私の左手が無事だった頃(戸田恵梨香)地元に帰ろう・・・そして彼岸島へ(山下リオ)
二本立てかよっ。
危なく・・・「ハムスターに消しゴムを食べさせる小学生は死刑」(川口春奈)も入るとこだぞ。
「夫のカノジョ」は・・・やめとけ・・・死ぬ気かっ。
とりあえず・・・谷間候補地がつぶれて・・・困った感じになったな。
(日)「安堂ロイド」
(月)「八重の桜」
(火)「変身インタビュアーの憂鬱」
(水)「リーガルハイ」
(木)「彼岸島」
(金)「都市伝説の女」
(土)「東京バンドワゴン」
秋ドラマは予想通りの豪華ラインナップである。
それでも・・・どこかで休憩しないとね~。
本当に危ないよね~。
で、『SPEC〜零〜』(TBSテレビ20131023PM9~)脚本・西荻弓絵、演出・堤幸彦を見た。言わずとしれた「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」の前日譚であり、シリーズで語られたエピソードの映像化とともに・・・知られざるSPECホルダーも登場も描かれる。
冒頭でゴリさんこと野々村光太郎(竜雷太)が「雅(有村架純・・・未登場)ちゃん。君は信じないかもしれないが、この歴史の終わりはこの歴史が始まった時にはすでに決まっていたんだ。それはすべての生き物のDNAにテロメアが生まれつき備わっているようにね。それが我々人類にも分かったのは、今からわずか十数年前のことだった。そして、その証拠を握ったキーマンとその家族が殺された9月11日の事だった」と思わせぶりに語るが・・・染色体末端を保護する役目をもつのがテロメアなのである。大腸菌などのバクテリアや、メタン菌などのアーキアの染色体は環状で末端がないため、テロメアも存在しない。つまり、すべての生き物のDNAにテロメアが存在するというのは最初から誤った記述である。フィクションなので別に構わないと思う。
2003年9月11日に「ファティマ第三の予言研究学会」はオーストラリア・ウーメラ砂漠上空の飛行機内で爆発を引き起こし、高校生だった当麻紗綾(戸田恵梨香)は・・・父親の当麻天(佐野元春)と母親の流夏(石田えり)、そして弟の陽太(大坪夏己)が死亡したと知らされる。
しかし・・・陽太はこの時に「時間を操作するSPEC」を発現し、燃えさかり墜落する飛行機から脱出した。その能力は陽太を確保した秘密結社「カーネルギルド」に利用され、スペックホルダー・一十一(神木隆之介)が誕生する。正常人とは違う加速した時間の中で生きる一十一/当麻陽太は通常時間より早く成長するために・・・2009年に再会した当麻紗綾はそれが自分の弟だとは気がつかない。
「記憶を書きかえるSPEC」を持つ地居聖(城田優)は「カーネルギルド」の工作員としてニノマエこと十一/陽太を巧みに操作する。
両親の死後、京都大学理学部を卒業した当麻は元警視庁捜査一課弐係刑事の柴田純(中谷美紀・・・未登場)の画策により、近藤昭男(徳井優)によってスカウトされ・・・FBIの研修を経て警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係・・・通称「未詳」に配属され、野々村とともに怪事件の捜査を開始する。
その頃、秘密結社「カーネルギルド」の支配下にある石油系メジャー幹部たちが連続不審死する事件が発生する。
当麻と野々村は早速捜査を開始するが・・・「カーネルギルド」の日本責任者であるミスター・ディアブロ(大杉漣)はニノマエに連続不審死の犯人の抹殺を依頼していた。
当麻はたちまち犯人が「カーネルギルド」の陰謀によって殺害された内閣情報調査室(CIRO)の構成員である父・上野彰彦と母で元・二代目スケバン刑事・麻宮サキの上野サキ(南野陽子)の忘れ形見・上野真帆(川島海荷)であることを突きとめる。
なお、二代目麻宮サキは通称・五代陽子、本名・早乙女志織であるが・・・上野サキは夫同様に偽名だったと思われる。
上野真帆は事故のために車椅子使用の少女だったが・・・スケバン刑事として養成されており、例のヨーヨーの使い手であり「他人の心臓を鷲掴みで摘出するSPEC」を発現していた。
「未詳」の当麻と「カーネルギルド」のニノマエは期せずして同じ獲物を巡って遭遇した。
当麻が「魚顔の姉である」とニノマエが察知するのを見越した地居はニノマエの記憶を操作し・・・「両親の命を奪った爆弾魔が当麻である」と錯誤させる。
復讐に燃えるニノマエは「暴走タクシー運転手置き去りの術」で当麻の殺害を企てるが危機一髪のところをFBIのスペックホルダー・ナンシー(Simone)が救うのだった。
ナンシーはかって当麻に命を救われたことのある「電気系統を支配するスペック」の持ち主だった。同じくFBIに所属する「予知夢」のスペックを持つケイトが「当麻の危機を予知した」ことにより急遽、来日したのだった。
