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2013年9月26日 (木)

あまちゃん、最後の月曜日、火曜日、そして水曜日(薬師丸ひろ子)

一体・・・今、地元系アイドルや、地下アイドルまで含めると・・・どれだけの数のアイドルがいるのだろうか。

もちろん・・・それらはアイドル予備軍であってアイドルではないという考え方もある。

だが、誰もが「松田聖子」をアイドルとして好きになるかというとそうとは言い切れないと思う。

いわゆる、B級アイドルが好きで好きでたまらないと言う人もいるだろう。

「吉永小百合」で時間が止まっている人もいるだろう。

「山口百恵」が永遠のアイドルだと考える人もいるだろう。

逆に、「松田聖子」や「吉永小百合」や「山口百恵」のようにならなければ真のアイドルではないと定義する人もいるだろう

言葉である以上、曖昧でとりとめない「アイドル」と言う言葉。

アイドル・フェスティバルに登場する何百という名もなきアイドルたち・・・そして、完全に商業化されたグループ系のアイドルたち。

そういう「アイドルの世界」をこれほどまでに謳いあげたドラマ「あまちゃん」はその点において空前絶後の作品と断言できる。

アイドルの原石として・・・ついに二十歳を過ぎるまでひとにぎりの存在にはなれなかった・・・アイドル界の最底辺にいる「北鉄のユイ」と・・・輝いたひとにぎりのものの頂点に立つ「鈴鹿ひろ美」が交錯する最終週の前半。

元祖・北三陸のアイドル・天野夏が・・・潮騒のメモリーズが・・・影武者のヤング春子と所属事務所社長の天野春子が・・・そして・・・真相を知らないたくさんのファンが見守る中・・・音痴の鈴鹿ひろ美がステージに君臨する。

そして・・・待ちに待った鈴鹿ひろ美版「潮騒のメモリー」ライブヴァージョンがお披露目されるのだった。

今、駆け巡る愛しきアイドルたちの面影よ・・・。

で、『連続テレビ小説・あまちゃん・最終週・前半』(NHK総合20130923AM8~)脚本・宮藤官九郎、演出・井上剛を見た。2012年3月11日、東日本大震災後から一年。未だに復興ならない北三陸の地に舞い戻った海女のアキちゃんこと天野アキ(能年玲奈)は北鉄のユイちゃんこと足立ユイ(橋本愛)の「故郷のステージ」を取り戻すために・・・大津波で破壊された「海女カフェ」の復活を宣言する。しかし・・・何もかも失った北三陸市の人々はなかなかその気にならない。しかし、アキの虜になった人々が東京から次々と北三陸に召喚され・・・大女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の降臨によってついに海女カフェの復興は始動するのだった。そして・・・ついに敏腕芸能プロデューサー太巻こと荒巻太一(古田新太)とユイは場末のスナックで邂逅するのだった。

月曜日 ふるさと持たないあの人の心の港になりたいの(橋本愛)

2012年6月下旬。喫茶「リアス」の看板をしまい、スナック「梨明日」の看板を出したユイは太巻と二回遭遇する。この舞台装置としてのリアスと梨明日は昼の顔と夜の顔を持つことで・・・このドラマの冒頭から作品の「リアルっぽさ」を醸しだしてきた。同時に姑息なお笑いの仕掛けとしても機能してきたわけである。24年ぶりに故郷に戻った春子(小泉今日子)が母親・夏(宮本信子)が作りあげた「店」に驚愕させられるところからも・・・ドラマは始っているのである。

春子と同じように上京しアイドルになりたかったユイが・・・17歳で太巻に東京に誘われてから数々の挫折をして・・・三年。ユイの身代わりとして東京に行ったアキが数々の縁を結び・・・ついにユイが働くスナック「梨明日」に太巻を導く。表と裏の二回の遭遇はその・・・じれったさのシンボルなのである。

「やあ・・・ようやく、逢えたね」

「・・・」

夢にまで見た憧れの芸能プロデューサーと言葉を失わせるほど魅力的なアイドルの原石との遅すぎた出会いだった。

しかし、太巻がとりあえず逢うのは妻であり最高傑作である鈴鹿ひろ美だった。

「困るじゃないか・・・勝手に・・・いろいろと・・・」

「うふふ・・・」

カウンターに並ぶ北鉄の大吉(杉本哲太)と後にサラ金のジオラマも手掛けるあくまでちょい黒い観光協会の保。そして、北三陸が誇るスティルス部隊の勉さん(塩見三省)と水口(松田龍平)・・・。

