あまちゃん、六番目の土曜日(小泉今日子)
六番目と言えば・・・小夜子である。
ドラマとしては2000年の春ドラマ(NHK教育)で・・・謎の転校生(栗山千明)が登場する。
ヒロイン(鈴木杏)の母親を演じるのは美保純である。
懐かしい少年ドラマシリーズのオマージュに満ちた作品だが・・・このドラマ愛の詩シリーズも懐かしいものになってしまった。
しかし、「転校生」の物語は永遠に続くのである。
さて、ドラマはもちろんフィクションだが・・・このブログにおいては書き手であるキッドもまたフィクションである。
そして、今、ブログを読んでいるあなたもフィクションである。
もちろん、それを現実と考えるのはあなたの自由だが・・・ここでは仮にあなたの現実をレベル1のフィクションとしておく。
レベル1のフィクションの世界ではどこかにリアルなキッドがいるはずだとあなたは想像できるだろう。
そこには美保純だとか小泉今日子もいるのである。
しかし・・・レベル1から見ると芸能界というフィクションは少しフィクションの濃度が濃いのではないかと考える。
そこであえて・・・これをレベル2のフィクションとしよう。実はこのキッドはここにいます。
リアルなキッドとブログ上のキッドはある意味、別人ですからな。
同様に、女優・小泉今日子とリアル・小泉今日子もある意味別人なのである。
さらに・・・美保純と「六番目の小夜子」の役を演じる美保純は別人で、また「あまちゃん」に登場する熊谷美寿々(美保純)も別人である。
実はドラマ「六番目の小夜子」には原作があり、小説「六番目の小夜子」はまた別次元に存在するのだが・・・ここは単純にドラマや小説は並列的なレベル3のフィクションだと考える。
これがフィクションについての基本である。
レベル1のリアル・小泉今日子。レベル2の女優・小泉今日子。レベル3の天野春子(小泉今日子)が同時に存在しているのだ。
この区別がつかないと・・・基本的に精神の正常さが疑われるのである。
レベル2あたりでスキャンダルが発生して、レベル3がいろいろと影響を受けるのは・・・この精神異常な人々が原因なのは言うまでもない。
もちろん、レベル2ではそういう精神異常の人々の弱みに付け込んでビジネスを展開しているので善悪の問題ではないことをお断りしておく。
リアルな人間のメンタルなんてフィクションの前では脆いものだという考え方もあります。
さて・・・そういうフィクションの構造の中で・・・レベル3はレベル2やレベル1にいろいろと租借するのが普通である。
たとえば・・・ドラマ(レベル3)の中では現実(レベル1)の西暦のようなものが使われていて「2008年」だったりする。そして・・・芸能界(レベル2)でアイドルだった松田聖子のようなアイドルが存在するのである。しかし、アイドルの小泉今日子は不在らしい。
そのことがドラマのフィクション性を高めるし、同時に芸能界の小泉今日子のフィクション性も証明する。
つまり・・・ドラマの中では芸能人・小泉今日子がいなくても問題ないのである。
今回、天野春子(小泉今日子)はカラオケで「潮騒のメモリー」をリクエストされる。
1984年の映画の主題歌だが・・・レベル1のほとんどの人が知らない曲なのである。
しかし、レベル2の脚本家・クドカンは知っているだろう。
なぜなら・・・「潮騒のメモリー」はドラマ・オリジナルのフィクションだからである。
どんな歌で・・・オリジナルは誰が歌っているのか・・・凄く楽しみである。
もちろん、レベル2のキッドはそれを知っているが・・・あえてここでは述べないのだ。
さあ・・・前フリはそんなものである。言いたいことはここからのレビューはレベル4のフィクションということである。レベル3のドラマから派生した妄想だからである。それを前提としてお楽しみください。
で、『連続テレビ小説・あまちゃん・第6週』(NHK総合20130506AM8~)脚本・宮藤官九郎、演出・吉田照幸を見た。2008年の夏休み、東京の高校2年生・アキ(能年玲奈)は母の春子(小泉今日子)に連れられ、北三陸市にやってきた。祖母・天野夏(宮本信子)に憧れたアキは日本最北端の海女の一人となったが海女のシーズンは終了し、潜りたい一心で潜水土木課に転入し、今度は潜水士の資格獲得を目指す。しかし、観光海女を紹介するホームページから火が付き、アキはネット・アイドルの一人となってしまう。突然の人気に戸惑うアキ。そこへ・・・アキが死んだと思っていた祖父の天野忠兵衛(蟹江敬三)が帰還したのだった。
月曜日 友達の家はなんか面白い(橋本愛)
