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2013年6月12日 (水)

好きになっちゃったものはしょうがないのです(香取慎吾)

幽霊を好きになっちゃうのはある意味、究極のプラトニック・ラブだよな。

基本的に入籍できないから・・・婚姻関係は成立しないしなあ。

なんていうか・・・生殖もできない。

まあ、霊感生徒みたいなタイプを養子にして家族は作れる可能性があります。

性的満足感は・・・あるっていえばあるよな。

すくなくとも着替えができるので脱ぐことができるわけだし。

ポルターガイスト的な物理化現象が可能な以上、それなりのヴァイブレーションが可能なのだ。

幽霊側の満足感はどうなるんだ。

いや・・・それなりに味わうことができるみたいな。

すると局部が透明化するのか。

憑依つかえば・・・あらゆる女体で・・・そ、それは犯罪ですからーーーっ。

で、『幽かな彼女・第10回』(フジテレビ20130611PM10~)脚本・古家和尚、演出・白木啓一郎を見た。世田谷区立小原南中学校に憑依した熱血女教師・アカネ(杏)の霊によって・・・突然、見て見ぬふりができなくなってしまった教師と生徒たち。本来なら内在化して生徒たちが自己処理して暗黒化したり消化したり進化したりする問題がすべて噴出し、トラブルだらけの3年2組のレッテルが貼られるのであった。主人公の神山先生(香取慎吾)が教師として覚醒し真摯になればなるほど問題教師になっていく矛盾。素晴らしい展開だと言わざるを得ない。

アカネ効果はついに虐待されて国立大学の有名付属小学校から脱落した京塚りさ(山本舞香)に波及し傷害事件に発展。りさに過去の自分を見出した転職希望の3年2組副担任の河合先生(前田敦子)までが熱血化してしまうのだった。

諸悪の根源である京塚の父親(飯田基祐)は自身が政治的圧力にまけて娘のいじめ問題を隠蔽したのを棚にあげて「いじめられるよりもいじめる子になれ」と言い放ち、熱血化した神山先生を鉄拳制裁寸前まで追い込む。

振り上げた拳を煽った張本人のアカネが制止するが・・・神山先生の正論に虫酸が走った京塚の父親は教育委員会に圧力をかけて神山先生の転任を命ずる。

だが、世田谷区教育委員会管理局教育指導係の轟木庸一郎(加藤虎ノ介)の発言を録音した霧澤和泉副校長(真矢みき)はマスメディアのリークを匂わせ神山先生を守るのだった。

しかし、アカネの死亡事件を精神的外傷として抱える霧澤は京塚りさの復学は拒むのだった。

りさを復学させる条件として京塚の父親は神山先生の転任を求め、神山先生は苦渋の選択に追い込まれていく。

浮遊霊の吉岡さんは「クズで恥知らずな政治家は憑依して国会議事堂で全裸でツイスト・アンド・シャウトさせるべき・・・」と提案するが・・・それでは根本的な解決にはならないと釘を刺す神山先生だった。

お菓子の魂を抜きながら・・・アカネは文化祭で合唱することが決まった3年2組で神山先生が指揮することに心を奪われるのである。

「そこかよっ」とツッコミを入れる神山先生。

「大丈夫ですよ・・・生徒たちを信じればいいんです」と楽観的なアカネだった。

「そうかな・・・」アカネに言われると納得してしまう神山先生。これはすでに惚れた弱みの発露なのだ。

「それよりも・・・神山先生には・・・もう一人、生徒を救ってもらいたいんです・・・」

「え」

「私の生徒だった・・・和泉ちゃんを」

「霧澤副校長を・・・」

神山先生は悩む。もしも・・・副校長の心が癒されたら・・・アカネが成仏してしまうのではないかと危惧するのだった。

浮遊霊化したアカネは神出鬼没である。

本来は霊能力のない岡本香奈(未来穂香)の構えるカメラのファインダー越しに出現してみせたりするのだ。居酒屋少女はお調子者なので変なものが見えても動じないのだった。

美少女だらけの3年2組ともお別れの時期が迫っているのである。

それにしても凄いメンバーで美少女なのにほとんど出番のない子もいた程の充実ぶりである。

モデルを目指す柚木明日香(広瀬すず)、かけおち少女野本香織(荒川ちか)、優等生の葉山風(柴田杏花)、内気なダンス少女藤田ともみ(上白石萌歌)、霊感少女森野小夜(森迫永依)などエピソードありのメンバーの他にもおっとりした老谷美香(中村ゆりか)なども美少女でしたなあ。

