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2013年8月25日 (日)

あまちゃん、二十一巻き目の土曜日(能年玲奈)

さて、いよいよ終盤戦である。

放送予定によれば最終回は9月28日(土)・・・。

つまり、第21週~第26週までの六週間であり、すでに今週が終わって、残り五週間になっている。

終盤から逆算すると、(21)(22)、(23)(24)、(25)(26)の序破急、もしくは(21)(22)(23)、(24)(25)(26)のフリオチでそれぞれを序破急で割ることが考えられる。

第21週はある意味でほとんど最終週と言ってもいいほどのクライマックスの連続だった。そういう意味ではここまでの全編を受けて一つの区切りがついたのである。

今週の終りに鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)がヒロインに「これまでのことは全部忘れましょう」とセリフで語っているほどなのである。

ヒロインと春子(小泉今日子)は再び、離れて暮らしている。ヒロインはアイドルとしての大勝負を自立して戦う。

春子と夏(宮本信子)は生と死の境界線上で完全に和解する。

そして、太巻(古田新太)とヒロインの間のもつれた糸は若き日の春子の幻影(有村架純)によって解かれる。

ヒロインと種市先輩(福士蒼汰)は事務所公認のカップルとなる。

そして、すべての人々の想いがつまった「潮騒のメモリー~母娘の島」がクランクインするのである。

ものすごいハッピーエンドなんだなあ。

もう・・・全部回収されちゃったんじゃないか・・・と思うほどである。

しかし・・・まだなんだな・・・これが・・・。

ユイちゃんは東京に行かなくていいのか・・・とか。

忠兵衛はいつ帰ってくるのか・・・とか。

種市、ストーブ、水口のヒロイン争奪戦・・・とか。

ヒロインのキス・シーンとか。

春子の影武者問題とか。

潮騒のメモリーズの復活とか。

ヒロインのデビュー映画はヒットするのか、いや公開されるのかとか、それよりも完成するのかどうかとか。

そして・・・あの日は残り何週でやってくるのかとか。

うわあ・・・盛り沢山じゃないかあ。

それにしても・・・花嫁・・・いや女優修行中のヒロインが読む資料の中に何故「筒井康隆全集」が積んであったのだ。「霊長類南へ」とか「幻想の未来」とか「東海道戦争」とか「脱走と追跡のサンバ」とか「国境線は遠かった」とかと関係する話なのかよっ・・・。なわけはないよな。

まあ・・・ループということでは足立ユイ(橋本愛)の人生は・・・「時をかける少女」であり、「ヒストレスヴィラからの脱出」であり、「国境線は遠かった」のかもしれないわけだが。

歌の練習のためにユイが「時をかける少女/原田知世」を歌ってから・・・時は流れたよね。あれは2009年の春。そして、今は2010年の秋。とても一年ちょっととは思えない。50年くらい経った気がするよねえ。

夏ばっぱの十代からヒロインの十代の終りまで半世紀の時が横たわっているからだよねえ。

ちゃんと・・・戦後史ものになっているんだなあ・・・これが。

ああ・・・後一ヶ月ちょっとで・・・「あまちゃん」のない朝が来るのかと思うと、世界の残酷さを肌で感じるよ。

で、『連続テレビ小説・あまちゃん・第21週』(NHK総合20130819AM8~)脚本・宮藤官九郎、演出・梶原登城を見た。芸能事務所・スリーJプロダクションの唯一のタレント・天野アキ(能年玲奈)は現場担当マネージャー・水口(松田龍平)とともにアイドル・スターへの道を目指す。そんな二人の前に因縁ある映画「潮騒のメモリー」のリメイクが発表され、鈴鹿ひろ美の意向で「ヒロインが募集されること」を知る。書類選考に合格したアキは第一次選考会へと向かう。しかし、その朝、祖母の夏が倒れたという知らせが大吉(杉本哲太)によってもたらされる。春子は北三陸へ・・・アキは上野へ・・・それぞれの想いを抱え母と娘はそれぞれの道を歩み出すのだった。

月曜日 あなた、私のもとから、突然消えたりしないでね(小泉今日子)

2010年9月・・・。天野アキは思い出深い上野アメ横の東京EDOシアターに向かう。正式に発表された2011年春公開の映画「潮騒のメモリー~母娘の島~」は鈴鹿ひろ美演じる母親と娘のダブル・ヒロインとなった。オーデイションに集まるたくさんのライバルたち。アメ横はカーニバルのような賑わいをみせる。

かって水口に荷物を落とされた階段でふと立ち止まるアキ。

「どうした・・・」

「やっぱり・・・怖えな」

臆したようなアキに正宗(尾美としのり)が励ますように問う。

「どうする・・・やめるか・・・」

「いや・・・おらにはばっぱがついてる」

マネージャーの水口は微笑む。

「よし・・・いこう」

ここは・・・かっての所属事務所・・・独立したいまとなっては敵地も同然なのである。

「控室はこちらです・・・オーディションは自己紹介とセリフ読みです」

誘導スタッフの示した待機場所で多くのオーディション参加者の中にいたオノデラちゃんこと小野寺薫子(優希美青)に声をかけられるアキ。

「オノデラちゃんも・・・一次からか」

「うん・・・リーダーや真奈ちゃんもいるよ」

GMT5の入間しおり(松岡茉優)や遠藤真奈(大野いと)も資料を睨んでセリフを暗記しているのだった。

「アキちゃん・・・がんばろうね」

「うん・・・オノデラちゃんもな」

ニコリと微笑むオノデラちゃんの可愛さに思わず萌えるアキだった。

「相変わらず・・・めんごいなあ・・・」

アキの受験番号は二百番台・・・。待機時間は長いのだった。

一方、気合いの最短コースで北三陸市にたどりつく春子。出迎えたのは大吉一人である。喫茶リアスには「店主急病のため当分休業します」の張り紙が貼られている。

春子は駄々をこねる子供のように病院へは向かわずに袖が浜の実家に戻るのだった。

「本当は・・・嘘なんでしょう」

しかし・・・天野家は無人だった。猫の子一匹いないのだった。

2008年の夏・・・大吉に「母、危篤」で呼びだされた時にはピンピンして海に潜っていた夏は・・・今度は本当に危篤らしい。

「はやく・・・病院連れてってよ」

「今は・・・行っても会えないぞ・・・パイパス手術中だ・・・そんなに難しい手術じゃないそうだけど・・・年も年だし・・・長くかかるしな・・・心臓だし・・・」

「いいから・・・早く」

おしゃべりブタ野郎は黙った。

病院で待つユイと海女クラブ・オールスターズ。

「みんな・・・ごめんね・・・世話かけちゃって」

「こんなことになるなんてな」と花巻(伊勢志摩)・・・。

「帰ってきて・・・元気に海に入ってたんだ・・・今は水温低いから用心しろよと言ってたのに週に四日も潜って」

「東京行って・・・思い残すことはねえっていってたからなあ」とかつ枝(木野花)・・・。

「だから・・・橋幸夫にあったのかな」とユイ。

「縁起でもねえこと言うな。最後まであきらめるな」と組合長(でんでん)・・・。

「ちょっと待って・・・橋幸夫・・・橋幸夫って何」

「だから・・・橋幸夫に会ったって喜んでました・・・あれ、春子さん知らないんですか」

「知らないよお・・・何よお、それえ」

「ごめん・・・春ちゃんには死んでも言うなって・・・夏ばっぱが」と大吉。

顔を見合わせる海女オールスターズ。

「昔、橋幸夫と歌ったんだって」と美寿々(美保純)・・・。

「んだんだ・・・おらもよく覚えてないけどな」と弥生(渡辺えり)・・・。

「写真あるよ」と勉(塩見三省)の撮った証拠写真を見せるユイ。

「なによお・・・これえ・・・夏さん・・・かわいい」

そこには橋幸夫と歌う若き日の夏の姿があった。

「知らなかったなあ・・・橋幸夫のファンだったなんて・・・私さ・・・嫌いだったんだ」

「・・・」

「海開きの日に必ずかかるでしょ・・・いつでも夢を・・・悪いけどいい年したおばさんたちがはしゃいで・・・何言ってんの・・・って感じだった」

「・・・」

「知ってたらさ・・・ちがってたよね・・・橋幸夫のファンなんだってさあ・・・ニヤニヤしちゃったよきっと・・・私、夏さんのこと何にも知らないな・・・何が好きなのかとか・・・家出する前だって口うるさい母親としか思ってなかったし」