橋本愛と言えば川崎愛を思い出すな。ついでに奈良沙緒理を思い出す。「胸キュン セントポーリア女学院」からの「王様げーむ」である。今だったらアウトのゲームだよな。奈良沙緒理がロボットを操縦していた「鉄甲機ミカヅキ」には杉本哲太と神木隆之介が父子役で出ていたんだよなあ。あれも2000年のことだったのだなあ。と思っていると慎ましく足を閉じて車内に乗っている足立ユイ(橋本愛)の隣でおまたをおっぴろげたアキは「じぇ」を連発するのだった。「じぇじぇじぇ」というセリフに字幕が(お化け)と出る。「ゲゲゲ」と言えば妖怪である。しかし、ユイには意味不明だ。アホの子の演技に開眼したとしか思えない能年玲奈は快調にボケ倒す。「じぇじぇじぇじぇ」(あの人)「じぇじぇじぇじぇじぇ」(おじいちゃん)・・・これに対してクールに「あの人がどうかしたの」とツッコむユイで・・・すでにコンビネーションが確立されはじめている。しかし、「あの人」はさらに怪訝な顔をするばかりである。アキと祖父の初めての対面であるが・・・祖父はアキの顔も知らない設定である。2008年であるから地球の果てからでも電話が通じる時代で・・・夏と忠兵衛が連絡を取り合い、ある程度事情を知っていてもおかしくはないが・・・知っていてもおとぼけを決め込む夫婦であるかもしれない。
とにかくアキにとっての「お化け」は家路をたどり、アキはおっかなびっくり尾行するのである。
いきなり、アキ、かわいいよアキの連打なのである。
天野家では常にノイローゼ気味の春子が夏の「老いらくの恋の噂」を気にして問いつめまくっている。
しかし、夏は豪快に笑い飛ばすばかりである。
なにしろ、牽牛と織姫で言えば今夜は七夕なのである。
そこへ・・・一年のうち355日を遠洋航海で過ごす夏の夫が帰ってくるのだった。
「お帰り~」
「ただいま~」
「なんなの・・・なんなの・・・なんなのよ・・・これは」ノイローゼからヒステリーに移行する春子だった。
「春子が帰ってきたんだ」
「おお、そうか・・・久しぶりだな~」
幼子を愛おしむように春子の顔を両手で揉みしだく忠兵衛だった。
「なんなの・・・なんなの・・・なんなのよ」
「孫も生まれた」
「おお、そうか・・・春子に似てるの~」
「お、おじいちゃん・・・死んだんじゃなかったの」
「何言ってんだ・・・生きてるに決まってる」
そこへユイが訪ねてくる。
「アキちゃん、大丈夫?」
「おじいちゃん・・・生きてた」
「なんなの・・・なんなの・・・なんなのよ」
そこへ・・・大吉(杉本哲太)、弥生(渡辺えり)、かつ枝(木野花)、六郎(でんでん)、美寿々(美保純)なども忠兵衛の無事帰還を祝うためにかけつける。町の商工会長・今野あつし(菅原大吉)はうっかり、喪服で登場する。
つまり・・・忠兵衛は死んでいなかったのである。お茶の間のほとんどの人は「流れ」から忠兵衛が死んでいないことを予測していたが・・・そういう能力のない一部お茶の間の人々の気持ちを代弁して春子は叫び続けるのだった。
「なんなのよなんなのよなんなのよなんなのよ」
アキはおじいちゃんが生きていることを素直に喜び、「南部ダイバー」を合唱する。
たちまち・・・仲間はずれになっていることに怒りだす春子。
「あんたは・・・ユイちゃんと二階に行ってなさい」
「でも」
「私は両親に話があります。なんなの・・・なんなのよ・・・なんだってんのよ」
仕方なく、二階に上がるアキとユイ。
「アキちゃんちって面白いね」とクールにつっこむユイが・・・春子の青春の遺産に気が付き絶叫するのだった。
「ええーっ、聖子ちゃん・・・お宝・・・お宝・・・POMB(フィクション)って何?」
それは「つちやかおり」だ。
一方、お酒を飲んで認識力の低下した娘をおいて束の間の逢瀬を楽しむ老夫婦だった。
「私はさ・・・父の日にはさ・・・ウソ(フィクション)でもネクタイとかさ・・・それなのにさ、なんなのよ」
「生きていてよかったっぺ」と周囲に言われ・・・ようやく気を鎮める春子。
「じゃ・・・お父さんにお帰りなさいっていいなさい」
「うん・・・」
しかし・・・両親はいないのだった。
そこへ・・・ユイにお泊まりを申し込まれ、はじめて友達を家に泊める喜び爆発のアキが下りてくる。
「あのね、ユイちゃんがね」
「なんなのなんなのなんなのなんなのなんなの」
「じぇ」
火曜日 怪しいものではありません(野間口徹)
今週のサブタイトルは「おらのじっちゃん、大暴れ」なのであるが・・・あまり、大暴れしてないのではないかという方も多いだろう。しかし、一年に十日しかいない夫婦の営みはそれは物凄いものなのである。まさに夏の体の上下で忠兵衛が大暴れしていることは言うまでもない。
