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2013年11月25日 (月)

考える者・・・プロメテウスと十と八の復活(木村拓哉)

有名なロダンの「考える人」の彫刻は本来は詩人というタイトルだったとされる。

その詩人が誰かということについては諸説あるが・・・ダンテの「神曲」に着想した「地獄の門」の一部に「考える人」が配置されている以上、それがダンテである可能性は高い。

キリスト教文化の世界において・・・地獄の門は・・・神と堕天使サタンの境界線に他ならない。

その門の彼方には神に裁かれた罪人の魂が封じられている。

しかし・・・キッドは地獄の門前で悩めるものが・・・プロメテウスであると考える。

プロメテウスとは熟考する人の意味があるからだ。

プロメテウスが思い悩むのはタイタン族の一巨人神として・・・神々の王ゼウスが・・・人類から奪った火を・・・再び人類に与えるという裏切り行為の実行についてである。

火を失い寒さに震える人類に同情したプロメテウスは火を盗み、人類に与えたいと願う。

ギリシャ神話の物語では・・・その結果、プロメテウスはゼウスの怒りを買い・・・永遠の苦しみを与えられることになる。

聖書の世界で地獄に堕ちたサタンはアダムとイブに知恵の実を与えるが・・・人類に考える力を与えることと・・・考える人が考え抜いた末に火を与えることは符号している。

プロメテウスはこうして・・・人類に毀誉褒貶を与えられ続ける。

原子力による電力の恩恵を受けながら核廃棄物は拒絶するのが人類というものだからだ。

そうした身勝手な人類について・・・神の怒りについて・・・プロメテウスは考える。

そして・・・立ち上がるのである。

その思い悩む場所として地獄の門前ほどふさわしい場所はないだろう。

人類はこうして・・・自らを霊長類と名付けるまでに繁栄する。

プロメテウスが火を盗んだ後で・・・神が・・・人類に与えたのがパンドラの函なのである。

ロイドとクイーン。黎士と七瀬。この二組の兄妹の相克はプロメテウスとパンドラの神話に準拠していると推測する。

で、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~・第7回』(TBSテレビ20131124PM9~)脚本・泉澤陽子、演出・坪井敏雄を見た。物語の含みというものは・・・受け取るものによって替わるのが普通である。2013年の黎士(木村拓哉)は婚約者の麻陽(柴咲コウ)を「守る意志」を示すためにおどけて有名な特撮ヒーローのポージングを披露する。男子に比べて女子の認知度は当然低いが・・・それが手を十字に交差するウルトラマンのスペシウム光線発射や、額からエメリウム光線を発射するウルトラセブンのポーズであることは・・・少なくともヒーローの必殺技のポーズであるという共通認識をもたらすだろう・・・と黎士は考えるわけである。しかし、世の中には非常識というものは常にあるので・・・それがそうだと「彼女」が必ず理解するとは限らない。しかし・・・愛する人の仕草を・・・それがなんであれ・・・記憶しているというのは・・・そこに含まれた意味を越えて残る。第一話で・・・生きている黎士の遺した記憶が・・・麻陽に・・・「十」と「八」という文字として伝達され・・・麻陽が黎士の存在を感じるというのは・・・素晴らしい展開だったと言えるだろう。黎士と麻陽だけが通じ合える暗号。その幽かな徴が男と女の愛の儚さそのものを物語るからである。

麻陽は黎士との再会を待っている。

もちろん・・・そういう奇跡はありうる。

しかし・・・現時点において・・・黎士は死亡している。

すでに・・・麻陽を抱く肉体は分解され・・・精神が脳データとして残るばかりなのである。

その脳データさえもポリスクラウドは破壊するが・・・黎士はそうなることを予測して・・・バックアップを保存している。

クライアントが黎士の脳データであり、エーアールエックスセカンドサーティーンが実体化に際して黎士の姿を選択したことは・・・黎士が精神と肉体を分離したことを意味する。

しかし、肉体であるアンドロイドには人工知能があり・・・ロイドという個性を獲得するに至る。

はたして・・・それが黎士の意図するところだったかどうかは不明だが・・・ロイドは意志を持ったアンドロイドにまで進化し・・・そして名付け親である麻陽を守るために・・・その短い生を終えたのである。

ロイドに生存を許され・・・その精神に感応した葦母刑事(遠藤憲一)は初期化され機能を停止したロイドと麻陽発見し・・・その保護を決意する。

なんとか・・・ロイドを安藤家に運び込んだ二人。

「ロイド・・・起きて・・・」と呼びかける麻陽。

しかし・・・すでにロイドというアンドロイドが消滅してしまったことを麻陽は知らないのである。

「そいつは・・・壊れてしまったんじゃないのか」

「ロイドは・・・自己修復機能があるのよ」

「しかし・・・その機能が壊れてしまったら・・・自力では回復できないのではないのか」

「あなた・・・どうして・・・急に味方みたいなことを言い出すの」

「俺は・・・そいつに命を救われたらしい・・・」

「・・・」

「つまり・・・恩義を感じる立場なんだよ」

「恩義・・・」

「あんただって同じだろう・・・その機械に・・・何度も命を救われて・・・」

「・・・」

「あんたは知らないだろうが・・・そいつはとんでもない・・・機械なんだ」

「ロイドは機械じゃないのよ」

「ああ・・・そうかもしれん。とにかくそいつは2066年に人類を十億人以上、殺すことになるらしい」

「十億人・・・」

「まあ・・・未来・・・2113年から来たというのが本当なら・・・もう十億人殺しているってことになる」

「そんなこと・・・信じられない」

「ああ・・・そうだろう・・・そいつは俺さえ殺さなかった・・・」

「そうよ・・・私が殺しちゃ駄目っていったから」

「しかし・・・だからといって・・・そいつが誰も殺していないとは限らないだろう」

「ロイドは自分で・・・たくさんの人間を殺したと言っていたわ・・・私は信じなかったけど」

「そうだ・・・過去はともかく・・・いや・・・未来か・・・そいつは今、いい奴だもんな」

「・・・」

「修理について・・・あてはないのか」

「そうね・・・七瀬ちゃん・・・七瀬ちゃんなら・・・なんとかしてくれるかもしれない・・・」

麻陽は七瀬(大島優子)に電話してみるのだった。

しかし、七瀬の反応は冷淡なものだった。

「どうして・・・私があのロボットを修理しなければならないんですか。あいつは私を殺すっておどしたんですよ・・・お義姉さんだって・・・あいつをうざがってたじゃないですか」