再会を喜び旧交を温める当麻とナンシー・・・しかし、ニノマエはナンシーを排除しようと考え、ナンシーもまた当麻にニノマエの能力を見せるために自ら囮となる。
電子的監視網により当麻に実況中継しながらニノマエを迎え撃ったナンシーだが・・・所詮はニノマエの敵ではなかった。
ナンシーの死を知って我を忘れた当麻は現場にかけつけ・・・地居によって記憶を書きかえられてしまう。地居は当麻の知性に魅かれ、自分を当麻の恋人だと思わせることに成功する。
上野真帆はついにミスター・ディアブロへの接近に成功するが当麻によって復讐を阻止されてしまう。
さらに・・・ニノマエによって・・・真帆は命を絶たれてしまうのだった。
なぜか・・・ニノマエは当麻の命を奪うことはできない。それは潜在意識が真実を知っているからだと妄想できる。
しかし・・・ナンシーと真帆を殺害された当麻は・・・刑事としてニノマエの逮捕に全力を注ぐのだった。
「死者を呼び出すSPEC」を持つ当麻は・・・ミスターディアブロを誘拐し、ニノマエをおびき出すとともに・・・召喚した真帆に本懐を遂げさせる。
そして・・・ニノマエを爆弾包囲網によって焼却しようとするが・・・失敗する。
さらに逮捕しようとしたニノマエに先手をうたれ・・・SPECを秘めた左手を切断されてしまうのだった。
そして・・・物語は始るのである。
恋かな Yes! 恋じゃない Yes!
愛かな Yes! 愛じゃない
さっきから時間さえ止まってる・・・
関連するキッドのブログ→SPEC(スペック)翔
で、『彼岸島・第1回』(TBSテレビ201310250058~)原作・松本光司、脚本・NAKA雅MURA、演出・西海謙一郎(オープニング映像監督・水崎淳平、体内CG監督・瀬尾拡史)、総監修・三池崇史も見た。コミック原作のドタバタホラーであるが、ドラマ版は優雅に始っている。やや、原作ありきの話運びで何が起きているのか、これから何が起きるのか・・・第1回では判然としない。要するに吸血鬼の一族がいて、人間とサバイバル・バトルを繰り広げる話である。
冒頭で・・・怪しい建物から「誰かいるのか・・・」と声がするのでうっかり、封印された扉を開く者がいる。
関東鉄道協会の守備範囲である田舎町出身の大学生・宮本明(白石隼也)が夏休みの帰省をするところから・・・ドラマは始る。
明は空想力豊かな少年だったが・・・頭脳明晰で運動神経抜群の兄の篤(鈴木亮平)がいてやや鬱屈している。
その兄が一年前から恋人の涼子(水崎綾女)とともに行方不明となり、実家の宮本食堂には暗鬱な空気がたちこめている。
明をさらに鬱屈させるのは幼馴染のケン(遠藤雄弥)とユキ(山下リオ)の関係である。高校時代までは仲良しトリオだったのだが・・・ケンがユキと恋人関係になったことを素直に喜べないのである。ただ、その気持ちはひた隠しにしている明だった。要するに少年マンガの最近の主人公に特有のうざったい性格なのである。
明にはその他に三人の地元の仲間がいる。
明たちのたまり場になっている家の息子で母親を「ばばあ」と呼ぶ加藤(勝信)、明とケンとユキの関係を揶揄するような洞察力を持つ秀才タイプの西山(阿部翔平)、下っ端キャラのポン(西井幸人)である。
夏祭りの前夜、旧交を温め合う六人は惨劇の幕開けを知る由もないのだった。
ケンの運転する車でユキとともに実家に送られた明は夜路に蹲る妙にセクシーな女・冷(佐藤めぐみ)と出会う。
「この人・・・知っているかな」
冷がかかげたのは行方不明の兄の運転免許証だった。
冷に誘われるまま、ラブホテルに入った明は・・・女から「兄の篤志が大変なことをしでかした・・・そして・・・吸血鬼がどうたらこうたら」という話を聞かされるのだった。
そして・・・「信じられないなら・・・明日・・・指定する場所に来い」と言われる。
ラブホテルに入ったのに何もしないで帰った明は戸惑ってケンとユイに相談する。
「シャワーシーンのサービスもないんだぜ、バスタオル巻きつけだけなんてひどい話だろ」
「そんなことどうでもいいから・・・吸血鬼ってなによ」
「首筋に噛まれたような跡があったんだ・・・」
「とにかく・・・野郎たちに声をかけて行ってみるべ・・・ユキは何かあったらやばいからお留守番な」
「そんなあ・・・」
その頃、どことも知れぬ妖しい場所では鎌を手にした誰かが制服警官の吸血鬼とそこそこ壮絶なバトルを繰り広げている。男は拘束され、激しく吸血される。しかし、何者かが丸太で敵をノックアウトするのだった。ちなみに・・・「鎌」より「丸太」がこのドタバタホラーの真髄である。丸太で吸血鬼を倒したのは・・・篤志だった。
指定された廃墟のような倉庫で・・・待ち伏せする五人の男たち。