「口数の少ない人だったから・・・」

「ちがうね・・・私が知ろうとしなかったんだ・・・いやだなあ・・・このまま逝かれたら・・・私、夏さんのこと・・・何も知らないままになっちゃうじゃん」

春子の言葉で自分の母・よしえ(八木亜希子)のことを思っているらしいユイ。

「夏さん・・・死んじゃ・・・やだよ・・・嫌だからね」

ふと・・・弥生が口ずさむ「いつでも夢を」・・・。

星よりひそかに 雨よりやさしく

あの娘はいつも歌ってる

「やめてよ・・・ここ・・・病院だよ」

しかし、歌い出す海女オールスターズ。

声がきこえる 淋しい胸に

涙に濡れたこの胸に

「さあ、ユイも歌え」

「ユイちゃん、無理だよ」

言っているいる お持ちなさいな

いつでも夢を いつでも夢を

「じぇじぇ・・・ユイちゃん・・・知ってるのかよっ」

その頃・・・アキは奈落の底でオーデイションの第一次審査に突入していた。

「天野アキです。尊敬する人は祖母と鈴鹿ひろ美さんです・・・潮騒のメモリーの鈴鹿ひろ美さんを見て女優になりたいと・・・」

「はい・・・そこまで・・・時間がないですから」と審査員の一人である鈴鹿。

同じ会場でGMTメンバーは鈴鹿ひろ美に初めて会った時のアキの興奮ぶりを思い出し・・・微笑む。

「それでは・・・セリフを呼んでもらいます」

次々とセリフを言う参加者たち。

「母ちゃん、親孝行できなくて、ごめんなさい」

星よりひそかに

「母ちゃん、親孝行できなくて、ごめんなさい」

雨よりやさしく

「母ちゃん、親孝行できなくて、ごめんなさい」

あの娘はいつも歌ってる

・・・そして、アキの順番が来た。去来する夏ばっぱの面影。母の後ろ姿。アキが生まれてからずっと一緒だった母。ずっとほぼ一人ぼっちだった祖母。ようやく・・・みんな一緒になれたのに・・・それなのに今は・・・。

万感の思いを込めて・・・渾身のセリフを叫ぶアキ。

「母ちゃん・・・親孝行できなくて・・・ごめんなさい・・・」

何かが憑依したアキ。

涙に濡れるオーディション会場。

GMT5のメンバーが、鈴鹿がそして審査委員長の太巻が目を瞠る。

その頃・・・看護師が眉をひそめる病院の待合室。

「あ・・・あれ・・・」

ユイの指さした先にはこわい顔のドクター(田中要次)が現れた。

二度とは会えない場所へ

ひとりで行かないと誓って

火曜日 GMT5、マンションに引っ越しましたよ(宮本信子)

「うるさいよ・・・・病院で歌っちゃだめだよ」とドクター。

「すみません・・・」とうなだれる海女オールスターズだった。

「まあ・・・手術は終わってたからててけどさ」

「先生・・・」とすがる目付の春子。

「成功でがんす・・・」

「やったー」と大騒ぎする一同だった。

春子はかつ枝と抱き合った。

ちなみに最年長の夏は66歳。かつ枝はそれより、二~三歳若くて・・・60代。橋幸夫のファンではなかったらしい。弥生はまだ五十代。美寿々はすでに五十代。春子が四十代中盤で・・・ユイが十代である。海女クラブには二十代、三十代、四十代が不足している。春子の同級生・安部ちゃん(片桐はいり)の抜けた穴は大きいんじゃないか。ちなみに花巻さんは春子と同年代である。

もちろん・・・ドラマ的な登場人物がこうだというだけで・・・実は海女さんも漁師たちも他にも一杯いるのである。漁師なんか組合長と忠兵衛で代表しているだけだからな。

ユイは早速、アキに電話をするのだった。

「夏さんの手術、無事に終了したよ」

「よかった・・・夏ばっぱが死ぬはずねえと思ってたけど」

「でも・・・夏さんはすごかったってお医者さんも言ってたよ・・・体力、あるよって」

「さすがは夏ばっぱだべ」

「アキちゃんはどうだったの・・・オーデイションだったんでしょう」

「わかんねえ・・・なんだかいっぱいいっぱいでよく覚えてねえんだ・・・結果がわかったら連絡すっぺ」

アキは安堵して無頼鮨の店内に戻る。カウンターには水口、正宗、そしてしおりと真奈が並んでいる。

「もう・・・帰るよ」と告げる水口。

「なして・・・せっかく、みんなと会えたのに」

しかし、帰宅を急ぐ水口の前には「板前」がいるのだった。

「とにかく・・・ここにいたら鈴鹿さんが来るでしょ」

「じゃ、マンションに来る」

「マンション・・・」

「実はGMT5はマンションに引越したんだよね。ワンルームだけどオートロックでバストイレ完備、システムキッチンで食器洗い機付、窓から作りかけの東京スカイツリーが見えるんだ」

「すげえ・・・おらの頃は四畳半に二段ベッドで床も入れて三人で寝てたのに」

「くやしいな・・・」と主旨を忘れる水口だった。

そこへ・・・ピンの仕事で不在だった喜屋武エレン(蔵下穂波)が沖縄からとんぼ帰りしてくるのだった。結局、キャンちゃんとベロニカ(斎藤アリーナ)は「潮騒のメモリー」は対象外らしい。小野寺が不在なのは高校生で母親と二人暮らしだからだろう。

「国際通りぶらり旅さ。これ、おみやげのシーサー」

「うわあ、キャンちゃん相変わらず何言ってるかわかんねえ」と相変わらず失礼なアキ。

「仕事大変そうだね」とお茶を濁す正宗。

「そうたいね・・・舞台もあるし、ソロ活動もあるし、レッスンもあるしで睡眠時間はがばくて四~五時間くさ」

「それなのに週刊誌に合コン三昧とか書かれちゃって」

口々に説明するしおりと真奈だった。

「アキはどうなの」

「九時間くらい寝てる」

「そうじゃなくてえ、彼氏よ彼氏」

緊張する種市、水口、正宗だった。

「あの、地元の先輩かしらね・・・しゃべると残念な感じの・・・」としおり。

「あの人は親友のお兄さんだってば」と言葉に詰まるアキ。

何故か苦笑いの水口。ちょっと気になる種市。睨みつける正宗。

凄いリアクション・ショーである。

「じゃあ・・・憧れの先輩、ズバリ、この人ばい」と種市を指さす真奈ちゃん。

「そんな、違うよ」とまんざらでもなく否定するアキ。

「ヒュ~ヒュ~」

好きです 先輩 覚えてますか?

朝礼で倒れた私

都会では 先輩 訛ってますか?

