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2013年8月11日 (日)

あまちゃん、十九発目の土曜日(能年玲奈)

一週間が早すぎるっ。

加齢とともに時の流れを早く感じる意識の現象はよく知られることだが・・・。

そういう問題じゃないよな。

明らかに「あまちゃん」に支配された「内的宇宙」が「収縮」に転じて加速しているのである。

どう考えても・・・二、三時間前に「先週の記事」を書き終えた気がしてならない。

だが、その間に一週間は確実に経過しているのだ。

八月の第二週はものすごい猛暑となって・・・例によって各地で人間の平熱を突破し、局地的には大雨を降らしたりして、原爆にちなんだ黙祷の日々があって、いくつかのスキャンダル、いくつかの読書、いくつかのガチャガチャもあったはずだが・・・しかし、数時間前に「来週は・・・世界陸上の女子マラソンかあ・・・」と感慨にふけったはずなのに・・・もう、世界陸上の女子マラソンで福士も野口も木崎も走ってます。走っちゃってます。しかも福士は笑いながら銅メダルを獲得しちゃってます。

おかしいよね。一週間、どこへ行っちゃったのかな。

この分だと・・・明日、目が覚めたら来週の土曜日になってたりして、次の日には夏が終わってたりして・・・怒涛のように・・・時が世界の果てに流れ込んでいくのじゃないか。

そんな恐怖を今、感じています。

さて・・・第19週はすべてが「やりなおし」を開始するのである。

その中でもしつこく挿入されるのがヒロインの「恋」の再点火であることは言うまでもない。

朝ドラマのヒロインとして「職業的挫折」から始るのに・・・一週間で「業界の頂点」まで登りつめるというダイナミックな展開をしながら・・・ヒロインの関心事は「初恋の結実」に尽きているというある意味、お茶の間の皆さんを震撼させる推移である。

しかし・・・クドカンのドラマで描かれる「恋」は大体こんな感じである。

ふりかえってみよう。

「池袋ウエストゲートパーク」・・・主人公の恋の相手は二重人格のコケシであり、最初から殺人鬼なのだった。

「木更津キャッツアイ」・・・主人公の恋の相手は爆弾魔のマドンナ先生だったり、アホの子のモー子だったり、ローラースケートをはいたコールガールだったりである。

「ぼくの魔法使い」・・・時々、古田新太になるバカップル。

「マンハッタンラブストーリー」・・・昼メロに夢中のタクシードライバーのくんずほぐれつである。

「タイガー&ドラゴン」・・・主人公の恋の相手は来るものをこばまない浮気者だ。

「未来講師めぐる」・・・恋人の未来の姿にあからさまに幻滅する深キョン。

「流星の絆」・・・兄と妹だ。

「11人もいる」・・・太ったヤンキーと真面目な少年が豆腐屋の娘を奪い合うのだった。

もう・・・ろくなもんじゃねえですから。

ラブコメとはおかしな人が恋するからこそラブコメなのである。

仕事そっちのけで恋に溺れるヒロインに万歳三唱するしかないのだ~。

で、『連続テレビ小説・あまちゃん・第19週』(NHK総合20130805AM8~)脚本・宮藤官九郎、演出・吉田照幸を見た。大女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の影武者として不本意な青春を過ごした天野春子(有村架純→小泉今日子)の娘・アキ(能年玲奈)は2009年、アイドルを目指して上京する。紆余曲折の末、GMT5の一員としてデビュー寸前となった2010年、春。秘密を守ろうとする芸能プロデューサー太巻こと荒巻太一(古田新太)の策略に激怒した春子によってGMT5のメンバーからの脱退ほ余儀なくされるアキ。しかし、娘をトップアイドルにすることに目覚めた春子は娘のための芸能事務所・スリーJプロダクションをアキの父親である黒川正宗(尾美としのり)と立ち上げるのだった。今、立ちはだかるアイドル界の帝王・太巻に天野母娘は敢然と反撃の狼煙を・・・。

月曜日 絶対あきらめないものだけが勝つ世界なんだもん(小泉今日子)

会社に関する法律は常に変動してきた。現在は2005年に成立した会社法が日本の会社設立の基本である。かっては株式会社の最低資本金額が1000万円の時代もあった。要するに既得権益を守るための新規参入への障壁があったのである。規制緩和の波に乗って・・・これが撤廃されたわけである。現在では資本金1円で会社を設立することが可能なのである。

だから・・・自宅を事務所、家族を社員とする会社のようなものでもしかるべき手続きを取れば社会的に有効な「会社」は設立できる時代なのだった。

設立資金として黒川正宗の貯金が・・・春子が座るための社長の椅子を買うことにほとんど費やされたことは言うまでもないだろう。

そして・・・スリーJプロダクションのホーム・ページが正宗によって立ちあげられたのであった。

以上である。もちろん、仕事はまだない。

日曜日は「ウニ丼」を食べてもいいが。平日の昼間は出前を基本として、キッチンで作っていいのはラーメンまで・・・アキが純喫茶「アイドル」でウエイトレスのアルバイトをするのは「営業」、正宗がタクシー勤務するのは「外回り」で春子のことは「社長」と呼ばなければならない。それがスリーJプロダクションの社則なのであった。

つまり、春子社長がルールなのだった。

ああ・・・懐かしい社長ごっこの世界。しかし、弱小芸能プロダクションは皆、ここから始るのである。そして、一発当たれば自社ビルが建つのだった。それが芸能界なのだから。

所属タレント・天野アキの最初の仕事は・・・北三陸駅の副駅長・吉田正義(荒川良々)と北三陸市観光協会の職員・栗原しおり(安藤玉恵)の結婚式で披露される「ビデオ・レター」だった。御祝儀でノーギャラ受注である。

「まさよしさん、しおりさん、おめでとうございます」

「もっと笑って・・・アイドルでしょう」

「本来なら式場でお祝いしたかったのですが・・・」

「そこはすまなそうにでしょう」

ホーム・ビデオを回す撮影・演出の春子のアキに対するコメント指導は的確だった。

おそらく・・・25年間、スターになった時にこの手のメッセージをどうするか・・・春子はずっとシミュレーションしてきたのである。

そのような春子の潜在能力は計り知れないのだ。

すべてはアイドルになった時のために・・・なのだった。

それはそれとして・・・衝撃の展開の北三陸市の喫茶「リアス」・・・。

ストーブこと足立ヒロシ(小池徹平)は涙ふくハンカチもない失恋レストランの涙味のチャーハンを食べ終わると、勉さん(塩見三省)から300円の琥珀を釣りは要らないよ的な千円札で購入すると「お祝いだ・・・」としおりに手渡してヒロシのテーマのようなものにのって去っていくのだった。

