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2013年11月 9日 (土)

聖母の百合(安達祐実)は揺れて、トイレの花子さんを謎解く(長澤まさみ)

実に変態な回だったなあ。

基本的に変質者のターゲットの象徴そのものである永遠の妹・安達祐実を迎えて・・・その正体が・・・ある意味、変態である同性愛者だったという展開である。

もちろん・・・キッドは悪魔だから、異性愛と同性愛を差別したりはいたしません。念のため。

しかし、生まれついての物凄い性的磁力を持ち、本人の好むと好まざるとに関わらず、脅威に囲まれた人間がとにかく・・・大女優となり、一児の母になったことに敬意を捧げたい。

さりげなく、ちりばめられたヒントによって・・・ミステリとしても見ごたえのあった今回。

たとえば・・・容疑者と真犯人が同じ髪形をしているとか。

同性愛者の化粧は薄化粧あるいはすっぴんに近いとか。

そういうものをさりげなく体現できるのも・・・安達祐実が特別な存在だからである。

変な鬘をつけてもそれなりに可愛く、三十路でも素顔が可愛い・・・そういう人はあまりいないのである。

で、『都市伝説の女・(第2シリーズ)第5回』(テレビ朝日201311081115~)脚本・奥山雄太、演出・秋山純を見た。作り込みということでは・・・かなり頑張った回と言えるだろう。台風が接近しているとしか思えない湘南風海岸が学校裏にあるのに芸能コースという性質上、都内にあると思える異常な学校法人・夕焼女子学園・・・。クレジットに名前ののらない「MOMOIRO MUSIC JAPAN」の中村桃華を始めとして・・・いかにも、「あまちゃん」の二人を匂わせる、今なら、ギリ逢えるアイドル「週末スターマイン」の加賀美ユイ(清水富美加)・・・ユイちゃんだが赤い衣装、国民的アイドルユニット「六本木55」のエース・長谷川実希(上間美緒)・・・アキちゃんではなくミキちゃんだが青い衣装に帽子の髪飾りである・・・学園祭「夕焼祭」の夜限りのスペシャルユニット「ゆうやけ組」には「素足のアイドル」のヒットがある「emu*s」のいのりんこと高橋いのり(松田梨紗子)、「モノクロの太陽」のヒットがある「AI-STYLE」のレーレこと清水玲子(那奈)、「見えないサファイヤ」の「S☆weet」の梅田まりえ(鈴木米香)などが参加する・・・すべてフィクションなので・・・趣味的な基本設定なんだろうな。

おなじみ、UIU(非科学事件捜査班)では月子(長澤まさみ)が丹内(竹中直人)と柴山(平山浩行)の両刑事を引きとめている。もうすぐ・・・事件の着信があるはず・・・と予感しているからである。その予感時間はどんどん早くなっているのだが・・・あまり早すぎるとそれは予感ではなく、単なる希望的観測になってしまうのだった。

ハッキング担当の浜中彩乃(高月彩良)は待機も苦にならない・・・なにしろ月子のストーカーだからである。

もちろん・・・これが冒頭における最大ヒントである。今回は「百合」(和風レズビアン)の話なのだった。

一方、帰宅途中の鑑識課の勝浦くん(溝端淳平)はおそらく、月子と飲む予定のワインを購入した後で、異次元空間にあるとしか思えない夕焼女子学園の正門付近を通りかかる。そこでは何故か、田村由貴(小泉麻耶)と牧原里奈(風間亜季)の交通課の婦人警官が芸能コースの生徒の出待ちをするファンたちに解散を命じているのだった。

「変態の中の変態」である自称・お父ちゅん(与座よしあき)は学園の階段に目ざとく、アイドルの加賀美ユイの姿を発見したりする。

その直後、女性の悲鳴が聞こえ・・・勝浦くんは現場にかけつける。

三階の女子トイレ前には一人の女生徒が腰を抜かしており・・・トイレの中を指さす。

そして・・・勝浦くんは三番目の個室で胸に鋏を刺した長谷川実希の死体を発見するのだった。

「三階のトイレで・・・三番目の個室・・・これはトイレの花子さん(新堂結菜)が絡んでいる・・・」

月子は「都市伝説の謎」を解明するために出動するのだった。

死体のような顔をした鑑識課の高田(大久保佳代子)は自殺の可能性が高いと判断するが・・・自殺と他殺の両面で捜査が開始される。

そして・・・何故か・・・学校にはいたるところに赤い花と青い花の一輪ざしが飾られていた。

事件発生当時・・・校内に残ったゆうやけ組のメンバーは芸能コースの担任教師・戸島優奈(安達祐実)と副担任の渡辺亮介(山口大地)と「ゆうやけ組」のライブのリハーサルのために集合していた。遅れてやってきた加賀美ユイは校章入りの特別衣装に触れた渡辺先生を「ロリコン教師」と罵倒するなどご機嫌ななめなのだった。

メンバーが衣装チェンジをして再び集合すると・・・今度は長谷川実希が姿を見せない。

「そう言えば・・・幽霊が出ると言う噂の・・・三階の女子トイレを実希だけが・・・使用していた」ということで・・・捜しに行くと・・・実希が死亡していたのである。

「実希ちゃんはトイレの花子さんに呪い殺されてしまったのかもしれません」

例によって都市伝説としての「トイレの花子さん」に固執する月子だった。

一方、丹内は・・・殺された実貴が・・・渡辺先生をユイととりあっていたという噂や・・・アイドルとしてライバル関係にあったこと・・・事件発生時刻に三階でユイを目撃したという証言が出たことで・・・ユイに事情聴取を開始するのだった。