そういう一夜が明けて、食卓を囲む忠兵衛、夏、春子、アキそしてユイ・・・に加えて11人ぐらいいる天野家の朝食。アキはトーストに紅鮭乗せている。すでにアキ=能年玲奈くらいに確立した存在感である。ユイもほぼユイなのであるが・・・時々、変な帽子をかぶっていたりする気がしないでもないポジションである。そういう時にレベル2の橋本愛が菅原保(吹越満)の高校時代を演じている落合モトキとデート熱愛報道されたりするとモトキのブログは炎上し、一部レベル1の人々は失恋気分を味わったりするわけだが、基本的に「あまちゃん」の世界に影響はないのである。もしも、レベル1の橋本愛が妊娠したりしてもロケスケジュールから言ってギリギリ大丈夫なわけである。だが、レベル2の人々はそれなりにあせったり、ヤキモキしたりしてそれはそれなりに面白いのだった。レベル3のフィクションの登場人物を演じるレベル2の役者もそれぞれにある程度は影響しあう。米倉涼子が35歳の女子高生を演じるのは問題ないが16歳の高校生を演じるとなるとそれなりに無理があるのである。外見だけでなく・・・役柄も役者に影響されることは避けられない。「最後から二番目の恋」や「マンハッタンラブストーリー」に登場する女優・小泉今日子のキャラクターが各レベルに波及してしまうことも避けられない。役者はどんな役でも演じられるにせよ、ある程度、お茶の間の期待にも応える必要がある。繊細でヤンキーで面倒くさいキョンキョンが見たい人のために・・・ある程度天野春子は繊細でヤンキーで面倒くさい女になってしまうのだ。
死んだと勝手に思い込んでいた父親が生きていて、母親と仲良くしているのを見た春子はなんとなく・・・紙の上だけの夫婦で・・・気分的には夫でない黒川正宗(尾美としのり)に電話をするのだった。正宗が電話を禁じられている以上、かけているのは春子なのである。
春子と正宗のわかるようでわからない夫婦関係は・・・基本的に愛情表現がストレートな正宗とストレートな愛情表現を信じられない屈折した春子との軋轢によるものであろう。
今回・・・忠兵衛が「アキがもう少し小さかったら・・・抱っこして舐めまわすことができるのに」と表現し、アキが我慢しながら「なめてもいいよ」と言うのがひとつのフリとして機能している。家族における愛情表現の限度の微妙なところをクドカンが怪しくつついていることは間違いない。
それは女子高校生にとっては気持ち悪いが、とある高橋家ではそれほどでもなかったこととか、ファザコンとか、父親にとってはいつまでも娘とお風呂に入りたいさという本音を沸騰させるのだ。
ともかく・・・なんらかのトラウマによって不信感の強い春子は・・・夫と娘の関係も疑うし、そういうことを疑う自分も疑うしでいろいろとノイローゼになるのだった。
仕方なく・・・正宗は愛おしい娘の写真を見て我慢するしかないのだ。
何を我慢するのかはそれぞれの指向性で変わります。
「44年間で440日しか一緒にいない夫婦」の話にヒロシ(小池徹平)は不安を感じる。アキが共感しているからである。ヒロシにとってアキはストーブなのである。ストーブのストーカーであるヒロシはいつもアキの側から離れたくない男なのだった。
アキの視点でカテゴリーを作ると、正宗=ヒロシ、忠兵衛(南部ダイバー)=ヘルメット先輩(南部ダイバー)となる。
そういうある種の陰湿な大人たちの妄想から離れ、アキは南部ダイバーとして水中で覚醒する。
「もっと空気抜け」という磯野心平先生(皆川猿時)のアドバイス対しても「うっせえ」と眠っているヤンキーの血を呼び覚ますほど・・・水の中のアキは解放されるのだった。
そんなアキがやっばり可愛い忠兵衛はOBとして授業に乱入するのだった。
大先輩を前にヘルメット先輩こと種市浩一(福士蒼汰)も「南部ダイバー」を熱唱する。
しかし・・・何やら悪だくみをしている大吉との約束の時間に遅刻し、駅へと向かうアキである。
そこには高価そうなケーキと美味しそうな紅茶。そして薄いサングラスの男がアキとユイを待っていたのだった。
レベル1~2の岩手めんこいテレビに影響されたレベル3の岩手こっちゃこいテレビ(フィクション)のディレクター・池田一平(野間口徹)だった。ローカルテレビのディレクターもいろいろだ。大学卒業して地元に就職した者もいれば、東京で修行してから地方に落ち着くものもある。そういう様々なディレクターたちの顔が思い浮かぶものばかりではないとキッドは妄想するのだった。
しかし、そういう人から見れば赤いマフラーの男はきっと怪しく見えるに違いない。
水曜日 るいがとひなきすにとひなきす(小池徹平)
「君たちにすれていない魅力を感じた。一回、テレビに出てみないか」
ディレクター池田は出演交渉にやってきたのだった。アキとユイの背後には大吉と吉田(荒川良々)、ストーブと菅原が舌なめずりして勢ぞろいである。