挨拶と注文をすませた太巻は赤ワインとサラミを嗜みながら・・・タイトロープで大人な会話を密やかに始める。

一方で・・・高速で回転するアイドル脳の負荷に耐えられなくなったユイはいつものトイレに退避するのだった。それに気がつき後を追うアキ。

「一体・・・どうして、ここへ・・・」

「だって・・・天野さんのレッスンこわいんですもの・・・」

声をひそめる著名人カップルの会話に聞き耳を立てる一般大衆の一同。

そこで・・・「鈴鹿ひろ美が音痴」だとか「天野春子が影武者」だとかという秘密を抱えながら・・・神様であるお客様に気を遣う太巻・・・。

「実は天野春子さんに・・・鈴鹿ひろ美のボイストレーニングをお願いしているんです。その指導が愛のムチっていうか・・・いささかハードらしくて・・・」

ここで一般人たちは・・・確かに春子は歌が上手だが・・・なぜ、プロの歌手に歌唱指導できるのか・・・という疑問を抱くはずである。しかし、太巻に対してある程度、夫唱婦随でおしどり夫婦で良きパートナーである鈴鹿はすかさず話題を換えるのだった。

「春子さんって・・・スケ番だったんでしょう」

田舎者たちは得意なテーマを投げられてむしゃぶりつくのだった。

「確かに春子は・・・北三陸の積み木くずしだ」とカウンター内の弥生(渡辺えり)・・・。

春子がいないことをいいことに「他人の悪口」のスイッチが入る下世話な一同だった。

「コーヒー牛乳とカフェオレ間違えて買ったらぶっ飛ばされた人がいたとか」とカウンター内の安部ちゃん(片桐はいり)・・・。

「それ・・・俺だ・・・殴られて歯が折れた・・・」

嬉しそうに怯える鈴鹿に大吉が逆らう。

「いや・・・いいところもあったべ・・・いじめられている小学生を助けたり」

「薄いカバンに鉄板仕込んでたって」と吉田くん(荒川良々)・・・。

「県内最大の暴走族を一人で解散においこんだとか」

「いやいや県内最大の暴力団事務所に一人でなぐりこんだとか」

「県警に指名手配寸前になったとか」

「袖が浜に渡り鳥がこなくなったのも春子さんのせいだとか」

噂に尾ひれがつきまくりである。

「でも・・・捨てられた子犬を拾って可愛がってたべ」・・・不良美化伝説で対抗する大吉。

「あら・・・駅長さん・・・ずいぶん、春子さんの肩を持つのね」と釘を刺す鈴鹿。

「そりゃ・・・春子は俺にお熱でしたから・・・」と言いたい放題の大吉である。

「それより・・・かわいい方はどこにいっちゃったんですか」と本当は一番気になっていたことを切りだす太巻。

「かわいい方」に思わず反応する弥生だった。対安部ちゃん比か。

「ユイちゃんならさっき・・・表に出ていきましたけど・・・」とかっての上司に進言する水口だった。

「お前・・・水口かっ」

そこにかっての部下がいたことに漸く気が付く太巻だった。

「えー、今、気がついたの」と勉さんも驚くほど・・・琥珀隠身の術を会得しつつある水口なのである。

その頃、アキはユイの立てこもったトイレの前にいた。

「どうした・・・ユイちゃん」

「なんで・・・急にみんな来るのかな・・・GMTとか、鈴鹿ひろ美とか・・・太巻さんまで・・・こんなド田舎の何もない北三陸に・・・今まで見向きもしなかったのに・・・地震があったから?」

「違うよ・・・かわいい方のユイちゃんがいるからだよ・・・みんな君に会いにきたんだよ・・・訛ってる方もうんうんと頷いてるよ」と水口。

「んだ・・・ユイちゃん、去年、言ってたぞ、ユイちゃんに会いたいなら北三陸にくればいいって・・・ユイちゃんの予言通りになっただけたべ・・・」

「どうしたのかな・・・なんでトイレに籠ってるのかな・・・お腹が痛いのかな・・・キリキリ痛いのかな・・・それともシクシク痛いのかな」と説得に加わる太巻だった。

「お腹は痛くないです」・・・ついに天の岩戸は開かれたのだった。

しかし・・・東京に憧れながら・・・東京が心底怖いユイちゃんはすぐにアキの背後に隠れるのだった。

「私・・・東京には行きません・・・」

「しかし・・・君も二十歳だろう・・・本格的にアイドルを目指すなら・・・今がラストチャンスじゃないか・・・」

「私はアキちゃんと・・・潮騒のメモリーズを・・・おばあちゃんになってもずっとやっていくんです」

「それは・・・かっこいいね」

賞賛するしかない太巻だった。

しかし・・・ユイも太巻もお互いにそれが本音ではないことを知っている。

野生のアイドルを飼い馴らそうとするプロデューサーとプロデューサーの食いものにはされまいとするアイドルとの戦いは今、始ったばかりなのである。

だが・・・その時、春子から命じられた絶対指令がアキの野生を呼び覚ますのだった。

幽かにスナックから洩れ聴こえる「潮騒のメモリー」のイントロ・・・。

弾丸となってスナックに飛び込んだアキは歌唱寸前の鈴鹿から・・・マイクをもぎ取るのだった。

「ち・・・油断も隙もあったもんじゃねえな・・・だめだべ」

「あ・・・そうね」

春子の血筋に本能的に恐怖する鈴鹿。

不満を感じつつステージから降りるのだった。

カラオケのイントロに乗って・・・自分自身のデビュー曲を歌い始めるアキ。

その歌声に・・・基本的にはアキが好きで好きで仕方ない鈴鹿は笑顔を取り戻すのだった。

スナックの外ではかっての上司と部下が語りあう。

「鈴鹿さん・・・少しはマシになっているんですよね」

「さあ・・・春子さんにまかせきりだから・・・俺にもよくわからん・・・でも・・・下手な歌を歌って客をガッカリさせて恥をかいて・・・それで彼女の殻がやぶれるなら・・・それはそれでいいと俺は思っている」

