出来心詐偽と出来心横領と出来ちゃった結婚、許せないのは?(亀梨和也)
のんびりとドラマを見ていられない人は多い。
ちょっと目を離していると意味がわからなくなるドラマが苦手の人も多い。
そういう人は・・・ドラマを見なくてもいいんじゃないかな・・・と思う時がある。
あれ・・・平愛梨って亀梨和也の新婚の奥さんじゃなかったの?
あれは・・・擬装だよ。
なんで・・・擬装なんかするのよ。
社交辞令とかお愛想とかを勘違いしちゃう人が多いからだよ。
でっ・・・?
でって?
なんで擬装しなくちゃならないの・・・。
だから・・・亀梨和也がもう結婚してるって思えば勘違いした人もあきらめるだろうと。
・・・ああ・・・。
・・・。
・・・じゃ、平愛梨は本当はお姉さん?
だから、金子ノブアキのお嫁さんだよ。
え・・・金子ノブアキのお嫁さんはミムラじゃないの・・・だって子供いるし。
ミムラがお姉さんで未婚の母だよ。女の子(尾澤ルナ)のお母さん。
じゃ、男の子(君野夢真)は?
金子ノブアキと平愛梨の子供。
どうして、亀梨和也は子供の話になるとムキになるの。
生みの母親に捨てられたらしいよ。
じゃ・・・ミムラや金子ノブアキはなんでムキにならないの。
生みの母親に育てられたからだよ。
どういう意味なの?
だから・・・亀梨和也だけ母親が違うんだってば・・・。
変な家族・・・。
だから・・・そういう話なんだって・・・。
で、『東京バンドワゴン~下町大家族物語・第2回』(日本テレビ20131019PM9~)原作・小路幸也、脚本・大森美香、演出・狩山俊輔を見た。ゲストに小島藤子が登場。「リーガルハイ」の彼氏とやりまくりアイドル南風るんるん(小島藤子)からここである。クリスマス前に実年齢二十歳になる現在十九歳だが・・・「キミ犯人じゃないよね?」(2008年)で貫地谷しおりの妹役でデピューした直後、「キャットストリート」でカツアゲする女生徒を演じたのがこの路線を作っちまったかもなあ。いや・・・上手だからじゃね? 今回は高校中退して家出して出来ちゃった結婚して性風俗に売り飛ばされそうになっている女の子役なのだ。
それはさておき・・・「百科事典の謎」が解けて、父親・我南人(玉置浩二)の「ゲリラライブ」の後始末も終り・・・主人公・堀田青(亀梨和也)が思わず、禁酒の誓いを破った所で・・・。
「禁酒しましたっ」と誓った相手の女子大生・槙野すずみ(多部未華子)がやってくるのだった。
小説「浮雲/二葉亭四迷」によって結ばれ、お互いを憎からず思っている二人だが間が悪いのである。
なんとか・・・ごまかした青だったが・・・そこに仕事先の旅行代理店から電話が入る。
すずみを待たせていると・・・そこに祖父の勘一(平泉成)の幼なじみで神社の神主の祐円(ベンガル)が顔を出す。
またしても・・・「添乗員の青に旅先で優しくされて勘違いした女」が来たと早とちりした祐円は余計な口出しをするのだった。
「やめといた方がいいよ・・・あいつに甘い言葉をかけられたかもしれないが・・・そういうおしかけ女房はわんさかやってくるんだから」
「おしかけ女房?」
「違います・・・この人は違うんです」
「何が・・・違うんですか?」
立腹して立ち去るすずみに追いすがる青。
「僕はただ・・・君にお似合いの古本屋があると思ったから・・・」
「どうせ、古本屋がお似合いの女ですけどね・・・せっかく・・・いい本と出合えそうな気がしたのに・・・」
「だから・・・機嫌を直して・・・あ、あそこのたいやき屋・・・凄く美味いんだ・・・あれ食べて落ちついたら・・・もう一度、東京バンドワゴンに・・・」
「来週の土曜日なら・・・いいですよ・・・今日は本当に時間がないんです」
「じゃ・・・来週、この場所で・・・」
すずみは青が気になるし、青はすずみが気になるのだった。
相思相愛とは一生無縁の人にはうらやましい関係なんだろうなあ。
まあ・・・気の持ちようなんですけどね。
そうやって出会った二人もこじれる時はこじれますけどね。
でも、ラブがあれば大丈夫なんですけどね。
一方、町内では新たな火種が点火していたのだった。
若い二人のカップル。
「なんてことしてくれたのよ」
「だってしょうがないじゃないか」
いかにも頼りなさそうな夫の夏樹(落合モトキ・・・「あまちゃん」の若き日の保役からここである・・・金子ノブアキのおしゃれ小鉢キャスティングだと思われるが・・・なんかしでかさないことを神に祈りたい気持ちだ・・・)に札束を投げつける妻の玲井奈(小島藤子)・・・。