「5時だべ わんこチャンネルっていう情報番組で一度、君たちを紹介したいんだ・・・」
「福田萌(福田萌)ちゃんが司会しているやつですね」とユイ。
「そうそう」
「スタイリストはつくんですか・・・メイクは・・・素材VTRの事前チェックは・・・」と矢継ぎ早に質問を重ねるユイにたじたじとなる池田だった。
「アキちゃんはどうかな・・・」と水を向ける大吉。
「おら・・・母ちゃんさ、聞いてみないと・・・」
「うん・・・わかってる・・・そしてお母さんが反対するのもわかってる・・・しかし、そこは俺がどんな汚い手を使っても説得するから」と我を忘れる大吉だった。
二人きりになったアキとユイ。
「アキちゃんは・・・どう思うの」
アキは何故か「アイドルと言う言葉」を毛嫌いする母のことをユイに話してみた。
「ブスには無理だって言われた」
「・・・ひどい」
「やっぱり・・・ひどいかな」
「アキちゃん、ブスじゃないよ」
「大丈夫・・・そこんとこは乗り越えたから」
「っていうか・・・アキちゃんのお母さん、アイドルを誤解してるよ。アイドルは可愛いからってなれるもんじゃない。いや、むしろ可愛くない子が可愛い子を追いぬいていくのがアイドルなの。だから・・・アキちゃんにはアイドルの素質がある・・・あれ、なんか、アキちゃんが可愛くないみたいなことに・・・ううん、そうじゃ、なくって・・・アキちゃんはただのブスじゃないってことを・・・」
そこへ喫茶「リアス」に出勤してくる春子が登場。そそくさと退場するアキとユイだった。
春子を待ちかまえる村おこしカルテット(四人組)である。
「なんだって・・・」
「だから・・・テレビがね」
「なにが・・・」
「取材したいって・・・」
「なにを・・・」
「その・・・」
「スタイリストはつくんですか・・・メイクは・・・素材VTRの事前チェックは・・・」と矢継ぎ早に質問を重ねる春子。くりかえしのギャグである。三つが基本なので三回目があります。
春子は心配なのは・・・アキよりもユイだと言う。
「昔の私を見ているようで・・・痛々しいのよね」と決めつける春子。
しかし・・・だれもヤンキーの春子と優等生のユイの共通点を認められないのだった。
「アキはね・・・田舎が大好きだからいいのよ・・・みんなに喜ばれるならって・・・一生懸命にやると思う。だけど、ユイちゃんは東京狙いなの・・・モチベーションが違うのよ・・・そのあたりのこと・・・ちゃんと責任もって対応できるの・・・」
実は少し間違っているのだが・・・大体あっている春子の直感。
目先のことしか考えていないカルテットは返答に屈する。
そこで、ストーブが「僕がマネージャーになりますから」と名乗りをあげる。
「マネージャー」という言葉にカチンとくる春子である。それまでの冷静な分析は忘れ、目の前の敵を粉砕することに全力を注ぐのだった。
「あんたに冷静な判断なんてできるわけないじゃん。ユイちゃんのお兄さんだし・・・アキのこと、好きなわけだし・・・」
「それは・・・少し忘れます・・・アキちゃんは試験勉強に集中したいみたいだし」
「違うねえ・・・アキは別に好きな人がいるんだねえ」
ハッと我を取り戻した春子だったが・・・時すでに遅く、一人の若者を暗黒面に突き落としていたのだった。
「はじめての共同作業です」
アキは実習でストーブ先輩とコンビを組んでウキウキである。
潜水したアキをいつもの窓からストーカーと化したストーブが見つめる。
ストーブの思いつめた目に恐怖を感じたアキはパニックに陥って排気を忘れるのだった。
いつものように浮上するアキ。
そんな二人をユイは心配そうに見まもるのだった。
木曜日 北三陸一のワルと呼ばれた女子高生(有村架純)
・・・どんだけ悪かったんだよ。
浮上したアキが「ストーブ」と一言つぶやき、アキがどこかのストーブを消し忘れていると誤解した磯野先生がドキドキするコントがあって・・・ストーブはストーブ前に。父の足立先生(平泉成)は舌うちするが・・・母の足立夫人(八木亜希子)は「そっとしておいてください」と牽制する。
ヒロシが引き籠ったと知り、アキは春子を詰るのだった。
「なんて・・・デリカスーのないことすんだ・・・」
春子は軽く受け流す。
「ここにはデリカスーはないの・・・下世話があるだけなの・・・それより・・・ヘルメット先輩とはどうなのよ」
「しっ・・・そこにいるの・・・」
試験勉強を先輩に教わっているアキだった。
しかし、先輩は何故か、アキを待っているユイに視線を注ぐ。
1、ユイのことが気になる
2、ユイに一度振られている
3、ユイを一度振ったが気になりだした
様々な憶測が広がるところである。
だが、邪な大人たちは高校生らしい恋愛模様に昔を懐かしむ。