お寿司を「おすす」と言ってた私

唄い出す女子たちに「他のお客さんに迷惑ですから・・・」と制する種市を制する大将(ピエール瀧)・・・芸能人、特にGMT5には甘い店の方針らしい。

仕方なく山葵をおろしまくる種市。

「だめでしょ・・・男作って九時間寝てるアイドルなんてダメでしょ」と激昂する水口だった。

「じゃあ・・・水口はアーキーのこと、どう思ってるの・・・会社やめてアキの事務所に行くなんて恋愛感情なかったらできないことさ」と決めつけるキャンちゃん。

なぜか・・・反論できずにビールを呷る水口。

おや・・・水口・・・まさか・・・本当に・・・。

坂の多い港街の

フリで入った小さなスナック

お前のレコードがかかっていた

歌って奴は不思議なもんさ

昔を引きずる力がある

あの頃を思い出す

お前をはじめてみつけたのは

場末の小さなナイトクラブ

色あせたセーターの胸さえ

まだふくらんじゃいなった

そうさあん時には他人事だったのさ

俺には思いもつかない言葉だった

商品に手をだすな

そして・・・「ちょっと、若いの・・・顔貸して」と店外に種市を連れ出す水口。

「おお・・・アキを賭けて決闘か・・・」とついて行こうとする女子たちを制する正宗。

「男同士の話し合いだ・・・ここはそっとしておきましょう」

マサと化した正宗だった。

場末臭さの漂う無頼鮨の裏口。

いつも周囲に無関心なラーメンの屋台の横である。

「なにすんですかあ」と抵抗する種市。

しかし、突然、土下座する水口。

「お願いだ・・・あの子から手を引いてくれ」

「・・・そんな」

だが酔っている水口は感情の起伏が激しいのだ。

「で・・・どうなのよ」

「どうって」

「アキちゃんとさ・・・」

「付き合ってますけど」

「ふ・・・そんなことはわかってるんだよ・・・程度の問題だよ・・・どこまで・・・怒らないから言ってみな」

「いや・・・まだなにも・・・」

「まだってことはこれからやるってことじゃねえかっ」

「滅茶苦茶怒ってるじゃないすかあ」

「いいか・・・今、大事な時期なんだ・・・長期契約もある・・・今、君との交際が発覚したらどうなると思う・・・清純派アイドル天野アキ、一般男性と熱烈デートとか書かれて・・・契約は解除・・・違約金が発生。大損害なんだよ。なにしてくれちゃってんだよ・・・いっぱあんだんせい、おれ、るばあんさんせい」

「うわ・・・酒臭い・・・」

そこへ心配そうにやってくるアキ。

「大丈夫か」

「もう、話は終わったし、お勘定だね」

「勘定はすませたよ」と正宗。

「じゃ・・・タクシーを呼んでもらいましょう」

「二人とも酔ってるもんね」

二人が店に戻ると・・・残されたのはさかりのついたオスとメスの猿である。

「天野・・・おばあちゃん、よかったな」

「はい・・・」

「はいって・・・」

「先輩、水口さんに何言われたのかしらねえが・・・気にするな」

「でも・・・今は大事な時なんだろう」

「生きている限り大事じゃねえ時なんて゜ねえ・・・先輩とこうしているのも大事な時だ」

「アキ・・・」水口に釘をさされて逆にハートに火がついたらしい種市。

しかし、直接的なアレやコレやには抵抗があるアキだった。

「今はちょっと」

「じゃ、いつする」

「それは・・・いつか決めてから」

「じゃ、いつ決める」

「また、今度だ」

せめぎあう雌雄だった。

とにかく・・・周囲に丸聴こえの無防備カップルなのだった。

その頃・・・オフィス・ハートフルでは一次審査の選考会が行われていた。

「天野さんが残ってないじゃない」と鈴鹿。

「しおりと・・・真奈ははずそう・・・GMTは分散させないと」と誤魔化す太巻。

「天野さんは・・・」

「天野はなまってるからな」

「そこがいいんじゃないの」

「なまってるなら・・・小野寺は地元ですし・・・」と助け舟を出す河島(マギー)・・・。

「泳げるの・・・」

「足がつくところでビート板を使ってなら・・・」

「ダメじゃん」

「わかった・・・天野は残そう・・・まだ二次だしな・・・」

その他のプロデューサー(諏訪太郎)たちも同意する。

その頃、無頼鮨では居残ったGMTメンバーが鈴鹿と太巻の噂話をしていた。

「あの二人、付き合っていたらしいよ」

「つきあってた・・・」と話に割り込む大将。

「違うんですか」

「つきあってるでしょ・・・今でも・・・一緒に住んでるし・・・あれ・・・わかれちゃったの」

「じぇじぇじぇー」とGMTの三人とお茶の間がのけぞった瞬間、店内に仲睦まじく入ってくる太巻と鈴鹿。

「おつかれさまです」

「あ・・・しおりと真奈・・・落ちたから」

「ごめんなさいね・・・他の作品に出るんですって・・・」

「・・・」

「なんだ・・・そんなにショックだったか・・・」

「・・・」

北三陸の病院では大吉が夏が目を開いているのに驚く。

「春ちゃん・・・」

「あ・・・あれは寝てるのよ」

「そうなのか」

しかし、大吉に向かって舌を出す夏。

「春ちゃん・・・」

「お母さん・・・」

「やったー」

「目が覚めた~」

そこへドクターが登場する。

「うるさいよ・・・マスクしなさいよ」

「あ・・・」

夏は生還した。

そして・・・翌朝・・・スリーJプロダクションのファクシミリが作動する。

「アキ・・・来たぞ」と正宗。

水口を突き飛ばしてファクシミリを覗きこむアキ。

「第一次審査を通過したことを御報告します・・・やったあ、おら、うかったあ」

「おめでとうアキ・・・」

アキの頭をクシャクシャにして撫で、アキを抱きあげる正宗パパだった。

天野家の女たちに幸せが降り注ぎ始めたのだった。

ちょっとうらやましい水口だった。

ハグがしたい、ハグがしたい、ハグがしたいなのである。

しかし、商品に手を出してはいけないのだった。まあ、出す時は出すけどね~。

社内恋愛だもんねえ。

水曜日 恋する女は綺麗さ・・・一人のものにならないね地元サンバ(薬師丸ひろ子)

アイドルとの擬似恋愛で青春を謳歌することが正常なのかどうか微妙な世の中である。

ビジネスである以上、ファンと言う名の顧客を裏切るのはいけないことだと思うかもしれないが、それは売春的発想であるとも言える。自由恋愛で・・・たくさんの求愛者中から一人が幸運を射止めたと考えれば特に問題はない。しかし、それでは商売にならないという考え方もある。まあ。今に始ったことじゃなくてさ。ずーっとだと言えるよね。ずーっとそうだよね。

ストイックに芸を磨くことも素晴らしいが、あの姫川亜弓のように恋愛も芸の肥しと考える生き方もある。

それはタイトロープな生き方だが・・・それでこその色艶なのである。

男は抱いても溺れるな・・・なのだな。

実生活の恋の情熱と芝居の演技がクロスする・・・今週。

芸のためなら女房も捨てる。それがどうした文句があるかなんだな。

「夏さん、目が覚めたら第一声が・・・ウニ丼作るべだったよ」

春子は喜びをアキに語る。

「よがったな」

「アキもがんばったね・・・一次審査通過おめでとう」

「まだまだ、これからだ・・・ママはいつ帰ってくるの」

「そうだねえ・・・とにかく退院するまでは何があるかわからないから・・・一段落したら帰るよ」

「そっか・・・夏ばっぱによろしくな」

アキはママからの「今、しなければならないことをやりなさい」を胸に二次審査に挑むのだった。

そんな母娘の電話の会話を小耳にはさむ大吉と吉田(荒川良々)・・・。

「駅長・・・帰るっていってますよ・・・」

「いいんだ・・・俺は春ちゃんのことはきっぱりあきらめた」

「そんなこと言って・・・俺がこれまでなんで・・・独身貴族をきどっていたのか・・・わかんないんですか・・・駅長より先に幸せになっちゃいけねえと・・・こらえてきたのに」

