セーラー服を着たもう一人の君にいつもより少し優しい私(中丸雄一)
「東京バンドワゴン」のセーラー服プレイからのセーラー服着用(木村文乃)である。
まあ、着られるうちに着ておくものだな。
「あれ・・・セーラー服はやめたの」
主人公の心にもっとも共感できた一瞬だった。
ずっとセーラー服回でもよかったのだが・・・ロケのスケジュールとか、衣装チェンジの時間とか、出し惜しみとかいろいろなあれやこれやがあるわけである。
「あれ・・・セーラー服、着替えちゃったの・・・」
もう・・・そのことだけが頭を占領し・・・そこからのドラマのストーリーがまったく分からなくなってしまった。
どんだけ・・・セーラー服が好きなんだよっ。
今回はシーズン2のドラマのテーマ曲がなかなかに素敵である。
「Sweet Refrain/Perfume」の「まさかというようなことを次々と繰り返してきてまだ追い越せない届けたいの」はこのドラマにもふさわしいが・・・今回に限っては「Re:/9nine」の気分である。
もいっかい、いいかな
もう怖がったりしないよ
巻き返すチャンスはあるでしょ
失敗したぶんは正解に近づくって
偉い人も言ってたよ
「セーラー服、もいっかい、着てくれないかな」
・・・もう、いいか?
で、『変身インタビュアーの憂鬱・第6回』(TBSテレビ201311260028~)脚本・演出・三木聡を見た。今回も上間美緒のアニメ声的な前回までのあらすじは快調である。声だけでなくビジョンも見せてもらいたいくらいだ。「お笑い」と「エロス」は密接な関係にあるが・・・「お笑い」を詰め込みまくるので・・・はしやすめとしてもう少しエロスが欲しい。いや、サービスはされているのだが・・・年増の熟れたエロスばかりだとセーラー服的なエロスがものすごく不足するのだな。死体のふとももサービスはグロテスクだしな。それがキッドの正直な気持ちです。ここで赤裸々な告白をしてどうするっ。
「真実には興味が無い」というミステリ作家の白川(中丸雄一)がネタに困ってすがりついた素晴らしいインターネットの世界の記事・・・。
【チューリップ殺人事件】
《1999年夏、消ノ原町に暮らす主婦仲間の夷鈴子(玄覺悠子)、阿波島翠(廣井ゆう)、真壁真奈美(中村優子)はパワースポットとして知られる「三貴子の泉」へと続く階段を昇り、夷鈴子と阿波島翠がスカートをたくしあげたチューリップ状態で遺体として発見され・・・真壁真奈美が一年後に自宅で絞殺されて死亡した猟奇的な事件》
しかし、事件の詳細を知るべく、消ノ原町に編集者のゲビヤマくんこと下日山酈霞(かひやまりか=木村文乃)を助手としてやってきた白川あるいは変身インタビュアー青沼(中丸雄一=二役)は素晴らしいインターネットの世界の記事なんて信用できないことを学ぶのだった。
【チューリップ殺人事件】
《1999年夏、消ノ原町に暮らす主婦仲間の夷鈴子(玄覺悠子→工藤綾乃・・・写真の女は同級生の伊藤文江(玄覺悠子)だった)、阿波島翠(廣井ゆう)、真壁真奈美(中村優子)はパワースポットとして知られる「三貴子の泉」へと続く階段を昇り、夷鈴子と阿波島翠がスカートをたくしあげたチューリップ状態で遺体として発見され・・・真壁真奈美が一年後に自宅で絞殺されて死亡した(→生きていて引っ越しただけだった)猟奇的な事件》
・・・そして、生きていた真壁真奈美(中村優子)を訪問する青沼とゲビヤマくんである。
「なんで・・・生きてるんですか」
「なんでって・・・言われても困るわよ」
「なんで・・・引越したんですか」
「そういう気分だったからよ・・・前にも取材に来た人いたけど・・・」
「なんで・・・彼は記事にしなかったんだろう?」
「お金でももらったんじゃないの」
「誰から・・・」
「さあ・・・」
「あなた・・・逃げてますね」
「逃げる・・・何から?」
「もう一人の人ですよ」
「もう一人の・・・誰ですって」
