都市伝説の女ふたたびUIU(非科学事件捜査班)富士山関連を謎解く! (長澤まさみ)
本当の足長キター!・・・である。
さて、金曜日は下町の中華料理屋の油染みが似合う「週刊漫画ゴラク」連載のドス黒いマンガ原作の「クロコーチ」もあるわけだが・・・ま、マンガを読めばいいと思うので・・・谷間があれば言及したい。
初回の見どころは神奈川県会議員 郷田(石丸謙二郎 )の愛人・金本真美(佳苗るか)の胸乳丸出しの暴行死体。主人公・神奈川県警捜査二課刑事・黒河内圭太(長瀬智也)の刑事二名の射殺。清家真代警部補(剛力彩芽)の失禁、四つん這い踏み台プレー。謎の中国人・恬恬(河北麻友子)のパンツが見えたこと・・・などある意味、盛りだくさんである。
まあ・・・悪名高い神奈川県警だが・・・フィクションにも程があると思うよね。
佳苗るかは千葉県出身の女優だが・・・三鷹女子高生殺害事件にからんで・・・千葉ロッテマリーンズの神戸拓光選手(28)が三鷹女子高生殺害事件の被害者を誹謗する内容(「 何の事件か伏せるにせよTVで報じられないあんな画像が流出してたら『可哀想』とは1ミリも思わん。『可愛いふりしてやる事やってんじゃん』て事。今回のそれは【なるべくしてなった】‥自業自得だヽ(・∀・)ノ」)をツイートした問題で千葉ロッテ球団が口頭で厳重注意したとか、千葉市の熊谷俊人市長が「大変遺憾」とツイッターで苦言を呈したとか・・・言われるわけだが・・・どのような事情があろうとも「殺人事件」の「被害者」に対し「自業自得」とはけして言ってはいけないということである。プロ野球はエンターティメントである以上、「殺人」を肯定した選手を在籍させることは「軽率でした」ですむ問題ではないと考える。即刻解雇、永久追放処分が望ましい。とついでにいっておきたい。どんなついでなんだよ。
常識が問われる問題なのである。
もちろん、言論は自由だし・・・何を言ってもいいわけだが・・・「殺されて当然の人間もいる」とプロ野球選手が言っちゃダメだろう。
刑事を殺す刑事や、それを黙認する刑事のフィクションがあってもよい社会を守るためには現実でそんなこと言う人には社会的制裁を受けさせるべきだと思う。
だって・・・その人を千葉県民が応援したら・・・千葉県民は「殺人犯人を肯定する人を激励すること」になっちゃうんだから。
良識が問われる問題なのである。
まあ・・・ある意味、本人が「殺されても仕方ないこと」を言ってるわけですな・・・。そして・・・本人がそのことに気がついていない・・・どうしようもない馬鹿だと言うことなんですけどね。
まあ・・・そんなことは悪魔の知ったことではないのですけれどもーーーっ。
口がすべるのとツイッターに書きこむのは別だってことですよお。
本当に「バカ発見器」なんだなあ。
誰もが・・・お前だけには言われたくないと思うけどな・・・。
で、『都市伝説の女・(第2シリーズ)第1回』(テレビ朝日201310111115~)脚本・後藤法子、演出・塚本連平を見た。複数・脚本家制で今季は「裁判長っ!おなか空きました」でしょうもないことをやっている福田雄一の回もあるらしい。楽しみである。第二シリーズはメンバーが些少入れ替わっている。最大のショックは・・・「あまちゃん」の栗原しおり役である安藤玉恵の演じる警視庁捜査一課第七係丹内班・岩田洋子刑事の不在である。楽しみだったのになんだよ・・・。警視庁鑑識課の勝浦洋人(溝端淳平)の上司に高田潤子(大久保佳代子)という「マンションの女」が配置されているが・・・それくらいじゃ・・・あまロスは埋められないんだよ・・・おいっ。まあ、別に大久保佳代子に罪はないが・・・ちょっと安易に使いすぎ・・・基本的に男性視聴者はまったくうれしくないことを忘れないでおくべきだな。・・・そうとは限らないだろう・・・常識の話なんだってばっ。
その他にハッカー担当で新人刑事・浜中彩乃(高月彩良)が登場するが実年齢16歳だからな・・・キャスティングそのものが一種のギャグだよな。こういうことやりすぎると格調が崩れるからな・・・このドラマに格調なんてあるのかよ。
あると思えばある。っていうか・・・かなりあると思う。