「捨てちまえ」と獣のような眼光でしおりに命ずる吉田だった。

地方都市の青年たちの間ではよく見られる光景らしい。

大吉(杉本哲太)は春子の営業口調が気に入らないのだが・・・それはもちろん、電話の向こうの一家団欒に激しく嫉妬しているからだった。

「春子め・・・ギスギスしやがって・・・」

虚しく春子の名を呼び捨てる大吉。

「まあ・・・ずっとギスギスしていた女が一時、優しくなって・・・またギスギスに戻っただけだけどな」

保(吹越満)はもっともなことを言うのだった。

袖が浦漁協の組合長(でんでん)たち一同はなんとなく同意する。

しかし・・・アイドル天野春子のデビューについて熟慮を重ねて来た春子は娘のために次の一手を打つのだった。

現場マネージャーの公募である。

これは賃金が発生するために労働基準法的に問題が発生する行為である。

資本金に最低の制約はないが、賃金には最低の制約があるのだ。

しかし、決意した春子の前進を何人たりとも阻むことはできないのだ。黒川の個人タクシー収入とアキのアルバイト料を給与に回し、泥水をすすってでも・・・アキをアイドルとしてデビューさせるために必要な人材は確保しなければならないのだ。

そして・・・こんな事務所に一流大学の卒業生が多数応募する2010年の日本なのだった。

純喫茶「アイドル」で面接する春子。

もはや・・・純喫茶「アイドル」はスリーJプロダクションの応接室と化したのである。

マスターの甲斐さん(松尾スズキ)には拒否権はないらしい。

面接が終了し・・・「みんな覇気がない」と最近の若者批判をする春子。

そこにやって来た水口(松田龍平)だった。

おりしもテレビからは「地元へ帰ろう/GMT5」のプロモーションビデオが流れ出す。

「明石家サンタ」の愛好者で「八木さん、ファンです」の人たちはそのビデオのナレーションに聞き覚えのある声を見出すのだった。

「いわてけん~」と掛け声が残っているのにも関わらずアキのパートはベロニカ(斉藤アリーナ)に変わっている。

「ベロニカ、熱いよね~。山梨とブラジルのハーフなんだって・・・地元の概念を革新したよね」

甲斐さんは新メンバーのチェックに余念がない。

しかし・・・アキはテレビから流れる加工された自分の歌声に今さらながらショックを受けるのだった。

春子に強要された如きの「へんな声」だからではなく・・・自分がそこにいないことにである。

リーダーのしおり(松岡茉優)、真奈ちゃん(大野いと)、キャンちゃん(蔵下穂波)、オノデラちゃん(優希美青)とデビューするはずだった・・・自分に執着を感じるアキ。

春子はそれを察知したのか・・・スポットCMにいちゃもんをつけ始めるのだった。

「まったく・・・こんなに宣伝しちゃって・・・いくらお金がかかるのかしらね・・・一万枚売らないと解散なんでしょう・・・マネージャーがこんなところで油売っていいの・・・」

「目標は十万枚になりました・・・太巻さんが乗り出してきて・・・僕は用済みです」

「・・・」

「このままじゃ・・・悔しいんで・・・僕をアキちゃんのマネージャーとして雇ってください・・・太巻さんを見返してやりたいんです」

「そんなの・・・だめよ・・・それじゃ・・・ウチがあんたを引きぬいたみたいじゃない。あんな器の小さい男にそんなことしたら・・・どんな仕返しされるかわかったもんじゃない」

(ママが一番・・・しでかしてるけどな)と心で思うアキだった。

「わかりました・・・」

美大出身のバンドマン水口は履歴書を置くと携帯電話を取り出す。

「自分なりにけじめをつけます」

「ちょっとやめてよ・・・」

電話の相手を太巻だと予測した春子。しかし・・・水口が電話したのはユイ(橋本愛)だった。

「ユイちゃん・・・すまない・・・君を太巻さんに引きあわせる約束は果たせなくなった。僕は春子さんの会社でアキちゃんのマネージャーをすることにした」

「そんな・・・私はとっくにあきらめましたから・・・アキちゃんのことよろしくお願いします」

「僕はあきらめないよ。いつか・・・ユイちゃんを東京に呼んで・・・潮騒のメモリーズでお座敷列車を走らせる。夢の電車は満員電車でお祭り電車で夢見る旅路へ東へ西へ・・・ユイちゃんもアキちゃんも立派なアイドルにしてみせる」

熱く語る水口に心揺れる春子。おそらくユイもまた痺れたことだろう。

春子とユイはある意味、一心同体なのである。

こんなマネージャーが自分も欲しかったのだった。

「合格、合格よ~」

こうして・・・完全歩合制らしい・・・スリーJプロダクションの現場担当マネージャーが誕生したのだった。

早速、アキを連れてテレビ局への挨拶回りを始める水口。

「あれ・・・君は太巻さんとこの・・・」

「今はこちらでこの子の担当をしております」

「よろすくおねがいすます」

「なまってるね」

「岩手県出身なんで東北出身者の役とかありましたら・・・」

「さっき・・・宮城の娘が来たな」

テレピ局員の視線の先に営業挨拶回り中の「アメ女」チーフマネージャー・河島(マギー)とオノデラちゃんを発見する二人。

あわてて物陰に身をひそめるのだった。

「何・・・こそこそ・・・してるのよ・・・」

背後からかわいいコックさんスタイルの鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が現れて先制攻撃だ。

「じぇじぇっ」

「独立したんだってね・・・まあ、太巻さんのところで鳴かず飛ばずでいるより・・・マシかもね・・・最初は苦労するでしょうけど・・・私もそうだったわよ」

「・・・」

「天野さん、いつか・・・一緒にお芝居しましょうね」

初対面のアキがそうしたように手を差し出す鈴鹿。

「はい・・・」

固い握手をする二人だった。

「絶対よ・・・」

「じぇったい・・・」

鈴鹿は何故か・・・アキが大好きなのである。

それは・・・アキが天性の朝ドラマヒロインだからなのだった。

鈴鹿を見送った二人は・・・気が抜けて・・・河島とオノデラちゃんとバッタリ遭遇・・・。

「あ」

「あ」

「あ」

「あ」

やはり・・・アキの当面のライバルはオノデラちゃんなのか。

だっていろいろとかぶってるもんね。

しかし・・・激突はまだ先らしい。

火曜日 アキを迷わせるあんぱんち様も濡れるシアター(橋本愛)