「でも・・・結婚したよね。しかも・・・おめでただそうじゃねえか」

「出産祝いは現金でお願いします」

「吉田あああああ」

「うわあああああ」

喫茶リアスにやってきた大吉。

「なんの騒ぎよ」と春子。

「吉田くんの結婚指輪、線路に投げてやった」

「ひどおい」とカウンターの中のユイ。

「春ちゃん・・・東京に帰ってやれ・・・アキちゃんとマサには春ちゃんが必要だ」

「マサって・・・」

「こっちのことは心配するな」

「でも身内は私一人だしね・・・私、世話しまくって夏さんからありがとうって言ってもらいたいんだ」

「ありがとうって」

「言ってもらったことないのか」と保(吹越満)・・・。

「ちょっとなんかものをとったりして」

「おう・・・よ」

「お茶っ子いれてあげたら・・・」

「おおう」

「肩揉んでやったら・・・」

「お、おおう・・・」

「おっとせいみたい」とユイ。

「だから・・・今回はありがとうって言わせるまで帰らない」

「いらっしゃい・・・ご注文は」とユイ。

「え・・・だれか来たの」

スナックタイムだった。すっかり夏の仕事を受け継いでいるユイだった。ユイは夏のもう一人の孫なのである。

スナック梨明日に来客がある。

「あ・・・先生・・・」

足立夫妻だった。

「その節はどうも」と春子に頭を下げるよしえ。

「いえいえ・・・」

「ご注文は・・・」

「ビール・・・それとピザでももらおうかな」と功(平泉成)・・・。

「ええ・・・面倒くさいな」とスナックのママのようでもあり、娘のようでもあるユイ。

「私が手伝うわ」とよしえがカウンターに入る。

「ちょっと・・・入ってこないでよ」

「いいから、いいから・・・これね」

「それじゃなくてえ」

足立家にも季節外れの雪解けが始っている。

春子はなんとなく微笑むのだった。

「あったーっ」と叫んで帰還する吉田。

「奇跡的に枕木の上にありました」

「それ、本当に君のか」

「よるな、電車バカァ」

風が運ぶの春の便りを

あなたに会える 地元サンバ

春を喜ぶ子どもの声が

踊る輪の中あなた見つけた

地元サンバ 不思議なの

そして・・・緊迫する二次審査。

アキを落選させようと太巻の容赦ない質問が飛ぶ。

「東京都出身なの」

「はい・・・高校二年の夏に岩手に行って・・・」

「それなのになんでなまってんの・・・訛ってる方が個性的だとか誰かに言われてそうしてんの」

言ったのは太巻である。

「いじめられたってネットに書いてあったけど」

鈴鹿は沈黙を守り、助け舟はない。アキにとってアウェイ感の漲る状況である。

「いじめられる子は目立ってる子でおらは・・・地味で暗くて向上心も協調性も・・・あれ・・・なんだっけ・・・異物感じゃなくて・・・そうだ・・・存在感・・・存在感も個性も華もない子だったんでいじめられる値打ちもなかったんです」

そこで初めて鈴鹿が質問する。

「今は、どうですか・・・」

「今は・・・ちがいます・・・今は変わりました」

「はい・・・じゃあ、次に」と言いかけた太巻を鈴鹿が制する。

「どうして・・・」と先を促す鈴鹿。

「海女をやってる祖母のおかげです」

「どんな人なの」

「かっけえ人です。それから、歌の上手な母、初めて出来た親友、海女の先輩たち、地元のたくさんの人たち、東京へ出てきてからは仲間たち、たくさんの人のおかげで・・・おらは変わることができました」

「結構です・・・すみません、長くなって」

「あ・・・いや」

鈴鹿と太巻の間に微妙な空気が漂う。

審査会場の外では河島と水口が会話を交わす。

「長引いてますね」

「うん・・・意外だっただろう・・・二次まで残るなんて」

「やはり・・・鈴鹿さんが推してくれてるんですか」

「うん・・・最後は太巻さんの匙加減なんだけどさ・・・鈴鹿さんにはなんだかんだ・・・さからえないんだよね・・・おかしな関係だよ・・・あの二人は」

「・・・」

審査は実際の演技に移っていた。

「母ちゃん」とセリフを言うアキに演技指導を加える鈴鹿。

「もっと丁寧に」

「母ちゃん」

「丁寧にって言うのはゆっくりとじゃなくてよ・・・言葉に気持ちをこめて、だけど変な抑揚はつけないで」

「変な抑揚って何ですか」

「ごめん・・・あなた馬鹿だったわね・・・忘れてた」

身分をわきまえずムッとするアキだった。

「声の調子を上げたり下げたりしないで・・・私の真似をしてごらんなさい・・・母ちゃん・・・」

「母ちゃん」

その時、太巻に異変が起きた。

目の前のアキが・・・若き日の春子(有村架純)に見え始めたのだった。

「母ちゃん・・・親不幸ばかりして・・・ごめんなさい。でも、私はシンスケさんが好き・・・二人でこの島を出て行きます・・・」

走り去る春子に思わず・・・あの日を思い出す太巻。太巻の中で二十年もわだかまる感傷。

純喫茶アイドルで「ちょっと待って」と制止する太巻を振り向かず・・・「馬鹿にしないでよ」と失意の春子は去っていったのだ。

あれは・・・どっちのせいなんだ。

あっちの・・・それともこっちの・・・。

もちろん・・・それは・・・。

演技に熱中して走り去ったアキが戻ってくる。

アキの演技に満足して鈴鹿は横を伺い、茫然とする太巻に気がつく。

「どうしたの・・・」

「あ・・・いや・・・」

混乱する太巻。一瞬、鈴鹿までもが・・・若き日の鈴鹿ひろ美に見えたのだった。

表のアイドル・ひろ美と・・・裏の影武者・春子。

時空を超えた二人の女の間で呪縛された太巻だった。

こうして・・・二次審査は終わった。

出待ちをするファンたちにまったくスルーされるアキと水口。

「今日、お父さんは・・・」

「給料日なので稼ぎ時だから遅くなるって」

「あ、そう・・・俺は挨拶してくるけど・・・一人で帰れる」

「大丈夫です」

「じゃ・・・マスクして」

「はい・・・」

素直に水口の指示に従うアキだったが・・・オーディションで火照った身体はさかりのついたハートを焦がすのだった。

水口が屋内に消えたのを見計らって無頼鮨の裏口に向かうアキだった。

あの町この町 日が暮れて

ため息混じりの頬に ついこの手のばしたくなる

女はいつもミステリー

花の咲くのは これからなのに

蕾のままでいいわというの

地元地元地元サンバ

「先輩・・・」

「アキ・・・」

「今日ならいいよ・・・パパもママも家にいねえから・・・」

「え・・・」

盛りの付いた猫背のメス猿の行く手をさえぎるものはなし・・・なあのだあ。

まあ、スキャンダルに火がついて死して屍拾うものなしの場合もありますがああああっ。

木曜日 ヴァージン・ロードからの脱出(有村架純)

「・・・パパもママも家にいねえから」

「お・・・五分だけ・・まってけろ」

アキの大胆な誘いに前のめりで対応する種市だった。

フィクションとノンフィクションの間にはリフレインはつきものである。

早い話、「あまちゃん」を見ている間は我を忘れるのに15分たつと我に帰る。

これがすでにリフレインなのだ。

「あまちゃん」が最終回に向かっているように我に返った人々も人生の最後に向かって時間を経過していく。

そういう意味で「時をかける少女」のように同じ時間を繰り返すのは再放送を見るのと似ている。最初よりは新鮮さに欠けるが、最初より落ち着いて見ることが出来るのだ。そこには変えられない運命が待っている。