「七瀬ちゃん・・・」

「とにかく・・・私には無理ですよ・・・ロボット学者じゃないんですから」

「・・・」

電話は切られ・・・麻陽は途方に暮れた。

「星という男はどうだ・・・」

「星くん・・・?・・・なぜ、彼の事を・・・」

「あいつを通じて・・・あんたを探っていた」

「なんですって・・・」

麻陽は・・・自分に横恋慕する星(桐谷健太)のロイドに対する嫌悪感を思い出して首を振る。

「だめよ・・・彼には・・・ロイドを触られたくない」

「しかし・・・優秀なシステムエンジニアなんだろう・・・身近にいてある程度事情を知っている人間は限られている・・・溺れるものは藁にもすがるというじゃないか。あんたがそいつを助けたいという気持ちをあいつに伝えればいい・・・あいつは邪な人間ではないと思う」

「人間は・・・複雑だから・・・」

「じゃあ・・・このまま・・・あきらめるか」

「・・・」

「そいつは・・・あんたのものだからな・・・あんたが決めればいい」

「わかった・・・星くんに連絡してください」

「了解した」

葦母は携帯電話と煙草を取り出す。

「この部屋は禁煙です」

「ふ・・・まったく・・・嫌な世の中だぜ・・・」

葦母は煙草をくわえて・・・部屋を出る。

そして・・・一服すると星に電話をするのだった。

「ああ・・・俺だ」

「葦母さん・・・」

「実は頼みたいことがある・・・」

「なんですか」

「ザ・・・」

「もしもし・・・」

「もしもし」

「すまない・・・電波の状態が悪いみたいだ・・・とにかく、至急警視庁まで来てもらいたい」

「警視庁に・・・」

「もしもし、星・・・どうした」

「どうかな」

「行きます」

「もしもし・・・もしもし」

ノイズが高まり、葦母刑事は仕方なく電話を切る。

警視庁ではもう一人の葦母刑事が微笑みを浮かべていた。

アンドロイドは変身を解くとポリスクラウドの亜空間に転移する。

「彼は役に立ちそうか」

「彼はARX II-13に憎しみを抱いている・・・首尾よく役目を果たすだろう」

ポリスクラウドの21世紀東京分室には・・・ロイドによって破壊されたかに見えたケプラ(伊達暁)とメンデル(谷田歩)が生存していた。

ロイドは二体をロストしたか・・・破壊したのはダミーだったらしい。

ドローに見えた試合は・・・ポリスクラウドに二体の無傷のアンドロイドを残し、ロイドの敗北に傾きかけていた。

「ARX II-13は機能停止しているようだ・・・直接対決も可能ではないのか」

「周辺のセンサーはまだ機能している。ARX II-13による罠の可能性がある」

「選択肢を検討・・・作戦を承認する」

「本物の葦母刑事はどうする」

「確保のための手配を行う」

警視庁に到着した星は待っていたアンドロイド葦母刑事に案内され・・・公安組織の部署に誘導される。

「この人は・・・俺の上司だ・・・」

「はじめまして・・・幹谷総一と申します」

公安組織の幹部である幹谷(鶴見辰吾)は慇懃に挨拶した。

「民間人の君に頼るのは心苦しいが・・・事は緊急を要するのです」

「緊急・・・」

「我々は・・・すでに・・・2113年の警察組織と連携している」

「未来警察と・・・」

「そして・・・君も知っているあのアンドロイドをテロリストとして認定した」

「テロリスト」

「半世紀後・・・あのアンドロイドは機能不全を起こして人類の大量虐殺を行ったあげくに各国政府の首脳を殺害する危険な存在らしい・・・」

「・・・」

「同じ機種はすべて回収され破壊されたらしいが・・・あの機体だけが・・・脱走し、現代に逃亡してきたらしい」

「私は2113年の刑事です・・・」

「え・・・」

「あのアンドロイドは安堂家の周辺に特殊な防御装置を配置しており・・・自爆する可能性があります。そのために我々は接近できないのです」

「自爆・・・」

「しかし、一般人であり、安堂麻陽さんの部下であるあなたは警戒の対象外になっています・・・そこで・・・心苦しいのですが・・・あなたに特殊な作業をお願いしたいのです」

「作業・・・」

「今、エーアールエックスセカンドサーティーンは機能停止中です。しかし、一部のナノマシーンはまだ機能を保持しており・・・機能を回復する恐れがあります。エーアールエックスセカンドサーティーンを完全に破壊するためにはこの原子還元ブログラムを注入する必要があります」

「原子還元・・・」

「しかし・・・そのためには一部機能を回復しなければなりません」

「だが・・・そんなことをしたら・・・」

「あくまで・・・一部機能の回復なので・・・エーアールエックスセカンドサーティーンは行動不能のままになります。そこで・・・原子還元プログラムを注入すれば安全に処理することができます」