春だか初夏だが梅雨だかわからない季節を越えて・・・海開き直前・・・そして七月四日GMT祭りである。

スリーJプロダクション設立が五月の下旬。水口がマネージャーとして雇用されてからおよそ一ヶ月で六月の下旬となったのだった。

水口とアキの必死の営業活動にも関わらず・・・アキのアイドルとしてのお仕事は一向に再開しないのである。

その理由は・・・。

「ドラマなんですけど・・・セリフはないですが・・・」

「セリフのない役なんてやらせられないわよ」

「バラエティーでグルメリポートなんですけど」

「なんでも食べますって・・・どんなゲテモノ食べさせられるかわからない・・・そんなのヨゴレの仕事でしょ」

「深夜番組のアシスタント・・・」

「売れないお笑い相手にアキのステータス下げてどうするの・・・」

社長の目標設定が高すぎて・・・予選敗退の連続なのである。

「グラビア~?・・・水着・・・」

肌の露出となると・・・急に娘のママとパパになる春子と正宗。

ほとんど無名のアイドルが・・・そんなに仕事を選んでいたら・・・決まるものも決まらないのだった。

正宗が青椒肉絲を作ってくれる春子と違い・・・水口は餓死寸前に追い込まれていた。

その頃・・・海開き直前の北三陸市では「海女のユイちゃんお披露目」イベントが開催されていた。黒髪の美少女になったユイちゃんは・・・ふっきれて・・・はるばる遠征してきたユイちゃん推しのヒビキ一郎(村杉蝉之介)の要求に応えて、頭にウニを乗せるパフォーマンスもしてニッコリとスマイルをサービスするのである。

「春ちゃんやアキちゃんがいなくても・・・北三陸にはユイちゃんがいます・・・黒い交際とも縁を切り・・・生まれ変わった海女のユイちゃん、まもなく海女デビューです」

大吉はギリギリのPRをまくしたてるのだった。

「やっぱり・・・ユイちゃんは黒髪だよね」

純喫茶「アイドル」に報告にやってきたヒビキ。

「ほら・・・これなんか・・・ベスト・ショットだろ」

「ユイちゃんはすべてがベストショットだ」

ユイの話題だけに全否定はできないが・・・さすがに無為の日々はアキの心を荒ませていた。

「なんだよ・・・干されて・・・落ち込んでると思ったから・・・励ましにきてやったのに」

嫌味なヒビキのタブレットをたたき落とす甲斐さん。

「なにすんだよ・・・じじい・・・弁償だ」

「アイドル評論家のヒビキさんですね・・・お書きになったものを拝読していますよ」

「そうですか・・・ありがとう」

「面白いとは言ってませんがね・・・」

二人のアイドルおタクは近親憎悪にも似た火花を散らせるのだった。

「あれ・・・アキちゃん」

甲斐さんは切れたミサンガを発見する。

「これで・・・いよいよ・・・おらの初仕事が・・・」と期待するアキ。

しかし・・・営業からもどった水口は成果がなかったために焼けになって持ち込みの缶コーヒーを呷るのだった。

そんな水口にヒビキは「GMT祭り」の話題をもちかける。

「行くわけないでしょう」と水口もヒビキのタブレットを叩き落とすのだった。

「GMT祭りってなんだ・・・」とアキ。

「地元に帰ろう十万枚突破記念のファン感謝イベントだよ・・・」とヒビキ。

「なんで・・・おらは呼ばれなかったんだ・・・」

「来づらいとおもったんじゃないかな・・・」と言葉を濁す水口。

「そうか・・・気ぃ遣わせちゃったか・・・」と悟るアキだった。

現実世界のヒットチャートでは「「SUMMER NUDE'13/山下智久」と「潮騒のメモリー/天野春子(小泉今日子)」がトップを競い合っているが「あまちゃん」の世界では「地元に帰ろう/GMT5」がぶっちぎっているのだった。

しかし・・・知ってしまった以上・・・行かずにはいられないアキだった。

奈落から抜け出たかっての仲間たちは表舞台で輝いていた。

毎度おなじみあんぱんち様もエキストラ参加したGMT祭りは今のアキには眩しすぎる世界だった。

「海はないけど夢はある」・・・ついに夢をかなえた赤いリーダー。

「ずんだずんだ~」が完成したピンクのオノデラちゃん。

「がばいがばいよ~」とイエローの真奈ちゃん。

「キャンちゃんはあまり変わってねえな」とアキに言われる紫のキャンちゃん。

そして・・・アキが着るはずだったブルーのコスチュームで決めるベロニカ。

「父ハ山梨ナノネ。母ハブラジルナノネ。 自分ハベロニカナノネ。好物ハ塩辛ナノネ。13歳ナノネ」

「中退したアキちゃんに変わって加入したベロニカちゃんでしたっ。それでは・・・聞いてください・・・私たちのデビュー曲・・・地元に帰ろう・・・」

(中退か・・・おらが歌うはずだったのに・・・)

大盛況の会場に・・・落ち込むアキと水口だった。

「すげえな・・・みんな」

「遠くに行っちゃったみたいだな」

蘇る苦難の日々。初めての路上ライブでの・・・閑散とした空気。

そして・・・今、花開いた仲間たち。しかし・・・そこにいない二人なのである。

水口は太巻に挨拶に行くが法被を着て陣頭指揮をとる太巻は水口を完全に無視するのだった。

アキの存在に気がつく真奈ちゃん。リーダーがアキの処へやってくる。

「無頼鮨で待っててね・・・」というリーダー。

アキと水口は無頼鮨に行くが・・・経済的な問題から・・・何も注文できないのだった。

「遅いな・・・みんな」

「ショックだったかい」

「ショックがないと言えばうそになる」

「本当は・・・あそこで歌ってたのは天野だったのに・・・しかも・・・それは天野のせいじゃなくて」

「ママのせいじゃない・・・でも・・・みんなと一緒に歌いたかったな」

アキは必死に落ち込む気持ちと戦っていた。

その頃・・・奈落では太巻が参加しての反省会が行われていた。

太巻も本気でGMT5を売ろうとしているのである。もちろん・・・それは春子に対する意地の為せる業なのであった。

「カチューシャだっけ」

「カチャーシーさ」

「なんでもいい・・・メリハリがないし長すぎる・・・奈落に戻りたいか」

「えい・・・えい・・・」

「どっちなんだ・・・いいのか、いやなのか」

「いーやーさーさー」

「ばってん・・・」

「なんだよ」

「笑いはとれてたばい」

「笑ったよ・・・俺がなっ」

真剣なやり取りに出前を持ってきた種市(福士蒼汰)は息を飲むのだった。

一方、アキは一人で帰ることを決意する。

「おら・・・やっぱり・・・帰る、今のおらじゃ・・・みんなにあわせる顔がねえ」

「じゃ・・・俺も」

「水口さんは・・・残って・・・みんなを誉めてやってけろ」

「・・・」

店を出たアキは出前から戻ってきた種市と遭遇するのだった。

港の街によく似た女がいて

Shyなメロディ 口ずさむよ

通り過ぎりゃいいものを

あの頃の Romance 忘れず

「天野・・・」

「なんだべ・・・」

「ここがふんばりどころだぞ」

「・・・」

「一人ぼっちでつらいだろうけどあきらめちゃだめだ」

白い鴎か 波しぶき

若い血潮が 躍るのさ

カップかぶれば 魚の仲間

俺は海の底 南部のダイバー

「なんで・・・そんだなことを・・・」

「わがんね・・・ただ・・・天野が海の底にいる時・・・空気さ送れるのは俺だけだと思う」

アキは突然、思いこんだ。

切れたのは種市先輩のミサンガだと・・・。

そして・・・とっくに消えたと思っていた恋の導火線がパチパチと火花をたてる音を聞いた。

好きです 先輩 覚えてますか?