レベル1のクドカンが好きだったレベル2の斉藤由貴のデビュー曲「卒業」の歌詞を巡るコントが展開される。
「制服の胸のボタンを下級生たちに・・・」
1、狙われ
2、捩られ
3、値切られ
4、ねだられ
5、ねぶられ
1985年の曲なので・・・春子の家出後の話である。
さて、ここで登場する斉藤由貴はレベル2でもあり、実はレベル4でもある。つまり、レベル3のドラマの中の芸能人だからである。作品である「卒業」はレベル5となる。すでにフィクションであるのでドラマの中の「卒業/斉藤由貴」が1984年春の発売でも構わないのである。
そして、それについて語るこのレビューは今、レベル6にある。
勉強を終えユイとデビューについて相談するために帰宅したアキを忠兵衛と夏の夫婦喧嘩が待っている。帰国四日目で倦怠期に突入していたのだった。
大吟醸「海鳴」に合うのは「ブリの照り焼き」か「ブリ大根」かで揉めた挙句、家を飛び出す忠兵衛だった。
仕方なく・・・二階に上がるアキとユイ。
その頃、スナック「梨明日」には足立先生が訪れていた。
「私・・・心配なんですよ・・・アキやユイちゃんが・・・ちやほやされて・・・やがて傷付くことになるんじゃないかと」
「スケバンのお前と・・・担任の私が・・・お互いの娘のことで相談してるなんて・・・妙だな」
「パーマか天然パーマかでいつも一触即発でしたものね・・・」
「私は・・・年の離れた娘が可愛くてね・・・本人のやりたいようにやらせたい・・・それだけなんだ・・・しかし、娘は芸能界でやっていけるのかね」
「それは・・・本人次第だと思いますけどね・・・」
しかし・・・言葉を濁す春子。自分が失敗したんだからユイも失敗するに決まっている・・・むしろ、そうあるべきだと春子の暗黒面が囁いているのは間違いない。
だが、それを世間では老婆心とも呼ぶのである。
海女たちと酒を飲む忠兵衛・・・いつしか、夏がいてくれる幸せについて語りだす。振り返るとそこには大吟醸が置かれている。
秘密の部屋ではユイが本音を打ち明ける。
「私、テレビに出たい・・・田舎にいて遅れをとっているんだから・・・利用できるなら田舎だって利用するし、方言だって喋る・・・おら、ユイだっぺ」
「すっげえ、ユイちゃん、田舎の人みたいだ」
「田舎の人だべしたん」
「おら、決めた・・・ユイちゃんとテレビさ出る」
「いいの」
「まかしてけろ」
やがて忠兵衛が帰ってくる。夏ばっぱは「ブリ大根」も「ブリの照り焼き」も用意していたのだった。
レベル3には愛があふれているのだ。
金曜日 私の娘は母・女子アナウンサーの血統です(八木亜希子)
両家の親が出席しての最終的な打ち合わせである。
しかし・・・心のどこかの部分が・・・自分ではなくて自分の娘がテレビに出ることに抵抗があり、同時に娘が危険にさらされることへの警戒心があり、疑心暗鬼と化す春子だった。
けれど・・・足立夫人は「スタイリストは・・・」のくりかえしのギャグを決めた後で鷹揚に構える。なにしろ、ローカル局の女子アナといえども、レベル4の人間なのである。演じるのはレベル2でも女子アナの八木亜希子だけに実にレベルの幅が広いのだった。
一方、なんてったってアイドルだった小泉今日子が演じるおそらくアイドルになれなかった元ヤンキー春子の存在の危うさは不安定過ぎて超絶的であることは言うまでもない。
「テレビに出て・・・素顔をお茶の間に晒せば・・・あぶない輩がよってたかって来ることになるのよ。窓に投石、ピンポンダッシュ、盗聴、盗撮、ストーカー、ひっそり停まる黒いワンボックスカー、アキ、あんた本当に大丈夫?」
「じぇじぇじぇ・・・」
「お母さん、やめてください、アキちゃん泣いちゃってます」
「そんなに心配なさらなくても大丈夫ですよ」
春子は足立母娘に自分の娘を庇われて逆上するのだった。
「私が一番、心配なのはユイちゃんなんです・・・田舎で人気者になって・・・背中押されて都会に行って・・・痛い目見るんじゃないかって」
「心配しないでけろ・・・私、ずぶんのことはわかっているつもりだべさ。だから・・・温かく見守ってけろ」
クールに方言で逆襲され、言葉を失う春子だった。
春子はユイの中に自分を見ていたが・・・ユイは春子なんてただの友達のお母さんだったのである。
「それじゃ・・・そういうことで・・・」
このままではなんか負けた気がする。ヤンキーの本能によって春子は戦場に踏みとどまる。
「き、期限を決めましょう。こういうことはけじめが大事なんだから」
「さ、三年でどうだ」と希望を述べる大吉。
「長すぎる・・・来年の春まで。高校二年生の間は町おこしに協力させますが・・・そこできっぱりやめさせます」
ユイは無言である。一同はそれで春子か納得するのならいいかと賛同するのだった。