「僕は・・・鈴鹿さんの付き人をやったら・・・アキちゃんも少しは成長するかなって思ったんですが・・・逆に鈴鹿さんがアキちゃんに影響されちゃって・・・こんなことになるとは予想外でした」

「お前だってそうだろう・・・仕事だってそこそこ順調だったのに・・・こんなところで琥珀掘って・・・楽しいか」

「これ・・・」

蟻入り琥珀のエピソードを披露する水口。

「すごいな」と科学博物館的に感動する太巻。

「僕・・・思うんです・・・この蟻がユイちゃんで・・・琥珀が・・・北三陸の集合的無意識・・・アキちゃんのように外の世界では輝かなかったけど・・・ユイちゃんは地元ではみんなに守られて永遠に輝くんじゃいかって・・・」

「いや・・・ごめん・・・それは全然わからない」

「ですよね・・・僕も話していて・・・なんだかそれがすべてじゃない気がしてきました」

「だろう・・・そんなこと言い出したら・・・俺の存在価値なんてないじゃないか」

「ですよね・・・」

「一人のアイドルがいる。それを作りあげるために・・・様々なスタッフが力を尽くす。作詞家・・・作曲家・・・振付師・・・編曲家・・・プランナーにディレクター・・・デザイナー・・・そして無数のアシスタントたち・・・だけどさ・・・この子をアイドルにするって決めるプロデューサーがいなけりゃ・・・そのアイドルは生まれないんだ・・・」

「太巻さん・・・海女カフェに行きましょう」

海女カフェでは十日後に迫る鈴鹿ひろ美リサイタルのために・・・夜を徹して改修工事の仕上げが行われていた。

鈴鹿ひろ美とともにやって来た太巻を出迎える、海女カフェ担当のストーブ(小池徹平)、そしていっそん(皆川猿時)と種市(福士蒼汰)の南部ダイバー師弟。

「凄い・・・これを天野が作ったのか・・・」

「アキちゃんの・・・作った海女カフェは津波で流されちゃって・・・」とストーブ。

「鈴鹿さんのおかげで・・・復興することができたんです」と種市。

「私の・・・」と鈴鹿。

「本当は・・・全部壊して・・・元の漁協に戻そうかという話もあったんです」とアキの一番近いお姉さん海女である・・・美寿々(美保純)が語りはじめる。

「なんてったって・・・こんな田舎にカフェは不似合いですもんね・・・前から浮きまくってたし・・・でもね・・・アキちゃんが帰ってきて・・・海女カフェをもう一度作ろうって・・・そんでアキちゃんやユイちゃんが歌って踊って客さ呼ぼうって言うんですよ・・・そしたら今度は鈴鹿ひろ美さんが来て歌ってくれるって話になって・・・一挙にここまで出来あがっちゃったんです」

「まずいな・・・」と太巻。

「まずいですね」と水口。

二人の「不味いこと」とは・・・そういう流れの中で「鈴鹿ひろ美が音痴の歌」を披露するのは何もかもぶちこわしすぎるという話である。

鈴鹿ひろ美の脱皮の問題ではなくなってしまうのである。

しかし・・・そうとは知らないストーブは・・・。

「こんな舞台しか用意できなくてすみません」と恐縮するのだった。

「確かに・・・粗末な舞台だが・・・ここには愛がある」

「すみません」

「ストーブさん、今、誉められてますよ」と種市。

「え・・・そうなの」

「水口・・・俺が東京EDOシアターで・・・目指していたのはこれだ」

「え・・・こんな掘立小屋を・・・」

「誉められてないじゃないか・・・」

「ここに来るまで俺は少し寄付をしようと思っていた・・・売名行為じゃなくて・・・鈴鹿ひろ美の舞台に金を出すのはプロデューサーとしての仕事だから」

「銭を出そうと言ってるぞ」

「しかし・・・ここに来てそれは無意味だと知った。ここには・・・すべてが揃っている・・・完璧な舞台に手を出すことはできない」

「金を出さないと言ってます」

「そうだ・・・ここにあるのは俺たちには絶対真似できない領域だ・・・素人でもない・・・玄人でもない・・・アマチュアだけに為せる世界・・・参加することに意義のある時空間・・・まさにアマ・カフェだ・・・」

