天才小学生刑事・御手洗未来・・・くんくん、簡単なのでわかっちゃったんです(畠山彩奈)
原点に戻ったんだな・・・。
ふりかえってみよう・・・警部補 矢部謙三2(劇場版TRICK ラストステージのためのステマ)・・・まったく隠れてないがな・・・警部補 矢部謙三(トリック・シリーズのスピンオフ)・・・トリックシリーズ(2000年)・・・ケイゾクシリーズ(1999年)・・・東大卒のキャリア警察官僚・柴田純(小島莉子→中谷美紀)の父親は柴田純一郎参事官で純は小学生時代、数々の難事件を「あの~、犯人わかっちゃったんですけど・・・」と解決していた。
柴田純と言えば入浴するのを忘れるために髪の毛が臭いのであるが・・・警視総監・御手洗ちかお(大和田伸也)の娘・御手洗未来(畠山彩奈)も自分の髪の匂いを嗅ぐと天才的な洞察力を示すのだった。
残念なことに決めセリフがまだ・・・確定していないのだな。
「簡単です」ではちょっと弱いよな。
もちろん・・・この間には「ケータイ刑事」シリーズが介入していることは言うまでもない。
作品の質的にはかなり劣化しているシリーズだが・・・警察官僚の娘が天才という系譜は維持したし・・・宮崎あおい、堀北真希などものすごい女優たちも生み出していることは否定できない。
「ケイゾク」→「ケータイ刑事」→「SPEC」というTBSテレビラインに対し・・・「ケイゾク」→「トリック」(テレビ朝日)→「警部補 矢部謙三」というラインが存在するわけである。
つまり、「警部補 矢部謙三2」と「SPEC」シリーズは遠い親戚なのである。
で、『警部補 矢部謙三2・第1回』(テレビ朝日201307052315~)脚本・福田卓郎、演出・木村ひさしを見た。「トリックシリーズ」を木村ひさしが初演出するのは第1シリーズの第8話で・・・ちなみに第6~7話は大根仁・・・もちろん、初回演出は堤幸彦である。2013年末に劇場版「SPEC~結~」があり、2014年新春に劇場版「TRICK ラストステージ」があることで15年間続く一つの世界がある意味、大団円を迎えるわけである。いわゆるひとつのかっぱぎ状態なんだな。その広告戦略の一環としてこの作品があるわけだが・・・堤ワールドの一環に映画「20世紀少年」(2008~9年)があってヒロイン・遠藤カンナの少女時代を演じるのが畠山彩奈である。もちろん・・・畠山彩奈は2002年生れを代表する子役の一人であり、映画版「火垂るの墓」(2008年)の節子も演じている。ドラマ版「火垂るの墓」(日本テレビ2005年)の節子を演じた佐々木麻緒(1999年生まれ)と並んで日本三大節子である。もう一人はアニメ版の声優・白石綾乃(1982年生まれ)である。
「碧き予言者」を名乗る予告宝石強盗犯が世間をお騒がせしていた。
犯行予告は「なぞなぞ」で送られてくる。
「ももももももももものうち」というメッセージが「すもももももももものうち」の「す」が「も」になっているので「巣鴨(すがも)」の宝石店が狙われているという暗号解読に失敗した警視庁は威信を問われ、前警視総監・郷秀帰(団時朗)はM78星雲に帰還を余儀なくされたのだった。
新・警視総監・御手洗ちかおをハゲます会に出席した警視庁公安部の警部補・矢部謙三(生瀬勝久)は謎の装飾品を装着している頭部を気にしながら・・・テーブル下でキャビアをつまみ食いしているところを総監令嬢で全国学力テスト首位の天才少女・未来ちゃんに発見されてしまい・・・「矢部くん」と懐かれる。
矢部くんは未来ちゃんから・・・総監の弱点である浮気相手の名前「キャサリン」を情報漏洩してもらい、それをネタに総監に己の出世を約束させるのだった。
それ以来、総監は密かに矢部の殉職を願うようになるのだった。
「眠らない駅と眠る駅のまん中の駅」という犯人の出題も髪の毛を嗅いで指パッチンするとたちまち「根津(寝ず)駅と鮫洲駅(覚めず)の中間に位置する新橋駅」と閃く未来ちゃんだった。
しかし・・・未来ちゃんの能力を半信半疑の矢部は最初は犯人確保に失敗する。
その間にも宝石は次々と奪われていくのだった。
厳しい母の躾で買い食いは許されない未来ちゃんだったが・・・高級駄菓子店「酒と駄菓子の鳥九」で矢部に接待されるのだった。マスター(ミスターちん)はどこかが小さい男らしい。
いつもの・・・上司・警視庁参事官の菊池愛介(姜暢雄)、三代目の部下・秋葉原人(池田鉄洋)に加えて、 警視庁新橋警察署刑事・網戸(賀集利樹)も捜査に参加する。
仮面ライダーアギトなので周囲から「アギト」と呼ばれるが、矢部や未来ちゃんからは口をそろえて「所轄はあっちへいってろ」と言われるのだった。
もちろん・・・矢部は未来ちゃんとは対等の存在であり・・・未来ちゃんの推理を「俺のと同じだなあ」と横取りすることも辞さない。
「鏡の国のマダムはレースカーにのっている」の予告は「鏡に映っても読み方が変わらないのは左右対称のアルファベット文字と読み解く未来ちゃん。
「madam」のDは違うけどな・・・は置いといて・・・たちまち・・・「AKASAKA」にたどり着く未来ちゃんだった。Kも違うけどな。
手柄を立てるために一人で赤坂の宝石店に乗り込んだ矢部だったが・・・武装した犯人たちに逆襲され・・・逮捕に失敗してしまうのだった。
「ジュエリーサタデーナイト新橋」「ジュエリーオールナイト赤坂」のオーナーである大道寺 文乃(秋本奈緒美)に失態を詰られる矢部だった。
そこへ「賢者の楽器」という予告が届く。たちまち・・・「利口な楽器・・・つまりリコーダーよ」と閃く未来ちゃん。
そこで大道寺が「リッコウダビルの宝石店」があると教えるのだった。
件のビルになだれ込む刑事たち。
しかし・・・それは罠で爆弾が仕掛けられているツイスト。
だが・・・爆発は犯人の潜む別のビルでおきるリバース・・・何故か犯人は爆死するのだった。
そして・・・未来ちゃんはリッコウダビルが本当は八甲田ビルの「ハ」が壊れて「リ」になっていることを発見する。
「出題者も間違えていた」から「犯人は大道寺」と見抜く未来ちゃん。
「それを知られては生かしておけないわ」と大道寺は矢部と未来を捕縛して新たなる爆弾をセットするのだった。
「あなたはどうして・・・自分の店から宝石を盗ませたのか」という問いに「本物はとっくに売っちゃったの・・・偽物を盗ませてさらに保険金をもらうのよ」と答える大道寺だった。
「天は我々を見放したか」と嘆く矢部。
しかし、割と自由がきいたので窓をあけて爆弾を捨てるのだった。
爆風で謎の物体を頭からヅラされた矢部だったが、爆弾の破片直撃で大道寺は昏倒し、お縄になるのだった。
こうして・・・この枠の変な探偵シリーズに新たなコンビが誕生したのだった。
ちなみに・・・新任の参事官・玉置浩市(相島一之)は結婚10周年記念の指輪を買いに来た池田ハル(大島蓉子)とジャーミー君(アベディン・モハメッド)を誤認逮捕して早くも失態を晒したのである。
まあ・・・とにかく・・・もうすぐやたらと「トリック」の再放送があるんだなあ・・・と思うばかりなのでございます。
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