海の上の診療所の看護師(武井咲)男はつらいよ的な医師(松田翔太)初代マドンナなんですーっ(加藤あい)
別に「独身貴族」が面白くないわけではないのだが・・・秋ドラマもほぼレビューのラインナップが決まりかけてきて・・・谷間が欲しいわけである。
(月)「八重の桜」
(火)・・・未定
(水)「リーガルハイ」
(木)・・・未定
(金)「都市伝説の女 Part2」
(土)「東京バンドワゴン ~下町大家族物語」
(日)「安堂ロイド ~A.I. knows LOVE?~」
(火)には「ミス・パイロット」が当落線上に残っていて、「変身インタビュアーの憂鬱」と戦うことになる。
で、敗れた方が(木)にくる可能性は高いのだが・・・(木)には「彼岸島」も待っているのだった。
こうなると・・・「独身貴族」が生き残る可能性はほぼない。
なにしろ、「クロコーチ」はレビューもないのである。
だから・・・今回は月9を一応、書いてお茶を濁しておく。
このままだと・・・秋ドラマの谷間はないわけだが・・・。
まあ、毎年、そうなんだけどさ・・・。
で、『海の上の診療所・第1回』(フジテレビ20131014PM9~)脚本・徳永友一、演出・中谷功を見た。脚本家は可もなく不可もない若い人だが・・・少し、丁寧すぎるタイプでもあると見ている。ある意味で・・・この作品は正念場だと思うのでがんばってもらいたい。「男はつらいよ」をどこまで研究してくるのかも興味深い。全作見るだけでも一苦労だからな・・・。ちなみに「男はつらいよ」はドラマ版が1968年、映画版が1969年にスタートしている。この時、フーテンの寅を演じる故・渥美清は40歳で、すでに大スターであった。しかし、昭和三年(1928年)生まれの渥美清に対し、寅は昭和15年生れのキャラクター設定になっている。だから・・・少なくともシリーズ初期は28歳くらいの設定なのである。今回の寅さん的な主人公・瀬崎航太(松田翔太)の設定年齢が29歳というのはつまりほぼ正解なのだ。ちなみに演じる松田翔太は実年齢・28歳なのである。
ついでに・・・ほぼ・・・寅さんの妹・さくらをイメージしている看護師・戸神眞子(武井咲)は血縁でないために恋愛対象になるが「男はつらいよ」にも近親相姦的なニュアンスがないわけではないので・・・ギリギリ、クリアである。
先輩医師の葵(藤原紀香)と葵の夫で巡回診療船「海診丸」の事務長でもある晃(荒川良々)は「おばちゃん」と「おいちゃん」にあたるわけである。
そして、船長の海藤剛(寺島進)は「御前様」なのである。
こうなると・・・もう一人の看護士・三崎昇(福士蒼汰)が・・・寅の弟分の源公(佐藤蛾次郎)であることが明らかになってくる。
冒頭で眞子の跳び蹴りの御開帳によって彼女の局部を視認した航太にすりよる昇のシーンはまさに・・・寅さんと源公になっていて・・・なかなかなのであった。
「あの・・・あの・・・」
「なんだよ」
「昨日、ま、眞子さん・・・バ、バスタオル一枚だったんでしょ」
「ああ・・・」
「で・・・あの・・・その・・・」
「ああ・・・」
「み、見ましたか」
「ふふふ・・・見たよ」
「ど、どうだったんですか・・・」
「どうって・・・なかなかのもんさ」
「じゅるじゅるじゅるっ」
・・・なのである。・・・おいっ。
まあ、最後でぱっくりと両手を開いて眞子本人に「女として立派なものを持っている」と航太が率直な感想を述べるのは現代的にはギリギリ、アウトだと思う。
「男はつらいよ」シリーズでは冒頭に「寅さんの夢」が描かれるのだが・・・ここでは「暗い森の中を彷徨う航太」がミステリアスに描かれている・・・巡回診療船に乗り込んでくる以前に何かがあったのは間違いなく・・・最後に登場する航太を捜す女(戸田恵梨香)との関係に「謎」を匂わせるわけである。あまり・・・そういう「奇」をてらわない方がいいと思うが・・・「ライアーゲーム」の「秋山さん」と「直ちゃん」なのでそれなりに気になります。ちなみに・・・武井咲も荒川良々もゲーム参加者だ。
大小あわせて700ほどの島々が存在する瀬戸内海。ほとんどが無医島である。そのために・・・巡回診療船が病院の代わりを務めているのだった。
その募集に応じてやってきたのが・・・腕はいいが・・・女性に惚れっぽく・・・ものすごい妄想癖のある問題医師・航太なのであった。
ヤンキーあがりの看護師・眞子はその胡散臭さに警戒心を強めるのだった。
初対面で風呂上がりの眞子を変態的な視線で見つめた航太は跳び蹴りを食らい失神するが、蹴られても股間から目を離さないのだった。
最初に訪問したのは千登勢島である。
上陸して・・・巡回診療を行った航太は早速、島の娘・村上美月(加藤あい)に一目惚れし、翌日の祭りの夜にプロポーズしようと決意するのである。
ま・・・「あの野郎・・・バカだね・・・本当にバカだね・・・」とキッチンで事務長がみんなに言っているとロッカーの中から航太が出てくるというシーンが早く見たいところです。
美月の父親(片岡鶴太郎)は後継者がいないので造船所を閉めようと考えており、娘との間に葛藤があるわけですが・・・航太は即座に医師を止めて婿入りすることを・・・一人で勝手に・・・決断するという展開。
一方で・・・祭りで披露する太鼓の練習中に腕を痛めた青年・拓也(高橋努)も診察した航太は・・・拓也が祭りの夜にプロポーズしようとしていることを知り、強い仲間意識を感じるのです。航太は付添の拓也の姉・和子(高橋かおり)をその相手だと誤解します。
まあ・・・もう・・・後は・・・言わないでもわかる展開で・・・日本人はお盆や正月にこれを見ないと気が済まない人多数なんですな。キッドは「男はつらいよ」的な心情はもうひとつピンとこないわけですが・・・嘘をつくなよっ。
美月と拓也が相思相愛だと悟った・・・航太。
「え・・・どういうこと・・・どういうわけ・・・なにが・・・どうなってそうなるの」
眞子は呆れつつも・・・少し微笑ましい気持ちになるのだった。
こうして・・・第一の島・千登勢島を出港する海診丸だった。
次のマドンナは篠田麻里子(27)らしい。・・・なんか・・・凄く楽しみだ。バカがおりこうさまって誉めてもらえるといいと思う。
関連するキッドのブログ→金田一耕助VS明智小五郎
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