月子(長澤まさみ)の美しさに反感を抱く警視庁交通課の婦人警官が細江真由(小林優美)、板倉由希美(篠原真衣)から田村由貴(小泉麻耶)、牧原里奈(風間亜季)にチェンジしていてもお茶の間はまったく気がつかないみたいにな。第三シリーズがあれば、このギャグはまたやってもらいたい。・・・ギャグなのか・・・ギャグだと思う。
とにかく・・・「SUMMER NUDE」で陥った長澤まさみ不足がようやく解消されるのだった。
筋金入りの都市伝説オタク・音無月子はFBIに出向し、ニューヨークの都市伝説「下水道ワニ」を捕獲しようとして凶悪なテロリストを一網打尽にしてしまい大手柄をあげ・・・パワーアップして帰国する。
そして・・・かねてから親しい武重治(伊武雅刀)はついに警視庁警視総監に出世しているのだった。
そのために・・・警視庁捜査一課第七係丹内班は解散に追い込まれ・・・月子のために警視庁最上階に作られた非科学事件捜査班(略称:UIU)に丹内(竹中直人)と柴山(平山浩行)の両刑事は無理矢理配置されてしまうのだった。要するに「あまちゃん」の収録と重なって岩田洋子刑事(安藤玉恵)のスケジュールとれなかったのか。後半、ゲストでもいいから登場しますように。
今回、月子は一時帰国の身であり、「世界遺産に登録された富士山に関する都市伝説を語り合うシンポジウム」に参加するのが目的だった。
月子の帰国を知った月子のストーカーである勝浦くんはさっそく駆けつける。
しかし、シンポジウム当日の朝・・・UMA(未確認生物)研究家の中野修二(瀬川亮)が死体で発見される。
中野はネス湖の「幻の恐竜ネッシー」とならんで世界的に名高い本栖湖の「幻の恐竜モッシー」の貴重な目撃者でもあった。
その遺体を「嫌な事件の匂う重たい風」に呼ばれて本栖湖の湖畔で発見した月子は「この事件には富士山の都市伝説が絡んでる!」と例によって断定するのだった。
こうして・・・月子と勝浦くんの「二人の事件」は新たな展開を迎えたのである。
ちなみに・・・元カレの加賀春樹(オダギリジョー)は消息不明になってしまったらしい。
とにかく、真面目に殺人事件を捜査する山梨県警と非科学事件捜査班の緩衝材として使われる丹内刑事だった。
被害者宅を調査した月子は「UMA研究ノート」の一冊が消えていることに注目する。
「被害者の手に残された豊国文字と関係あるのかもしれない」
「豊国文字は古代日本で使用されたとされる日本固有の文字の一種ですけど・・・学会では存在自体が疑問視されているのでは・・・」
「学界なんて・・・正史を重んじるだけの無能者の集まりなのよ」
「そこまで言わなくとも・・・」
「言葉がある以上、文字はあるものなの・・・ただ・・・失われてしまっただけと考える方が合理的でしょう」
「なるほど・・・」
「そして・・・当然、その文字を使っていた人々が失われたように見えて・・・実はこの世のどこかに潜んでいる可能性もあるわけよ・・・」
「たしかに・・・」
「そういう・・・漂泊の民の一部として・・・富士山麓の樹海の民が存在するのよ」
「存在・・・するんですか」
「それを捜査するのが・・・私たちの仕事じゃないの」
「ああ・・・」
例によって月子のマンションに呼ばれていいムードになり、口づけ寸前の勝浦くんなのだが、いつものようにナイス・タイミングで帰宅する月子の妹・音無都子(秋月成美)だった。映画「Another アナザー」や「悪の教典」を経由してここである。
ああ・・・何もかもがなつかしい。
被害者の手に残された豊国文字は「ちかよるな」の五文字であることが判明する。
しかし・・・勝浦くんは・・・殺害現場が別の場所であったことを鑑識員として指摘するのである。
「殺害現場は・・・富士山麓の青木ヶ原樹海である可能性が高いです」
「やはり・・・行くしかないわね」
こうして・・・二人は迷ったら二度と出られないと噂される樹海への冒険に乗り出すのだった。
一方・・・丹内刑事は・・・被害者の婚約者・大西恭子(須藤理彩)と被害者の幼馴染・安田隆(窪塚俊介)と被害者の三角関係に着目していた・・・。
しかし・・・月子は被害者は「富士山に関する都市伝説を語り合うシンポジウムで何か重大な新事実を発表しようとして殺された」と直感で分かっているのである。
「新事実ってなんですか?」勝浦くんって何故か「あまちゃん」の香りがする。
「モッシーの実在についてのなんらかの証拠かもしれない」