泣き出す赤ん坊のSAYOちゃんだった・・・。
何か・・・悪いことが起きそうな展開である。
「よりによって・・・オレオレ詐偽なんて・・・バカじゃないの」
「だけど・・・借金の返済日が迫ってんだよ」
「バカ・・・バカ」
「じゃ・・・どうしろって言うんだよ」
そんな・・・事件が起きているとは露知らない堀田家では和気あいあいと朝食風景が繰り広げられていた。
金曜日である。明日は・・・すずみと逢えると思うと胸がはずむ青だった。
父一人子一人のすずみは入院中の父親(升毅)を見舞い、果物を剥いていた。
「どうした・・・なんかいいことがあったのか」
「別に・・・」
しかし・・・すずみは微笑みが止まらないのである。
二人の愛は静かに進行しているのだ。
古書店「東京バンドワゴン」には隣の曙荘に住んでいる大学院生・増谷裕太(中島裕翔)が明治時代の百科事典の一種と言える「古事類苑」の全巻セットを売りにきていた。
裕太の祖父の遺品であるが・・・「金に困ったら処分していい」と手紙が添えられていたという。
手紙には掛け軸などの骨董品の写真も添えられていた。
「骨董品は・・・もう売ったんです・・・でも・・・古書は引きとれないと言われて・・・」
「事情はわかったけど・・・奮発しても十万円ってところだな」
「そうですね」
勘一の値踏みに同意する青の腹違いの兄・紺(金子ノブアキ)・・・。
しかし・・・裕太は落胆の表情を隠せないのだった。
「どうして・・・急にお金が要り用になったんですか」と聞く青。
「実は・・・母が・・・オレオレ詐偽にあって・・・百五十万円だまし取られてしまったんです」
「え・・・」
町内に二つのオレオレ詐偽は多過ぎるので・・・被害者が裕太と母。加害者は夏樹と玲井奈の夫婦らしい。
そして・・・運命の糸に操られて・・・まあ、基本は・・・我南人のLOVEが発動しているわけですが・・・乳飲み子を抱えて・・・玲井奈が東京バンドワゴン内のカフェ「あさん」がやってくるまだった。
さっきまで軒先でしりとり歌合戦をやっていたとは思えない我南人の影響力発動なのだなあ。
気がつけば・・・「あさん」の店内には・・・乳飲み子だけが取り残されていたのだった。
たちまち・・・激しく感情移入する青である。
捨て子を見たら自分にしか思えない心の病気を抱えているのである。
「僕もねえ・・・お母さんに捨てられたんでちゅよお・・・ひどいでちゅねえ」
その痛々しさに目をそらす・・・シングルマザー・藍子(ミムラ)だった。
しかし・・・店内に乳飲み子放置されて迷惑という発想は堀田一族には皆無なのである。
ひ孫世代の花陽(尾澤ルナ)や研人(君野夢真)までが捨てられたSAYOちゃんの世話に夢中なのだった。
「おしめは」
「もう変えた」
「ミルクは」
「もうあげた」
「ずるい~」
・・・なのだった。
「警察どうする・・・」
「もうちょっと様子みてからでいいんじゃない」
・・・なのだった。
消えた母親とは別に・・・もう一つの謎が発生していた。
裕太から買った「古事類苑」の一冊が・・・中身を長方形にくりぬかれていることが判明したのだった。
「昔は・・・拳銃隠してるみたいな映画があったな」
「まさか・・・」
「まあ・・・何かが入ってたんだな」
「一応・・・売った本人に聞いてみるか」
「本人も気付いてなかった可能性ありますね・・・彼は傷ものを黙って売る人間には見えなかったし」
「ご近所さんだものな」
「しかし・・・何が入ってたのかな・・・」
「何でしょうねえ」
祖父の勘一、孫の紺、そしてひ孫の研人は頭をひねる。
一方、我南人はすでにSAYOの母親・・・玲井奈を確保して、真奈美(片桐はいり)が女将を勤める堀田家いきつけの小料理居酒屋「こはる」に待機させていた。
「じゃ・・・この子の父親は・・・」と拳を握りしめる青。
「俺じゃないよ・・・俺の友達だよ」
「また・・・あんたの友達かっ」
蒼ざめる堀田家一同だった。
とにかく・・・事情聴取に向かう堀田一家。
「事情はどうあれ・・・子供を置き去りにするなんて・・・最低だ」とすでに拳を握りしめる青。
「あんたに・・・何がわかるのよ・・・」見ず知らずの男に罵倒されて激昂する玲井奈。
仕方なく藍子は玲井奈の耳元で伝家の宝刀を囁くのだった。