「葦母さん・・・」

「危険な任務だが・・・お前にしか頼めない・・・安堂麻陽には了解をとっている」

「わかりました・・・お引き受けいたします」

「成功を祈っております」

こうして・・・星は・・・民間協力者の工作員として仕立てられたのだった。

すでに・・・本物の葦母刑事は当局によって監禁されている。

七瀬は放心していた。

研究室では・・・助手たちが帰り仕度をはじめている。

「今日は沫嶋先生どうしたのかしら・・・」と栗山薫(山本美月)が七瀬に話しかける。

「まったく連絡がないなんておかしくないですか」と江戸川斗夢(ジェシー)が言う。

「七瀬さん」

助手たちに呼びかけられて夢から醒めたように応ずる七瀬。

「大丈夫ですか」

「・・・何が・・・」

「いえ・・・なんだか・・・心あらずって感じでしたけど」

「もしかして・・・沫嶋先生になにか・・・」

「ああ・・・兄さん・・・兄さんはちょっと調子が悪いみたい・・・私、少し、一人でやることがあるんで・・・今日は解散して」

不審げな表情をしたまま助手たちは研究室を退出する。

「勝ってうれしや花いちもんめ」

「・・・」

「負けてくやしや花いちもんめ」

「なんか・・・用」

「何言ってるの・・・私を選んでくれてありがとうって言いたいだけよ」

「私が・・・選んだ?・・・あなたを・・・そう言えばあのアンドロイド壊れたって」

「そうよ・・・あんな旧式だもの・・・壊れて当然よ」

「あいつってあんたの兄みたいなもんなんでしょ」

「そうね・・・あなたと沫嶋黎士と同じ・・・」

「そうか・・・あんたも妹か・・・」

「そうよ・・・私たちは同じ・・・親殺しで兄殺し・・・」

「兄殺し・・・何のことよ」

「あらあら・・・そういう病なのかしら・・・自分のしたことを忘れちゃうみたいな」

「私が・・・兄さんを・・・殺した?」

七瀬は暗闇の中を彷徨っているような気分を感じる。

両親を殺害した七瀬と・・・両親の死に涙する七瀬。二人の七瀬が乖離しているようだった。

七瀬はふと思うのだった。一体、私は誰なんだろう。そして目の前にいるのは誰なんだろう・・・と。

七瀬が人格障害の症状を示している様子をエーアールエックスナインスザラストクイーン(桐谷美玲)は童謡のメロディーを再生しながら静観する。

葦母の運転する車の中で改造された自分の端末ツールをいじりながら星は新しい玩具を与えられたように目を輝かせていた。

「俺は周辺を警戒している。何かあったら連絡してくれ」

「・・・」

星はツールの点検に夢中になりながら・・・心の中で警鐘が鳴っているのを感じていた。

(おかしい・・・)

「おい・・・聞いているのか?」

「あ・・・ええ」

(何かがおかしい)

それは奇妙な違和感だった。

何か重要な要素が欠けているような。痒いところに手が届かないような。目の前にあるものの名前が思い出せないような・・・もどかしさであった。

(俺は・・・緊張しているのか・・・)

「とにかく・・・気をつけろ」

「はい」

星は車を降りて安堂家のマンションのエントランスを通過する。

「星です・・・」

「待っていたわ・・・来てくれてありがとう」

室内に招き入れられた星は・・・麻陽の香りにうっとりとする。

<ケプラへ。第一段階は失敗。爆破物は無効化された模様。こちらメンデル>

<メンデルへ。想定内だ。やはり・・・直接的アプローチが正解だった。こちらケプラ>

星は麻陽の香りを嗅いだ途端に違和感が強まるのを感じる。

「香り・・・香り・・・そうだ・・・煙草の香り・・・」

麻陽は星を寝室に誘う。

ベッドにもたれかかった血まみれのロイドが視野に入った途端・・・星の感情は激しく乱れる。

「これは・・・アンドロイド・・・いや・・・どうみても黎士さんじゃないか」

「まったく・・・反応がないの。それに段々冷たくなっているの」

「ボクが警視庁から入手した資料によると・・・このアンドロイドはナノマシーンの集合体のようなものらしいです」

「星くん・・・まだ・・・ハッキングを続けているの・・・危ないからやめてと言ったでしょう」

「すみません・・・しかし・・・だけど・・・だから、このアンドロイドにメカニズムになんとか接触できるかもしれないのです」

「そうなの・・・」

「いいですか・・・我々、人間は細胞の新陳代謝で活動を維持している有機生命体です」

「・・・?」

「このアンドロイドは細胞の替わりにナノマシーンで構成されている・・・そういう意味では生命体の一種と考えられなくもない」

「そうね・・・ロイドはまるで生きているようだった」

「わかります・・・今では・・・これはまるで・・・死んでいるみたいだ」

「やめてよ・・・そんな・・・」

「いえ・・・僕は・・・こいつに生命があるのを認めているってことですよ」

「・・・治すことができそう・・・」

「わかりません」

「・・・星くん、コーヒーでも飲む?」

「・・・お願いします」

星はツールを開く。指示された通りに・・・接続コードを設置する。

(何をしたのか・・・わからないが・・・俺のノートパソコンは・・・とんでもないことになってるぞ)

起動を開始したモニターを見ながら・・・膨大なデータ処理のスピードに星は脅威を感じる。

(おいおい・・・スーパーコンピューターかよ・・・)

(いや・・・なにか・・・)

(そうでなくて)

(たいせつなことを・・・)

その時、コーヒーを持った麻陽が部屋に戻ってくる。

(匂い・・・)

(そうだ・・・匂いだ・・・葦母さんから・・・煙草の匂いがしなかった)

(あの・・・強烈な・・・悪臭が)

(あれは・・・)

「麻陽さん・・・」

「何・・・」

「この部屋には・・・ジッポーライターのオイルがありませんか・・・」

「・・・あるけど・・・星くん・・・あなた、煙草なんて・・・吸ってたっけ・・・それにどうしてオイルがあるって知ってたの」

「麻陽さん・・・僕は黎士さんに昔・・・あったことがあるんです」

「え・・・」

星はジャケットからライターを取り出した。

「それ・・・って」

「いいでしょう。帝國大學の銘が入ったジッポーです。これはボクのお守りみたいなもので・・・黎士さんにいただいたんです」

「黎士に・・・」

「ボクは・・・当時・・・受験生でした・・・といっても現役じゃなくて・・・三浪目だったんです。自分で言うのも変ですが・・・ボクは本番に弱くて・・・緊張感に耐えられないタイプだったんですよ。長い浪人生活の間にいつのまにか喫煙を覚えていました。ニコチンには鎮静効果もありますから。そして・・・試験の空き時間に・・・トイレで一服しようとしたんです」

「ダメな子ね」

「ところが・・・ライターのガスが切れて・・・火がつかない」

「・・・」

「そしたら・・・頭上からこのライターが降って来たんです」

「・・・」

「トイレの上から・・・黎士さんが覗いてました。一瞬、変態かよって思いましたが・・・実は僕は黎士さんに憧れて帝國大學を目指していたんです。黎士さんだと分かると喜びで頭が真っ白になってしまいました。すると黎士さんはこう言ったんです・・・困ってるみたいだからと」