人は自由意志による選択の自由を持っていて不確定性原理の未来を切り開いて行っているような気がすめが・・・本当はそれも運命の為せる業にすぎないのかもしれない。

そういう疑惑を再放送は裏付ける。

その気持ちが反映するのが物語のループ構造である。

あるいはやりなおしだ。ほとんど書きあげた記事を保存する前にパソコンがフリーズしてすべての作業が無駄になった時の不条理感を誰もが感じる時代である。

そういう経験がない人は死ねばいいと呪いたいほどである。

そういう呪いが「ループ構造」に呪詛を持ち込む。

この物語では「ユイの上京阻止」が一つのわかりやすい「ループの呪い」で・・・そのシンボルが・・・「東京行きのバス」が実は「市内循環バス」だった事件だろう。

まさにグルグル回ってふりだしに戻ったユイ。

ユイは絶望もしくは絶望の予感を感じるしかなかったのだ。

北三陸に生まれたこと。修学旅行でお風呂で骨折。水口との脱出失敗。アキとの脱出失敗。父危篤で脱出失敗。母失踪で脱出失敗。母出現で脱出失敗。呪いは継続中である。

クドカンという神様の意地悪なのである。

一方でアキにもまた呪いはかけられる。

その一つが鈴鹿/春子のアイドル/影武者事件による太巻のジレンマによって生じた「アイドル妨害作戦」である。

母娘二代の悲願だが・・・デビューできそうでできないリフレインが延々と続いたわけである。

しかし、謎の幻視体である若き日の春子の介入によって・・・そのループは脱出の時を迎えようとしていた。

アキは春子に救いを求め、母娘合体して太巻の心の闇を照らしだす作業を行ったのである。

夏の娘であり、アキの母親である春子は娘/母親の二重の役割を往ったり来たりする。その象徴が北三陸駅と上野駅の往復なのである。

寿命という制約の中で今や、娘としての役割が終焉を迎えようとしている中で・・・春子は一つの脱出行に入っているのだった。

しかし、電話という文明の利器によって娘/母親の瞬間切り替えが可能になっているのである。

一方でアキの「フィジカル思春期の開始阻止」というループが存在する。

ユイが「東京に行けない」ように・・・アキは「身体は大人でも精神が子供」なのである。

ファン第一号のストーブが告白しても気持ちが開かれず、種市先輩を好きになっても種市先輩はユイが好き。せっかく両思いになっても恋愛禁止令が発動する。

もちろん、クドカンという神様が「アキ」に意地悪をしているのだ。

このループを複雑にしているのが・・・アキ/春子の恋愛相手の相似構造である。

アキ・・・初恋の人・・・種市先輩

春子・・・初恋の人・・・大吉先輩

アキ・・・ファン第一号・・・ストーブ

春子・・・ファン第一号・・・正宗

アキ・・・マネージャー・・・水口

春子・・・マネージャー・・・太巻

このように母子のお相手は対になっている。

これにアキの東京の母である鈴鹿ひろ美を加えると事態は一層複雑になる。

太巻は春子を裏切って鈴鹿ひろ美の愛人になるわけだが・・・水口はGMT5を裏切ってアキのマネージャーになるのだ。

さて・・・アキにまつわる三人の男性は・・・春子にそれぞれ評価されている。

ストーブは「いい人だけど・・・アキとの交際は認められない・・・安定してないから」

種市は「健全そうに見えるけどなにしてくれてんの」

水口は「アキのことかわいいなんてキモイ」

まあ、春子の言うことだからな。

一方で三人はユイとも密接に関係している。ストーブは実の兄。種市は元恋人。水口はユイからアキに乗り換えたのだ。

そういう意味で・・・最も関係が深いのは種市ということになる。

しかし、二人が結ばれるにはまだまだ紆余曲折があるだろう。なにしろ・・・先行系の大吉は別の男と結婚されたりしちゃうんだから。

ともかく・・・「アイドル」と「恋愛」というアキの二つの目標がしのぎを削る今週なのだった。

「・・・パパもママも家にいねえから」

「・・・パパもママも家にいねえから」

「・・・パパもママも家にいねえから」

「・・・パパもママも家にいねえから」

・・・繰り返すことでセリフに心が伴って行く・・・アキはこんなところで女優修行をしているのだった。

凶悪な母親・春子によって地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もない 猫背のメスの猿の娘に育て上げられたアキだったが・・・その重圧の中で培われた潜在能力はユイの予言通りにアイドルとして開花しつつあるのだった。

太巻は鈴鹿ひろ美が・・・「知らないフリをしている影武者天野春子に対する罪滅ぼしをしている」というが・・・実際は鈴鹿ひろ美はアキのアイドルとしての潜在能力を見抜いているのである。それは野に放たれた途端に・・・マイナー番組で注目され、たちまち年間契約のイメージ・キャラクターに抜擢されるほどだった。そして・・・北鉄のユイとの対決では海女のアキとして・・・太巻・水口・ヒビキらのプロの評価するユイに勝利しているのである。鈴鹿ひろ美はアキの魅力の源泉である夏と邂逅することでそれを確信するに至ったのである。鈴鹿は自己プロデュース力に優れたアイドルの作り手なのであるから。

その鈴鹿にオーディションを通じて磨きをかけられたアキは輝き始めている。

だからその他のプロデューサーたちにもその光は見えだしたのだった。

「天野アキ・・・いいじゃないですか」

最終選考候補にアキを推す声は強くなり・・・もはや反対者は太巻一人となっていた。

「天野は・・・確かに・・・魅力的な存在だ。しかし・・・アイドル映画はアイドルの鮮烈なデビューによって記憶に刻印される。伊豆の踊子の山口百恵しかり、野菊の如き君なりきの松田聖子しかり・・・そしてここにおられる潮騒のメロディーの鈴鹿ひろ美さんしかりだ・・・」

「・・・」

太巻の演説に耳を傾ける、鈴鹿、河島、二人のプロデューサー、そして水口。

「しかし・・・天野春子はどうか・・・それは未知数だ・・・天野春子にはその力はないのではないか」

全員が茫然とするのだった。

「だからといって・・・その他の候補者も未知数です。しかし、小野寺薫子はどうか。何と言っても若さがある。天野春子は・・・いくつだったっけ」

「ええと・・・四十くらいじゃないかと」と河島。

「なに言ってんだ・・・天野春子は十八だろう・・・」

「天野アキは・・・そうですが」

「え・・・」

「ずーっと春子、春子って言っているわよ」と鈴鹿。「春子って誰よ」

ここで・・・「鈴鹿ひろ美は知っているのに知らない派」は万歳三唱するのであるが、キッドはあくまで「鈴鹿さんは自分に影武者がいるなんて疑ったこともない派」なので、おそらく鈴鹿は太巻の愛人として「昔の女の名前を口にすべらせた」太巻を軽く詰っただけだと考える。