「もう一人の恋人・・・から」
「いい加減にしてよ・・・調子に乗らないで・・・もう帰ってよ」
突然、激昂したチューリップ殺人事件3人目の被害者ではなく生きていた真壁真奈美により、破壊されるカセットテープレコーダー型録音参号機「青龍」・・・。
ゲビヤマくんは暗澹とするのだった。
ラインを越えるためにバスに乗った青沼とゲビヤマくん。
「シーパイでしたね」
「なんだそれは・・・Cカップのおっぱいの略か・・・君はBカップいや、ひょっとしたらAカップじゃないのか」
「失敗の北京語ローカル発音ですよ。日本の標準語なら・・・しっぱいです」
「そんな汚らわしい片田舎の発音をするんじゃない」
「いえ・・・向こうにすればこっちが本家だと言うと思いますけど」
「漢帝国が滅んで千八百年もたってるんだ・・・こっちの発音の方が正解だってことも充分ありえる」
「国粋主義者ですかっ」
「まあね」
「とにかく・・・怒らせたら駄目じゃないですか・・・青沼さんもしくじることがあるんですね」
「いや・・・怒るっていうことは感情が動いたってことさ。怒ったということは愛しちゃったのと同じなのさ」
「はあ?」
「つまり・・・相手を怒らせるのはインタビューの基本なんだよ」
「本当かしら」
「まあ、見ていたまえ・・・仕掛けられた仕掛けによって真壁真奈美は必ず動き出す」
「セリフちょっと変ですね」
「仕掛けられた仕掛けか」
「仕掛けられた仕掛けです」
「仕掛けられた仕掛けねえ」
「仕掛けでいいんじゃないですか」
「仕掛けられた仕掛けって言いたかったからそれでいいじゃないか」
「まあ、いいですけど」
犬吠市から波打際に戻った二人はフリーライターの土肥原ゲットー(手塚とおる)から裏をとる。
「お金をもらったんですか」
「ああ・・・三万円な」
「安い・・・」
「真壁真奈美には取材費として五万円も払ったのに・・・」
「男好きのする女だったから・・・」
「あんたも関係を・・・」
「したよ・・・悪いかっ」
つかれた二人は賽の河原町の温泉宿「猫旅館」で休憩するのだった。
シャワーを浴びたゲビヤマくんはセーラー服に着替えてサービスサービスするのだった。
「そんなものまで・・・」
「私、気が利く奥さんになりたいんです」
「・・・」
二人は番頭の蝉岡蟷螂(松尾スズキ)からもらった博多の銘菓「二◯加煎餅(にわかせんべい)」を食べる。
「にわか(コント)か」
「にわか(アドリブ)やな」
「にわか(茶番)やないか」
「とにかく・・・もう一人が誰かを特定しないとならないな」
「ならないですね」
しかし、シャワーを浴びた青沼は臭い靴下を廊下に落していた。
「臭いんですよ」と苦情を言う番頭。
「夏のシャワーは気持ちがいいんです」
「夏の靴下は気持ちが悪いんですよ」
「その点はもういいじゃないですか」
「猫が言うんですよ」と女将の櫻井野薔薇(ふせえり)がやってくる。
「猫が・・・」
「そして歌うんです」
「歌う・・・」
「靴下が臭いにゃあ。靴下が臭いにゃあと猫が泣くニュース・・・」
「・・・もう、いいです」
よほど靴下が悪臭だったらしい。
これが楽屋落ちなら・・・夏のロケーションで汗をかいた中丸雄一の靴下はきっと臭かったのである。
それは・・・腐りかけた水密桃のどす黒い斑点を思わせる臭さだったのだろう。
だから・・・なんなんだという話ではある。
夏の話なんだよなあ。できればうだるような夏の暑さの中で見たかった気もする。
夏だからなのか・・・。消ノ原信用金庫三貴子支店支店長の永田銀山(村杉蝉之介)は異常なまでに発汗するのだった。
「真壁真奈美にはあなたの他にももう一人恋人がいたんですよ」
「どうして・・・それを」
「それは警察関係者ですよね」
「どうして・・・それを」
「安藤刑事ですね」
「どうして・・・それを」
「なんとなくそう思いました」
「ずるいじゃないか」
消ノ原食堂「モアイ」店員・川島芳香(町田マリー)を訪ねる二人。