「ふふふ・・・黎士らしいわね」

「それから・・・こうおっしゃいました。トイレで煙草を吸うのは感心しない。もちろん・・・喫煙そのものも感心しない。紫煙はそれなりに面白いが・・・それなら炎を眺める方がもっと面白いって・・・」

「もう・・・何を言ってるのかよね」

「人間は・・・火を見つめて・・・生きて来たと先生はおっしゃいました。危険極まりないものを見つめて・・・それをコントロールすることを夢見るのが人間だと。だから・・・人間は火を見つめることで・・・集中力を高めたり、刺激されたり・・・時には癒されるって」

「・・・」

「ノストラダムスは・・・蝋燭の火を見つめて予言を書いたなんてことまでおっしゃったのです。ボクはあわてて個室から出て先生にライターをおかえししようとしたんです。すると・・・先生はこれも縁だから・・・思い出の品物としてボクにこれを・・・プレゼントしてくれたのです」

「ありがとう・・・星くん・・・黎士の話をしてくれて・・・黎士のこと・・・覚えていてくれて」

「それ以来、ボクは何か迷うことがあると・・・ジッポーライターに火を灯すことにしたんです。だから・・・煙草もやめたんですよ・・・でも今はオイルを切らしていて」

「わかったわ・・・オイルね」

麻陽は煙草を吸わない黎士が何故オイルを持っているのか・・・疑問だったのだ。聞きそびれていた謎が・・・今、解けたのである。

オイルを補充した星は・・・着火音を響かせて火を灯す。

「いい音ね」

「いい音なんです」

「ところで・・・一体・・・何を迷っているの」

「さあ・・・」

星はほとんど揺らがない青い小さな炎を見つめていた。

(そうだ・・・お前は何を迷っている)

(黎士さんが死んで・・・麻陽さんと付き合えるかもしれないからと)

(そのために・・・この人形を・・・黎士さんそっくりのアンドロイドを)

(完全に破壊するためにここにきたのだ)

(悩むことはないじゃないか)

(いや・・・何か重大なことを失念しているぞ)

(このアンドロイドは・・・何をしていた・・・このアンドロイドは・・・黎士さんにそっくりの)

(まるで眠っているようだ・・・しかし・・・壊れている)

(なぜ・・・壊れてしまったのか)

(戦って)

(何のために・・・麻陽さんが言ったじゃないか)

(彼女を守るためにか・・・)

(じゃ・・・このアンドロイドがいなくなったら・・・どうなる)

(麻陽さんが・・・殺されてしまう・・・うわっ)

「どうしたの・・・」

「ボクはとんでもないことをしようとしていました」

「なんなのっ」

「麻陽さん・・・言ってましたよね・・・このアンドロイドを信じるって」

「ええ・・・何度も命を救われたもの・・・」

「でも・・・このデータを見てください・・・」

星はライターを消して作業中のコンピューターにエーアールエックスセカンドサーティーンのデータを開く。

「このアンドロイドは2066年に暴走して何十億という人類を殺戮したことになってます」

「その話は聞いたわ・・・」

「でも・・・おかしいんですよ・・・そんなに大量の人間を殺戮できるアンドロイドがそもそも・・・なぜ、存在するんですか」

「・・・」

「確かに何らかのエラーが発生して・・・暴走をした可能性はあるでしょう。それは制御不能な状態だったかもしれない。しかし、そもそも・・・どうしてそんな戦闘能力が必要とされたのかってことです」

「ちょっと待って・・・」

「何ですか・・・」

「ここを拡大できるかしら・・・」

Ar007s 「・・・何ですか」

「これは・・・サンソン家の紋章だわ」

「サンソン家?」

「中央に割れた鐘があるでしょう。つまり、音の出ない鐘のシンボルよ・・・サンソンは・・・音無しという意味があるの。だから・・・サンソン家の紋章なのよ・・・」

「それが・・・何か」

「サンソン家はムッシュ・ド・パリと呼ばれる・・・フランスの公認死刑執行人の家系なのよ」

「死刑執行人・・・」

「有名なのは・・・四代目のシャルル=アンリ・サンソンね。八つ裂きの刑を止めてギロチンを採用したのよ・・・そして・・・ルイ16世やマリー・アントワネットを処刑したの」

「なんで・・・そんなことを・・・」

「ベルバラよ」

「ああ・・・ベルバラですか」

「ベルサイユの薔薇が好きで調べているうちにたどり着いたマメ知識なのよ・・・だけど変じゃない」

「そうですね・・・狂ったマシーンのしゃれにしては・・・」

「最初から・・・そういう部隊なのよ・・・」

「なるほど・・・死刑執行部隊か・・・つまり・・・大量虐殺は・・・」

「計画的に・・・運営されたのよ」

「2066年と言えば・・・人口爆発の最大のピークといえるかもしれませんね」

「そうよ・・・21世紀になる前は60億人だった人口がたった十年で70億人を突破しているのよ・・・原子力がこんなになってしまうと・・・エネルギー問題だけでも・・・大変なことになるでしょう」

「この殺戮データを見ると・・・被害はアフリカとアジアに集中しています。これは・・・意図的な口減らしですね」

「彼は・・・ロイドは・・・悩んでいたわ・・・たくさんの人を殺した記憶に苦しんでいた・・・悪夢を見てうなされるほどにね・・・」

「アンドロイドが・・・ですか」

「そうよ・・・少なくともそう見えた」

「じゃ・・・この政府要人の暗殺っていうのは・・・」

「つまり・・・大量虐殺を指令したのが・・・彼らってことじゃないの」

「ああ・・・マシーンのバグっていう話で・・・彼らは真相とともに闇に葬られ解体されたんですね」

「そう・・・きっと・・・ロイドはそれが・・・許せなかったのよ」

「・・・麻陽さん・・・あなたは・・・それを信じるのですね」

「わからない・・・でも・・・ロイドのことは信じてる」

「わかりました・・・ボクも信じます・・・それにボクは・・・この黎士さんにそっくりのアンドロイドを壊す気にはなれない・・・だって・・・ボクには人を殺す度胸なんてないですから」