「・・・」

「本当にここで歌うのかい・・・」と鈴鹿に問う太巻。

「もちろん・・・ここで歌いたいの・・・それがおらの今なすべきことなの」

「そうか・・・それじゃあ・・・僕は帰ろう・・・僕にしかできないことをするために・・・」

「・・・」

東京に戻った太巻は・・・それなりの音響装置を海女カフェに寄贈し・・・リサイタルの準備に着手した。

そして・・・春子に「はああっ」と叫ばせるために一通のお知らせをファクシミリで届けるのだった。

「太巻と鈴鹿ひろ美の海女カフェにおける結婚披露宴」のお知らせである。

それは・・・ある意味、春子と太巻との間の暗号電文なのであった。

好きとも 言わないし

おたがいに 聞かない

「警戒警報発令・・・最悪の事態に備えられたし」・・・。

しかし・・・春子はある決意をもって欠席に○をつけるのだった。

火曜日 人のやさしさ人のぬくもりああ通り過ぎてわかるものね(能年玲奈)

毎日が最終回で・・・毎日、誰かが幸せになっていく。今回はアキの影武者・安部ちゃんとアキの北三陸のパパ大吉の仲を取り持つ恩返し天使アキちゃん大活躍の巻なのだった。

離婚が普通になった現代。

納得づくで別れるもの、一方的に愛想をつかされるもの、別れたふりをすもの・・・その実情は様々だが・・・時にはどちらか一方、あるいは双方がやりなおしたいと思うこともあるだろう。それができるのは・・・アキの特殊能力「逆回転」だけなのである。

アキはお世話になった二人のために愛の天使となり、ペンキで手を汚すのだった。

いまもあなたが好き

まぶしいおもいでなの

あの日別れた駅に立たずみ

ああ青い枯葉かんでみたの

袖が浜の監視小屋付近には・・・海を観察する鈴鹿ひろ美の姿があった。

女優として・・・「復興支援のリサイタルを行うスター」の役作りをしているのだった。

そのためには・・・海を感じ・・・海辺を生きる人々を感じる必要があるのだ。

そして・・・身体からメッセージがわき上がるのを待つのである。

後は・・・メロディーとリズムが備わればいいのだ。

しかし・・・鈴鹿には移ろいやすい音程という宿命が待っているのである。

だが・・・本人にはその自覚はないのだった。

その頃・・・アマチュアたちの手作りによる海女カフェはなんとかそこそこなんとなくだけど完成の時を迎えていた。

勉さんが「琥珀」をディスプレーし終るとアキは確認して見る。

「ファイナル勉さん?」

「ファイナル勉さん・・・」

勉さんはこのままなのだろうか・・・まあ・・・勉さんはこのままでいいよな。

一方・・・すでに幸せである吉田くんと栗原ちゃん(安藤玉恵)の夫婦は・・・幽かな暗雲を喫茶リアスに運んでくるのだった。

「そんな馬鹿な・・・」

「本当なんだって・・・」

「なによ、なによ」と保。

「昨日、さおり(吉田家の長女)を連れて駅に行ったら鈴鹿さんとバッタリ会ったんです。鈴鹿さんはさおりをあやしてくれたんだけど・・・そのうち、だんご三兄弟を歌い始めました・・・その歌が・・・なんていうか・・・不穏で・・・不快で・・・不気味で・・・魔界の門が開いて・・・死霊が呻き、亡者が断末魔の叫びをあげるような・・・ゾンビ三兄弟っていうか・・・思わず、その場から逃げ出さずにはいられない・・・なにしろ・・・さおりが泣き出しちゃうし・・・」

「音痴ってことですか」とカウンターのユイは例によって核心を突くのだった。

「そんな馬鹿な」と保。

「栗原ちゃんはリアルタイムで鈴鹿さんの歌を聞いたことないからな・・・鈴鹿さんは歌も凄くうまいよ・・・テレビで歌ったこともあるし・・・」

「でも・・・」と納得がいかない栗原ちゃんだった。

リサイタルまで・・・残り五日の昼下がりだった。

天野家では鈴鹿ひろ美はいたって真剣に・・・リサイタルの曲目チェックをしているのである。

そして・・・未だに「潮騒のメモリー」の「歌詞」で悩んでいるのだった。

夏に相談する鈴鹿。

「この・・・ 寄せては返す波のように激しく・・・って津波を連想しませんかね」

「しますね」

「でしょう・・・こんな歌詞、歌っていいものかどうかと・・・」

「歌っても歌われなくても・・・津波のことは頭から離れませんから・・・どうかお構いねぐ」

きっぱりと言い切る夏に圧倒される鈴鹿。

しかし・・・夏も・・・四年の歳月と病によって・・・どこか老いを感じさせる物腰になっている。

「それよりも・・・何よりも・・・鈴鹿さんのような大女優が・・・わざわざ北三陸までお越しくださって歌さ歌ってくれる・・・それが何よりありがてえことです・・・」

「・・・」

「春子は・・・鈴鹿さんのようなアイドルさなりたくて・・・東京さ出ていった・・・鈴鹿さんのようなアイドルにはなれなかったけんど・・・めんごい孫さ連れて帰って来た・・・孫のおかげで鈴鹿さんもお越しくださった・・・おらの人生・・・大逆転でがんす」

