子供の喧嘩に親が出てはいけない。(観月ありさ)
「山田くんと7人のキス」(がばい篇)の予定だったが・・・気がつけは「斉藤さん2」を忘れていたので処理しておく。
虜のキスを持つがばい魔女(大野いと)は眼鏡っ子魔女(美山加恋)とともに次回触れたいと思う。
今回はリーダー(松岡茉優)出産記念で・・・「斉藤さん2」の簡単なレビューにしておく。
がばいとかリーダーとか「あまちゃん」専用語を禁止します。
・・・人格統制局から発令がありました。
さて・・・実は「イエス・キリスト」である斉藤さんは・・・十字架にかけられた後、小学生の母親として転生しているわけである。
幼稚園児の母親なら許されたことが小学生の母親になるとかなり無理があるが・・・もちろん、無理を通すのが斉藤さんなのである。
さて・・・8月22日に藤圭子が死去した。昭和の頃、貧しい演歌歌手は東京の下町で流しで歌っていたものだ。
もちろん・・・最近では宇多田ヒカルの母親として知られていたことだろう。享年62である。三味線瞽女だった母親の竹山澄子(享年80)の死からわずか四年である。現在の処、飛び降り自殺とみられているらしい。
2010年、現在は活動休止中の後藤真希の母親が転落死している。
1999年には安室奈美恵の母親が義理の弟に殺害されると言う事件が起きている。
素晴らしい歌姫たちを生んだ母親たちの・・・早すぎる死は痛ましい。哀悼の意を表し冥福を祈るとともに・・・残された歌姫たちの末長い幸せを願いたい・・・。
その歌声に癒され生きて来たものとして。
で、『斉藤さん2・第1~6話』(日本テレビ20130713PM9~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生(他)、演出・岩本仁志(他)である。前作は2008年であれから五年の歳月が流れたのだなあ。最初に言っておくがこの物語は荒唐無稽な話である。けして一般の主婦は真似しないでください。悠々自適の夫・単身赴任・亭主元気で留守がいい専業主婦の幻想でございます。斉藤さんみたいな生き方をすると現代社会では命がいくつあっても足りませんからなあ。
で、ジーザス・クライスト斉藤は前作ではイスカリオテのユダたる真野ちゃん(ミムラ)を相手に正義と真実の使徒として大活躍をするわけである。真野ちゃんとラクダの夫婦がいい味を出して・・・斉藤さんがローマ帝国追従的主婦の三上夫人(高島礼子)に果敢な戦いを挑む物語に深みを与えていた。
民主党政権下で斉藤さんが沈黙を守っていたのはおそらく単なる偶然ではないと思う。
さて・・・小学生四年生の母親となった斉藤さんのお相手は・・・山内摩耶(桐谷美玲)である。実年齢23歳だが・・・19歳で拓海(橋本涼)を生んだ設定でいきなりなんちゃって29歳なのである。なんでだよ・・・という気分は捨てがたい。真野ちゃんのらくだに対応して愛妻家の夫・弘高(田辺誠一)なのだ。何故か、すごく納得だ。
で・・・斉藤さんの息子・潤一(谷端奏人)の属する4年3組の保護者会を牛耳るリーダーが玉井夫人(南果歩)である。いわゆるひとつのモンスター・ペアレントでございます。
で・・・例によって・・・斉藤さんの正論が・・・玉井夫人の癪に障ってのすったもんだなのである。
で・・・「あまちゃん」のGMT5リーダー役の松岡茉優が演じる不良娘の前島冴は玉井夫人の親戚らしく、妊娠して学校を退学している。玉井夫人としてはそれが恥ずかしい感じなのだが・・・斉藤さんは「博愛精神」で頓着せず、冴の友人の不良娘・優里(早見あかり)ともどもハートをキャッチしてしまうことは言うまでもないのだった。
冴は立派に一児の母となります。
担任教師の小杉(瀬戸康史)は基本的には無能なのである。
また・・・斉藤さんには立花知佐子(酒井若菜)という強い味方も加わります。
ちなみにゲストとして第一話には真野ちゃんが登場しているが、今後、太巻ことこばと幼稚園の望月園長(古田新太)も登場するらしい。だから「あまちゃん」禁止だと何度言えば・・・。
15.5%↘13.1%↘10.6%↘10.5%↗11.0%↘*9.7%という視聴率がなんとかなるといいよね。
さて・・・斉藤さんの教えに素直に従った子供がいじめられる確率は100%だと思うが・・・案の定いじめられる潤一である。
しかし・・・いじめの原因は玉井夫人が斉藤さんに敵対していることに反応した息子の大和(玉元風海人)にあった。
つまり、親の喧嘩を子供が買ったのである。
いじめはエスカレートして・・・ついに暴力沙汰に発展する。
しかし、「子供の喧嘩を親が買ってはいけない」という斉藤さんルールがあるために・・・斉藤さんはあくまで傍観者に徹するのだった。
「もう学校に行きたくない」という子供におはぎを使って「それは許されない」という無言の圧力を加えるのみである。
やがて・・・潤一は斉藤さんのおはぎ力によって大和グループと立ち向かう決意を固めるのだった。
公園で潤一と決闘する大和。
それを草陰から見つめる斉藤さん。
「けして・・・子供の喧嘩に介入しない」斉藤さんなのである。
そして集団で暴行されて殴る蹴るをされた潤一は内臓破裂で即死するのだった。
もちろん・・・斉藤さん世界ではそんなことは起らず・・・大和は滑って転んで自滅するのだった。
息子がケガをさせられたと学校にクレームをつける玉井夫人。
呼びだされた斉藤さんはすべてを目撃していたので玉井夫人をスルーして・・・大和が嘘をついていることを・・・大和に訴えるのである。
そして・・・真野ちゃん代理の摩耶は・・・自分の息子の拓海を始め・・・味方の証言者をかきあつめ・・・大和を追い詰めるのだった。
「僕がいじめてました・・・」とついに白状する大和。
玉井夫人はギャフンなのである。
「あやまんなさいよ」と斉藤さん。
「ごめんなさいでした」と玉井夫人。
斉藤さんを讃えるサンバのリズムが鳴り響くのだった。
まあ・・・これでは視聴率は落ちるよね。しょうがないよねえ。
そもそも・・・キリストは復活しても・・・その行方は誰も知らないところがミソなんだからねえ。
関連するキッドのブログ→斉藤さん
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