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2013年11月 2日 (土)

女豹(市川由衣)は死なず、三億円事件を謎解く(長澤まさみ)

市川由衣といえば・・・引き立て役の女王である。

ドラマ「H2~君といた日々」(2005年)ではヒロイン・石原さとみを・・・ドラマ「クロサギ」(2006年)ではヒロイン・堀北真希を・・・そして、映画「ラフROUGH」(2006年)ではヒロイン・長澤まさみを引きたてたのである。

石原さとみ(1986年生れ)、長澤まさみ(1987年生れ)、堀北真希(1988年生れ)・・・それぞれの年度を代表するアイドル女優を引きたてた市川由衣は本人が望むとも望まずとも引き立て役の女王と呼ぶしかないのだった。

一体・・・何がそうさせるのか・・・よくわからないが・・・「顔立ち」なのかな。

何故か・・・意地悪な感じの「顔立ち」というのはあるらしい。

まさに・・・市川由衣は・・・そうなのかもしれない。

「サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜」「NANA2」「音符と昆布」などの主演映画のあるスター女優なのだが・・・やはり・・・ヒロインをいじめたりしていた方が魅力的な気がする。

それは・・・ただ・・・お前が市川由衣に苛められたいからだけだろうがっ。

で、『都市伝説の女・(第2シリーズ)第4回』(テレビ朝日201311011115~)脚本・倉持裕、演出・星野和成を見た。第3回がまったく違う番組だった気がするほど・・・ノーマルな今回なのである。脚本家は「13歳のハローワーク」第5話からここである。演出家は最近では「幽かな彼女」を演出している。前回の脚本・演出は・・・「プロゴルファー花」のコンビだからな・・・。しかし・・・このドラマは「時効警察」シリーズのように・・・様々な脚本・演出がタッチしても充分に面白いことが示されたとも言えるだろう。三木聡版とか、園子温版とかも見てみたいよね~。

もちろん・・・このドラマの「昭和の未解決事件」はフィクションなのであるが・・・実際の三億円事件は・・・容疑者が不可解な自殺を遂げたり、大新聞の冤罪報道で追い詰められた一般人が自殺したりと・・・実は死者を続出している。そして・・・その時代を生きていたものにとっては最も忘れがたい事件であるはずである。それを都市伝説って言っちゃうところがこのドラマの醍醐味なんだな。

まあ・・・「クロコーチ」が毎週、ふざけた展開をしているので・・・関係者が報復を考えるとすればたぶんあっちだけどな。部分的にはこっちもある意味、背筋の凍る展開なんだな。

白バイ隊員に変装した犯人が巧妙な手口で、現金輸送車から約3億円を強奪し・・・そのまま未解決事件に・・・「昭和の三億円事件」の現金強奪の舞台となった・・・東京・府中刑務所裏の学園通りで殺人事件が発生する。

非科学事件捜査班(UIU)の実質上のリーダー・音無月子(長澤まさみ)はピンと来るのだった。

「これは・・・三億円事件にまつわる都市伝説が絡んでいると・・・」

しかし・・・表の班長・丹内刑事(竹中直人)は・・・刺殺された弁護士・矢島直樹(遠藤たつお)の周辺を捜査することを提案するのだった。

矢島は、資産家・奥田陽三郎(太田裕)から預かったばかりの現金964万1605円を持参していた。ところが、その現金が入ったカバンは犯人に持ち去られており、どういうわけか矢島の手は旧紙幣の表面・岩倉具視の五百円札を握っていたのだった。

「1958年、大藪春彦は小説『野獣死すべし』を発表しました・・・日本ハードボイルドの原点とも言えるこの作品は・・・第二次世界大戦の余燼が燻る日本の若者たちをやりたいことをやるかっこよさで痺れさせたとも言えます。そのおよそ、10年後・・・1968年に三億円事件が発生・・・大藪春彦はその直後に「血まみれの野獣」という事件に酷似した内容の小説を発表し警察に事情聴取されたという都市伝説があります」