夏の感謝の言葉に・・・鈴鹿の心に膨れ上がる「秘密」への複雑な気持ち。

(あなたの娘は・・・私のせいで・・・アイドルになれなかった・・・)

思わず、鈴鹿は真相を夏に告げようとする・・・。

「お母さん・・・春子さんは・・・」

言いかけたところでにぎやかに現れるアキと忠兵衛・・・そして大吉と組合長(でんでん)とかつ枝(木野花)の面々。

「鈴鹿さん・・・何でしょう」

「いえ・・・」

鈴鹿は口を閉ざした。語ったところで仕方ない話なのである。

忠兵衛は夏に慶事を語りだす。

「大吉がついに再婚する決心がついたそうだ」

「お相手は・・・」

「安部ちゃんに決まってるべ・・・」

「安部ちゃんはOKしたのか」

「それはまだだ・・・」と大吉。「でも・・・おら・・・この年になって・・・ゴーストバスターズも知らないような若い娘とどうこうする気にはなんねえ。めんどうたべ・・・。おらには安部ちゃんが一番あってるような気がすんだ」

「そりゃ・・・安部ちゃんに失礼なんじゃない」と常識を語る鈴鹿。

「でも・・・これは偽らざる心情だ・・・」

「昔、結婚してらしたよね」

「二十年前だ・・・」

「いつ、離婚なさったの・・・」

「二十年前だ・・・」

「半年で別れたんだ・・・2クール婚だな」と業界用語を使ってみるアキだった。

熱燗用の竹の器に酒を注ぎながら思わず微笑む鈴鹿だった。

「おら・・・いいと思う・・・大人は震災婚だの、授かり(出来ちゃった)婚だの・・・なんだかんだ理由をつけないと結婚できないもんもいるだろう・・・だからめんどうくせえ婚もありだと思うんだ。なによりも・・・大吉さんと安部ちゃんはお似合いだべ」

「さすがはアキ・・・いいことを言う」と爺馬鹿を発揮する忠兵衛だった。

「明日・・・北鉄の新運行区間の試運転が終わったら・・・プロポーズするつもりだ・・・リアスさ、安部ちゃんも呼びだしてある」

「プロポーズ出来んのか」と夏。

「でき・・・・・んんんん」

「もう、はっきりしなさいよ」と煽る鈴鹿だった。

そして・・・試運転の日。

アキはこっそりと試運転車両に何やら仕掛けを施すのだった。

沿道の人々は北鉄に声援を送りつつ・・・何故か爆笑するのだった。

鈴木のばっぱ(大方斐紗子)も大笑いしながら声援を送る。

「大吉。がんばれっ」

「みんな・・・あんなに喜んでくれて」

「そうですね」と何故かニヤニヤする吉田。

喫茶リアスにやってきた安部ちゃんを出迎えるアキ。

「あんれ・・・アキちゃんが店番なんて・・・珍しいわね」

「じぇじぇじぇ」とわざとらしく驚くアキ。「安部ちゃん・・・あれ見て・・・」

「じえじぇじぇ」と驚く安部ちゃん。

そこには・・・「安部ちゃん 結婚してけろ! 大吉 」と車体に大書された北鉄車両があった。

何も知らない大吉は安部ちゃんと窓際の席につく。

「安部ちゃん・・・大事な話がある」

しかし・・・安部ちゃんの目は窓の外に釘付けである。

「何見てんだ・・・じぇじぇじぇ・・・」

「ありがとう・・・大吉っつあん」

「誰が・・・あんなこと」

アキが合図のクラッカーを鳴らすと・・・スナック側から飛び出すおなじみのメンバーたち。

「大吉・・・よくプロポーズしたな」と忠兵衛。

「まだしてねえ・・・っていうか、させてくれ」

しかし・・・なし崩し的に婚約の儀は整うのだった。

朝ドラマのヒロインであるアキが心から願うことは・・・必ず叶うシステムなのである。

大吉に襲いかかる祝福の嵐・・・。

連続テレビ小説「あんべちゃん」・・・終了なのであった。

水曜日 妹か恋人か友達になりたいの好きだから好きだから(有村架純)

幻想の若き日の春子を主に見るのはアキである。

最後の最後に鈴鹿ひろ美も見たような気配もあるが「ヤング春子という少女」について語るのはアキであり、あくまで「少女」を見ていたのはアキだったということにしておく。

アキが少女を見るのは若き日の春子の写真を見ているからで・・・自分よりも美しい若き母にアキが「恋」をしていたのは明らかである。

アキがユイを好きになるのも・・・ユイの中に「少女」を見出したからなのである。

「鈴鹿ひろ美の影武者」という「母の正体」を知った時から、アキは「少女」を幻視するようになる。大好きな少女の苦渋。その救済を願う気持ちが強烈な情念となり、幻視を招いたのだろう。この時からアキは同時性二重人格となるのである。

母に変わってアイドルとなる。太巻と母の和解。母の代理であるユイの救済。そして鈴鹿ひろ美と母の交情にいたって・・・アキの初恋は終り、同時性二重人格の「少女」はアキに融合されるのだった。