春子は辛うじて崩れそうなプライドを維持したのである。
長めのスカートにかけて負けるわけにはいかないのだ。・・・もう面白すぎよ、春子。
やがて・・・レベル4のテレビ局による取材が始った。レベル3の人々はハレの日を迎えて化粧濃い目、ヴォルテージ高めで対応するのだった。
もちろん・・・その中に春子の姿はない。
春子はあくまでレベル3から離れないのである。
忠兵衛と夏ばっぱはレベル5でいい思い出を作ったのだった。
ユイは「琥珀」のことも忘れずに小田勉(塩見三省)へ洞窟の恩を返すのだった。
アキも精一杯、おどおどするのだった。
最後はレベル1のリーマンショックを反映した臨時ニュースで遮られるが・・・アキとユイはローカル・テレビでデビューを果たした。
ネットの趣味的なファンから・・・テレビの不特定多数へ・・・二人のファンは拡大した。
幹線道路で渋滞が起こるほどだったのだ。ドラマ「あまちゃん」人気でレベル1のロケ地にゴールデンウイーク中、観光客が殺到した如しである。
またしてもウニ丼を完売したアキはくたくたになって帰宅。すると、そこには・・・見慣れた個人タクシーが駐車していたのだった。
土曜日 歌ってよ、「潮騒のメモリー」を(尾美としのり)
「なんで・・・来たの・・・」
「なんでって・・・明日、お前の誕生日だから・・・」
父の言葉はアキに三つの「じぇ」を発生させる。
一つ、自分の誕生日を忘れていた。
一つ、父が誕生日を覚えていた。
そして・・・もう一つはアキの妄想に基づくものだった。
ドラマの中の登場人物の妄想はレベル4で・・・ドラマの中の現実の解釈とも言える。
その日、ヘルメット先輩からミサンガをプレゼントされたアキは・・・先輩が誕生日と知ってプレゼントをしてくれたのだと思いこんだのだった。
春子が帰宅して正宗といつもの一悶着が発生していたが・・・アキはそれを確認したくて先輩に電話しようとして、電話番号を知らないことに気がつく。
思わず、ユイに電話をするアキ。
「それ・・・本当に誕生日のプレゼントなの」と冷静なユイ。しかし、知り合いから先輩の連絡先を聞いてみることを約束してくれるのだった。
先輩と愛のミサンガの交歓である。しかし、例によって相手が別人に代わるお約束の展開があって・・・今回は磯野先生である。
目覚めると正宗が添い寝をしているのだった。
「いやああああああああああああああああああああああああ」
全国の娘を愛する父親の心に突き刺さる年頃の娘の父親拒否である。
正宗は「父親としての権利」を主張するが、春子、夏、アキに変態扱いされ、忠兵衛にも「親しき仲にも礼儀あり」と釘を刺されるのだった。
娘を愛するようには娘に愛してもらえない父親。宿命である。
わきまえなければならないのだった。
翌日もウニ丼を売りまくったアキ。
しかし・・・その日はうれしいサプライズが用意されていたのだった。
関係者一同によるバースデイ・パーティー・・・。アキは「おいわい・・・私の・・・誕生日・・・おいわい」とパニックに陥る。そしてユイはヘルメット先輩を連れてきてくれたのだった。
一同は二人を冷やかす。ただ一人ストーブだけはやけ酒を呷るのだった。
別室でツーショットを決めるアキとヘルメット。
「ごめん・・・誕生日って知らなかったんだ」
「でも・・・これ・・・」
「それは試験が近いから・・・願をかけたらいいだろうと」
アキの妄想は間違いだったが・・・先輩の気遣いはさらにうれしいことだった。
そこでアキは勇気を振り絞る。
「あの・・・もし・・・試験に受かったら・・・デートしてけろ」
逡巡するヘルメット。
不安に慄く・・・アキ。
「デートな・・・考えておく」
アキはたちまち嬉しくて嬉しくてたまらなくなるのだった。
大吉のゴーストバスターズや、忠兵衛・夏夫妻のデュエットが終わり・・・忠兵衛は春子に歌をせがむ。
仕方なく・・・応じた春子だったが・・・正宗の選曲した曲のイントロが流れると・・・。
「やっぱり、歌えない」
「なんだ・・・昔はいつも歌ってくれたじゃないか・・・知ってるか、正宗くん・・・春子はアイドルになるって言って家出したんだぞ」
「え」と驚くユイとアキ。
そして、凍りつくパーティー会場。
レベル1のほとんどの人にとっては案の定なのだが・・・レベル3の春子にとってそれは絶対に触れてもらいたくない過去だったらしい。
いよいよ・・・来週は春子の黒歴史が明らかになるのだな。
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コメント
>一年に十日しかいない夫婦の営みはそれは物凄いものなのである。
なるほど~そうだったのか…。レベル1のくうからは想像できない世界が
そこに広がっていたのですね~!