ついに太巻は・・・「過去の亡霊に囚われた自分自身」に敗北を喫したのだった。

もう、腰が抜けてしまったのである。

「じゃ・・・天野アキは最終候補に残すという方向で・・・」

アキが知らないところでアイドルの階段を順調に上がっている頃・・・アキ本人は大人の階段をよじのぼろうとしているのだった。

好きな先輩と誰もいない部屋に二人なのである。

「天野・・・シャワー借りてもいいか」

「じぇ・・・」

「いや・・・俺、最近、汗をかくんで・・・シャワーを浴びないと気持ち悪いんだ」

アキも十八歳なので・・・「シャワー」=「大人の恋愛」であることは理解するのだった。

しかし、とっくに「大人の恋愛の覚悟をきめている」アキなので大胆発言で応ずるのである。

「いいよ・・・タオル出しとく・・・着替えは・・・」

「着替えは持ってる」

持ってるのかよっとお茶の間を絶叫させつつ、彼女の家の浴室に消える種市。

その時・・・春子/アキの母親から電話が入るのだった。

「何だママか」

「何だって何よ」

「何の用だ」

「留守電聴こうとしてたのよ」

「あ・・・そうか・・・とったらまずかったか・・・」

「もう、おそいけどね」

そこへ・・・種市が半裸体で引き返してくる。

「じぇ・・・」

「シャンプーとリンスどっちだ」

「ちゃんりんしゃん・・・じゃねえ・・・泡の立たない方がリンスだ」

「そうか」

「ちょっと・・・誰かいるの・・・」

「あ・・・あ・・・水口さん」

「そう・・・おつかれさま~」

「ママがおつかれさま~って」

「じゃあ・・・かけなおすから・・・おやすみ」

「おやすみ」

一難去ったアキだった。

超特急でシャワーを終える種市。

ビールのプルトップを引く音が響くほどの静寂である。

「なんか・・・話せよ」

「じゃあ・・・最近、お仕事はどうですか」

「じゃあって・・・」

「雑談て難しいな」

「最近は・・・卵焼きを焼いてんだ。じっくり炭火で四十五分かけて・・・時間をかけるから美味いんだ・・・だから最近は汗をすごくかくんだ」

そう言いながら・・・種市は一度立ってカーテンを開き、風を感じてからさりげなくアキの横に坐りなおすのだった。どんな手引書を呼んでいるんだよっ。

急速に縮まる二人の距離。

「なんだか・・・なつかしいな・・・こうやって二人で話したよな」

「北鉄の倉庫か・・・あん時、先輩はユイちゃんのことが好きだったんだな」

「あ」

自ら墓穴を掘る種市だった。

その時・・・どこにでも出現する若き日の春子の幻視体が社長の席にすわっているのを見るアキ。

見つめる春子。穴が開くように見つめる春子。凝視する春子。

「うわあ・・・」

パニックに陥るアキだった。アキにとって春子は神にも等しい上位自我であり、厳しい抑圧者なのだった。

そこへ・・・鳴りだす電話。

「なんで・・・出るのよ・・・」

「あ・・・ごめん」

「水口くんは」

「あ・・・今・・・トイレ」

「かけなおすから・・・今度は出ないでよ」

春子/アキの母親ならピンときても良い頃だが・・・今は春子/夏の娘モードが優勢なのである。

北三陸の天野家で春子は・・・入院中の夏のことについ・・・思いが飛ぶのだった。

一人で天野家にいれば・・・ずっとそこで一人で暮らしてきた夏の孤独が身に沁みるのである。

春子はたまらなくセンチメンタルな気分になってくるのだった。

その頃、アキは夏の言葉を思い出していた。

「色々考えるからだめなんだ・・・何にも考えずに飛び込め」

とにかく・・・お風呂に飛び込むことにするアキ。

「おらも・・・シャワーさ浴びてくる・・・先輩、おらの部屋で待ってていいど」

ゴクリと唾を飲み込む種市だった。

その時、電話が鳴り、春子の留守番電話のチェックが始る。

「あ、水口です・・・やりましたよ・・・最終選考に残りました・・・それで今日は事務所によらずに帰宅します」

「なんだって・・・」

素早く、春子/夏の娘から春子/アキの母親にチェンジした春子。

「あ・・・水口・・・今、どこ・・・」

「無頼鮨です・・・ちょっと気が大きくなって・・・自分に御褒美を」

「すぐに事務所に直行して」

「え」

「いいから早く・・・」

怖い母親が北三陸にいる安心感からシャワーを浴び終わったアキは・・・素足で種市の待っている自室に向かうのだった。

今や、盛りのついた猫背のメス猿はやる気満々なのだった。

アイアイ

アイアイ

おさるさんだよ

アイアイ

アイアイ

おさるさんだね

金曜日 アイドル甲子園、決戦は金曜日に(優希美青)

シャワーも浴びたし、ベッドのある部屋に二人きり。

もはや・・・やることをやるしかない二人なのである。

アイドルと一般男性の夢の一時。

しかし、がばい刑事、ミズタクとマサの捜査の手はそこまで迫っていたのだった。

「すぐに事務所に・・・」

「あの若造・・・どこですか」

「今日は九時であがったけど」

「なにしてくれちゃってるんだよ」

「すみません」

「あ、正宗さん、今、どこですか」

アイドルと一般男性の距離はもはやセンチメートルで測れる距離に・・・。

アイドルの覚悟は定まって・・・目も閉じるのだった。

しかし・・・一般男性が躊躇するのだった。

「うわあ・・・なんだか・・・だめだこりゃあ」

Am021 そんなバナナとだれもが思う展開なのだった。

「プールだと思えばいいんでねえか」

とほぼ意味不明の提案をするアキだった。

もうね、抱きついちゃうとか、ハダカになっちゃうとか・・・フンフンしちゃうとかでいいのよね。

案の定、「胸キュンのテーマ」に乗って空気排出のための首カクカクを始める種市だった。

案の定、「うぷっ」っと噴き出すアキだった。

「なして・・・笑う」

「だって・・・先輩、カクカクッて」

「あ・・・」

それでも気をとりなおして・・・アキの肩に手を置く種市。

案の定、空腹でお腹が鳴るアキだった。

案の定、恥ずかしいのだった。

突入前に警告で電話を入れる水口。

「もしもし・・・いるの・・・いるのにでないの」

ものすごい場面を直撃しないためのエチケットらしい。

「突入」

「靴があります」

「じゃ・・・いるんだな」

もはや・・・猟犬と化した二人の刑事・・・運転手とマネージャーだった。

「アキの部屋か」

「入るぞ・・・服着てるか・・・着てないなら待つけど」

「突破」

ベッドにはぬいぐるみがあるばかり・・・。

「あの野郎・・・」

「まだ遠くにはいってないはずだ」

アキと種市はキッチンにいて・・・卵焼きが完成したところであった。

「お母さんには・・・最終審査に備えてセリフあわせをしていたことにした」

「なんとか・・・納得してくれました」

「・・・」

「まったく・・・油断も隙もないな・・・一般男性さんよ・・・」

「先輩は悪くねえ・・・おらが連れ込んだ」

「アキ・・・」

「なるほど・・・アキちゃんにとって・・・種市くんがアイドルってことだね」

「まあ・・・そうかもしんね」

「その種市くんが他に恋人がいたら・・・どう思う」

「やんだ・・・そのたとえは・・・リアルすきでやだやだやだ」

「ユイちゃんで経験済みだもんねえ」

「水口さん・・・」

「でもさあ・・・アイドルが恋人作ったら・・・百万人のファンがそういう気持ちになるわけだよ」

「おれが・・・百万倍愛しますから」

「何言ってんの・・・論点ずれてるし・・・」

「おらは・・・アイドルである前に十八歳の女子だ・・・先輩を好きな気持ちに嘘はつけねえ」

「お父さんはどう思います」

「いや・・・二人を見てたら・・・春子さんとのなれそめを思い出しちゃって・・・」

「それ・・・論点ずれてますよね」と水口。

「聴きたいです」と種市。

「僕は春子さんのファン第一号だったんだ・・・でも・・・春子さんはアイドルになることを諦めて・・・故郷に帰ろうとしたんだよ・・・僕は言ったんだ・・・僕のために歌うことをやめないでくださいって・・・春子さんの歌を必要としている人はたくさんいるからって・・・」

「お父さん・・・かっこいいです」と感動して泣きだす水口。

「でも・・・先輩だっておらを励ましてくれた・・・一人ぼっちでつらいだろうが・・・負けんなって」

「いい子というじゃないか」

「でも、俺、口では百万倍とかいいながら・・・親の留守に部屋へあがりこんで」

「いいんだよ・・・言ってることもやってることも本当なんだよ」

春子を待っていると言いながら昔の同級生を部屋に連れ込んだ正宗だった。

「でも・・・俺は何もできねえ・・・卵焼きもさめちゃったし・・・」

「あ、ごめん、ごめん・・・食べよう」

「美味っ」とアキ。

「アキちゃん・・・」

「水口さんも立って喋ってねえで食べてみろ・・・」

「美味っ」と正宗。

水口はアホの子に説教しても無駄なことを思い出した。そして・・・何より口中には唾液が・・・。

「とにかく・・・しばらくは会うのは無頼鮨だけ・・・メールまでは認めるので大人しくしてくれ」

それだけ言うと・・・水口は卵焼きに手を伸ばすのだった。

実にぐだぐだな芸能事務所だった。

この夜が だんだん 待ち遠しくなる

はりつめた気持ち 後押しする

この夜を どんどん 好きになってくる

強大な力が生まれてる

とにかく・・・アキは「恋人と部屋で二人きり」という気持ちを手に入れたのだった。

そして・・・小野寺ちゃんとアキの一騎打ちによる最終オーディションが始る。

アキと小野寺ちゃんのスケールの違いは誰の目にも明らかだった。

太巻自身がそう感じていた。

奈落で結果発表を待つ二人。

「アキちゃんが受かるような気がする・・・」

「いやいや・・・小野寺ちゃんだべ・・・」

「本当・・・」

「ごめん・・・わかんねえ・・・でも・・・どっちが選ばれてもちょっとうれしいべ」

「ちょっとくやしいけどね」

「・・・」

「でも・・・国民投票の時とは違う・・・」

「んだな・・・あのときはおら・・・いなかったけど」

選考室では河島が意見を述べていた。

「結局・・・小野寺は泳げませんからね」

太巻は自嘲する。

「こんなことなら・・・書類審査で天野を落としておくべきだったよ。なんか・・・映画にちょっとでも出してやれば罪滅ぼしになるかと思ったんだよな。でも・・・小野寺より・・・天野で映画を撮ってみたい気持ちがどんどん大きくなってさ。商売人失格だよな。で・・・昨日、眠れなくてネットでウロウロしてたら・・・これを発見しちゃった・・・」