それに先立つこと三日前の2012年6月27日(水)。

アキと水口はユイに「鈴鹿ひろ美が音痴で天野春子が密かに歌っていたこと」を打ち明けるのだった。

「ええーっ、それじゃ、春子さんって・・・影武者じゃん」

「・・・落ち武者だ」

「・・・落ち武者じゃん」

「んだ」と微笑むアキ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・影武者じゃん」

「・・・」と不満でアホかわいいアキだった。

「ち、ちょっと・・・待って」と録音された「潮騒のメモリー/鈴鹿ひろ美」に耳をすませるユイ。「うわあああ・・・うわあああああああ・・・春子さんだ・・・春子さんじゃ・・・この声」

ユイの中で・・・「アキちゃんのママ」「スナックのママ」「北三陸最強の元スケ番」だった春子は「鈴鹿ひろ美の影武者」に格上げされたのだった。そして・・・芸能界の秘中の秘を知ってしまった自分にうっとりするのだった。

「じゃ・・・鈴鹿さんは・・・音痴ってこと」

「そうだ・・・しかも・・・自分が音痴だって自覚がない」

「うわ・・・面倒くさい」

「でも・・・前より・・・大分マシになってるんだよね」

「んだ・・・ママの話だと・・・十回に一回くらい・・・たまたま・・・当たりがあるらしい」

「・・・」

「その時はすんごく歌が上手いんで・・・ママは感激して手を取り合って喜ぶんだ・・・でも・・・鈴鹿さんは当たりの時とハズレの時の違いが分らねえらしい・・・そんで・・・当たりの時もハズレの時も本人はすごく気持ちよく歌っているらしい・・・ママはぎゃふんって顔になったんだとで・・・当たりとハズレをグラフにしてみると正解率は一割くれえらしいぞ」

「・・・」

「特訓・・・特訓よ・・・」・・・そういうシチュエーションに萌えるユイはノリノリになるのだった。

完成した海女カフェは鉄のカーテンで閉ざされ、報道陣シャットアウト中、ユイとアキの鈴鹿ひろ美の音痴をなんとかすっぺ作戦が開始されるのだった。

「きーてーよー」

「きーてーよー」

「てー」

「てー」

「てーだって~、てー、てー、て~ってなんでできないかなあ、まじめにやってくれないと困るんだ~っ、てーーーーーー」

「ひー」

「いいか・・・夢中になって・・・白目になってはなんねえぞ」

「天野さ~ん、なってるなってる・・・こわい」

そして・・・運命の6月30日早朝・・・。

春子は太巻に懇願され・・・社長としても仕方なく・・・北へ旅立つ。

早朝出勤しようとした正宗(尾美としのり)は呑気に朝の情報番組を見始める。

全国放送に乗った「北鉄一部路線復旧の話題」である。

現地レポートをするのはこの年、ロンドン五輪でNHKの現地キャスターを勤めることになるアナウンサー(山岸舞彩)だった。元水着のキャンペーンガールなのでナイスボディーなのだった。

「いよいよ・・・明日畑野までの区間が復旧する北三陸鉄道リアス線。苦難の復興を歩む北三陸市の足立功市長(平泉成)・・・そして、北三陸駅の大向井駅長・・・さらに・・・御当地アイドルのこの方たちも応援にかけつけました・・・」