やがて・・・停車したワゴンに不気味な男と冷が乗り込むのだった。
おそるおそる車内を覗き込んだ五人は・・・男に血を吸われて身悶える冷を見て、全員が勃起するのだった。
恍惚となった五人の前に男が血に濡れた牙を見せて姿を見せる。
仲間をかばった明は男の餌食になり・・・血液を貪られてしまう。
血を吸われる明はうっとりとするのである。
こうして・・・闇の世界が白昼の田舎町に姿を見せたのだ。
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→悪霊病棟
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コメント
>なぜか・・・ニノマエは当麻の命を奪うことはできない。それは潜在意識が真実を知っているからだと妄想できる。
なるほど~。そうですよね。
そして、地居のSPECって結構簡単に解けたりしちゃうんですよね。
それは記憶を奪われた本人の意志が固いからなのか…。
ずぶん的には、なぜニノマエは地居の記憶書き換えを阻止する事が
できないのかが前から不思議なのでした。
地居の顔にも…キリトリセンできてもいいじゃん…とか^^;
「彼岸島」は元を知ってしまったのでツッコみながら見ていく予定でございます。
とりあえずは、サトメグの怪しさと凶暴さを秘めた感じにウキウキなのですわ♪
早く、島に渡らないかなっ(*´艸`*)
投稿: くう | 2013年10月25日 (金) 18時10分
1.なぜここで女の友情もの…(ヤバイ)、と思ったらもう術中にはまっていました。そして悲しい…。
2.死んだ人間は法で裁けないパターン…も好き。
3.『アイシテル〜海容〜』から結構いろいろ見てきたヨいまここ。
4.これ昔に撮ったんでしょうか。『書店員~』とかのころより若く綺麗になったような戸田恵梨香…。
99.でも一番感動したのは、「早見優のあの一種イライラする(笑)歌がこれで完成された!」ってことですね(笑)。この作品のためにあの歌があった(~_~;。マダムヤーンなどとは比べ物にならないくらいツボを押されました。
結論。待ってましたの劇場行き(劇場行くのがめっきり減って、もしかしたら『天』以来…)。
問わず語りに女優ランキング
1.木南晴夏
2.多部未華子
3.真野恵里菜←さとりん
4.戸田恵梨香←さといも
5.谷村美月←すいすいすい
6.新川優愛
7.平岩紙
8.徳永えり
やはりなんとなく魚系…(^_^;?
投稿: 幻灯機 | 2013年10月25日 (金) 20時51分
地居の「記憶を操作するSPEC」は
一種の洗脳ですが・・・
「他人の記憶」の「意識」と「自分の記憶」の「意識」をリンクするようなものと考えられます。
「一十一」の「人格」を作っている時に
「地居」には「絶対的な信頼を置くこと」を
セッティングしてあり、地居を「疑うこと」が
できないようにしてあるのですな。
当麻(弟)というベースはそれよりも
深いところにあって・・・
善悪の判断はつかないが
当麻(姉)への愛着は確保されていたと思われます。
死者の世界では地居の「拘束」から解放されて
当麻(姉)と強い絆で結ばれていることから
それが妄想できます。
当麻(姉)のSPECも物質化(幽霊)を伴うが
基本的には「意識下」の発現ですからね。
「彼岸島」は
「ゼブラーマン」や「ヤッターマン」のように
ウキウキするほどすげえシーンが毎回ひとつあれば
儲けものですな。
今回は山下リオの後ろ姿が乙でございました・・・。
投稿: キッド | 2013年10月25日 (金) 21時53分
1.「サイボーグ009」的には0013のエピソードなんですよね。一度優しくしてもらった恩は絶対に返す。だって優しくされたのはその一回だけだから・・・的な。
そして・・・「君のためなら死ねる」的な・・・哀愁。
2.で、同じ志を持つ・・・後輩が先立つパターン。これは鉄腕アトムで言うと・・・アトムを残してウランが死ぬってことですよね。これは基本的にたまらんのだ。
3.まあウミニのほぼすべてを見ているわけですが・・・いろいろやらされている中で・・・このスケバン刑事鉄仮面ジュニアは集大成のような味わいがありましたな。初代→あややのコースよりインパクトがあったかもしれませんな。
4.撮影時期は不明ですが・・・戸田恵梨香の演技力を持ってすればなんちゃって小学生も可ということです。
低学年は無理でも六年生ならいけそうでございます。
99.ふふふ・・・十代の夏色のナンシーと最初に話した喫茶店・・・田舎育ちで動物系が割と好きとクールに話す彼女のスベスベした素肌を思い出しました。彼女もまたアイドル・サイボーグだった気がいたします。この歌が飛び出した瞬間・・・SPECの新しい地平が開けたのですな。Yes!