「・・・え・・・何の話」

「・・・終わります・・・修復データのダウンロードが終了しました」

「修復・・・」

静寂が訪れた。

二人にはマシンの間で交わされる電子的言語のやりとりは感じられないのである。

【修復による再起動を実行する】

【欠損箇所を発見】

【機能回復失敗】

【パーツの交換を要請する】

【要請中・・・】

「ロイド・・・動かない・・・」

「・・・」

その時、ツールのモニター画面が激しく波打った。

「どうしたの・・・」

「わかりません」

超次元回線が開こうとしていた。

<ケプラへ。超次元の揺らぎを計測。2113年から2013年にタイムケーブルが構築された模様。こちらポリスクラウド>

<ポリスクラウドへ。事態が把握できない。こちらケプラ>

<ケプラへ。非常事態宣言。非合法組織ゼロクラウドの介入が予測される。全力を挙げて事態の推移を阻止せよ。こちら、ポリスクラウド>

<・・・>

「厄介なことになりました・・・待機しているSITを突入させてください」

「強行突破ですか・・・」

「この国の未来がかかっていますぞ・・・」

「了解しました」

「SITへ・・・テロリストのアジトで重大なテロ行為の可能性が発生した。制圧を開始せよ。なお・・・テロリストの生死は問わない」

「了解した・・・」SIT隊長石川(神尾佑)は部隊の展開を命じる。

その頃、監禁中の葦母は・・・目の前に亜空間への扉が開かれたのを目撃する。

「なんだ・・・これは・・・入れってのかよ」

葦母は唾を飲み込んだ。

麻陽の部屋では麻陽と星がツールの画面に釘付けになっていた。

「着信がありました・・・未来からメールが届きましたよ」

「あ・・・また文字化けだ」

「これは暗号です・・・ボクの暗号解読ツールじゃ・・・何百時間もかかりそうですが・・・このツールなら・・・きっと・・・ああ・・・もう解けるのか・・・化けもんだな・・・このスペック・・・」

「この画像・・・東京タワー・・・」

「十字架・・・いや、漢字の十?」

「八・・・」

麻陽にはたちまち・・・その意味がわかった。

「十は・・・スペシウム光線のポーズ」

「え」

「そして・・・八はエメリウム光線のポーズ」

「ああ・・・ウルトラマンとウルトラセブンですか・・・」

「ウルトラマンは平成生まれ・・・それとも・・・」

「昭和っ・・・何言ってるんですか」

「黎士よ・・・黎士のメッセージよ・・・」

「黎士さん・・・」

その時、星の携帯に着信がある。

「星・・・何をしている・・・早く破壊プログラムを・・・」

「あなた誰ですか・・・葦母さんじゃないですよね」

「何を言ってる・・・」

「だってあんた無臭じゃないですか」

「星・・・今、SITが突入しようとしている・・・殺されるぞ」

「それが・・・あなた方のやり方ですか・・・すごくむかつきますよ」

「・・・」

「麻陽さん・・・新しいデータのダウンロードが始りましたが・・・完全修復にはもう少し時間かかりそうなので・・・ボクちょっと行ってきます」

星は拳銃のようなものを取り出す。

「ダメよ・・・やめて・・・あなたはロイドについていて・・・私が行く・・・丸腰で行けば・・・女を撃ったりできないでしょう」

「そんな・・・」

「お願い・・・」

「わかりました」

星はダウンロードの残り時間に見入った。それは短いようで長い時間だった。

「時間・・・」

壁際では・・・ロイドの修理した時計が時を刻んでいた。

「すべては・・・時間の問題か」

マンションの玄関前では・・・SIT隊員たちが展開を完了していた。

「交渉は決裂した・・・突入せよ」と公安本部からの指令が着信する。

「了解、総員突入準備・・・十秒後に・・・」

「隊長・・・誰か出てきます」

「何・・・」

「女・・・安堂麻陽本人です」

「抵抗するなら・・・」

「丸腰です・・・手を挙げています」

「う・・・」

「責任者出てきなさいよ・・・」と麻陽はマンションの玄関で叫んだ。

「私が・・・責任者だ」

「この騒ぎはなんなの・・・」

「お前はテロリストとして・・・射殺もやむなしの命令が出ている」

「どんな・・・命令なのよ・・・私がどんなテロをしたって言うの」

「問答無用だ・・・これは超法規的措置なのだ」

「バカなの・・・」

その時、亜空間に飛び込んだ葦母が二人の間に転がり出て来た。

「え・・・」

「石川か・・・」

「葦母さん・・・」

「出世したな・・・命令順守の馬鹿野郎が・・・」

「命令に従うのは・・・組織に属するものとして・・・当然のことです」

「そんでなにか・・・この丸腰のお譲さんを殺せって言われたら殺すのか」

「・・・」

「そんな・・・警察・・・どこにあるんだよ」

「・・・」

「そんなのクソだろ・・・お前もクソか」

「突入命令が出ています」

「じゃ・・・俺を撃て」

「全員・・・構え・・・う」

未来からのデータのダウンロードが終了すると同時にエーアールエックスセカンドサーティーンはアスラシステム機能を始動していた。

引き金に手をかけた隊員たちは・・・拳銃のようなもので胸を撃ち抜かれ、一瞬で戦闘能力を奪われていた。

それ以外の隊員たちは全員が足の骨を砕かれていた。

石川は激痛を感じていた。

「う・・・あ・・・手・・・指・・腕・・・足・・・痛い・・・痛い」

「百か所の骨を粉砕した・・・安堂麻陽が死ぬことは禁じられている」

次の瞬間、葦母の車は完全にペシャンコになっていた。

しかし・・・葦母に化けたアンドロイドは逃走に成功した。

「なるほど・・・逃走機能に特化した機体か・・・」

次の瞬間、亜空間通路を突破したエーアールエックスセカンドサーティーンは警視庁に出現した。

その瞬間、敵アンドロイドは逃走した。

「あらかじめ・・・逃走することを一番に考えるタイプか・・・」

取り残されたのは・・・幹谷総一ただ一人だった。

「警告する・・・安堂麻陽に手を出すな」

「・・・」

「警告を無視した場合、お前もお前の家族も殺す。そして・・・三十分以内に・・・この国の指導者および警察関係者を全員殺す・・・」

瞳にアイスピックのようなものを突きつけられた幹谷総一は頷くことも許されないことを感じた。それは脅迫ではなかった。一方的な通告だったのである。

一瞬後・・・エーアールエックスセカンドサーティーンは安藤家のマンション前に戻っていた。

「ロイド・・・」

「ロイド・・・何だそれは・・・俺はエーアールエックスセカンドサーティーン・・・クライアントの依頼により・・・安堂麻陽の生命を維持するためにやってきた・・・戦闘アンドロイドだ」