「ごめんね・・・あの子、捨て子なんで・・・悪気はないのよ」
それを出されたら捨て子以外は引き下がるのが礼儀なのである。
「借金が三百万円あって・・・バカ旦那が・・・よりにもよって私の母親からオレオレ詐偽をして・・・百五十万円もだまし取ったの・・・私、母親に返済するつもりで・・・家を出たんだけど・・・バカ旦那が追いかけてきて・・・そしたら我南人さんが・・・子供は預けて、ここに隠れろって」
「じゃ・・・連絡しなかった親父が悪いんじゃないか」
「そうだね・・・ちょっとラブじゃなかったね」
沈黙する一同だった。
「ちょっと待った・・・オレオレ詐偽って・・・君は・・・お兄さんがいるのかな」
「いますけど・・・」
呼び出される裕太だった。
「れ・・・玲井奈」
「ごめんなさい」
母の手で育てられた兄と妹だった。しかし、妹はぐれて高校中退後、家出をして二年ほど音信不通だったらしい・・・。
「なんだよ・・・子供まで作って・・・実の母親を騙すなんて・・・いい加減にしろよ」
「ごめんなさい・・・お金は返す・・・三万円くらい遣っちゃったけど・・・」
「金の問題じゃない・・・絶対、許さないからな」
「・・・」
「とにかく・・・今夜は遅いから・・・赤ちゃんとお母さんは家に泊まるといいよ・・・」
青の気分もなんとか収まるのだった。
翌日、勝手に「淑子」と名前までつけた赤ちゃんにLOVEを感じる青は玲井奈とベビー用品の買い出しに出かけるのだった。
約束の土曜日を失念してしまった青は新婚モードの姿をすずみに見せつけるのである。
「あ・・・」
「え・・・」
「こ・・・これは・・・ちがうから」
「なにが・・・ちがうのよ」
なんとか・・・誤解を解いた青は玲井奈を送った後ですずみとたいやき屋の行列に並ぶ。
「あなたが・・・店を継ぐの」
「え・・・」
「古書店」
「あ・・・兄貴がいるからね」
「そうなんだ・・・ちょっと残念だな」
「何が・・・」
「私・・・古書店で働いてみたいなって思ったから」
「でも・・・意外と大変だぜ・・・儲からないし」
「だけど・・・本に囲まれて暮らせたら幸せじゃない」
「じや・・・働いてみる」
「押しかけ女房にはならないわよ・・・あなた・・・私のタイプじゃないもの」
「君だって・・・ボクのタイプじゃないよ・・・ボクはもっとぼーんできゅーんでぼーんな」
「なんですって・・・」
爆発しそうな二人を金の音が鎮めるのだった。
二人は年間三万人目のお客さんに当選したのだった。
「やった・・・」
「やったあ・・・」
なんだかうれしくなる二人だった。
なんでだよ・・・と言われてもファンタジーだからとしか言えないのである。
「今度は・・・家に来てよ・・・」
「うん」
三度目の正直か・・・二度あることは三度あるかは来週の話である。
一方、「古事類苑の謎」は・・・三人の男たちによって解かれていた。
本の空白には・・・札束がピッタリだったのだ。
古物商にあたった紺は最近、「旧兌換銀行券1円」(通称・大黒1円)の取引があったことを突き止めた。状態にもよるが「大黒1円」は一枚七万円から三十万円ほどする代物である。
取引したのは・・・裕太が掛け軸などを売った骨董屋「成田堂」の主人・伊藤(松澤一之)である。
「お前さん、この世界じゃ、箪笥の中身は拾いものって言うけどさ・・・程ってえものがあるんじゃないか」
勘一は凄みを効かせるのだった。
「すいません・・・裏は花色木綿」
「落語かっ」
「出来心かっ」
「タイガー&ドラゴンかっ」
「大黒1円の裏面は彩紋だろうがっ」
骨董屋は数百万円を裕太に返金するのだった。
町内のことなので表沙汰にはしないのである。
「こはる」に夏樹が連行されてきた。
「あんた・・・どうするつもりなの」
「夏樹は遠洋漁業の船に乗ることになった」と宣言する我南人。
「私が手配しました」と元ホームレスのケン(光石研)と保証する。
「そんな・・・」
「おい・・・奥さんと子供を残して・・・いいのかよ」と合流した青。
「本当は嫌だけど・・・そんなこと言ったら・・・忠兵衛さんや漁業関係者に失礼だし」
「あまちゃんか・・・」
「おれ・・・心を入れ替えて・・・借金完済するまで働くよ」
「待てよ・・・」と裕太が金を取り出す。
「ここにおじいちゃんの遺産がある・・・税務署には内緒の金だ・・・三百万円はこれで返済しろ」
「お兄ちゃん・・・」