もちろん・・・アキが失恋後もいつでもいつの時でもずっとずっと種市先輩を好きでいたことは分かる人には分るのである。それは再会した時や、二人の間にユイが絡んだときや・・・アキのいつものストーブに対する態度で明らかなのだった。

水曜日 口惜しくて口惜しくて今夜は泣くと思います・・・(優希美青)

はがきをもらって勝ったと思ったアキ。再会してまだ好きだと思われていたら嫌だと思ったアキ。カップルだと思われなくて悔しかったアキ。ユイのことを訊ねる先輩にむかついたアキ。忘れていたわけではありません。ずっとずっと好きだったけど我慢していたアキなのでした。

アキはいつでもトモダチが欲しかったし、いつでも彼氏が欲しかった。そしてキラキラした自分も欲しかった。ついでにちやほやもされたかった。ごく普通のアホの子なのです。

仲間はみんなきれいになった。仲間はみんな輝いていた。あんなに一緒だったのに。風呂なしトイレ共同で励まし合ってきたのに。気がつけば一人。自分だけが取り残されて。みんなは愛されて。愛されて素敵になって。うらやましくてうらやましくて。今夜は泣くと思います。うやましくてうらやましくてうらやましくてうらやましくて・・・そんな夜にやさしい言葉をかけてくれた先輩。

アキはすべてを忘れた。ユイのことも忘れた。仲間のことも忘れた。ママのことも忘れた。目の前の先輩しか見えなくなった。

いやいや・・・アメ女は恋愛御法度だべ・・・いやいや・・・もうアメ女の奈落でもGMTでもないべ。アキは単なる日本国国民だ。国の法律には恋愛禁止の四文字なんかありゃしねえ。

恋愛開国ぜよ・・・日本の夜明けぜよ・・・坂本龍馬ぜよ。

都会では 先輩 訛ってますか?

お寿司を「おすす」と言ってた私

好きよ 先輩

好きよ 先輩

好きよ 先輩

「先輩、おらと付き合ってけろ」

「よし・・・つきあうべ」

種市はキスモード(1回目)に突入・・・。

「やんだ・・・」

「え・・・」

「いま・・・おらは海の底で・・・正常な判断力を欠いている・・・」

海の底とは・・・気持ちが沈んでいる・・・の意味である。

「そうか・・・だけど・・・ずぶんの気持ちは変わらねえ・・・天野が好きだ」

「・・・じぇーっ・・・そんな・・・先輩は・・・ユイちゃんと」

「ユイとは別れた・・・」

「じぇ・・・いつ?」

「正月だ・・・」

「じぇじぇ・・・そんな前から・・・」

半年前である。

「もっとも・・・ずぶんが天野のことを気になりはじめたのはずぶんが海の底にいた時だ」

海の底とは・・・種市が高所恐怖症のために失職していた頃・・・一年前である。

その時、アキに叱咤激励された種市は天野に魅了されたらしい。

「じぇじぇ・・・すんげえ前じゃん・・・どうして・・・もっと早く言わねえんだよ」

方言、標準語、横浜不良言葉が入り乱れるアキだった。

「恋愛御法度だったから・・・」

アホの子に訪れる愛の津波である。

「・・・先輩もおらのことを・・・やっぱり付き合ってけろ」

「そうか・・・」

種市はキスモード(2回目)に突入・・・。

「アキちゃん・・・」

ふりかえるとオノデラちゃんだった。

東北方言のライバル・・・GMTの出世頭・・・二段ベッドをわけあった・・・年下の先輩・・・泣き虫の妹分・・・オノデラちゃんの出現に・・・沸騰するアキの脳髄。

(会いたかった・・・逢いたくなかった・・・恋愛御法度・・・非常にがばい)

