ぶらり彼岸島の旅(白石隼也)
オンエアの途中で千葉県北西部地震がある。
東京の震度は3でマグニチュードは4.8と推定。
昨日の深夜には苫小牧沖で同程度の地震があった。
千葉県北西部はここのところ、地震が続いている。
ふなっしーが垂直78cmのジャンプ力でジャンプし過ぎなのではないかとふと思う・・・バカなの?
ここ数日は特定秘密保護法案についての報道が目についたが・・・賛否両論ということでは非常に否定的な報道が多いのはマスメデイアによる権力の防衛意識の高さを伺わせる。
そもそも・・・「軍事」をどうするか・・・という問題である。「軍事」そのものを否定するなら「秘密」はそもそも必要がない。
しかし、他国の防空識別圏に突然、防空識別圏を重ねてくる恐ろしい隣国が存在する以上、「軍事」の肯定に疑問の余地はない。
米軍は早速、核爆撃可能なB52による威嚇行動を実施した。
建前的にはこの行動は同盟国の日本に事前の通告がなされなかった。
なにしろ・・・軍事機密の保持能力が信用されていないからである。
反対論者たちは皆、国民の知る権利について危惧する。
しかし、文筆家たちはもう少し・・・自分の使命について考えるべきである。
情報を発信するのは命がけの仕事である。
制度の安全保障の枠外にこそ・・・発信すべき情報があるなら発信しなければならない。
そういう覚悟の無さが露呈しているわけである。
フクシマ原発事故以後、作家たちはふってわいたように「原子力発電の廃止」を叫ぶわけだが・・・その危険性は原子力発電の開始からずっと明らかだったのである。ずっと沈黙を守って来たのに何を今さらである。
特定秘密保護法ができると・・・「ものが書きにくい」なんていってるやつは作家なんてやめてしまえと思うばかりなのだった。
これを伝えなければ作家でいる意味がないという情報に接し、それを発表し、罪に問われたら・・・それに服すればいいだけの話である。
絶対安全な情報なんて・・・作家が問うべきものじゃないだろが。
取材源の口が重くなるなら手段を選ばずに取材すればいいだけの話だ。
まあ・・・要するに反対のポーズを示すだけの情報産業の徒に何の尊敬の念も抱けないという話である。
で、『彼岸島・第6回』(TBSテレビ201311290058~)原作・松本光司、脚本・NAKA雅MURA、友原我聞、演出・横井健司、総監修・三池崇史を見た。このドラマの原点を考えると直接的には「吸血鬼ドラキュラ」が連想されるが・・・話の流れは「フランケンシュタイン」と関連してくる。その流れから生じた映画「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」(1965年)である。第二次世界大戦末期、陥落寸前のドイツの首都ベルリンから大日本帝国の広島に「フランケンシュタイン博士の創造した不死の心臓」が輸送される。日独合同の軍事研究として「不死身兵士の開発」が行われていたのである。しかし、広島に原爆が投下されたためにすべての研究は灰燼に化したと思われた。しかし、心臓は自ら人体を発生させ・・・やがて不死身の巨人フランケンシュタインというモンスターとなるのである。ま・・・基本的にはこれのパクリということになりますな。
涼子(水崎綾女)・・・黒山羊の被り物をした吸血鬼の後ろ姿が・・・水崎綾女としか思えないのでおそらく・・・原作の「斧神」のキャラクターを改変して・・・吸血鬼化した涼子と篤の悲劇に発展していくものと思われる。篤と涼子はかって剣術の修行をしていたらしく・・・どんな修行なんだよ・・・黒山羊頭の日本刀の構えから・・・篤が涼子と悟り、在りし日の姿を回想する。相手が涼子と知った篤は受けに転じ、仰臥した篤に黒山羊頭は馬乗りとなる。そこへ明がやってきて背後から黒ヤギ頭に日本刀で斬りつけるのだった・・・。