「え・・・」

茫然と立ちすくむ麻陽だった。

「あなた・・・私を忘れたの」

「お前が・・・安堂麻陽であることは・・・確認されている」

「そんな・・・」

「安堂麻陽が死ぬことは禁じられている」

「おまえ・・・」と思わず口を開く葦母。

葦母と麻陽の間に入るエーアールエックスセカンドサーティーン。

「お前は・・・誰だ?」

葦母は絶句した。

麻陽は思わず微笑んだ。なんだか・・・とても懐かしい感じがしたからだった。

(お帰り・・・ロイドになる前の・・・ロイド)

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コメント

こんにちは~。
神話と繋がった~ヽ(*´∀`)ノゎーィ♪
しかも「火」が繋がってたとは。
何でも繋げるの好き(笑)
まさか「十」と「八」ってねぇ(^-^)//""パチパチ
黎士同様に、キッドさんの愛までも伝わります。
コーヒーからタバコの匂い φ(.. )ナルホド
こういう細かい目の付け所、
発想が妄想力に繋がる訳ですよ。
きなこあげパンにやられてバカこの~!

私は毎回、理解しようと精一杯の一杯一杯なんですけど、
アンチは別として、
突っ込み所満載のように見てる人には、
別の知識が邪魔してしまうせいなんですかね。
突っ込む場所が分からない私には、
浅い知識でちょうどいい(笑)

マメ知識からでさえも、
このドラマを解析してみせるセリフの数々。
キッドさんに笑う~(≧∇≦)ノ彡バンバン!
ちゃんと分っかりやす~い♪
でスッキリ!
毎回ありがと~heart04

2人の妹がどう繋がってるのかも楽しみです。
あの会話に隠された七瀬も知らない謎…
それが何なのか…
なぜ花いちもんめなのか…
七瀬の記憶が蘇る?
安堂ロイドの記憶は永遠に蘇ることはないのか…


P.S.
TBを削除する機能を使うことは、
禁じられているhappy02

投稿: mana | 2013年11月26日 (火) 12時22分

hairsalon|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||hairsalon

じっくり考えてみると
プロメテウスと言う言葉は
使われていなかったような気もしますが
パンドラの函が出て来た以上・・・
考えることと火について語られたら
それはもうキッドの妄想的には
プロメテウスなのでございますねえ。

火は恐ろしいものでございます。
火力発電やモータリゼーションという
温暖化の元はすべて火なのでございますね。

そして・・・メダカに酸素を供給する
藻を繁殖させるものも太陽という巨大な火の玉でございます。

東北の海を焦がしたのも火。
新島を生み出すのは海底火山。
たき火だたき火だ落ち葉焚き・・・でございます。

香るコーヒーを沸かすのも火。
揚げパン揚げるのも火。
マッチ一本火事の元・・・でございます。

黎士が火について語るのは・・・
時間の扉を開くことが
人類に火を与えるのと同じ・・・
恐ろしいことだからなのでしょうな。

そうですねえ。
素晴らしいインターネットの世界には
バカッターな人々が満ち溢れていますからな。
基本的に彼らは自分が無知であることを知らないで
知ったかぶりするので一同爆笑なのですけれども・・・。

これはテンメイ様も指摘しているのですが
「今さら・・・ロボットが反乱するとか古い」などというバカがいます。
それは例えば「愛について歌うなんて古い」なんて言ってるのと同じなんですな。
あるいは「歌」なんて古い・・・みたいな。
バカでございましょう。

100年後のアンドロイドが銃器で戦うのはおかしいなんていうバカがいますが・・・人類はこの五百年間、銃器で戦っているので後、五百年くらいは銃器で戦うという常識を知らないのです。
バカでございましょう。

包丁なんて・・・もう百万年くらい使い続けている武器ですしな。

人工知能の反乱は
現実的な問題として今そこにある危機になっているわけで
主題としては最も新しい・・・ということが分かっていないのです。
どんだけバカなんだなのですな。

もちろん・・・現在は・・・
あらゆるマメ知識があふれていて
人々が妙な知識を持っているという解釈でも
構わないとも思います。
ただし・・・それなりの経緯があった方が面白いので
妄想が膨らむのですな。

個人的には権力者直属の死刑執行人にはロマンチックを感じますし。

ジェームス・ボンドだって女王陛下の死刑執行人なのですからな。
だから殺人許可証を持っているわけですし。

悪魔にとっては最も愛すべき皆さまでございます。

まあ・・・キッドは・・・十億人くらい殺したって
別にいいんじゃないかと思ったりもしますが。

そして・・・兄思いの妹と兄殺しの妹が
どうも共存しているらしい七瀬・・・。
そして・・・敵なのか味方なのか
まったくわからないクイーン・・・。
二人の妹には萌え~でございますな。