「先輩・・・また・・・今度・・・」

逃げ出すアキ。

「あ・・・アキちゃん・・・待って」

追いかけるオノデラちゃん。割って入るはGMT5オノデラちゃん推し追っかけ軍団。

ファンに取り囲まれたオノデラちゃんを・・・そっと見つめるアキ。

瞳に燃えあがるアキのドス黒い嫉妬の炎。

帰宅したアキを水口と電話中の春子が迎える。

「あ・・・いま、帰って来た・・・心配かけてごめんねえ・・・じゃ、おつかれ~」

無言で自室に戻るアキ。

「どうだった・・・」

「べつに・・・」

「べつにって・・・」

無頼鮨ではオノデラちゃん以外のメンバーと鮨を囲む水口。

「アキちゃん・・・どうして帰っちゃったんだろう」

「今、みんなと会って・・・いつものように笑ってしまったら・・・くやしさが薄れるって思ったんじゃないかな」

「・・・」

「みんな・・・見捨ててすまん・・・そして・・・立派になったな・・・おめでとう」

照れるメンバーたち。

「でも・・・俺もアキちゃんもこのままじゃ・・・終らない・・・きっとみんなを見返してみせるよ」

「水口ちばれ~」とエールを送るキャンちゃん。

「お店だから・・・おさえて」とたしなめるリーダー。

お勘定タイムで水口の懐具合を読むもっともつきあいの短いベロニカ。

「水口は二千円でいいよ・・・みんなは五千円通しで・・・」

恐るべき13歳だった。そしてちょっと羽振りの良くなったGMTだった。

「ソーリー」と謝する水口だった。

きみの全てに泣きたくなる

もしもきみに逢わなければ

違う生き方 ぼくは選んでいた

あの日の夢を生きているかい

アキは不貞寝体制に入っていた。

春子はお尻をペチペチして起こす。

「後悔してるの・・・」

「してるさ・・・おらが・・・あそこでみんなと歌っていたかもしれないのに・・・」

「バカね・・・ママがちゃんと仕事とってくるわよ」

「そういう問題じゃねえ」

アキは走り出す。

残された春子はアキのヘッドホンを取り上げる流れ出すメロディーは・・・。

第二ボタンは 捨てました

腹いせに

アキの中で荒れ狂う本音。

ママのせいじゃねえ・・・って・・・・ママのせいだべ・・・全部ママがキレたせいじゃねえか・・・ママのせいでおら・・・やめたくないのに・・・やめたんだ・・・。

アキの脳裏に蘇るユイの姿。

「アイドルになりたーい」

北三陸のトンネルに叫んでいた・・・あの日のユイのように。

アキも・・・第三京浜風のトンネルに叫ぶのだった。

「おらも・・・アイドルになりてええええええええどおおおお」

春子はその叫びをキャッチした。

その時が来たのだった。春子は封印してきた過去の秘事をついに押入れから発掘する。

「それは・・・」と正宗。

「黒川さんの・・・手帳よ」

春子は水口を呼び出した。

「過去と未来を照合するよ」

「こ・・・これは・・・」

「潮騒のメモリーのチーフディレクターの柏木誠司・・・」

「ミレニアムレコードの柏木さんか・・・今、制作本部長です・・・」

「そう・・・こっちは・・・」

「関東テレビの馬場さんか・・・確かドラマ番組部のプロデューサーですね」

「じゃ・・・この人」

「うわ・・・毎朝テレビの桂さんか・・・エンタメ部のチーフ・プロデューサーやられてます」

「ふ・・・みんな出世してるじゃん・・・借りを取り立てるわよ・・・利子つけて・・・倍返しで」

こうして・・・昔の悪事仲間を呼び出して・・・若き日に使い捨てられた春子の復讐劇が始るのだった。

「大女優の声の影武者」という春子の過去は・・・出世した男たちにそれなりに効果を発するのだった。

「まだ・・・業界にいたんですか」とすっかり禿げ上がった柏木(八十田勇一)・・・。

「娘が・・・デビューしたいって言い出しまして・・・」

「歌唱力はどうなの」

「そんなの・・・誰かに歌わせればいいじゃないですかあ」

「もう・・・冗談きついなあ・・・」

「私のね・・・叶えられなかった夢をね・・・この子に託してみたいの・・・」

と涙ぐみ、舌を出す春子。

出世した男たちはそれなりの誠意を見せるしかないのだった。

NYBSテレビ 金曜時代劇 ひよどり坂の武士 第4話

教育テレビ  見つけてこわそう

帝都テレビ  特急『三陸』完全犯罪

関東テレビ  下町内科医・一本木町 ~無頼派先生の診療日記~

NYBSテレビ お国自慢だよ 全員集合!

買売テレビ  湯めぐり味めぐり

毎朝テレビ  ハケンの花道 SPECIALⅡ「うちら、怒ってますけん」

毎朝テレビ  着信無し3 ~泥沼圏外の悲劇~

毎朝テレビ  世界まるごと クイズ・ハンター

探偵物語風なBGMを背負って薄汚ないシンデレラは娘のために・・・たくさんの仕事を略奪したのだった。

しかし・・・春子のやり口に・・・というより・・・GMT5を辞めさせられたことを根に持っているアキは・・・。

「おら・・・やりたくねえ」

「なんですってえ・・・」

「これは・・・おらの実力でなくて・・・みんなママのコネだ・・・こんなんで仕事してたら・・・おら天狗になっちまう」

「でもね・・・アキちゃん・・・仕事というのは基本的にコネクションが・・・」

「まあ・・・聞こうよ・・・アキの言い分を・・・」

「だから・・・おら・・・ズルはしたくねえんだ」

「ズルじゃないわよおおおお」

台本でアキをひっぱたく春子。

「うえええん」と泣きだすアキだった。

唖然とする水口と正宗。

いつものアキと春子に安堵する一部愛好家の皆さまだった。

そして・・・「おやつあげないわよお」を思い出すキッドだった。・・・「魔法使いサリー」のよっちゃんか・・・。

木曜日 今はまだうまく飛べない君もいつか届かない場所があることを知るだろう(さかなクン)

食べたかったケーキが腐りかけなので捨てられてしまい・・・新しいお菓子を母親が用意してくれたのに捨てられたケーキのことで頭が一杯の幼女のようなアキだった。

「うえええん」

「なに・・・贅沢なこと言ってるのよ・・・ただの専業主婦がない知恵しぼってかき集めたお仕事なのよ。贅沢言ってないでやりなさいよ。おらズルはしたくねえ・・・なんの努力もしねえでドラマだのバラエティーショーだのに出たら天狗になるうって・・・天狗になったらたいしたもんなのよ・・・むしろ・・・天狗になってみなさいよ」

「でたくねえものはでたくねえ・・・」

「やめなさい・・・」と大きな声で制する正宗。

そして・・・お湯が沸いたのだった。

消える飛行機雲

僕たちは見送った

眩しくて逃げた

いつだって弱くて

楽しげなタイトルバックを挟んで続くホームドラマのような芸能プロダクションの内紛。

「僕は・・・芸能界とは無縁の個人タクシーの運転手だ・・・お客さんとしてみのもんたやおかっぱのガタイのいい良き匂いのどんだけ~のおねえのIKKOだったかヒムコだったかはのせたことあるけど・・・くわしいことはわからない・・・しかし・・・家族がギスギスするのはいやなんだ・・・」

「お湯わいてます」

「はい・・・」

「あんた・・・まだ根にもってるの・・・私がキレたせいで・・・事務所首になったって」

「・・・」

「あんなの・・・一時のことよ・・・若気の至りよ・・・あんな風に・・・毎年、何十人も才能あるのかないのかわかんない若い娘をステージにあげて・・・十年後・・・生き残ってるのなんて・・・一人か二人よ・・・それなら最初から一人でいいじゃない」

「そんなの・・・分ってる・・・でも・・・おら・・・どうしても・・・思っちまう・・・もし・・・あのまま・・・事務所にいたら・・・みんなとデビューしてたのにって・・・」

「それじゃ・・・ユイちゃんのことはどうなんだ」と口を開く水口。

「・・・」

「もし・・・あんなことにならなくて・・・一緒に東京に来てたら・・・二人はデビューできたのか」

「そんなの決まってるべ・・・」

「でも・・・もう一年だ・・・結局、アキちゃんも・・・ユイちゃんもデビューできてないだろう・・・もしも・・・とか・・・だれかのせいだとか・・・そんなこと言ってたら・・・何もかわらない・・・僕もアキちゃんも・・・そんなこと言ってられないだろう・・・切羽詰ってるんだから」

「あれから・・・一年か・・・」

ホームで見送ってくれた春子。

「あんたは・・・すごいかもしれないよ」と励ましてくれた春子。

「いくからね・・・じぇったい・・・いくからね・・・待っててね」と泣きじゃくったユイ。

春子とアキは過ぎ去った時間の重さを受け止める。

正宗は一年前にほんの少し交際した同窓生との情事を思い出してニヤニヤするのだった。

テレパシーがなくて幸いである。

その時、タイマーが鳴り、正宗はマイペースでラーメンを食べ始めるのだった。

それは正宗の遺伝子がアキに確実に受け継がれていることを示しているのだった。

このドラマには出生の秘密とかはありません宣言である。

春子はアキの頭をくしゃくしゃっとしてから撫でつける。

たちまち、機嫌が直るアホの子だった。

アホの娘とアホの母を調和させる潮騒のメモリーの旋律・・・。

「無理にしなくてもいいけど・・・ここから一個だけ・・・できそうなの選んで・・・それをやりなさい・・・ママができるのはここまで・・・後はアキが自分の力でなんとかしなさい・・・」