「半分は俺のだからな・・・いつか返してもらうぞ・・・」
「・・・」
誰もが「ラブだね」と我南人が言うだろうと思うところだが・・・言わないのがロッカーの生きる道らしい。
ああ・・・おじいちゃんが大黒1円を残してくれるなんて・・・なんて恵まれた兄妹なのか。
とにかく素晴らしいファンタジーなのだ。
しかし・・・勘一の妻や・・・我南人の妻が他界しているように・・・ファンタジーの世界にも人の死は訪れる。
「ええ・・・青が彼女を連れてくるって・・・」
「彼女とか・・・違うから」
堀田家の朝食で青はまんざらでもない顔をして・・・待ち合わせ場所に出かける。
その頃・・・すずみの父親は危篤状態に陥っていた。
山がある
川が見える
君と住んでた町がある
僕は月に 君は星に
キラリとポロリと
光って溢れてコロがった
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ごっこガーデン・ンゴワドンバ京東セット。エリ「ゆっくりとゆっくりと近づいて行く二人・・・時々、意地悪なことを言ってみたり言われたりするけれど・・・お互いが魅かれあっているのは以心伝心なのでスー。こういう恋って素敵なのでスー。いじめていじめられて愛は高まっていくのですかああああっ・・・二人だけの秘め事ではすまずに神様もちょっぴり悪戯な運命的参戦するのですね~。そしていつでもできちゃった結婚OKそうな・・・亀先輩のイクメンぶりにドキドキワクワク・・・じいや~、たいやき~、もっとね~」まこ「なんとおおおおっ・・・本の中にお金が入っているとはああああ、盲点でした~、知らんかった~、びっくりだじょ~、じいや、まこは1000万円入りのやつか欲しいのでしゅ~、たいやきも食べるしたこやきも食べるのデスノート」くう「今回は・・・紺ちゃんと亜美ちゃんのことをちょっぴり前フリ~、堀田家にもまだまだ秘密があるんだなあ・・・まさにファンタスティック!・・・え・・・誰も死なないドラマじゃないの?・・・すずみパパ死ぬなよ~」ちーず「青ちゃんLOVEの花陽のプンプンかわゆしですね」みのむし「秋ドラマのここまでを一言でまとめてみたよ・・・るるる」シャブリ「かわゆしでありました~、小島藤子ちゃんもかわゆしでありました~」ikasama4「ですな」mari「LOVEがあるからこそ事件が幸せに解決するんですよね・・・」
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コメント
じいやちゃまこんにちは!
今週も堪能しちゃいましたわ。
青とすずみの二人のやり取りがただ楽しいのね。
なんでだよ~と問われてもファンタジーだからとしか
言えないですけど(ふふふ^^
それにしてもベビーに勝手にヨシコって命名する青ちゃんも
なんかおかしかったですね。
お母さんを思うとき「ヨシコ」にして呼んでるってことありますか?
ともあれ、あれだけ赤ちゃんあやすのが上手なら
いつでもパパになれそう~~^^
そういうすずみも多部ちゃんのキャラがぴったり合ってて
古書店が妙に似合う子ですね。
前期のセンパイのドラマには文句が多かったですけど
今回はニマニマしちゃいますわ。
そんな二人の記念のたい焼きですが
あやかりまして人形町柳屋で並んで買ってきましたわよ。
じいやちゃま、さっそくおいしいお茶を淹れますね~~♪
投稿: エリ | 2013年10月21日 (月) 21時15分
夏の先輩ドラマはやはり脚本家のブランクが響いちゃってたのですな。
調子が出てきたら終わってしまってたんですな。
もう少し・・・休養期間は勉強しないとアレですな。
舞台とかやっちゃうともうテンポ的にダメになること多いのです。
それに比べておそらく好みの原作を得て
ベテラン女流がいきいきなのですな。
ノリノリな感じでございまする。
まあ・・・「本」をからめてくるのは
反則だし
我南人の「ラブだね」も反則気味ですが~。
すずみと青もお似合いでございますよね。
「よしこ」というのは原作的には
重要な「淑子」という登場人物がおりまする。
エピソードが多いので今回のドラマに
登場するかどうかは不確定でございます。
三時のおやつにたいやきの季節ですな。
今晩は駅弁祭りで峠の釜めしスペシャルにいたしますぞ~。
投稿: キッド | 2013年10月22日 (火) 03時15分