ユキ(山下リオ)・・・仲間たちとともに篤から・・・研究施設で入手した五十嵐軍医の記録のレクチャーを受ける。不死身人間の軍事化を目指した軍が彼岸島に秘密の研究施設を構築したことが判明する。吸血鬼だった神官一族は人体実験の対象となり・・・主に吸血鬼族の血液の分析が行われる。人体に応用する実験の前に何故か五十嵐は血液の濃縮を試みる。輸血が吸血鬼族にとってタブーとされていたことに着目したのかもしれない。1番から十二番の血液をそれぞれ混合するうちに・・・異常な活性を示す血液が合成される。血液は分析され、不死身酵素、活性酵素、破壊酵素に分離され、それぞれに不活性酵素が合成され、吸血鬼の能力を封じる三種の501ワクチンが作られた。なぜか、最強の吸血鬼にこだわりはじめた五十嵐は・・・吸血鬼同志の輸血という人体実験に踏み切る。しかし、何人かの吸血鬼は血の暴走に耐えられず死亡する。しかし、自ら志願した雅は血の暴走を克服し・・・最強の吸血鬼として降臨する。当然、雅は自分が軍事利用されることを拒否し、軍人たちを次々と吸血鬼化していくのだった。五十嵐は無力化ウイルスで雅を一時的に無力化し、鉄の扉の向こうに閉じ込めることに成功する。その直後、部下を失った責任を感じ突然自決するのだった。まあ、小学生相手のマンガなのでこのとりとめのなさが許されるわけである。501ワクチンが民俗学者の柳島によって保管されていると推測した一同は・・・民俗学者の記録が保管されていた廃校へと探索に出向く。廃校でトイレに行きたくなったユキはケンとともに女子トイレに入り、篤が襲撃された時にはまだ用を足し終えていなかったのだった。
冷(佐藤めぐみ)・・・上陸後、姿を消したまま消息不明中。
明(白石隼也)・・・ポンを殺してしまったことに懊悩し、雅に対する復讐を決意する。このマンガでは男の子同志の友情は異性愛に準じる価値を持っているのだ。積極的に廃校捜索を提案。廃校では西山とともに男性トイレに行く。篤が黒八木頭に襲撃された時、それが兄の婚約者とは知らずに斬りつけるのだった。
篤(鈴木亮平)・・・廃校に一同を案内し、単独捜索。柳島の宿泊先が松本家であることを突き止めるがその直後、黒八木頭に襲撃される。その正体を涼子だと悟り、攻撃の意志を喪失したようだ。
ケン(遠藤雄弥)・・・西山に・・・「恋人のユキと明をくっつけようとしている」と指摘され、戸惑いをみせる。くどいようだが小学生相手のマンガなので男女の恋愛と男の子同志の友情が未分化なのである。廃校の女子トイレで異常事態の発生を知り、ユキに「早くしろ」とせかすのだった。
加藤(勝信)・・・乗船せずに離脱中。
ポン(西井幸人)・・・その姿で仲間たちと再会、自分を憐れんで謎の液体を吹き出し明に浴びせかけたりしたが最後は明に懇願して殺してもらうのだった。その後、姿を見せないので死亡した模様。
西山(阿部翔平)・・・今回はこんな事態にもかかわらず・・・「ユキとケンと明」の関係についてケンに探りを入れる。ユキとセックスがしたい気持ちが高まりはじめた小学生なのである。今回も一人ではトイレに行けず明についてきてもらうビビリぶりを発揮。篤が単独行動をとる原因を作る。
女医姿の吸血鬼・アスカ(大和悠河)・・・篤に拘泥する雅への嫉妬から黒山羊頭に雅には内密で篤を殺すように命令する。黒山羊頭が篤を知っていることを知っていることから・・・黒山羊頭が涼子であることを暗示する。
封印されていた吸血鬼・雅(栗原類)・・・この世で唯一無二の存在が皇軍に参加する必要はないと断言、帝国軍人を吸血鬼化するが・・・うかつにも閉じ込められてしまったことが回想シーンで判明する。現在では鏡に自分の血を流して陶酔しているらしい。
村長・・・病院長を食って巨大化した亡者だが出番なし。
ハゲ・・・山中でポンの血を吸う吸血鬼。今回は廃校の屋根の上に姿を見せる。
柳島(諏訪太郎)・・・501ワクチンをどこかに隠匿したらしい。
五十嵐軍医(鶴見辰吾)・・・不死身部隊研究の責任者。行き当たりばったりで輸血を繰り返す天才ドクター。諸悪の根源であるが・・・現在はミイラ化しているらしい。
ついに・・・涼子らしき吸血鬼が登場。なにしろシスターミキなのでアクションにも対応するはずだが・・・マスクマン化されてしまうのである。演出サイドの無能を感じる。
まあ・・・映画「牛頭」の流れを考えると当然とも思えるのだった。
っていうか・・・本当に彼岸島ガイドみたいなドラマだな。
なんか・・・いつまでたっても本編始らないみたいな・・・。
関連するキッドのブログ→第5話のレビュー
| 固定リンク
コメント