「じゃ・・・これかな」

アキが選んだのは教育テレビ「見つけてこわそう」(司会)さかなクンの台本だった。

「あ・・・それ・・・僕です・・・大した仕事じゃないけど・・・まぜておきました」

過去の不祥事にまつわる仕事ではなくて・・・水口の正当な営業力の仕事を偶然選択するアキ。

つまり・・・天性の才能とか・・・運も実力のうちとか・・・ひきのよさ・・・とかいう人知を超えたアレなのだった。

あの空を回る 風車の羽根たちは

いつまでも同じ 夢見る

届かない場所を ずっと見つめてる

願いを秘めた 鳥の夢を

そして・・・おそらく夏休み特別編成で・・・7月16日を皮切りに何度もリピート再放送される教育番組はアキを子供たちのアイドルに押し上げるのだった。

「最近の幼児番組はアバンギャルド(前衛的)だからアキにあっているかも」という正宗の洞察力もなかなかに慧眼なのだった。

「ものをこわすことによって逆説的にものの大切さを教える」というコンセプトは破壊衝動に満ちた子供たちの心をわしづかみにしたのだった。

「さかなクンです」

「海女のアキちゃんです」

「今日は何を壊すの」

「ずてんしゃをこわします」

「自転車だね・・・なまってるね」

「じぇじぇ」

「ぎょぎょ」

「ずてんしゃがないのでこの壺でいいかどうか・・・おじいちゃんに聞いてみよう」

「見じいちゃん、どうかな・・・」

「いいよ~」

「やった~」

喫茶リアスでは可愛いお嬢様スタイルに戻ったユイが笑顔でアキを見守るのだった。

「うっける~・・・このキャラクター、アキちゃんにぴったりだよね」

ユイの明るさに・・・顔を綻ばせる夏(宮本信子)だった。

「そうだ・・・ユイちゃん・・・おらと東京さ・・・いかねえか」

「え」

「どうした・・・夏さん・・・急にそんなことと」と美寿々(美保純)・・・。

「今までは春子と絶縁状態だったけど・・・今はアキもいるしな・・・思い切って東京に行ってみようと思ったんだ」

「でも・・・私・・・東京に行ったことないよ」

「じぇじぇじぇ・・・修学旅行は・・・」

「ジャイアント馬場みたいにお風呂で転んで骨折していけなかった」

「じぇじぇじぇ」

「じゃ・・・俺が連れていく」と大吉。

吉田と手を絡ませてラブラブモードの吉田しおりが「空気読めよ」と言うのだった。

ユイを東京に連れていくのが夏の主題だったのである。

壺は粉々に砕けるが・・・アキの超能力「逆回転」で元通りになるのだった。

「じぇじえじぇ」

「ギョギョギョ」

「おおーっ」と甲斐さんは素直に驚く。

純喫茶アイドルでアキはユイから「上京の知らせ」を聞き・・・歓喜する。

誰もが・・・今度こそ・・・良かったと胸をなでおろした木曜日だったのだ。

しかし・・・裸のテレポーター・・・ではなくて・・・CMプランナー(深水元基)がアキの運命を大きく変えるために来店していたのだった。

「神業ゼミナールのイメージキャラクターとしてアキちゃんが候補にあがってまして・・・クライアント(広告主)も乗り気なんです・・・みつけてこわそうのアキちゃんが人気だからです」

しかし・・・その時、アキはユイによって喚起された種市先輩との恋愛問題について妄想を巡らせていたのだった。

(結局・・・おらと先輩は交際中なのか・・・交際寸前なのか・・・)

「ちょっと、アキ、話聞いてるの」と春子。

「じぇんじぇん・・・聞いてませんでした」

「いい・・・恋愛御法度よ」

「じぇ・・・」

「なにしろ・・・キャッチ・コピーが受験が恋人ですもんね・・・」と水口。

「ええ・・・スキャンダルがあると契約破棄になる場合も・・・」と着衣のプランナー。

「大丈夫です・・・うちの子・・・そういう点はまだまだ小学生レベルですから」

「じぇじぇ・・・」

鎖国である。

こうして・・・アキは不純な心を抱えたままアイドルの階段をまた一歩昇るのだった。

マメりんや・・・アユミの例を目の前で見ながら・・・まさか・・・恋愛を我慢できないってことはないよね・・・と良識ある人は思うのだったが・・・。

そんな常識が通用するくらいならいい大人が子分を連れて出版社に殴りこんだりしないのだ。

消える飛行機雲

追いかけて

追いかけて

いつの間にか2010年の七月が通り過ぎていく。

金曜日 祈るようにまぶた閉じたときに世界はただ闇の底に消えるだろう(薬師丸ひろ子)

「ずぶんは天野が好きだ」と種市先輩に告白されたアキ。

「見つけてこわそう」がきっかけとなり「神業ゼミナール」のイメージ・キャラクター(一年契約)を受注したアキ。

欲求不満解消とアイドルのお仕事の間で究極の選択を迫られるアキだった。

アイドルになりたかった人、アイドルになりたい人が・・・そんなバナナと首をかしげる展開である。

しかし・・・それだけのパワーを秘めているからこそ・・・一般人の思案の外で行動するのがスーパーアイドルというものなあのだあ。

雑誌に新聞の一面に天野アキの顔はあふれ・・・乳酸飲料にキシリトール製品にタイアップの波は広がり、うちわにクリアファイル、テレビをつければ「見つけてこわそう」の午後の再放送。太巻の御機嫌を窺がう河島がアメリカのコメディアンのようにキリキリ舞い・・・。ポケットティッシュの天野アキに力尽きるご時勢だった。

「なんじゃあ・・・こりゃあ」

駅前の巨大看板(都心版)に見下ろされ、海女のアキちゃんにガッチリハートをつかまれた子供たちに取り囲まれて戸惑うアキ。

そして・・・神業ゼミナールのポケットティッシュはユイの失踪ママこと・・・足立よしえ(八木亜希子)にも手渡されるのだった。

抱きしめてた運命のあなたは

季節に咲く まるではかない花

希望のにおいを胸に残して

散り急ぐ あざやかな姿で

開店前の無頼鮨に現れたマスクにサングラスの天野アキ。

待ち合わせた鈴鹿ひろ美は呆れるのだった。

Am019 「なによ・・・まるで芸能人みたいじゃない」

「・・・一応・・・芸能人でがんす」

「アキちゃん・・・ひらめの美味しいのが入ってるよ」

「じゃ、ウニで」

「私、カッパね」

「・・・」

「すごいじゃない・・・電車の車内吊りが天野さんだらけよ」

「電車に乗ってるの」

「そうよ・・・運転手に行き先を言わなくても渋谷から上野まで来れるなんて凄いよね」

「・・・」

「オファーすごいんでしょ」

「でも・・・ドラマは断ってます」

「あら・・・なんで・・・NG40回出したから・・・」

「それもあるけど・・・ママが主役以外はやらせないって・・・」

「まあ」

「主役じゃないと下手なのがばれるって・・・主役ならまわりが助けてくれるからって・・・だからアイドルは主役デビューだと・・・」

「私だって・・・主役デビューだけど・・・新横浜映画祭で新人賞もらってますよ・・・ちょっと春子さんを呼んできなさいよ・・・きっちりそこんところはっきりさせないと」

「やめといた方がいいぞ・・・ママ、毒しか吐かねえから」

「あら・・・そう」

「バラエティーに出れば出たで・・・品川にひろってもらったかとか、庄司の筋肉見せてもらったかとか、有吉に仇名つけてもらったかとか、竹山に切れてもらったかとか・・・うるせえのなんのって・・・前へ前へ出ようとする芸能人が集まってるところで・・・おらに何ができるっちゅうだ・・・」

