そんなバナナと誰もが言いたい踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望(小橋めぐみ)と49(山本舞香)
気がつくと・・・「踊る大捜査線」シリーズについての本格的な記事はこのブログにはないのである。
まあ、最初のシリーズのオンエアが1997年なので・・・2006年開始のこのブログに記事がないのは当たり前だが・・・テレビ朝日を代表する「相棒」シリーズの記事があって・・・フジテレビを代表する「踊る大捜査線」の記事がないのはなんだか・・・ちゃらちゃらしてないみたいな気がする。
基本的にテレビはおバカなものだが、NHKは生真面目におバカだし、日本テレビはすっきりとおバカだし、TBSテレビは思いっきりおバカだし、テレビ朝日はじっくりとおバカだし、テレビ東京はしょうがなくおバカなのであって・・・ちゃらちゃらしたおバカであるフジテレビもキッドはこよなく愛しているのだ。
だから・・・本当はFINALなんだか新たなる希望なんだかわからない・・・この辺がちゃらちゃらしているわけである・・・このシリーズの劇場版4の地上波初登場を記念して・・・「あまちゃん」後のはじめての土曜日のお茶を濁しておく。
ついでに・・・深夜の野島ドラマにも触れるあっさり二本立てでお届けします。
で、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年公開)』(フジテレビ20131005PM9~)脚本・君塚良一、監督・本広克行を見た。警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係係長となった青島俊作警部補(織田裕二)のちゃらちゃらした活躍を描くこのシリーズの一応の完結編なのである。警察だって会社みたいなもんだ・・・という視点でちゃらちゃらとスタートした刑事ドラマも15年も続くと・・・流石に少しは落ち着いたかと思うのだが・・・それぞれのキャストが年をとっただけで相変わらずチャラチャラしているのだった。
最後に青島を助けるために・・・長距離バスで特攻をしかけた恩田すみれ(深津絵里)がその後のシーンで登場しないので死亡説も流れたわけだが・・・基本的にちゃらちゃらした青島が最後の見せ場を独占したかっただけだと思われる。あえて言うとすれば「いい加減プロポーズしてやれよ」だ。
その恩田巡査部長が「私もミニスカポリスになりたい」と呟くのは、篠原夏美巡査部長(内田有紀)を相手にしてである。ちゃらちゃらした湾岸署において・・・あまりちゃらちゃらしてないのが交通課なのである。
交通課の婦人警官たちこそが・・・「踊る大捜査線」の核心なのだった。
テレビシリーズのヒロインである真下雪乃(水野美紀)も犯罪被害者遺族から婦人警官となり、交通課を経て刑事となったのである。
今回は登場しないが、テレビシリーズの交通課の花と言えば山下圭子巡査長(星野有香)であり、神田元署長(北村総一朗)と不倫騒動まで起こしている。
男女雇用機会均等法成立後、婦人警官という名称もやや危ういわけだが、今回も無名の婦人警官を柊瑠美や小松彩夏など疎かにできない女優が淡々と演じているのである。
その中で名のある婦人警官・野添久美子を演じるのは小橋めぐみ(34)である。「新・天までとどけ」の河合亜紀であり、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」の皇女和宮なのである。
幼女誘拐殺人の被害者の母親の弟である警視庁刑事部捜査一課管理官・鳥飼誠一(小栗旬)への疑惑を抱き、真下正義(ユースケ・サンタマリア)長男誘拐事件の司令塔鳥飼に「私のこと覚えてる?」と問い質すのである。事件が復讐によるものであることを示唆する重要な役で相変わらず美貌なのだった。
最後に室井慎次(柳葉敏郎)について触れる必要があるだろう。
真面目な顔して「バナナだ」である。
まあ、ちゃらちゃらしてばかりではなくフィクションにはメリハリが大切なんでございます。
ただし・・・「相棒」のように作ることもできるのに・・・それをしないフジテレビ・・・ちゃらちゃらの意地っていうか・・・限界っていうか。一年に半年、湾岸署がある21世紀も見たかったなあ。