そしてあっと言う間に倦怠期…そこまでに暴れすぎだろ!
そう考えるとブリ料理を2種類用意した夏ばっぱの表情にそこはかとない
色気さえ感じられてくる…(違
危ない輩くう…は聖子ちゃんカットではないのですね~。
ああ懐かしい。
あの頃は誰もが長いスカート引きずって誰ものカバンがペチャンコだった。
朝から昔を懐かしんでしまうドラマでありました。
で、春子の過去が楽しみ~。
投稿: くう | 2013年5月12日 (日) 13時14分
父親と娘の性的関係と同様に
老父と老母の愛の営みは
想像したくないカテゴリに属するのですな。
同じジャンルかよ。
しかし、来るべき未来でございます。
同様に若者たちのイチャイチャも
過去にあったりなかったりして
様々な動揺を与えるものですが
人の恋路を邪魔するものは
犬に蹴られて死んじゃう運命なのですねえ。
とにかく・・・愛しすぎて苦しい夏ばっぱ。
俺の愛を信じろと忠兵衛。
松崎しげるが歌い出す勢いなのですな。
美しい人生よ・・・。
画伯がリハリビ中ですし
社長も逃亡中ですので
スタイリストやメイクの手配が
行きとどかず申し訳ございません。
もちろん、じいめが
聖子ちゃんカットとその他の髪形の区別が
ついていないという問題もございまする。
ふふふ・・・尾崎豊とモニカは
同期の桜ですからな・・・。
歌われた世界は呪われた世界と同じなのですよね。
クドカンが死者の世界まで
手を広げるのかどうか・・・ときめきますなあ。
なにしろ・・・いない芸能人がいることになるわけですし
死んでいる人が生きていても何の問題もない。
いや・・・レベル2の権利関係はありますが~。
はたして・・・アキの語る「痛い子」とは
若き日の春子のことなのか・・・。
ものすごく楽しみでございます。
投稿: キッド | 2013年5月12日 (日) 14時09分
あ、き、す、と、ぜ、ね、こ。的な(違うけど)、ああいうのを入れてくる、面白いデスネー。
そして、アイドル志望話に周りが「驚く」のではなく「凍りつく」のは、やはり…やはり…。なりたかっただけではなく中途半端に…???
いやしかし『つばさ』でヒロインより目立ってしまった高畑敦子より今回のキョンキョンのほうがメジャーなのに、2トップ制に思わせずうまく回っていますね。
投稿: 幻灯機 | 2013年5月12日 (日) 16時19分
『あ』・・・愛している
『き』・・・嫌い
『す』・・・好き
『と』・・・友達
『ぜ』・・・絶交
『ね』・・・熱中
『こ』・・・恋人
神意の問い方も人それぞれですからねえ。
トランプは1~13ですが
1~6と8~13でフィフティ・フィフティが
占える。
「7」をどっちつかずにするか
ラッキー・セブンにするかは
お好み次第ですな。
嫌いと絶交という負のカードが2/7と言うのも
占いに頼る人の痛い感じがよくわかりますな。
春子は基本的に「みんなに愛されているけど痛い子」で
いい大人になっているのに未だにそうなところが
クドカン的包容力なんですな。
「つばさ」は単に破綻した脚本による脇役の悪目立ち。
ここでは誰もが主役の剛腕が振るわれている。
キッドはそのように考えています。
投稿: キッド | 2013年5月12日 (日) 16時46分
キッドさん☆おはようございます
新しい週が始まりましたね♪
ヒロイン、準ヒロインが朝ドラ開始前、まだなじみが薄いせいもあってレベル3とレベル2の境界線が曖昧に思えてしまう
キョンキョンは役の中の人だとハッキリわかるんですが 予告で潮騒のメモリーを歌う姿を見て 何故か泣きそうになってしまって
その時はアイドルから月日を重ねて今があるレベル2のキョンキョンの姿に泣けてきた。。
そんな気がします
不思議な感覚に陥ってしまうドラマですね(^^)
それにしてもレベル3の金曜日の面白さときたら(*^o^*)
朝から見たらテンションが上がりすぎちゃいそうです
レベル3を繰り返し見て日曜日にレベル4で締める
私の最高の朝ドラの楽しみ方です!