「白川さんならいいけど青沼さんにレバニラ定食は似合わないですね」
「どうせ、靴下が臭い男さ」
「あらあ・・・臭いのお」
「もう、その話はいいじゃないですかっ」
「インタビューをお願いします」
「事件の頃・・・真壁真奈美はもう一人誰かとつきあってましたよね」
「さあ・・・もう一人っていっても・・・なにしろ・・・彼女は再婚だしねえ」
「・・・真壁真奈美には前夫がいたんですか・・・それは誰なんです」
「あらあ・・・知らなかったのお・・・甘粕さんよお・・・」
「三貴子の泉の管理人の・・・」
「そうよお」
そこへ・・・消防団の笹川(三島ゆたか)がやってきて・・・まことしやかに・・・告げるのだった。
「お耳に入れたいことがありましてね」
「何ですか・・・」
「死んだ真壁真奈美が消ノ原信用金庫の金を持ちだしたのは・・・あの事件の当日だったということです」
「・・・なるほど」
笹川は言うだけ言って去っていく。
「しらじらしいですね」
「うん」
「どういうことでしょう・・・」
「とにかく・・・真壁真奈美は信用金庫の金を・・・もう一人の誰かに渡そうとしたってことだな」
「不倫相手の上司に公金横領させて・・・それをもう一人の愛人に貢いでいたということですか」
「まあ・・・そんなところだね」
「とんでもない女だわ」
「さあ・・・行こうか」
「どこへ・・・」
「甘粕さんのところさ・・・真壁真奈美の男性遍歴のスタート地点らしいからね」
二人は夏の熱気の中に戻り、青沼の靴下はまた汗ばむのだった。
うらぶれた三貴子の泉の管理事務所。
「あなたが・・・真壁真奈美の最初のご主人とは・・・」
「単刀直入だね」と暗い表情で応じる甘粕真一(眞島秀和)だった。
「どうして・・・二人は離婚を・・・」
「真奈美が・・・黒曲亜理里(松重豊)の子供を身ごもったからだ・・・」
「ええっ」
「真奈美は黒田と密通していたんだよ・・・」
「そのお子さんは・・・いまどこに・・・」
「町長の秘書の石原だよ」
「ええっ」
管理事務所を後にした二人。
ゲビヤマくんは不吉な予感に囚われる。
「先生・・・もうやめませんか」
「ここまできて・・・何言ってるんだ」
「でも・・・先生は真実には興味がないんでしょ」
「それはあくまで建前だ・・・嫌なら君は帰っていいよ」
「そういう意味じゃないんです」
「じゃ・・・どういう意味だ」
察しの悪い青沼だった。
そこへ・・・町長の使いとして石原完一(萩原利久)が現れる。
子役あがりのキャスティングだが・・・萩原利久(14)である。声変わりもしていないのだが・・・。
1980年代の終りに高校生の夷鈴子が三貴子の泉を発見した時に完一は同級生である。
「チューリップ殺人事件」発生時には二十代、つまり、現在は四十近いおっさん役なのである。
高校生の自主制作映画みたいなキャスティングなのである。
なんでもありとはいえ・・・ふざけすぎてるだろっ。
はっ!・・・誰かの隠し子かっ。
そして・・・おっさんを生んだ真壁真奈美・・・演じる中村優子(38)・・・。何歳の設定なんだよ。
きっと・・・ここにももう一人いるんだな。
「お一人でお願いします」・・・と中学生のような秘書は言うのだった。
一人残されるゲビヤマくん。
里見町長(外波山文明)をインタビューする青沼は・・・少し心細いのだった。
「この町と・・・黒曲はどんな関係なんです・・・」
「さあ・・・前の町長と・・・黒曲にはなにか密約があったようですが・・・」
「阿波島翠の病状をコントロールしていた医師は・・・あなたでしょう・・・あなたが知らないなんておかしいじゃないか・・・」
「そういわれましてもね・・・」
「それに・・・石原さん・・・あなたは真壁真奈美さんと黒曲氏との間にできた子供だっていうじゃないですか」
「・・・御存じでしたか」
「それを知った直後に・・・あなたが現れた・・・」
「偶然ですよ」