基本的には将棋なので
取った駒は味方になる・・・というのも楽しいですな。

そして「歩」だと思っていたら「と金」になったりするのもよろしいですな。

今回、ついに星くんが重要人物になりましたし~。

ロイドの記憶はゼロクラウドに残っているはずですな。
角城クマにもある程度バックアップされているだろうし。

星くんが改造スーパーコンピューターを駆使して
なんとかしてくれるかも。

敵の武器をのっとるのは海賊的で盛り上がりますなあ。

木村拓哉に男子トイレを覗かせたりして
女流の変態感も好感がもてますぞ~。

とにかく・・・最後までキッドはものすごく楽しいはずだと確信しておりまするっ。eyeglass

投稿: キッド | 2013年11月26日 (火) 15時13分

キッドさん
こんばんはhappy01

サンソン家の紋章☆拡大ありがとうございます(^^)
なんかロマンがあってワクワクします

今クールのドラマの中でも1番といってもいいくらい 興味深くアンドロイドを見ていますが どれだけ理解できているかというと??で
正直2~4話の展開は今一つのようにも感じていました

先々週あたりから個人的には盛り上がってきて今回はSF的な理解がなくても
星がどういう行動をとるか息を呑んで見守っていたので一時間があっという間でした
遠藤憲一さんはこちらでも大活躍ですねnote

全体像が少しみえてきて後半 もっと楽しく見れる気がしてますhappy01

難解な分 キッドさんのblogが頼りです
最終回まで
よろしくお願いしますm(_ _)m

投稿: chiru | 2013年11月27日 (水) 00時28分

cherryblossomシンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃ いませ・・・大ファンheart04

ただでさえ、文字数多いので
思わず挿入してしまいました。
やはり、百聞は一見にしかずですからねえ。
二頭の猟犬も
地獄の番犬ケルベロスっぽくて
かわいい紋章でございまする。

安堂ロイドについては
キッド的には二つの視点があります。
ひとつはもちろん、ファンタジーとしての面白さ。
人間が知っていると思っている実用的な時間と
妄想的な時間とのやりとりの醍醐味でございます。
もう一つは木村拓哉のヒーロー展開です。
黎士とロイドの共通点は
子供のような純真さと
悪魔のような知性を併せ持つヒーローだと言うことになりましょう。

タイムケーブル(時間軸)にタッチするというのは
根本的には全宇宙の破滅につながりかねない
一大事で・・・それをたった一人の人間が
やってしまう恐怖というのが根本にあるのですが
なかなか一般人にはその恐ろしさが伝わらないのが
ネックなのですな。

時間について・・・人間は
基本的には何も知りません。
それを思い出させてくれるというだけでも
このドラマの存在価値はあるのでございます。

登場人物全員の役割が
すべて明らかになった上で
見ればまた別の面白さがあるドラマだと考えます。

ロイド視点でいえば・・・
最初はひとりぼっちだったのに・・・
今は、麻陽、星、葦母と・・・
三人も愛してくれる人間がいる・・・
そこが萌え~なのでございます。eyeglass

投稿: キッド | 2013年11月27日 (水) 03時33分

第7話。ここにきて、急に政治的な臭気が漂ってきました。
先進国と途上国の戦いだったのか。戦争のなくなったある意味で平和な世界は、人口を適正レベルに維持する装置を失った。そこで先進国の首脳が、アジア・アフリカの人口爆発を抑制すべく、アンドロイドに大量虐殺をプログラムした。ARX II 13の反乱はむしろその後で、この大量虐殺を仕組んだ先進国首脳を殺すことだった。
「生きるべき者が死に、死すべき者が生きている」
そういうことだったのか、とちょっとがっかり。でも、重大なテーマだと思うので、それを取り扱った勇気は評価したい。ただ、このドラマの世界観とはミスマッチだったかな。サイエンス、哲学、人間愛、そして国際政治・・・。いろんな要素を取り込みすぎて、主題がわかりにくくなってしまった感が否めません。企画した人は「それでいいんだ」と言うかもしれませんが、せっかくここまで壮大なドラマを作ろうとしたのだから、一つの骨太のテーマとメッセージに注力してほしかった、と私は思います。
人口制御装置としての戦争という要素は隠し味にしては重すぎて、本来ならこれを主題としてひとつの重厚なドラマを描けるところだと思うのですが、このドラマではおそらく最終的に「愛」が中心的な主題となってエンディングを迎えることになると思われます。
人間とアンドロイドの間に芽生えた愛で泣かそうというのなら、SF的な謎解きや国際情勢絡みの重い話などはもっとシンプルでいい。視聴者は、ある意味でもっとわかりやすいドラマを観たいわけで、このドラマはどっちの方向に行くんだろうという感覚は、序盤ならばワクワク感ですが、終盤に入ってもその不安が解消されないと不快感になり、毎話消化不良感が残る結果になっているような気がします。その点、非常にわかりやすくて毎話爽快感を与えてくれた「半沢直樹」とは真逆のものを狙ったものなのかもしれませんが。

以上、批判的な論調になってしまったのは意図せざることでしたが、エンディングに向けて私が期待するのは、ひとつの大きな主題についてもっともっと考えさせてほしいということです。それは、人間とは何かという問いに尽きます。第4話から第6話にかけて少しずつ問題提起されていたと思うのですが、記憶とか想いとか、嫉妬や怒りといった感情、そして意志、そういった元来人間特有と思われていたことどもが、案外そうでもなさそうだという暗示、だとしたらまったく新しい未来世界が到来するかもしれないという予感を与えつつ、そのへんのところをもっと掘り下げてほしい気がします。
第7話では、アシモ刑事がロイドに希望を感じることができたとSITに叫ぶシーンが印象に残りました。結局、人の世はいいもんだ、というメッセージに落ち着いてほしい、と私は願っているのでしょう。だから、ロイドあるいはARX II 13には、人間としてネガティブな感情だけでなく、ハッピーな感情も発露してドラマを終えてほしいのです。

投稿: アンリ | 2013年11月28日 (木) 05時21分

sandclockミライヲナゾトクヨロコビ~アンリ様、いらっしゃいませ~アンドロイドハソシテロイドsandclock

ふふふ・・・時間テーマのファンタジーというものは基本的にはなんでもありの思考実験ですからな。
最初からある程度、辻褄とは無関係なものという前提があります。

帝国のスターとしては、ある程度、予定調和の落とし所が求められるでしょうが・・・なにしろ、主役が大スターとしてある程度の成果を求められるので・・・しかし、一方で挑戦的で野心的なアプローチが許されるポジションでもあります。現在の日本で・・・これだけのメンバーでこういう内容のドラマを作れること事態が賞賛に値するとキッドは考えますぞ。