アキが初めてウニを獲った時の動画だった。

「やったあ・・・ウニとれたあ」

「おめでとう、アキちゃん」

「よかったなあ、アキちゃん」

「・・・これ見たら・・・もう胸がいっぱいになっちゃったよ・・・」

奈落で待つ二人に河島が結果を伝えにやってきた。

「・・・天野、太巻さんがお呼びだ・・・」

「おめでとう」とオノデラちゃん。

「ありがとう」とアキ。

握手を交わすアキとオノデラちゃん。

そして、アキは颯爽と奈落の階段を昇る。

オノデラちゃんはリーダーのしおりと同じ「一人で奈落にとり残される気持ち」を手に入れたのだった。

まあ、「純と愛」のヒロインを手に入れちゃったら「あまちゃん」のヒロインになれないってことがあるからね。

アキを出迎える太巻と鈴鹿。

「おめでとう」と握手を求める鈴鹿。

アキの手を両手で包みこむ鈴鹿だった。

あなたのこと どんどん 好きになってくる

これだけは 言わずにいられない

探してた答えは 易しい 照れくさい その手はあたたかい

二人を見つめる太巻は解脱した天使のような微笑みを浮かべる。

土曜日 十月はきっとたそがれの国・・・(橋本愛)

一日、二十四時間として九時間寝たら、残り十五時間。

朝、午前七時に起床して十二時間後は午後七時である。

夕食も食べ終わって・・・ベッドに入る午後十時まで・・・残り三時間・・・。

今はそんな時間である。それが全二十六週の第二十一週なのだ。

相変わらず、GMT5元メンバーのアキを華麗にスルーする出待ちのファンたちだった。

オーディション合格者のふわふわした足取りで黄昏のアメ横裏通り(フィクション)に彷徨い出たアキに駆け寄って抱きしめる水口だった。

商品に手を出すなという掟を突破する水口である。

種市よりも固くアキを抱きしめるのだった。

思わず、その背に手を添えるアキ。

基本的にアキにはその意味はわかりません。

「あの・・・」

「もうしばらくこのままで」

「・・・」

「よし・・・もう大丈夫だ」

水口はマネージャーとしての顔を取り戻し、無頼鮨にダッシュするのだった。

アキの腕をしっかり掴んで・・・。

一瞬、二人を見つめる店先掃除中の亀の湯の女将だった。

祝杯をあげる正宗と水口。

第一報をユイに伝えるアキ。

「おめでとう・・・今、勉さんしかいないんだあ」

「勉さんだって」

「よくやったな・・・水口」

「師匠・・・」

「水口さん・・・泣いちゃった」

「ふふふ」

「ママは・・・」

「大吉さんとか、海女クラブのみんなで病院にいってるよ」

「・・・夏ばっぱ・・・具合悪いのか」

「違う違う・・・違うよ・・・今日、夏さん、退院するの」

「じぇじぇじぇ・・・」

天野家に夏が生還する。

家には・・・おそらく「受験が恋人」のギャラで購入した介護用ベッドが届いている。

「受験が恋人」のポスターやうちわなどのグッズで染まる天野家だった。

夏の帰還を祝って盛りあがる北三陸オールスターズ。

「もしもし・・・」

アキからの電話をとりつぐ花巻。

「うっそおおおお」と驚愕する春子。

「みんな・・・アキうかったって・・・」

「うかったあ」

「アキが鈴鹿ひろ美とダブル主演で映画に出るのよ・・・アキが・・・」

「ええーっ」

「えれえこった」

「ストーブくん・・・さっそく・・・ホームページにアップだ」

「アキちゃん・・・おめでとう」

「ストーブさん」

その声に目を光らせる種市。しかし、抱きしめちゃったばかりの水口は余裕の表情を見せるのだった。

「なんだか・・・アキちゃんが遠くに行っちゃったみたいだ・・・だけど・・・俺の気持ちは変わらねえ・・・アキちゃん・・・好きだ」

「えー・・・何言ってるか・・・全然聞こえねえ・・・」

愛しい女の名を呼べど声は汽笛でかき消され・・・「望郷・ペペ・ル・モコ」(1937年フランス映画)からのいただきである。

「・・・おめでとうっ」

「ありがとうっ」

「みんな、アキちゃんが・・・ありがとうって・・・」

「万歳」

「アキ万歳」

「万歳」

そして・・・「潮騒のメモリー~母娘の島~」の脚本が完成した。

九月の終り・・・天野家では夏がそれを熟読する。

春子は縁側でうたた寝をしていた。

「あんれ・・・寝ちゃった」

「これ・・・なんだ・・・」

「何って・・・アキの出る映画のシナリオだよお」

「おお・・・そうか」

「ほら・・・ここ・・・鈴鹿ひろ美が鈴鹿ひろ美で・・・鈴鹿アキが天野アキってなってるでしょ・・・なんてったってダブル主演だから・・・」

「そうか・・・なかなかいい本だど」

「ええ・・・読んだの」

「まあな・・・」

その時、「いつでも夢を」に乗って漁協のアナウンスが町内放送のスピーカーから流れる。

「明日は・・・海女の口開けです・・・本気取りに参加する皆さんは明朝五時に・・・」

「本気取りかあ・・・海女になって本気取りしねえなんて・・・初めてだ」

「うそ・・・おととし・・・アキに譲ったじゃない・・・」

「あ・・・そうだったな・・・アキの奴・・・一個獲ったよなあ」

全身麻酔の後遺症で少し、認知症的な夏らしい。

「獲ったよねえ・・・お茶でも飲む」

「おう、ありがと」

「アキかあ・・・え・・・」

麦茶を入れる春子。

受け取った夏は「ありがとう」と確かに言った。

「・・・」

「どうした・・・」

「なんでもない・・・」

「ああ・・・潜りてえなあ・・・」

「来年は潜ってるよ・・・」

「どうだか・・・」

来年は・・・2011年なのだ。

初めて・・・脚本が牙をむいた瞬間である。

おそらく、天野家の漁業権はユイに渡されたのだろう。

九月末日、ユイはウニを四つ獲ったのだった。

ガッツポーズでファンに応えるユイ。

ウニはオークションにかけられ四万円でヒビキ一郎(村杉蝉之介)に競り落とされた。

晴れ晴れとしたユイの屈託のない笑顔。

アキとユイの完全なる立場逆転である。

その頃、アキはクランクインに向けての準備に入っていた。

「見つけてこわそう」の撮り貯めは怒涛の二十本撮りである。

「正解は金魚鉢でした」

「ぎょぎょぎょ~」

さかなクン(さかなクン)もびっくりだが・・・金魚殺しは「サマーヌード」とシンクロである。

これは・・・来週登場めぐる(深田恭子)の恋人(勝地涼)の余波か・・・。

芸能人の恋人は芸能人が王道だからな。

ストーブ、水口、種市まとめてぎゃふんもあり得るよな。

そして始るリハーサル。

「もっと・・・疲労困憊して港から鈴鹿家までは一里だから」と演技指導に熱が入る太巻監督。

「はい」とアキ。

「ちがう・・・四キロだからね・・・三千メートルよりもっとだよ・・・フラフラなんだよ・・・生まれたての小鹿のように膝なんかカクカクなんだよ」

「フラフラのカクカク・・・カクカク・・・カクカク・・・フラフラ」

「もっとカクカクで」

「カクカクのヨロヨロのモタモタのフラフラのカクカクで」

「カクカクしすぎ~。ぎゃははは・・・」と爆笑の病床の母親役の鈴鹿ひろ美だった。

その他にも、基礎訓練としてのヴォイストレーニング、発声練習、日本舞踊、花道、茶道、書道、ペン習字、料理、基礎資料の読みこみなど・・・ハードスケジュールの詰め込みが行われたのだった。

そして・・・十月のある日。

映画「潮騒のメモリー~母娘の島~」はクランクイン(撮影開始)の運びとなった。

「鈴鹿さん、アキです」

「アキ・・・どう・・・一人の女を演じるためにどれだけ・・・女優が頑張らなきゃいけないか・・・わかった」

「はい」

「それじゃ・・・これまでのことは全部忘れましょう」

「じぇ」

「全部リセットして・・・一から始めるの・・・それがお芝居・・・それが映画なのよ」

「じぇじぇじぇーっ」

もはや・・・十月は黄泉の国の予感である。

関連するキッドのブログ→第20週のレビュー

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コメント

私は吉田君の秘密に気付いてしまいましたが、神様は「そういうことをあれこれ言うのは良くない」と言っているようなので書きません。でもそうとしか思えない…。

静かに見守りたいです。

それはともかく「さあ! 行こう!」と水口が右手でアキの(引っ張りにくい左腕を)引っ張ったのはミサンガが切れる前フリとして分かるのですが、行った先が無頼寿司というあのつなぎ時空だけは良くわかりませんでした(~_~;。