「偶然のはずはないですよ・・・なめんなよ・・・私はただのインタビュアーじゃないんだぞっ」
「・・・」
「町長・・・もう一人って誰なんです」
「さあ・・・もう一人なんて誰とも言えませんよねえ」
「ふざけるなっ」
町役場の暗い廊下には安藤刑事が佇んでいた。
「大分・・・激昂なさっていましたな」
「ちょっとした興奮ですよ」
「ところで・・・あなたに聞きたいことがあるんですけど・・・」
「望むところです」
町役場の外ではゲビヤマくんが一人・・・気を揉んでいる。
すると・・・響き渡る銃声。
「うそ・・・」
救急車が到着し・・・救命隊員がストレッチャーで青沼を運び出す。
「そんな・・・」
恐ろしいことに青沼は・・・変身が溶けて白川になってしまうのだった。
「いやいやいやいやいやーーーーーっ」
しかし・・・ベンチて寝ているゲビヤマくんの夢だった。どこからが夢なのか分らない展開である。
村役場から現れた青沼はゲビヤマくんを起こす。
安堵のあまり、涙を流し、青沼の胸に飛び込むゲビヤマくんだった。
「おいおい・・・どうしたんだよ」
二人は再び・・・ラインを越えて・・・犬吠市に向かう。
しかし・・・アパートの管理人(成瀬労・・・時効警察や熱海の捜査官にも登場しているおなじみさん)は二人に告げるのだったら。
「真壁さん、引っ越しましたよ」
「どうして・・・」
「さあ・・・善は急げって言うからかな」
「・・・」
「仕掛けられた仕掛けはどうなったんです」
「・・・」
仕方なく消ノ原に戻る二人。
しかし・・・真壁真奈美は街に戻っていた。
信用金庫に500万円を持って・・・。
「今さら返すと言われてもな・・・」と永田支店長。
「私はまた・・・この町に住みたいのよ・・・」
「じゃ・・・この金で店でも出すか・・・」
支店長は真壁真奈美にモーションをかけるが・・・真奈美は拒絶する。
信用金庫の外では・・・花谷雅(裵ジョンミョン)が真奈美を待ち伏せる。
「なんで帰って来た」
「ごめんね・・・悪いと思っている・・・でもあんただって」
「あの刑事のせいで・・・くそ・・・お前なんか消えちまえ」
曰くありげなセリフを交わしてから突然、真奈美を暴行する花谷。
しかし、真奈美に馬のりになった花谷を消防団の川本三郎(少路勇介)と笹川が止めに入る。
駆けつけた青沼とゲビヤマくんは・・・真壁真奈美を消ノ原食堂「モアイ」に運ぶのだった。
「花谷ともか・・・」
真壁真奈美のドロドロの男関係・・・甘粕(前夫)、黒曲、真壁(元夫)、支店長、安藤、花谷・・・。
しかし・・・青沼の興味はあくまで「チューリップ殺人事件」だった。
「あなたは・・・あの日・・・不倫相手の安藤刑事に金を渡すために・・・三貴子の泉にやってきた・・・そこで・・・あなたはチューリップ状になった遺体を見たはずだ・・・」
「そんなもの見てないわ」
「嘘だ・・・」
「うるさいわね」
激情した真奈美は・・・カセットテープレコーダー型録音弐号機「玄武」・・・を粉砕するのだった。その死を悼むゲビヤマくんだった。
「あんた・・・バカでしょう・・・私はチューリップなんて知らないって言ったのよ・・・二人は普通に死んでいたのよ」
「ふ・・・普通に・・・そんなあ」
【チューリップ殺人事件】→「普通に死んでいた」
《1999年夏、消ノ原町に暮らす主婦仲間の夷鈴子(玄覺悠子→工藤綾乃・・・写真の女は同級生の伊藤文江(玄覺悠子)だった)、阿波島翠(廣井ゆう)、真壁真奈美(中村優子)はパワースポットとして知られる「三貴子の泉」へと続く階段を昇り、夷鈴子と阿波島翠がスカートをたくしあげたチューリップ状態→ふつうの状態で遺体として発見され・・・真壁真奈美が一年後に自宅で絞殺されて死亡した(→生きていて引っ越しただけだった)猟奇的な事件》
とにかく「づづぐ」らしい。
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