波風をたてるということのリミット(桜庭ななみ)
「プラトーン」「7月4日に生まれて」の監督で知られるオリバー・ストーンが来日して・・・物議を醸している。
ちなみに彼の三度目の妻は韓国人である。
薬物所持と飲酒運転で逮捕歴があり、ベトナム帰還兵である彼は・・・米国の反共和党主義者であると言えるだろう。
だが、日米同盟にケチをつけ、韓国や中国に肩入れして、沖縄の一部市民を扇動するような真似は慎んでもらいたいと思う。
日本的信条はすべて「穏便に」が基本だからである。
エジプトを見よ・・・「正義」を振りかざして「正論」を吐くことの愚かさが露呈しているのである。
「日本」は「敗戦国」である。
「敗戦」したがゆえにあらゆる「屈辱」に耐えて「今日」の「繁栄」を築いたのである。
その「忍耐」を侮辱する権利は誰にもないだろう。
最近、「歴史を学ぶ」という言葉を耳にする。
しかし、多くの「歴史」が「勝者に都合のいいもの」であることはあまり語られない。
サザンオールスターズもオリバーくんもエンターティナーとしては一流であるが・・・歴史家でも政治家でもないのだった。
一般の人々はそれを忘れてはならないと考える。
米国は常に「テロの脅威」に晒されている。
それは彼が世界的な強者だからである。
日本にも・・・そういう「芽」はいくつも芽吹いている。
格差社会である以上、当然だ。
しかし・・・だからと言って「怒り」を「他者」に向けることは「愚か者」のすること。
それが・・・日本が共有する「諦念」の素晴らしさなのだ。オリバーくんには「そこ」を感じてもらいたいと祈るのである。
そして・・・東アジアの「民」を苦しめている諸々の国家の存在について・・・もう少し理解を深めてから口を開くがいい。
まず、自分の妻が竹島を武力で不法占拠している国家の一員であることから考察しろよ。
『ドラマ24・リミット・第1話~6話』(201307130012~)原作・すえのぶけいこ、脚本・清水友佳子(他)、演出・塚原あゆ子(他)を見た。本来は「悪霊病棟」の日であるが・・・世界陸上で放送休止なので変則的谷間が発生しているのである。「モテキ」でおなじみの新井浩文が三度の離婚経験者なのに謎の食べる女に魅せられて四度目の結婚を考える中、冴えない男である「彼」が・・・自分を振り向かないので立腹した石橋杏奈が「彼」を追いかけるというドラマ「たべるダケ」も楽しみだが・・・とにかく・・・最初の妻(霧島れいか)、その娘(葵わかな)、二番目の妻(井上和香)、三番目の妻でキャバ嬢(安田美沙子)というだけでかなり笑えるのである・・・だが・・・おそらく・・・うってつけの主人公であるシズル(後藤まりこ)だけが・・・少しひっかかる・・・(後藤・・・真希)だったらいいのになあ・・・とつい思うからである。今や、キッドの妄想上の永遠のライバル上戸彩は高みにある。せめて・・・ここに後藤真希がいてもいいじゃないか・・・とモヤモヤしてしまうのだった。どんだけ個人的感情だよ・・・しかも妄想根拠だからな・・・しかし、もう一つのべつの世界では「後藤ま・・・りこ」ではなく・・・「後藤・・・真希」がシズルを演じている・・・そんな気がしてならないのだった。
そういうことで・・・「リミット」です。
格差社会の是正という絵空事を断行しようとして無惨にも失敗した2010年代前半の日本。
世界的不況下の中で「平等」を目指した結果、混乱が生じ、混乱は暗闇を生み出していた。
理念なき合理化を追求しすぎてブラック企業と化した観光バス会社「神奈川観光バス」を「学校行事のキャンプ」の乗り物として採用した神奈川県立陽乃高校2年4組一同は・・・超過勤務で疲弊した運転手によってキャンプ場(山梨県)へのルートを大きく外れ静岡県内山中の崖下の深き森の中へ転落・・・。担任の竹田先生(森谷ふみ)を始めほとんどの生徒が即死したのであった。
生き残った生徒は・・・以下のものたち。
コンノ(桜庭ななみ)・・・中学時代にいじめられた経験があり、いじめられないように・・・クラスの女王的存在さくら(高田里穂)にとりいっていた。ただし、家庭的にはそこそこ恵まれていたために・・・中途半端な正義感と中途半端な優しさを持っている。
カミヤ(土屋太鳳)・・・両親を亡くし幼い弟妹の面倒を見るお姉さんキャラクター。残された家族の元に戻るために「絶対に生きて帰る」信念でサバイバル生活をリードする。
ハル(工藤綾乃)・・・さくらに対するナンバー・ツーの座をコンノに奪われたことに嫉妬しているいじめっ子の一人。過食症という心の病の持ち主だが・・・さくらが即死したことで自分をさらに見失う。
モリコ(山下リオ)・・・家庭では父親から虐待を受け、クラスではさくらやハルたちにいじめられて心が完全にねじくれ曲がった薄い本の作者。除草用の鎌で武装し、サバイバル生活の女王を目指す。
ヒナタ(鈴木勝大)・・・唯一の男子生存者。合流してからは優しい側面を見せるが・・・どこか暗鬱な表情も見せるのだった。
ウスイ(増田有華)・・・怯える小動物のようなキャラクター。負傷したためにサバイバル生活の戦力外となり、モリコに奴隷として指名される。怯えるあまりにモリコの鎌を持って逃走。モリコの独裁政権に終止符を打つ。
消息を絶ったウスイを捜索するために・・・全員が捜索に出たため・・・火の番が不在となった仮住まいの洞窟で火災が発生・・・せっかくカミヤが確保した食料は燃え尽きてしまう。
モリコは完全に孤立するが・・・ヒナタのアドバイスによって・・・コンノ、カミヤ、ハルは団結力を築きつつあった。
しかし・・・ウスイは何者かに殺害された死体となって発見されるのだった。
果たして・・・ウスイを殺したのは誰か・・・サバイバル生活も後半戦に突入である。
一方で、残されたろくでもない学校の校長(大石吾朗)は責任逃れの画策に従事し、最初に連絡ミスを犯した副担任(窪田正孝)はカミヤが発したバスの消息についてのヒントにまったく気がつかない。ろくでもないバス会社は責任逃れの工作に終始し、ろくでもない新聞記者であるコンノの姉(滝裕可里)は妹の安否よりも特ダネ確保に全力を尽くす。ろくでもないモリコの父親は損害賠償請求を開始する。ろくでもないコンノの父親(渡辺いっけい)はただ手をこまねくのだった。
どうなる・・・生存者たち・・・。
がんばれ・・・カミヤと誰もが思う今日この頃である。
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