「天野さん・・・落ち着いて・・・」

「先輩・・・出前いかねえのか」

「開店前だから・・・」

何事か察した鈴鹿も・・・。

「開店前でもなんとなく・・・行きなさいよ」

「はあ・・・」

仕方なく外出する種市だった。

「ここからが・・・本題だ・・・」

「じぇじぇ」

「おら・・・欲求不満なんだ・・・どうすべえ・・・」

「よっ・・・欲求なんですって・・・」

「GMT5をクビになって晴れてフリーとなったおらは種市先輩に告白・・・そしたら種市先輩もおらのことが好きだと」

「あらあら・・・」と身を乗り出す鈴鹿。トモダチなのかっ。

「両思いだったんだ・・・そしたら・・・でっけえ仕事さ来て・・・彼氏作っちゃなんねえって・・・そんなこと言われても欲望の特急列車はノンストップだ・・・盛りのついた猫背の雌の猿は欲求不満なんだあ」

「あのね・・・まず・・・欲求不満とか欲望爆発とかやめなさい・・・誤解を招くから」

「じゃ・・・なんて・・・」

「恋愛でいいんじゃない・・・」

「あ・・・ああ」

「天野さんはどうしたいの・・・」

「さあ・・・わかんねえ・・・」

「大将はどうすればいいと・・・」

姿を消した大将だった。

「まあ・・・付き合っちゃえば・・・」

「付き合うって・・・鈴鹿さん・・・男と付き合ったことあんのか」

「あるわよ・・・太巻くんと」

「あ・・・忘れてた」

忘れられた男・太巻は淡々とGMT5を作りこんでいた。春子の言葉が応えているらしい。

「どうせならって・・・二人で独立しちゃったのよ・・・ま、一年も続かなかったけどね」

「・・・」

「恋愛か仕事かなんて・・・選べるわけないでしょ・・・私なら両方えらぶわよ」

「・・・」

「ばれなきゃいいのよ・・・適当におやんなさい・・・ま、ママには内緒でね」

「・・・」

そこへ・・・種市が帰ってくる。

「いろいろと・・・ごちそうさま」と華やかに去る鈴鹿だった。

無頼鮨の二人・・・。

「あの・・・この前の話ですけど・・・前向きに検討して・・・お願いすることになりました」

「え・・・あ・・・ずぶんでいいのか」

「お願いします」

「じゃ・・・」

種市はキスモード(3回目)に突入・・・。

「やんだ・・・」

「あ・・・ごめん・・・早すぎたか・・・」

「いや・・・おらももうすぐ二十歳だ・・・遅すぎるくれえだ・・・ただ一年間はママに内緒にしてけろ」

ママしかこわいものがないアキなのである。

覚悟を決めて・・・目を閉じるアキ。

種市はキスモード(4回目)に突入・・・。たちまち鳴りだすアキの携帯電話。

「はい・・・もしもし・・・」

「う・・・あ・・・ううう」と悶える種市だった。

私に還りなさい 記憶をたどり

命の行方を問いかけるように

めぐり逢うため 

奇跡は起こるよ 何度でも

「じぇじぇ・・・」

アキは種市を置き去りにして純喫茶アイドルへと向かう。

そこでは春子とよしえが待っていた。

土曜日 これがほんまの帰るやおまへんかあ(八木亜希子)

アキが純喫茶アイドルに到着した頃・・・。

スナック梨明日では・・・夏とユイと勉さんが・・・八月の夜を過ごしていた。

「東京のおみやげ・・・何がいい」とユイ。

「じぇ・・・俺に?」と勉さん。

「五百円までだど」と夏。

そこへ足立功(平泉成)とヒロシの父子が入店する。

「腹減ったなあ・・・ウニ丼ないの」とヒロシ。

「もう・・・終り・・・オムライスならすぐできるよ」

「じゃ・・・それで・・・」

漸く落ち着いた足立一家なのだった。

そして・・・勘のいいお茶の間は気がつく。ああ・・・これは・・・ユイの東京行きは・・・。

修学旅行。水口との脱出。アキとの長距離バス。父危篤。母失踪。またしてもまたしても。

静かなる対決の時を迎える純喫茶アイドル。

何も知らない方が 幸せと言うけど

君の姿は僕に似ている

靜かに泣いてるように胸に響く

「ポケットティッシュのアキを見て・・・神業ゼミナールに連絡したんだって・・・」と春子。

「こういうことって・・・増えるかもね・・・会ったこともない親戚とか・・・話したこともない友達とかどんどん来るかもね・・・」

あえて・・・甘い顔を見せない春子。しかし・・・それは娘の親友の母親で・・・田舎で知り合った友達に対する態度でもある。

アキはただ・・・親友を傷つけた母親に子供っぽい怒りを感じそれを抑えているようだ。

「とにかく・・・連絡はしないとね・・・みんな心配しているし・・・警察にも・・・なにしろ、捜索願い出ているんで・・・」

「それは・・・」

「ストーブさんは・・・知ってるだ・・・去年の暮に・・・おらが見かけたこと・・・話したから」

「えー、なんで黙ってたのよ」

「それは・・・一人でなかったから・・・男の人と一緒だったから・・・」

「・・・」

「ストーブさんには男と一緒だったって言った・・・だから警察には連絡しないでいいべ」

「一体・・・どうして・・・」と春子は探りを入れる。

「夫が倒れて・・・不安になったんです・・・このまま・・・一人ぼっちになったらどうしようって・・・それでようやく回復の兆しが見えて・・・ほっとして・・・最初はちょっと遠出をするつもりでした」

「サイフだけもって・・・」

「だけど・・・とまらない汽車がどんどん遠くへ・・・二、三日たったら帰りたくなると思ってました。気がついたら東京にいて・・・昔の上司から仕事を紹介してもらったりして・・・あ・・・アキちゃんが見たのはきっとその人だと思います。・・・あ・・・あれも私のナレーション」

流れ出すGMT5のプロモーションビデオ・・・どんだけ長期間スポット流してんだ。もう五週間くらい経ってるだろう。

「じぇんじぇん気がつかなかった・・・」とアキ。

「私もじぇんじぇん・・・」と甲斐さん。

「それだけでは食べていけないので・・・コンビニとかでバイトして・・・久しぶりにっていうか・・・生まれて初めて一人暮らしをして・・・自分と向き合って・・・なんだか・・・楽しかったんです」