「何故、殺されたんです」
「たとえば・・・モッシーの捕獲に成功したとすると・・・ネッシーを応援する熱狂的な人に・・・」
「そんなあ・・・」
「ネット上にいかがわしい写真が流出したとしてもこれだけ加工処理が発達した時代に・・・それを鵜呑みにするバカもいるぐらいだから・・・モッシーへの嫉妬でボートで待ち伏せする人がいるかもしれないわ」
「いやいやいや・・・」
「あるいは・・・富士の樹海の民の秘密に迫りすぎて・・・」
「樹海の民って何なんですか」
「太古の時代の富士山崇拝者とも、日本のジプシーと言われるワタリ一族とも、平家の落ち武者とも、自殺志願者のなれの果てとも、無差別殺害教団オウム真理教の残党とも言われる謎の集団よ」
「しぇしぇしぇーっ」
「進化したイヤミなのか退化したあまちゃんなのか、はっきりしなさい」
「あ・・・磁石が狂っている」
「そんな・・・それはガセネタのはずなのに・・・」
「地中のUFOが定期点検のためにオートマティックで活動する時に強烈な磁力を発するって聞いたことがあります」
「富士山ピラミッド説に関連しているの」
「いいえ、キッドが言ってました」
「ああ・・・」
「どうするんですか・・・迷っちゃいましたよ」
「仕方ない・・・今夜はここで夜を明かしましょう」
せっかくのチャンスなのに・・・身の危険に気をとられてなにもできないスト・・・勝浦くんだった。
翌朝・・・朝日を見た・・・勝浦くんは東を発見する。
「やった」
「あ・・・あの石・・・」
「え・・・」
「私たちを誘っているみたい」
「そっちは東じゃありません」
「ほら・・・道しるべよ」
「え・・・」
「あ・・・洞窟」
その・・・洞窟には豊国(九州の豊前豊後国)文字のような悪戯書きがあった。そして・・・血痕も・・・。
「勝浦くん・・・」
「鑑識しまーす」
本栖湖畔に集められた関係者一同。
「やはり・・・被害者は・・・シンポジウムで重大な発表をしようとして殺されたのです」
「何言ってんだ・・・被害者は嫉妬に狂った幼馴染がだな」
「僕は・・・あいつが婚約を破棄するっていうから殴ったんだ」
「え・・・」
「犯人は・・・婚約者です」
「え・・・」
「被害者と幼馴染は・・・幼い頃・・・霧の本栖湖でモッシーを目撃した・・・しかし・・・それは龍神伝説仕様の観光船だったのです・・・霧の日に観光船は運行されないので二人はモッシーだと錯覚したのです・・・婚約者の母親は当時、観光船の船長さんでした・・・そして婚約者の家庭は当時、父親の暴力に泣かされていました・・・ついにその日・・・母親が父親を殺し観光船で本栖湖に死体を投げ捨てた・・・二十五年の歳月をかけてついにその真実にたどり着いてしまった被害者は・・・自分が目撃したのがモッシーではなかったことを・・・シンポジウムで発表しようとして・・・婚約者に殺されたのです」
「そう・・・あの洞窟は・・・三人の秘密の場所だったから・・・もう一人の幼馴染が死体を発見したらまずいから・・・ボートで対岸に運んだのよ」
「なにも・・・殺さなくてもよかったのに・・・」
「私は頼んだ・・・発表しないでって・・・しかし・・・彼は私より研究を優先したのよ・・・それってひどい裏切りでしょ」
「まあ・・・確かに」
「研究者バカですな・・・」
「売名行為だろう」
「仕方ないですよ・・・世の中には・・・愛よりも都市伝説って人が実在しますから・・・」
「・・・ああ」
納得する一同だった。
「結局・・・今回は都市伝説は謎解けませんでしたね」
「何言ってるの・・・あの道しるべ・・・誰が私たちを洞窟に導いたと思っているの?」
「え」
「すべてを知っていた人々がいたのよ・・・樹海の民がね・・・」
「しぇしぇしぇーっ」
こうして・・・この世の秘密を解明するまであの世には行かない女が・・・日本のお茶の間に帰って来たのだった。
とにかく・・・秋の金曜日の夜は楽しく過ごせそうなのだ。
関連するキッドのブログ→都市伝説の女(第1シリーズ)
シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様の都市伝説の女
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