「いや・・・それ、周知の事実だから」

「つまり・・・三億円事件の犯人は・・・憎むべき犯罪者ではなく・・・憧れのヒーローだったという当時の風潮があるわけです」

「今だったら・・・そんなこと言ったら園遊会で手紙渡した山本太郎みたいに叩かれまくるけどな」

「その発言は都市伝説以上に危険なのでやめておいた方が身のためです」

「・・・」

「つまり・・・都市伝説的には・・・三億円事件の犯人は格好よくなきゃだめなのです・・・」

「しかし・・・当時、20歳だったとしても犯人は現在65歳・・・禿げてる可能性は高いぞ」

「禿げだってかっこいい人はいますよ」

「音無・・・」

こうして・・・事件の捜査は月子が・・・都市伝説として捉える三億円事件の犯人が絡んでいる方向で進捗するのである。

もう・・・かなりドラマとはまったく関係ない妄想になっているぞ・・・。

ハードスケジュール終りで疲労困憊なのです。

被害者に金を預けた資産家・奥田陽三郎は・・・「三億円事件」の後で金回りがよくなったことから月子にとって「犯人に限りなく近い人物」と認定される。

しかし・・・彼は病死してしまったのであった。

そして・・・事件は三億円事件とは無関係に見える・・・奥田家の長女・芽衣子(瀬奈じゅん)、次女・緑(江本純子)、三女・若葉(信川清順)と・・・陽三郎の身の回りの世話をしていた羽鳥花枝(市川由衣)を巡る遺産相続劇へと発展していく・・・。

事件は・・・遺言書に・・・花枝への遺産分与があることを知った芽衣子が・・・弁護士から遺書を奪おうとして・・・彼を殺害してしまったという都市伝説とは無縁の結末である。

しかし・・・警視庁鑑識課の勝浦洋人(溝端淳平)にすべての「三億円事件」の資料を読みこませていた月子は・・・羽鳥花枝に「伝説の匂い」を嗅ぐのだった。

陽三郎の愛人であり・・・花枝にそっくりな花枝の祖母の昔の写真のイヤリングは・・・三億円事件の資料に残された遺留物のイヤリングと一致していると鑑識ロイド勝浦くんは認定するのだった。

「花枝さんは・・・三億円事件犯人のプロフィールである・・・ギャンブル好きで・・・バイクに乗れる・・・自宅でパフェを食べる甘党・・・そして・・・それはすべて祖母譲り」

「つまり・・・」

「彼女は共犯者の孫なのよ・・・」

しかし・・・警察の抱える闇は深く・・・三億円事件の盗まれた金の一部だった五百円札は武重治(伊武雅刀)にすり替えられてしまう。

そして・・・警視庁ぐるみの犯行という真相を闇に葬った警視庁と犯人の間には「裏金」を巡る取引があった。

45年を経て・・・利殖に成功した裏金資金は・・・警視庁の幹部から・・・羽鳥花枝へと渡される。

「月子ちゃん・・・オープニングの二丁拳銃、かっこよかったわ」

「花枝さん・・・あなたのライダースーツも決まってる・・・」

善玉と悪玉・・・二人の美女はエールを交換し・・・三億円事件を巡る妄想は幕を閉じるのだった。

かって・・・やりたい放題でいい時代があったのである。

今だって本当はそうなのだが・・・世間の耳目がうるさすぎるのだ。

1966年の日本武道館でビートルズは「イエスタディ」を歌った・・・。

「イエスタデイ~・・・お前、たぶん、腎臓、悪い・・・」

それは・・・空耳アワーだろう・・・混ぜんなよっ。

関連するキッドのブログ→第3話のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様の都市伝説の女Part2

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コメント

シーズン1は眼中に無かった(失敬)のに、なぜシーズン2はこんなに好きになってしまったのか。おみ足をバタバタさせる路上シーン、「マスオさん?」、そして落ち…。

三億円事件については、以前どこかの何かでやっていた「中央線沿線の学生一斉捜査のため」というのが限りなく真実に近いのかなと思っていますが、長澤まさみの白バイ警官姿には激しく萌えました(笑)。

投稿: 幻灯機 | 2013年11月 3日 (日) 10時22分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

今回は月子の胸乳を垣間見んとする勝浦くんが
可愛かったですな。

そして乳牛VS女豹の鮮やかな対比・・・。

そして・・・割って入るちょっとおバンな感じのタカラジェンヌ。

見どころ満載でしたな。

三億円事件・・・
全国の銀行員を父に持つ小学生は
「ああ・・・親父が犯人だったらいいのになあ」と
父親が実は三億円持ってる幻想に
ひたっていたものでした。

まさみ、かわいいよまさみ・・・でしたな~

投稿: キッド | 2013年11月 3日 (日) 13時58分

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