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2013年9月25日 (水)

気がつけばからっぽで何もない俺のはじまりの歌(松本潤)

本当は「あまちゃん、最後の月曜日」「あまちゃん、最後の火曜日」・・・というラインで谷間のフィナーレを構成したかったのだが・・・お彼岸のあれやこれやに押されて・・・気が付くと二夜連続の帝国スペシャルである。

しかも・・・現在もかなり押されている。

ここは気の向くままの妄想で凌ぐ必要を感じています。

南方海上を台風通過中だしな・・・関係あるのかよ。

あるよ・・・気圧とかさ。

それにしても・・・人生に迷う地方出身の若手カメラマンが主人公って・・・つてこの間までアレだったよな。

いや・・・ヒロインがいきなり合唱部の先生って・・・いつ、児童が屋上から降ってくるのか気が気でなかったぞ。

いやいやいや・・・2000年10月16日生まれの八木優希(12)と18日生まれの鏑木海智(12)のコンビネーションが抜群すぎるだろう・・・。

そこかよっ。

で、『Nコン80回記念 特集ドラマ はじまりの歌』(NHK総合20130923PM0730~)作・荒井修子、演出・笠浦友愛を見た。「モップガール」の脚本家もこの辺りですっかりお茶を濁しているのだった。しかし・・・そこそこ変態な部分は醸しだしています。雑誌の下請けカメラマンが発注を受けて取材に出かけ、そこがたまたま故郷で・・・なんだかんだ単独で長期取材を行うという・・・ものすごいぐだぐだな展開がベースで・・・ある意味ファンタジーだしねえ。必要経費の清算はどうすんだ・・・これ的な・・・。まあ・・・発注元の出版社がすでにブラック企業なのか・・・。

編集者の宮田悦郎(山寺宏一)に依頼され・・・故郷の萩の「写真」を撮影しにきたおそらくフリーのカメラマン・中原航(大嶋康太→松本潤)・・・。子供の頃からちゃらんぽらんでいきあったりばったりの性格で・・・なんとなく東京に出て・・・なんとなくカメラマンのアシスタントになり・・・なんとなくカメラマンになっちゃったのである。しかし・・・プロの仕事はそれでは成り立たないのが現実だ。有望な新人がテリトリーに現れてプレッシャーを感じる日々。故郷の「萩」になんの魅力も感じない航だったが・・・命じられるままに・・・帰郷したのであった。

故郷には元漁師で現在は渡し船の船頭をしている父親の弘(國村隼)、出戻りで一児の母である姉の美波(大出菜々子→戸田菜穂)、その息子の蒼太(鏑木海智)がいる。航の部屋は蒼太の部屋と化していた。

とにかく「萩」の写真を撮りはじめた航・・・。しかし・・・故郷に何の魅力も見出すことができないのだった。

結局・・・観光名所の点描である。

見知らぬ町を彷徨うように故郷を漂った航は・・・母校である小学校にたどり着く。

そこで・・・子供たちの歌声に誘われ音楽室を訪れた航は・・・幼馴染で上京するまでの恋人だった井町夏香(松浦愛弓→榮倉奈々)に再会する。

かって、航は故郷を捨てるように夏香も捨てたのだった。

母校で夏香は教師となり・・・合唱部を指導していた。

航も夏香も小学校の頃は合唱部に所属していたのだった。

母親を亡くしてしずんでいた航を無理矢理、合唱部に入部させたのは夏香だった。

表面上は屈託なく再会を喜んだ夏香は航にピアノの伴奏をするように求める。

航はピアノが弾けるカメラマンなのである。やがて航は仕事の合間にピアノ伴奏のボランティアをする羽目となる・・・どんだけ・・・ルーズなスケジュールなんだよっ。

夏香の悩みは校長から・・・部員が十人揃わないと・・・合唱コンクールへの出場を許可しないと言われていることである。

航は・・・蒼太が合唱部の練習を盗み見していることに気が付く。お目当ては美少女の山根まりか(八木優希)らしい。

航はまりかを餌に蒼太を釣り上げ・・・さらにまりか目当ての男子児童を三人捕獲するのだった。

悩みを解決してくれた航に・・・夏香は少し心を許すのだった。捨てられて未だに未練があるのだから怨みがないわけではなかったのである。

夏香に誘われ・・・昔の仲間たちと再会する航。

陶芸家の藤田青爾(石田卓也)は同級生の芽衣子(徳永えり)と結婚し、稼業を継いでいたし、悪友の阿武栄介(尾上寛之)も同様だった。もちろん・・・栄介は夏香を狙っているので心中は穏やかでないはずだがおくびにも出さない。時間がないからである。

合唱部の子供たちと触れ合ううちに・・・いつしか心が解かれていく航。

そんな折・・・東京に送った「荻の写真」の評価は芳しくなく、再撮影を命じられるのだった。

「なんだか・・・何一つ感じるものがないんだよな」という編集者。

そんな・・・芸術的な問題なのか・・・などと疑問を感じてはいけない。時間がないのである。

開き直った航は・・・気の向くままに撮りたい写真を撮るのだった。

市場で働く姉。友人たちの職場。そして合唱部の子供たち。

なんだか・・・楽しくなってくる航。

恩師である神谷ミキ(由紀さおり)先生に再会した航は・・・ミキ先生の中に亡くした母親を感じていたことを思い出すのであった。

吉田松陰教に支配され、親や国のために死ぬのが当たり前の「荻」の風土に異和感を感じていた航だったが・・・世間の風当たりの強さを感じて故郷の生温さを求め始めたらしい。

航の心のままの写真を編集者は高く評価したが・・・「荻」の特集そのものが没になり・・・航の仕事そのものがキャンセルされたことを何の情感もなく告げるのだった。

激しい喪失感に襲われる航を子供たちの歌声と・・・夏香の温もりが癒していく。

もう・・・カメラマンなんかやめて・・・小学校の先生になろう・・・と航は心に決めるのだった。

花火の夜。

よりを戻そうと航が伸ばした手を振り払う夏香。

しかし、微笑んだ夏香は自分から航の手を握る。

「なんだよ・・・」

「おあいこでしょう」

夕暮れ迫る空に 雲の汽車見つけた

なつかし匂いの町に 帰りたくなる

僕の ふるさと ここは ふるさと

里心がついた航は父親に言う。

「俺・・・この街に帰って来たいんだけど・・・」

「いいよ」

「また・・・出ていきたくなるかもしれないけど」

「いいよ」

「親思う心に勝る親心かよ」

「そうだよ」

長州・・・そこはある意味・・・亜空間なんだな。

そんな不思議なゾーンで松本潤も榮倉奈々もいい味だしてます。

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