「今日は給料日だからパパ遅くなる」と聞いて、個人タクシーなのになぜ給料日?と思ってしまいましたが『かきいれ時』ですね。

投稿: 幻灯機 | 2013年8月26日 (月) 08時57分

movie✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪movie

ふふふ・・・吉田くんの秘密・・・何でしょうね。

まあ、人にはそれぞれ、なんらかの秘密がありますからな。

そっとしておくことも大切ですねえ。

ふふふ・・・常に時間は省略されていますからね。

ユイちゃんと小太りの愛犬家が
どのくらい省略されているのか・・・
ユイちゃんと種市先輩は国道沿いのモーテルが
省略されているのか・・・
いろいろと気になるユイちゃん関係の省略です。

なにしろ実年齢未成年なので
いろいろとあれですな。

シアター裏口と無頼鮨裏口はほぼ向かい合わせ。
通りを抜けて角を曲がると
無頼鮨正面口があるのだと思います。

まあ、鴬谷まではかなり距離がありますからな。

タクシーのかきいれ時は給料日とピンと来なかった人は多かったようですね。

みんな・・・その日暮らしなのか・・・。typhoon

投稿: キッド | 2013年8月26日 (月) 16時39分

明け方 肌寒くって目がさめてしまいました
秋が近づいているんですね
今年は一際 寂しく感じます(;_;)

今週は自分がずっと覚えておきたいと思っていた過去映像がうまい具合に多用されていて感動したり 薬師丸ひろ子さんの女優演技にうっとりしたり オーデションに落ちた小野寺ちゃんの言葉が直前の会話とつながっていてクドカンならおてのものでしょうけれど言葉のチョイスが上手くって見ていて気持ちがいいですね
アキの恋愛相手は水口がいいな~☆
単純に二人のシーンが見ていて萌え~!だからです(^^)

いつも以上に満足感があった週ですが夏ばっぱの扱いがちょっと不満でした
てっきりオーデションが終わったらアキが駆け付けると思っていました
今回は単にアキが春子から自立するためのものだったのでしょうか?
今の60代の女性は若く元気だと思うので夏ばっぱの今の状態は一過性のもので来年は無理でも再来年 元気にうにをとっている夏ばっぱが見れたらいいな☆
なんて思ってます!

投稿: chiru | 2013年8月26日 (月) 20時33分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃ いませ・・・大ファンheart04

東京は秋を思わせるしっとりした雨が
ふっております。

夏は暑いほど・・・秋の淋しさが高まりますな。

十月は黄昏の国ですからなあ。

とにかく・・・九月はもう終わったような気分です。

クドカンは時間のシャッフルが大好きですからな。

しつこいほど繰り返された春子の上京シーン。
あれがこのドラマ全体を
支配しているのですな。

孫のアキの無邪気さによって
もつれにもつれた母と娘のしこりが
ほどかれていく。

今週はいわば
ひとつの最終盤なんですよね。
夏と春子の物語の終りですな。

アキがここに登場しないのはそういう意味でございましょう。

次の最終盤には
アキと夏の物語の終りが用意されていると考えます。
夏がアキを水に落すシーンも重要な過去ですからねえ。

クドカンは回想を単なる回想ではなくて
もうひとつの過去として使ってきますからねえ。

くりかえし登場する黄金のブタの意味も気になるところですなあ。

いじめっ子も登場しているのに
ひたすら「自分はいじめられていなかった」と
主張するアキの秘密が
解明されるのかどうかもキッドは楽しみです。

しかし、クドカンは結構、謎は謎のままにしたりもしますからな。

吉田君の妹のブスのユイちゃんが登場するかしないか微妙ですしな。

天野家三代といえば
夏にも、忠兵衛、橋幸夫、組合長の三人の男がおります。

こうして考えると水口と結ばれる可能性はかなり高いのですな。

とにかく、アキは春子の嫌いなものばかり好きになるので・・・
マネージャーを好きになる可能性は高いということです。
まあ、そういう意味では全員にチャンスはありますな。


まあ、女子寮に住みこんでいたくらいなので
水口は・・・あっちの世界の人の可能性もありますが。

小野寺ちゃんの「ほんとだ・・・ちょっとうれしい」は
いろいろな意味で意味深でしたな。

なにしろ・・・小野寺ちゃんの母はずっと潜伏中だし。

薬師丸ひろ子は流石と言う他ありません。

まあ、スーパーアイドルですからねえ。

本当に二人のスーパーアイドル共演で
ゴージャスなんですよね。

まだ、上京後の春子の物語に
決着がついたわけではないので
最後の春子と鈴鹿の物語も楽しみですなあ。

アキとユイ。
アキと春子。
アキとストーブ。
アキと種市。
アキと水口。
アキとGMT5。
アキと鈴鹿。
アキと海女さんたち。
そしてアキと夏。

それぞれのフィナーレにむけて・・・
物語は毎週がクライマックスですよねえ。typhoon

投稿: キッド | 2013年8月27日 (火) 01時09分

(来週への予約投稿…すいません)
-------キリトリ-----
「もしもし? 今は8月の27日です」

何を隠そうワタクシ、勝地涼のファンなんです(笑)。だからここへ来てのこのスポット投入のキャスティングは「俺得」ってやつですかコレ。そして映画『潮騒のメモリー 母娘の島』でのTOSHIYA()のキャスティングは最悪(ほめことば)。こんなドイヒーな勝地涼観られて嬉しい。

ていうか前髪を分けた能年玲奈はそれだけでもアキ可愛いよアキなのに、「オジイチャンお口臭~い」から「プンプン丸」までの百面相大サービスと来たもんだ。

そして久々のユイの百合萌え風の語りかけ。たまりませんでしたワ…。悶死。

投稿: 幻灯機 | 2013年8月27日 (火) 22時30分

movie✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪movie

ふふふ・・・フライングでございますな。

ウイークリーはデイリーには即時性で負けますからな。

まあ、言いたい時に呟く時代ですからなあ。

キッドもあまり固いことは申しません。

コメントの移転を考えましたが即断実行で参ります。

今はすでに8月28日。
北から秋が密林に吹き込んでおりまする。

女心と秋の空と秋の相場とアキの女心ですな。

今回は「あまちゃん」にマネージャー役で
三人目のOLが来てキッドとしても心安らいだ回でしたぞ。

今週は「八重の桜」で山川(弟)帰還、「サマーヌード」で割りとフィーチャー、そして「あまちゃん」ゲストと
勝地涼、夏休みの最後に立つでしたな。

キッドも勝地涼は大好きですぞ~。
そして、ドラマに進出しないでほしい
エグのザイルを明らかにおちょくった展開に
一同爆笑でございました。

アキがこの髪形をすると梅ちゃんの堀北属性が
つくのですな。

とにかく「のだめ」の後の上野樹里の苦難がありますからな・・・
「あまちゃん」の後の能年玲奈もそれなりに
苦難の道が待っているはず・・・。

「チャンネルはそのまま!/佐々木倫子」の雪丸花子なら
そのままできるけどね~。

ふふふ・・・ふっきれたユイちゃんの
ある意味、ブラックな展開・・・
15、16、17と私の人生暗かった的目力・・・。
彷彿としましたぞ~。wave

投稿: キッド | 2013年8月28日 (水) 01時34分

キッド様が悪魔であるということを忘れていた…。

投稿: 幻灯機 | 2013年8月29日 (木) 00時25分

movie✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪movie

それだけはお忘れなく~。

キッドの言葉は基本的に「地獄への片道切符」でございますからな~。typhoonthundertyphoon

投稿: キッド | 2013年8月29日 (木) 01時20分

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