根津(森本慎太郎)篇~
根津「先生、森野小夜(森迫永依)にはちょっかい出すなよ」
神山「なんだ~、好きなのか~」
根津「ち、ちがうよお」
予告のコント
森野「学校で私が見たのはナイフを持った幽霊・・・それとも中学入学後ついに不良になった永沢くん?」
関連するキッドのブログ→第3話のレビュー
シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様の幽かな彼女
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コメント
キッド劇場おつかれっす。(^O^)
幽かな彼女面白くなって来ましたね。
香取くんの役が説教くさくなくて、杏ちゃんや佐藤さんとの掛け合いも面白いし、とても見ていて心地よいです。
MONSTERSの何倍も…。。。
やっぱり脇を固める人がしっかり演じてくれると安心して見れる、と思いました。
ドラマって期待してたら裏切られるけど、期待してなかったドラマが面白かったら次の週が待ち遠しくなります。
今期はキッドさんも書いておられましたが、TAKE FIVEが一番期待外れで初回見て切ってやりました。
まだトカゲの方がましだった。
意外と面白く見てるのが、お天気お姉さん。笑わない武井咲がいいんですよね。棒のササキキは置いといて(笑)
でも一番のお気に入りは柴田恭平様(*^o^*)
久々に見るコミカルな演技にすっかり惚れてしまいました。
おっと、話が横道反れた。
しかし今期もいじめエピ多いですよね。
現代じゃ避けて通れない問題なのかもしれないけど、子供でも本気の人を見抜く目は持ってるんだろうなと、幽かな彼女を見て思ったのでした。
投稿: なっち | 2013年5月 2日 (木) 03時29分
帝国臣民はトンチキがお好き~なっち様、いらっしゃいませ~可愛いよ山P可愛いよ
慰労のお言葉、ありがとうございます。
雨の日もあれば晴れる日もある・・・ということで
今回は「M」とは違って
穏やかな気持ちでオンエアを待てるのでございますね。
よろしゅうございました。
まあ、キッドの場合はどんなドラマでも
それなりに楽しむのでございますが・・・。
やはり、脚本がある程度、左右しますね。
「よい脚本があればクソ演出でもなんとかなるが
クソ脚本はよい演出の仕様がない」
という鉄則がございますので~。
まあ、期待というものは
裏切られるためにするのが基本でございます。
「T5」は「ドラマ」としてはまあまあなのですが
「悪の美学」が全くないのが
困っちゃう点なのですな・・・
なにしろ・・・悪魔なので。
あえて言えば・・・劇中で歌われる
「T5」はすべての「T5」の中でも
最悪の部類ですな。
名曲がだいなしでございます。
「もう一度君に、プロポーズ」の主題歌「ただいま」の
アーティストとは思えない仕上がりで
おそらく曲との相性が悪いのでしょうな。
「トカゲ」は「トカゲ」で最悪ですけどね~。
「お天気お姉さん」はレビューできなくて
残念なほどに毎回充実しています。
適度な変態度が効いてますな。
お天気女、らくだ、ゆとりのトライアングル最高です。
壇蜜、佐々木希、笛木優子の脇役トライアングルも
好感触でございます。
やはり、脚本家の味ですねえ。
「空飛ぶ広報室」はまあ、無難な感じでございますねえ。
原作がある程度しっかりしているので
脚本がはずさなければ大丈夫というところでしょうか。
柴田恭平は昔取ったなんとやらですな。
キッドは基本的に「いじめ」というネーミングは
一種のプロパガンダによるものだと考えています。
基本的には「弱いものいじめ」ですよね。
この最初の部分を抜くと意味不明になるのですな。
日本は全世界を敵にして戦い敗れた国ですから
基本的には世界ののけものの立場であり
物凄く弱い。
だから・・・英霊を鎮める行為でさえ
辱しめられるという「弱いものいじめ」に
さらされる国家です。
そういうことを隠蔽するために
「いじめ」が捏造されていると考えるのですな。
意地悪、迫害、虐殺、疎外、監禁、凌辱、暴行・・・
そういうことを「いじめ」で片づけられても困りますな。
特に多数が少数を否定することを否定したら
民主主義は成立しませんからねえ。
もちろん・・・「弱いものいじめ」は絶対にある。
そして、それを許さない正義の味方こそが
ロマンの根底をなすもの・・・。
「幽かな彼女」はそういう基本をおさえてあるドラマということが言えるのです。
投稿: キッド | 2013年5月 2日 (木) 05時18分