さて・・・政治的な話が苦手な方々もいると思いますのであえて・・・単純化すると・・・。
政治とは・・・税の徴収と利益配分に尽きるわけです。

誰が誰にいつどれだけ与えるかと言う話ですな。

で、取り分の多寡について内政は内政で揉めるし、外交は外交でもめる。
それだけの話なのですな。

今回は・・・おフランスに象徴されるヨーロッパ主義者の偽善について軽いアイロニーが示されるわけです。

「自由と平等」なんていうお題目の裏に・・・実に功利的な配慮があるのがコーカソイドの支配階級ですからねえ。
世界の貧民の窮状は案じるが・・・自分たちが一番おいしいステーキを食べられなくなるのは絶対に許さないというのが彼らの実情でございます。

未来史的には・・・必ず、ヨーロッパによるアジア、アフリカの大量虐殺は起る・・・ただそれだけのことなのですな。
別にガッカリすることはありませんぞ。

奴隷階級であるアンドロイドが・・・虐殺された側により多く感情移入することは当然でしょう。

イエロー・モンキーである日本人が・・・民主主義の米国を物凄く身近にかんじ、全体主義の中国に敵対する。現在の世界もその通りになっていますからねえ。

このドラマの世界観は・・・「一方的な世界管理者に殺害される一市民」で始っているので全くミスマッチではなく・・・最初からそうだったのでございます。

このドラマの主題は・・・安藤ロイドが・・・人間の愛というものを理解できるかどうか・・・でございます。

基本ですが「タイトル」=「題名」=「主題」=「テーマ」でございますからな。

人間の愛というものを取り上げるのですから・・・当然、サイエンス、哲学、人間愛、そして国際政治・・・ありとあらゆる現象を盛り込んでも何の問題もないと考えます。

もちろん・・・一人の視聴者が・・・自分の見たいドラマが見たいと主張することに何の問題もありませんけどねえ。

なかなか、そういうオートクチュールな機能でテレビドラマは作れませんからある程度の諦観も求められますが。

人口制御装置としての戦争も「愛」の一つの形に過ぎないのでございます。

もっとわかりやすいドラマを見たい視聴者もいるでしょうが、もっとわかりにくいドラマを見たい視聴者も当然存在するのですねえ。
SF的な謎解きや国際情勢絡みの重い話などはもっと複雑でいいと考える人間もございますよ。

少なくともキッドは「半沢直樹」にはまるっきり爽快感を感じませんし、どうでもいい話が延々と繰り返されてうんざりした印象しか持っていませんし。

まあ・・・「安堂ロイド」と「半沢直樹」を比較研究することはそれなりに意味があるかもしれませんが・・・キッドにはまったく興味がないですねえ。

だって全く別次元のエンターティメントでございますから。

もちろん・・・より・・・理想的なドラマを考えることは大切です。

しかし・・・不安や不快や不良を感じさせないドラマが素晴らしいという考え方はキッドにはありません。

なにしろ・・・悪魔なのでございます。

ふふふ・・・「愛」とはやはり・・・複雑なものですよね。

愛しているから・・・批判的になってしまう。
愛しているからすべてを受け入れがたい。
自他境界線で融合と衝突を繰り返す・・・感情のさざ波が愛と呼べるなら・・・まさにそういうことなのでございましょう。

キッドは基本的に「人」と「人間」は別物という立場をとっていますが
「人間」というものは「制度」であって・・・
その本質を問えば・・・たとえばロイドが伝えた黎士の文言にあるように・・・太平洋戦争を始めると・・・一日に十万人、三日で三十万人が無差別で虐殺されるような・・・恐ろしいことが起きるのでやめた方がいいと警告するべきだ・・・と単純に人が人を思いやることが・・・「人間」の一つの本質だ・・・ということなると考えます。

「時間」と同じように「心」もまた
人間にとって永遠の謎であると考えられます。

つまり・・・明らかにそこにあるのにそれが何かわからないことですね。

どちらかといえば・・・このドラマは・・・
人間は心について・・・実は何もわかっていない・・・
それを知らしめることが出来れば成功なのではないかとキッドは思っています。

つまり・・・タイトルの疑問に対する答えとしてですね。

もちろん・・・商品としてのドラマの成功ではなくて
非常に限定的なキッドの考える作品としての成否の話でございます。

ネガティブとポジティブは陰陽。
陰が間違っていて陽が正しいなんて間違っているのは間違いないのでございます。

苦しみこそ・・・最高の幸せと考えることも可ということです。

もちろん・・・このドラマはどちらにしろ・・・それなりのハッピーエンドでフィニッシュすると思います。

ま、なんてったって・・・お茶の間向けのドラマなのでございますから・・・。

そんなに心配しなくて大丈夫と申し上げるばかりなのです。eyeglass

投稿: キッド | 2013年11月28日 (木) 07時05分

>このドラマの世界観は・・・「一方的な世界管理者に殺害される一市民」で始っているので全くミスマッチではなく・・・最初からそうだった
たしかに!まったくそのとおりですね。
いつもキッドさんの明快で鋭い解説には感銘を受けます。
「安堂ロイド」が始まってからというもの、毎週日曜の夜と、その後にアップされるキッドさんの記事を読むのが週最大の楽しみになっている今日この頃です。

投稿: アンリ | 2013年11月29日 (金) 01時51分

sandclockミライヲナゾトクヨロコビ~アンリ様、いらっしゃいませ2~アンドロイドハソシテロイドsandclock

キッドは実社会ではこの手の仕事にタッチしていないので
ものすごくうらやましくて垂涎の的として鑑賞しているのです。

単に好きなジャンルというだけで・・・妄想を展開しているだけなのでございます。

そのようなものに御感銘をいただき恐悦至極でございます。

ただ・・・基本的には肯定的に作品をとらえておりますのでお含みおきくださるようにお願い申し上げます。

もちろん・・・批判を封じるものではないこともご了承ください。

感じたままに語ることは大切ですし、キッドにとっては刺激的でございますから。eyeglass

投稿: キッド | 2013年11月29日 (金) 04時59分

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