さて・・・誰もいない教室に副校長を呼び出した神山先生。

「今まで・・・特に話さなかったのですが・・・実は霊感が強いのです」

「え・・・」

「副校長は・・・かってのクラスメート渡辺くんの事件をなぜ・・・僕が知っていたか・・・不思議に思われていたでしょう・・・実はそれはアカネ先生の幽霊から直接聞いたのです。信じてもらえないかもしれませんが・・・彼女は今もそこにいます・・・」

「アカネ先生が・・・」

中学生時代の副校長のエピソードを話す神山先生に・・・半信半疑の副校長の顔色が変わって行く。

「アカネ先生は誤解を解きたいと言っています・・・渡辺くんはあなたを使ってアカネ先生を呼び出しましたが・・・それは彼女を殺すためではなかった・・・彼は・・・京塚りさと同様に自殺しようとしていたのです・・・」

「え」

「それを止めようとしたアカネ先生は不運にも致命傷を負ってしまいました・・・あれは悲しい事故だったのです」

「そんな・・・」

「彼女はあなたに・・・過去に囚われず前を見て進めと言っています」

涙にくれる副校長の頬は薔薇色に染まる。

「彼女は一つだけ訊きたいことがあるそうです・・・」

「・・・」

「渡辺くんは・・・その後、どうなったのでしょうか」

「彼は・・・成人して・・・就職しましたが・・・職場で事故にあって・・・亡くなったそうです」

アカネはそれを訊いて肩を落とした。

そして・・・そっと副校長を抱きしめるのだった。

熱血に目覚めた河合先生は・・・生徒指導ゲームの達人・窪内先生(林泰文)に教えを乞う。

「そんなに簡単な方法があれば苦労しませんよ・・・いいんじゃないですか・・・熱血に目覚めてハイになった感じで・・・なりふり構わずアタックすれば・・・」

「・・・」

勢いにのって京塚家の家庭訪問を敢行する河合先生だった。

似た者同士の二人は心底意気投合するのである。

「私も文化祭の合唱の曲目、リクエストしてもいいのかな」

「いいに決まってるでしょう」

しかし・・・二人はりさの復学と神山先生の転任が天秤にかけられたことを知る。

「なんで・・・そんなことを」とりさの父親にくってかかる河合先生。

「きれいごとを言うあの教師に虫酸が走ったからさ・・・親なんてものは子供がいじめられっ子になるよりいじめっ子であってもらいたいとみんな願っているさ・・・競争社会なんだから」