「せえの・・・潮騒のメモリーズでーすっ」

「なんと・・・今夜は北三陸に所縁のある大女優・鈴鹿ひろ美さんが・・・北三陸市で復興支援のリサイタルを開くそうなんですっ」

「鈴鹿ひろ美リサイタル」のポスターを掲げるストーブだった。

「・・・春子さん・・・」とテレビを見ていた正宗は一瞬ですべての状況を把握し、タクシーをぶっとばして北三陸に向かうのだった。

リサイタル会場の準備はほぼ整っていた。

太巻の手配により・・・海女カフェにはギタリスト(大友良英)たち演奏家も到着し、音合わせに余念がない。

そっと見守る太巻に寄り添う水口。

「リハーサルはなしですか」

「音合わせしたって仕方ないだろう・・・合わないんだから・・・」

「ですよね」

会場を覗いたアキは驚く。

「なんか・・・ちゃんとしてんなあ」

「うん・・・なんだか・・・ちゃんとしてるよね」

頷くユイだった。

夢にまで見た東京の芸能界が出張してきて、うっとりしているユイちゃんなのでした。

楽屋となった従業員休憩室では鈴鹿が歌詞について頭を悩ましていた。

「まだ・・・悩んでるのか」と海女たち・・・。

「この・・・三途の川のマーメイドがどうしてもしっくりこなくて・・・」

「三度の飯よりマーメイド」

「三段腹のマーメイド」

「三段跳びのマーメイド」

「三角コーナーのマーメイド」

「三輪車のマーメイド」

「三角蹴りのマーメイド」

「三々五々のマーメイド」

「三枝のアイラブクリニック」と水口。・・・水口っ。

「せめて・・・マーメイドはのこしましょうよ」とストーブ。

「みんな・・・もう、開演三十分前よ・・・のんびりしないでーっ」とテンション高めのユイ。

あわてて配置につく海女たち。昔の海女カフェメンバーも場内係として召集されている。

そして・・・続々と入場する観客たち。

「いよいよですね・・・大丈夫でしょうか」と水口。

「いつでも逃げだせるように出口前に立っているのが分らんか・・・それに奥の手もある」

「え・・・まさか」

「影武者がすぐそこまで来ている」

「覚悟は・・・どうなったんです」

「アマチュアなら・・・失敗は成功の糧だ・・・しかし、プロには失敗は許されない」

「・・・」

「音痴の歌手なんて泳げない海女さんよりひどい」

太巻はワイヤレスマイクを握っていた。

「えー、ご存じ、漁協の長内です」と白いスーツで決めた組合長の挨拶が始る。

「女のスカートと男のスピーチは短いほどいいといいます・・・以上です」

組合長の挨拶は終わった。しかし、春子は姿を見せない。

ステージにはいっそんが登場し、呼び出しの盛り上げを始める。

「鈴鹿ひろ美が北三陸にいる~」

「いえ~い」とヒビキ。

「鈴鹿」

「鈴鹿」

「鈴鹿」

「鈴鹿」

鳴り響く鈴鹿コール。

ステージ上手の袖に艶やかな振袖姿の鈴鹿を挟むアキとユイ。

「がんばって・・・なるようになるから」とユイ。

「んだ・・・なるようにしかならねえ・・・」とアキ。

「天野さんったら・・・もう」とアキにじゃれる鈴鹿。

ステージに送りだされる鈴鹿。拍手と大歓声。

その時、春子が到着する。

「あ、春ちゃん・・・今日、俺と安部ちゃんの披露宴が・・・」と大吉。

「どいて・・・」

「春ちゃん」

「マイク」

「これ・・・」

アキは見た。ヤング春子の疾走を・・・。

しかし、勢いあまってすっぽ抜けるワイヤレスマイクの底部。そして射出される電池。

太巻は眉間を電池で撃ち抜かれるのだった。プラスの方で。

流れ出す弦楽隊のイントロダクション。

舞台下手に到着する春子。

(鈴鹿さん・・・)

(天野さん・・・)

鈴鹿のために歌い出す春子。

「♪来てよ~その火を~飛び越えて~砂に書いた・・・」

しかし、マイクはオフだった。

頷いて、歌い出す鈴鹿。

「♪ アイ ミス ユー 」

「アキちゃん・・・鈴鹿さん、すごい」

「うん・・・大当たりだな」

北へ帰るの 誰にも会わずに

低気圧に乗って 北へ向かうわ

彼に伝えて 今でも好きだと

ジョニーに伝えて 千円返して

潮騒のメモリー 17才は 寄せては 返す

波のように 激しく

その頃、やっと天野家に到着する正宗。

忠兵衛が旅支度を整えている。

「お父さん・・・」

「正宗くん・・・ちょうどよかった宮古まで送ってくれ」

「なんで・・・また・・・今日」

「今夜、船が出るからだ」

来てよ タクシー捕まえて

波打ち際の マーメイド

早生まれの マーメイド マーメイド 好きよ

アキは見た。美しいアイドルをうっとりと見つめる少女を。

二つ年上のかわいい鈴鹿ひろ美。

それはもう一人の自分。

少女の目に涙が浮かぶ。そして、頬を伝う喜びの涙。

次の瞬間、少女の姿はママである春子に変わっていた。

潮騒のメモリー 私はギター

Aマイナーのアルベジオ 優しく

来てよ その火を 飛び越えて

夜空に書いた アイム ソーリー

来てよ その川 乗り越えて

そして・・・鈴鹿ひろ美の渾身のアドリブ。

三代前から マーメード

親譲りの マーメイド

マーメード

好きよ

嫌いよ

アキは驚いた。

春子は微笑んだ。

夏は頷いた。

鳴り響く拍手。

太巻も泣いた。

はりだしたデベソから舞台中央に引き上げる鈴鹿ひろ美。

そして、目と目で通じ合う鈴鹿ひろ美と天野春子。

「やったね・・・ひろ美」

「やったよ・・・春子」

二人のアイドルの長い物語は今、フィナーレの時を迎えた。

二人の先輩を見つめるアキとユイ・・・。

だが・・・1/10の奇跡が去った後・・・曲目リストには・・・。

2.My favorite things
3.死霊のだんご三兄弟
4.われは海の子
5.縦笛の天使 (オリジナル)
6.What a wonderful world
7.SMILE
8.DON感ガール (オリジナル)
9.夏の思い出
10.ふるさと

・・・が残っている。おそらく・・・アンコールも。

しみじみと うちとけて

友達になりたいの

夢だから 夢だから

とても 声に出して 言えない

関連するキッドのブログ→第25週のレビュー

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コメント

おおっ!前後編なのですね。さすが最終週。
ああ、この「最終週」という言葉も寂しいですわね~…。

あと2回になってしまい、そろそろあきらめろと自分に言い聞かせつつも
戻りたいですわ。あの夏に~。

さて。最終週は鈴鹿ひろ美のための前半。
そして、若春子のための前半でございました。
東京で解決したように見えた春子の影武者亡霊物語は
北三陸で昇華したのですね…。
何よりも、夏さんがそれを見守っているというのが嬉しい限りなのでした。

そうですね。色んなアイドルがいるのですよね。
北三陸だけのアイドル。
それもいい、と今ではハッキリ思えます。

では。あと2日!