劇場か・・・今や、遠い場所ですなあ。
試写室さえも遠い・・・。
っていうか・・・自宅で見るもの多すぎ・・・。
ふふふ・・・6位に新川優愛ランクインですな。
キッドの最新は・・・。
10.常盤貴子「月に祈るピエロ」
9.橋本愛「あまちゃん」
8.武井咲「ちゃんとしてっ」
7.堀北真衣「ミス・パイロット」
6.能年玲奈「あまちゃん」
5.長澤まさみ「キター!」
4.夏帆「エスパー」
3.新垣結衣「リーガルハイ」
2.戸田恵梨香「SPEC」
1.有村架純「スターマン」
・・・となっています。
投稿: キッド | 2013年10月25日 (金) 22時05分
0013…(´;ω;`)ブワッ
新川優愛は『明日の光をつかめ2』からのエントリーです(途中、『GTO』も『35歳の高校生』も知らずに…)。荒っぽい言葉を言わなさそうなコがそういう演技をするのは萌えました(笑)。『ギャルサー』のガッキーみたく…。
投稿: 幻灯機 | 2013年10月26日 (土) 08時00分
む・・・む・・・む・・・。
くれるの?・・・でございます。
「衝撃ゴウライガン!!」の新川優愛も
なかなかキュートですな。
パチンコ臭が漂いすぎなのが
なんですが・・・。
子供の悪夢のような世界観に
のほほんとしたムードがよくフィットしておりまする。
この世代・・・亀系の宝庫になっている気がします。
朝ドラマの影響か・・・。
投稿: キッド | 2013年10月26日 (土) 14時10分
何故 リーガルとSPECが同じ時間にオンエアされなくちゃいけないんでしょうかぁ?
どちらも録画しましたがリアルタイムはリーガルを見ました
ガッキーが映画バロディでたくさん遊ばせられてるのが楽しくって
最後 マンションの廊下での貴和の言葉でスカッとしてその後、舞妓さん☆
楽しかったです
SPECは今日 やっと見れました
なんか戸田恵梨香ちゃんが今よりふっくらしている気がしてとにかく可愛いかったです
ストーリーは半分くらいしか理解できなくて雰囲気を楽しんでる感が強いんですが キッドさんのおかげで大分わかってきたので もう一度見てみます
でも当麻と瀬文の絡みがないと物足りない気がしちゃいます
やっぱり映画館に行くしかないんでしょうか?
でも一度 見ただけでは絶対に理解できない(>_<)
キッドさん☆
HELP ME !
投稿: chiru | 2013年10月27日 (日) 17時59分
恐ろしい水曜日でしたな。
二週連続なので・・・来週もご注意くだされませっ。
エイドリアーンで始り、舞子はーんで終わる。
なかなかの展開でしたな。
SPEC~零~は
ドラマシリーズの前日譚ですが
瀬文関係はほぼ・・・割愛しました。
ひょっとしたら伏線があったのかもしれませんが
当麻関係でお腹いっぱいになりましたので・・・。
謎の白い男と白い女のパートも削減。
二人は天使みたいでしたな。
基本は内面宇宙(個人的世界)の話なので
すべては誰かの妄想の産物と考えるのが筋なのでしょうな。
来週は劇場版「天」の放送・・・。
これにはもう少し・・・時間を割く覚悟でございますが・・・。
視聴率がもう一つだったので
劇場版「結」の放送がいつになるのか・・・
ちょっぴり不安なのでございます。
映画館には行きませんので~。
投稿: キッド | 2013年10月27日 (日) 22時05分