投稿: chiru | 2013年5月13日 (月) 07時51分
毎朝が楽しみな朝ドラマ・・・
これが是でなくて何が是か・・・
という気持ちでいっぱいでございます。
ヒロインは「鍵のかかった部屋」で
弁護士事務所の秘書をしていた人とは
思えませんな~。
準ヒロインは携帯のCMで変な帽子かぶっている人の印象が強いのです。
キョンキョンはなんてったってキョンキョンですものねえ。
春子であることがまったく不思議ではないし
キョンキョンだからこその春子でございまする。
他の元アイドルにはできまいて・・・
そう感じます。
潮騒のメモリー・・・ヒット確実ですな。
年末にはカラオケの定番になってたりして。
このコメント欄はレベル4でもありレベル5でもあります。
レベルの境界は曖昧なものですが・・・
たまに思い出して正気に帰ることも必要ですしねえ。
妄想力があればレベルの壁はたやすく
ワープできるのでございます。
投稿: キッド | 2013年5月13日 (月) 13時44分
キッドさま、ご無沙汰しております。
宮藤官九郎による朝ドラとあって、日々拝見しております。
レベル分けによる解説、ありがとうございます!
キョンキョンが春子役を演じる…といった点だけでも、
レベル間を行ったり来たりで、頭の中がグルグルします…(笑)。
もちろん、それが楽しいひと時でもあるんですれど。
純粋に朝から観て楽しい、朝ドラ。
東京篇でスターダムにのし上がるヒロイン&周囲の人間模様にも
期待大です。前クールが、なかなかに厳しい作品だっただけに…。
投稿: inno-can | 2013年5月13日 (月) 18時16分
クドカン、ブラボーでございますねえ。
フィクションのレベル論は
小説「朝のガスパール/筒井康隆」(1991年)に
啓発されておりますよ。
思い出して再読してみると
20年以上前なのにパソコン通信が「炎上」していたりして
さすがだなあと思いました。
もちろん、一般人→芸能人→テレビ番組という階層構造については
熟知しているつもりでおります。
その揺らぎの中で遊んだり飯のタネにしてきたりしてきたわけですから~。
キョンキョン⇔春子の
双方向性、おそるべしですな。
これも息の長いアイドル、タレント、人気女優だからこそのサイコパワーと言えましょう。
実に超絶的振動で揺さぶられますよねえ。
ツイスト&シャウトな朝のひとときです。
新しいキャラクター登場は朝ドラマのお約束ですが
出てくる人、出てくる人、みんな面白いって
凄いテクニックではございませんか。
♪ 忘れられないけど忘れよう純と愛のことは・・・
投稿: キッド | 2013年5月13日 (月) 22時42分
キッドさん、ご返信ありがとうございます!
毎度のことながら、キッドさんの構造分析には舌を巻きます。
「もう一度君に、プロポーズ」の可南子‐可南子'分析、
「ブザー・ビート」の中森明菜の詞に乗せた心情分析、
・・・など大変印象に残っております。
(そういえば、中森明菜は小泉今日子と同じく82年組
でしたね。ふと思い出して懐かしさがこみ上げます)
予告編で「アイドルを目指していました~」と告白する
キョンキョンが個人的にツボでした(笑)。
春子とキョンキョンがシンクロし過ぎるというか。
それぞれのキャラクターが埋没しないのが、
本当にクドカンマジックなのかなあ、と日々思います。
ところで、「みんな!エスパーだよ!」も最近観ました。
第5話で思いがけずホロッと感動しましたが、
第4話終盤(歓喜供覧の男たちと回想に耽るヒロインの対比)も
なぜだか心に迫るものがありました。
>青春とは・・・美しい誤解で成立している時空間なのだった。
なかなかに主人公の(性をめぐる)苦悩ぶりが伝わってくる作品だと思います。
投稿: inno-can | 2013年5月14日 (火) 03時29分
いえいえ、どういたしまして。
拙文を御記憶にとどめていただき
誠にありがとうこざいます。
あくまで他人の功績の上で
遊んでいるだけなので
面映ゆいことこの上なしです。
「もうプロ」とか「ブザビ」とか
レベル3にのめりこめる作品があることは
ただそれだけで幸せなのですけどねえ。
中森明菜も今の処不在なのは
やはり、キョンキョンのライバルだから
なのでしょうねえ。
カミーユを連れ去ったシロッコみたいな感じ。
だからガンダムにたとえると
motherに叱られるって・・・何度言えば。
春子か、キョンキョンか
どっちかだーーーっと叫びたい気分ですな。
レベル2とレベル3が
渾然一体となって攻めてくる感じ。
高まりますよねえ。
「みんエス」はある意味、物凄く
格調高い文学性を感じるのでございます。
それが下世話の衣を身にまとっているというか
ミニスカが閃いているっていうか
素晴らしい仕上がり具合です。
魂を揺さぶる作品に揺さぶられない人々の
残念な感じの評価を新聞紙上に見かけたりすると
暗澹たる思いもいたします。
苦悩しない人間は救い難いのでございます。
パンチラだけに心奪われていては
その先にある大切なものを見落とすのでございまする。
投稿: キッド | 2013年5月14日 (火) 03時52分