「あなたが政治家だと思うと吐き気がするわ」

無言で同意を示すりさ。

父親は嘲笑しながら去っていくのだった。

「神山って・・・本当にバカなの」

「すごい・・・バカなのよ」

りさの心が動いた瞬間である。

その頃、窪内先生はもう一人の事件の当事者である被害者の矢沢舞(飯豊まりえ)に声をかける。生身の生徒と話すのは一年ぶりの快挙だった。

「なんですか・・・」

「いいんじゃないか・・・言いたいことを言えば」

「変なやつ・・・」

その光景を目撃した岩名先生(高嶋政宏)はレア・カードを引いた小学生のような気分になるのだった。

神山先生は決断した。

「今日、一日だけ・・・娘さんの担任でいさせてください」

「一日だけか・・・」

京塚の父親は譲歩することに慣れた政治家だった。

「さあ・・・登校しよう」

「でも・・・それじゃ・・・先生が」

「あなたには学校でやりなおしたいことがあるはずです・・・今日だけは私の指示に従ってください」

京塚りさは登校した。

不穏な空気に包まれる3年2組・・・。

「先生大丈夫でしょうか・・・」と河合先生が問う。

「私たちにできるのは生徒を信じること・・・そして生徒を見守ることだけです」と神山先生が答える。

「話したいことがある」と京塚りさ。

「私にはないわ・・・」と矢沢舞。

「ケガをさせて・・・ごめん」

「それだけ・・・」

「・・・」

「私はあなたがこわかった」

「わかっていたわ・・・そうと知ってつきあっていたから」

「・・・」

「でも・・・それだけじゃない・・・カラオケに行ったり買い物をしたり・・・楽しかったこともあった」

「あんた・・・わたしのことなんだと思っているの」

「ただのクラスメート」

「・・・」

「でも・・・今は・・・ともだちになりたいと思っている」

矢沢舞は・・・京塚りさの暴走を止めようとした女なのである。

それなりのモラルを持っていたのだ。

矢沢舞は京塚りさを平手打ちして・・・すべてを水に流すのだった。

「皆さん・・・私の話を聞いてください」と神山先生は言った。

「私が・・・最初に皆さんと逢った時、私は皆さんにまったく興味がありませんでした。皆さんの間にある微妙な関係に触れるのがこわくもありました。しかし、ある人にそんなことでは教師になった意味がないと叱られたのです。私はおそるおそる皆さんの世界に近づきました。そして・・・皆さんが必死で生きていることを知ったのです。私がみなさんの役に立ったのかどうかはわかりません。ただ・・・私は思っています。教師になって本当によかったと・・・」

神山先生は職員室に戻り、荷物をまとめたのだった。

そして・・・河合先生に指揮棒を託す。

教室では疑問の声があがっていた。

「神山先生・・・様子が変だったな」

京塚りさが言う。

「それは・・・私のせいだと思う」

生徒たちは事情を知った。

アカネは神山先生が合唱の指揮をしないことが不満だった。

「次の学校でやるからいいでしょう」

「次って・・・」

「一緒に来るでしょう・・・」

「一緒に・・・」

「だって好きになったらずっと一緒にいたいでしょう」

「そんな・・・私・・・いつ成仏するかわからない・・・幽霊ですよ」

「僕だって・・・いつ死ぬかわからない人間です」

「・・・」

「・・・」

そこへ・・・鳴り響く電話の呼び出し音。ラブコメ的なお約束中のお約束である。

「え・・・生徒がバリケード築いて教室に立て籠もった・・・って」

次週、最終回なのだった。二人の愛の行方は予断を許さない。

関連するキッドのブログ→第9話のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様の幽かな彼女

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コメント

先週はなぜかちょっとだけ言葉がありきたりに感じたのですが 今週は感動ポイント満載でした

打算的な関係かと思っていたら
それだけじゃない
楽しかったこともあったと言わせたり

渡辺君が亡くなっていたり

想像と違ったリアルな展開にハッとさせられ胸を打たれました
普段は見ることができない逆転している師弟愛シーンもよかったです

持ち時間が少ない先生までしっかりキャラ立ちしていて窪内先生がすごくいい味を出していて癒されました(^^)

来週はいよいよ最終回ですね!
アカネは成仏してしまいそうな気もしますが このドラマらしい納得のいく最終回になって欲しいです☆

投稿: chiru | 2013年6月12日 (水) 18時17分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃ いませ・・・大ファンheart04

多数の人間が
名門小学校でいじめにあい
トイレで全裸画像を
撮影されたりはしていない。

そういう前提にたつと
京塚りさの
行動のやるせなさというものの
説明は難しいのですね。
ある意味、「白夜行」の二人のことを
一話で描くみたいなものですから。

そういう意味でただでさえ理詰めの傾向がある
この脚本家は
セリフが少し甘くなってしまったのかもしれませんな。

しかし、今回も
改心したというよりは回心した感じのある河合先生。
副校長のトラウマ修復。
善悪定かではない窪内先生の小さな一歩。
そして・・・加害者生徒と被害者生徒の和解という高いハードルを突破しまくっておりますな。

針に糸を通すような作業ですが
お互いが「善」を目指すために
ついにひとつの完成を見るわけです。

犯罪者を追放できる高校と
義務教育という制約のある中学とでは
舞台設定が違うという制約を
見事に生かしているということもできます。

「たくましい子に育ってほしい」という
親の願いを気持ち悪くなるほどゆがめた京塚父親も
最後の一線で・・・この親としては
善処して・・・神山先生に希望を託しているわけです。

そこに「いじめ問題」を否定することと
「いじめ問題」に対処することの差異か
浮上するのでございます。

人が人を苛めることを完全な悪とはしないが
そこには示すべき道があるということですな。

しごきすぎて殺したのでは元も子もないからです。

そうしたすべてが
教え子のために死んだ熱血教師の心残りから
発しているというのが
このドラマの醍醐味なんですな。

人には見えないものを愛した主人公・・・。
はたして・・・その愛の結末は
どうなるものやら・・・。
来週が楽しみでございまする。typhoon


投稿: キッド | 2013年6月12日 (水) 21時50分

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