関連するキッドのブログ→絶対零度~未解決事件特命捜査~
で、『49・第1回』(日本テレビ201310060050~)脚本・野島伸司、演出・大塚恭司を見た。49とは四十九日・・・一部仏教で言う霊が死後にこの世に留まる日数を示しているらしい。早い話が「秘密」の男女逆転ヴァージョンである。別居中の父親と久しぶりに再会した高校生の加賀美暖(佐藤勝利)は父親を拒絶するが・・・直後に暖を庇った父親は交通事故死してしまう。
「父さん・・・大丈夫か」
「いや・・・父さん、死んだみたいだ」
「ええっ」
「お願いがある・・・やり残したことがあるんで・・・しばらく身体を貸してくれないか」
「そんな・・・あっ」
・・・というわけで息子の身体を乗っ取った父親は・・・やりたい放題を始めるのだった。
しかし・・・驚いたことに・・・妻(紺野まひる)はちっとも夫を愛していないし、暖の姉の裕子(野村麻純)は知らないうちに妊娠しているのだった。
とりあえず・・・高校に登校した暖は・・・学園のマドンナ・水無月マナ(西野七瀬)にうっとりするのだが・・・あまり、趣味がいいとは言えないのだった。
いきなりずぶぬれでお着替えサービスのあるいじめられっ子で眼鏡っ子の高見幸(山本舞香)の方が全然可愛いよねえ。
とにかく・・・おタクで不登校だった暖は・・・突然、運動神経抜群の親父男子に生まれ変わるのである。
まあ・・・回春だけど青春万歳なのだな。
えーと・・・だからどうしたって話です。
山本舞香目当てで見るけどね~。
関連するキッドのブログ→理想の男子
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コメント
小橋めぐみ!
しまった、途中で観るのやめて消すんじゃなかった…(;_;)。『トリック』に出る直前くらいからの自称小橋ファンです。
(気が多いな…(笑))
「いつまでもスタトレ映画版の衣装ネタとかじゃないだろう」と思ったあたりで視聴をとめました。世は、「わかるやつだけわかればいい」と言い放つ時代になっているのに、なんだか『劇画オバQ』(これ自体は当時の名作だと思いますが) の中で昔のギャグを聞かされたらこんな感じかなと思える侘しさがありました。
変な歳のとりかたをしてしまったユースケ・サンタマリアも痛々しかった…。
そもそもこのドラマシリーズは構造として「現実の警察機構というものがある以上はどこまでいっても改革はなされない」(SFにするのでない限り) というものがあるので、初代シリーズ以外はそういうところが気になってしまっていけません。
真矢みきを起用したときも「結局オンナはダメだよね」みたいなところへ着地したのでつまらないと感じたものでした。
投稿: 幻灯機 | 2013年10月 6日 (日) 22時54分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
要するに小ネタの質の低下でございますよね。
会社員が警官になって
企業努力精神を発揮すると
物凄く事件は解決するが
犯罪社会ともちつもたれつのお役所仕事としては
大問題になってしまうという筋に
小ネタを撒き散らした。
この辺りが最初のテレビシリーズの
壺なんですね。
劇場版は寝不足だったので寝ちゃったという
オチもそれなりに効いてましたな。
しかし、基本がはったりかましているので
大袈裟にすればするほど
オチが効かなくなっていく。
小ネタも・・・脚本家が年をとって
エバァが普遍化してしまえば
ちっとも新鮮じゃなくなっちゃう感じですよねえ。
バナナじゃ・・・笑えませんもんねえ。
まあ、ゴリラの後継者がチンパンジーじゃねえ。
そういう諸々のことを一瞬忘れさせてくれる
小橋ひろみの
こんなに美人なのになぜか主流じゃありません的登場。
爽やかですな。
まあ・・・とにかく・・・織田裕二がそれほど
鼻につかないくらい
青島刑事のキャラクターは素晴らしかった。
でも・・・それも限界だよねえ・・・
と言う感じのファイナルでございますよお。
投稿: キッド | 2013年10月 7日 (月) 08時11分