春子は慎重に・・・よしえの本音に迫りだす。

「それで・・・一年たって・・・今はどんな・・・心境なのかしら・・・」

「こんなこと・・・許されないってわかってます・・・でも・・・夫や・・・子供たちに会いたい・・・淋しくて」

春子はよしえの「今」を察知した。

それは難しい状況だった。

友達として・・・甘い事は言えなかった。

どうしても楽じゃない道を選んでる

こんな風にしか生きれない

君の速さは僕に似ている

笑ってうなずいてくれるだろう 君なら

「でも・・・それは無理よね・・・だって人生は逆回転できないもの」

「・・・」

「壊れたものは・・・元にはもどらないの」

「・・・」

「でも・・・みんな心配してるから・・・とにかく連絡だけはしようよ・・・」

「はい」

「アキ・・・お願い」

アキはヒロシに電話した。

スナック「梨明日」は夏とユイの東京観光壮行会で盛り上がっていた。

大吉は「ゴーストバスターズ」を叫ぶ。

「あのな・・・いい話と悪い話・・・どっちが好きだ」

「アキちゃん・・・悪い話が好きな人はあまりいないんじゃ・・・」

「そうだな・・・じゃ、おらにとってはいい話だが・・・ストーブさんには悪い話かもしれないことから」

「・・・」

「おら・・・種市先輩とつきあうことになった」

おいおい・・・その話、今、必要なのかとお茶の間が失神した瞬間だった。

しかし・・・アキとしては・・・精一杯、話を和らげたつもりだと推定する。

「なんじゃあ・・・そりゃあ・・・」

「で・・・いい話だか悪い話だが・・・わがんねえが・・・今・・・ユイちゃんのママとおらのママが一緒にいて話をしてるとこだ・・・」

「じぇじぇじぇ・・・」

「母出現」の話は・・・ヒロシからユイへと伝わった。

「自分を捨てた母親に会うのが怖い」とユイは東京行きを断念したのだった。

春子はよしえに・・・その後のユイの人生について話していた。

「知らないでしょう・・・ユイちゃん、高校辞めちゃったこと・・・」

「・・・」

「知らないでしょう・・・悪い仲間と付き合って悪い噂をたてられたこと・・・」

「・・・」

「知らないでしょう・・・田舎のみんなが・・・ハラハラしながら・・・ユイちゃんを見守っていたこと」

「・・・」

「知らないでしょう・・・ユイちゃんがスナックで働いていること」

「・・・」

「知らないでしょう・・・ユイちゃんがこの夏から海女になること」

「・・・ごめんなさい」

「あやまんなくったっていいよ・・・私だって家出組だしさ・・・なにしろ・・・和解するまでに二十五年かかってるし・・・」

「・・・」

「でもさ・・・先輩として・・・一言だけ言わせてね・・・田舎を・・・なめんなよ」

そのあまりの意味不明な言動にお茶の間は卒倒したのだった。

もちろん・・・田舎ものたちの・・・どす黒くあつかましくいやになるくらいださい「温もり」について示唆したものと思われる。

夜更けのアキとユイの電話。

「ごめんね・・・会えなくなって」

「気にしなくていいよ」

「こわくなるよ・・・もう東京には一生いけないって思う」

「そんなことはないべ」

「だって・・・夏ばっぱが・・・初めて東京行くって時でさえ・・・」

「・・・」

「もう・・・行けないって思った方が気が楽だよ」

「必ず・・・来れるよ・・・盛岡から二時間半だ」

「近くて・・・遠いよ・・・近いけど・・・遠い」

「・・・」

さすがに・・・種市との交際のことをユイには言えないアキなのです。

君の姿は僕に似ている

同じ世界を見てる君がいる事で

僕は生かされてる

そして・・・大吉とともに夏は東京にやってきた。

東京に夏、春子、アキが勢ぞろいして・・・お盆祭りが始るらしい・・・。

来週はもっと一週間が短い予感がします。

だって後、五分で月曜日なんだもの。

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コメント

ここへ来て(アキちゃん愛飲の)パピーが神業ゼミナールとコラボ、そのポスターのとなりには「×パパ ○黒川さん」という悲しい(笑)貼り紙が…でしたね。

で、アイドルで春子の後にウェイトレスやっていた秋月三佳をあまり覚えていなかったのですが『明日の光をつかめ 2013夏』で不良先輩役で観たばかりのところへ『山田君と七人の魔女』クラスメイト役で見かけて気になって「どこかで見たコレだれだっけ」と思ってやっと特定できました。やっぱりズブン、好きなんでしょうねぇこういうルックス(^_^;。

投稿: 幻灯機 | 2013年8月12日 (月) 06時35分

あんぱんち様をさがせ!

は別人だったりするw

投稿: あんぱんち | 2013年8月12日 (月) 14時59分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

ふふふ・・・マンガンとか サムデーとか
ときめきトゥモローとか
今週も小ネタ満載でしたな。

ふふふ・・・幻灯機様の祈り
天の神様に届いたか・・・。

梅ちゃんの弥生さん→純喫茶アイドルの秋月三佳→
リーダー・松岡茉優の流れにそって・・・。

第20週は
月曜日から若なっちゃん(徳永えり)だーーーっ。

テルさんなにしとるんだや~的にだに。

おめでとうございます~。

投稿: キッド | 2013年8月12日 (月) 15時51分

|∇ ̄●)οあんぱんち様、いらっしゃいませ|∇ ̄●)ο

ええーっ・・・なんですとーっ。

こんなグリーンのTシャツ着てる人が
他にもいらしゃったのでございますかーーーっ。

てっきりかぶりつきで
リーダーの見せパン堪能で
うらやましさ爆発でしたのに~。

投稿: キッド | 2013年8月12日 (月) 15時58分

キッド様、ありがとうごぜます。
もう今朝のオープニングクレジット見て「ひょー」とか言って踊り出しましたヨ(笑)。ここへきてのまさかの徳永えり投入(≧▽≦)。そして実際の画面を見たら、どんな人にも若い時があるよなぁ(で、その若い時があるから今があるんだなぁ)という感傷で涙ホロリ。

すいません時間の流れが不安定(最近の気象用語?)なのでついに来週書くべきことをここに書いてしまいました。のんほい!のんほい!のんほい!

今週(先週)分に関しては、アキとユイはこの先会うことができるのだろうかというところがちょっと不安な感じですねぇ…。

投稿: 幻灯機 | 2013年8月12日 (月) 20時10分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

若夏→夏ママ→夏ばっぱがつながりましたな。

夢の中で・・・

徳永えり、有村架純、能年玲奈の
海女アイドル三代の共演があるのかどうかが
気がかりでございます。

あの頃、君は若かった~・・・でございますね。

ユイの予感「もう一生東京へはいけない」と
水口の願い「潮騒のメモリーズ復活」が
バトルを繰り広げる後半戦。

はたして・・・神様はいかなる裁量で臨むのか。

ドキドキハラハラいたしますな~。

投稿: キッド | 2013年8月13日 (火) 02時13分

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