投稿: くう | 2013年9月26日 (木) 18時28分

南 沙織キター!
(^O^)/

先週もでしたが今週も水曜日に心を激しく揺さ振られ 見終わって大分たつのに感動が続いています 何回も繰り返し見ているせいもあるかもですが(^^;

先週末、ドラマの流れで 薬師丸ひろ子さんのセーラー服と機関銃やWOMANをネットで探して聞いていました

彼女が歌が上手いのは知っていましたがドラマ的に2番は春子が歌う流れなのかなとか思っていたので最後まで立派に歌いあげてくれたので本当によかったです(^^)
あの歌には魂を揺さ振られる何かがあったように思います
春子が初めて歌をお披露目した時に クドカンは詞を5分で書き上げたような記事を読んだ気がするのですが
三途の川のマーメイド
とか 他にも最終回に向けて伏線がはってある歌詞だったことに ただただ驚いています

潮騒のメモリーの歌詞を気にする鈴鹿ひろみに対しての夏ばっぱの
お構いなく
も とてもよかったですhappy01

残りの話数も
本当に後わずかとなりましたね

この間の暑さが嘘のように今晩は涼しさをとおり越して寒ささえ感じられます

どうか
ご自愛下さいませclover

投稿: chiru | 2013年9月26日 (木) 19時47分

rouge❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀rouge

本当は曜日別にしたかったくらいですが
木金にレギュラーレビューが残っているので
二部構成にいたしました。
しかし、ちょうど鈴鹿ひろ美編の完結になっていて
やはり、基本は序破急でやっているんだなあと
感じました次第でございます。

本日の「その手」もすごかったのですが
謎を含むのも一興でございますよねえ。

「この謎の解明」があると
リビートがまた一段と楽しくなりますしね。

地獄のだんご三兄弟事件も
鈴鹿ひろ美がヒヒヒと面白がっていると
捉えることもできて
それはそれで一同爆笑でございます。

天野母娘に対する謝罪の気持ちも
相当なものだった・・・ということになりましねえ。

まさに「若気の至り」の話ですしね。

このドラマのおかげで
ずっと忘れていた多くのアイドルのことを
思い出すことができました。
楽しかったこと、哀しかったこと・・・
なにもかも今は遠く懐かしいのでございます。

そして・・・我が子の婿を気遣う忠兵衛の
「優しさ」のようなものが
全編を包んでいるのが素晴らしいのですな。

水口的に言えばクドカンこそがドラマ世界を包む
樹液ですよねえ。

いよいよ・・・ラス前。
そして本当の幕切れ。

恐ろしいものを見るように
ただただ楽しみたいと思う今日この頃です。

なにしろ・・・もうすぐ・・・
「あまちゃん」の世界が消滅しちゃうんですからねえ。typhoon

投稿: キッド | 2013年9月26日 (木) 22時40分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃ いませ・・・大ファンheart04

やはり・・・シンシアはかかせませんなあ。

とりあえず、アキとユイについては
シンシアこそが・・・モチーフの根底にあると思います。

南国の少女なのにねえ・・・。

それというのも
マーメイドなんですな。

本当はマーメイドも北国の話ですが
なんとなく・・・キッドは
人魚は南国にいそうな気がするのですねえ。

だって貝殻だけだと・・・寒そうですから。

薬師丸ひろ子が歌うことには確信がありました。

なにしろ・・・聞きたい人がいるわけですから
聞かせない手はないですからな。

「音痴」という設定で・・・
いかにも聞かせない風を装う・・・
そして・・・ひっぱるだけひっぱって
最後にジャーンです。
痺れますねえ。

素晴らしい物語は
物語の神様の手の中にありますからねえ。
天才が精進すれば
驚くべき世界が出現するわけです。

「三代続いたマーメイド」の方が理屈にあってる
とか・・・そういうことは些細な話ですからね。

ここは「三枝の愛ラブクリニック」が
言いたいだけなんですからな。

面白いって素晴らしいのでございます。

そして・・・すぐに
言葉狩りを始めようとする
ある種の人間への抵抗感も
なかなかに素晴らしかったですな。

臭いものにふたをするための自粛ではなく
やるべきことをやるべしと主張する。

微笑ましいことこの上なしでございますよ。

そろそろ・・・長袖やジャージそして毛布の季節ですな。

終ると思えば・・・あの暑さがなつかしい。
人は本当にないものねだりですよねえ。

季節の変わり目、栄養のあるものをお召し上がりくださいませ・・・。

食欲の秋ですからな。restaurant

投稿: キッド | 2013年9月26日 (木) 22時55分

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