しかし、月子の狙いはあくまで・・・「トイレの花子さん」なのであった。

「そもそも幽霊の噂は・・・どうして生まれたのでしょう」と戸島先生に問う月子。

「私がこの学校に着任する前のことですが・・・三階のトイレで自殺騒ぎがあったそうです」

その時、月子は校舎に・・・怪しい人影を見るのだった。

「あそこは・・・どこですか・・・」

「図書室ですけど・・・」

図書室にも青い花が置かれている。

勝浦くんは・・・そこで学園史をまとめた書籍を発見するのだった。

その情報を元にハッカー刑事は自殺した中等部の生徒・野田花世子の情報を仕入れるのだった。

その夜、月子は妹の都子から見慣れぬグラスに酒を注がれる。

「だめよ・・・未成年がお酒なんて・・・」

「お姉ちゃん、私、この間、誕生日で・・・二十歳になったんだよ」

「あらら・・・プレゼントしなくちゃ」

「このグラス・・・勝浦さんのプレゼントだよ・・・お姉ちゃんにくれぐれもよろしくって」

「マメだねえ」

「勝浦くんは一途なのに・・・お姉ちゃんはイケズだねえ」

「えっへっへ」

御礼をすると言われた勝浦くんは結局、月子の都市伝説調査に付き合わされるのだった。

しかし・・・二人が発見したのは・・・制服のネクタイで首を吊り、意識不明になったユイだった。

自分が追い詰めたために自殺したのでは・・・と丹内は悔悟する。

事件は・・・トイレで転んだために寿命が縮んだ鑑識の高田の見立て通りに実希は自殺であり、犯人と疑われたことを苦にしてユイも自殺ということで幕が引かれる気配が濃厚となった。

しかし・・・厠神の発展形として・・・都市伝説の一つの高みである「トイレの花子さん」を解明したい月子は勝浦くんとともに真夜中の女子トイレを探索するのだった。

「もしも・・・トイレの花子さんにたたられたらどうするんです」

「トイレの花子さんの弱点は・・・牛乳と100点満点のテスト用紙なの」

「マジですか・・・」

「スマホの魔法陣にお祈りするより、効果的なはず・・・さあ、牛乳飲んで」

変態的な月子が勝浦くんに牛乳瓶を咥えさせるプレイがあって・・・。

その時・・・音楽室からピアノの音がして・・・誘われるように足を運んだ二人は・・・死んだ野田花世子にそっくりの少女と出会うのだった。

「あなたは・・・」

「私は・・・野田花菜子・・・死んだ花世子の妹です・・・」

「双子の・・・かなかよ・・・思い出した・・・ドラマ・・・双子の名探偵の人気子役じゃないですか」

「そうです・・・でも・・・花世子が自殺して・・・たちまち人気がなくなってしまいました・・・双子だから・・・受けてただけなんです・・・それからは幽霊と間違えられるのが嫌でひっそりと暮らしていたのです」

「一体・・・ここで何を・・・」

「私は・・・夜になるとアイドルの人たちのダンスの練習に付き合っていたの・・・」

その時、牛乳がお腹に来た勝浦くんはトイレに向かい・・・不審な男を発見するのだった。

捕まえてみると・・・アイドルの下着泥棒のお父ちゅんだった。

「変態だ・・・」

「変態じゃありません・・・ファンです」

「このカメラは・・・」

「盗撮用です」

「変態じゃないかっ」

しかし・・・そのカメラは真相を捉えていた。

「柴山ちゃん」

「はっ・・・」

カーテンを占める大役をまかされた柴山刑事だった。

ユイのコスチュームを着こんだ月子。月子、かわいいよ月子である。

やがて・・・映し出される事件当夜の女子トイレ前。

「ここに映っている・・・ユイちゃんの衣装には校章のワッペンがついていないのです・・・つまり、予備の衣装なのです。それを持っていたのは・・・戸島先生・・・あなたです。あなたと実希ちゃんは三階の女子トイレに人気がないのを利用して密会していたのですね。合図はノックを三回、合言葉は・・・花子さん、遊びましょう・・・しかし・・・二人の関係を知ったユイちゃんが・・・戸島先生との関係を断つように忠告したのでしょう。二人はライバルである上に親友だったのでしょう。生徒と女教師のみだらな関係はアイドルとしてファンを裏切ることになるかどうかも微妙ですが・・・ひょっとしたら・・・二人もまた百合な関係になりつつあったのかもしれません。別れ話を切り出されたあなたは逆上して自殺しようとして揉み合ううちに・・・実希さんを刺してしまったのですね。そして・・・あなたはユイさんを犯人に仕立てようと決意した。そのことを問いつめられ・・・ユイさんを聖龍伝説的奥義で絞殺しようとしたのですね・・・しかし・・・自殺にみせかけようとしたことで・・・発見が早まり・・・ユイさんは命をとりとめた・・・」

「殺すつもりなんてなかったのよ・・・二人とも・・・かわいい生徒ですもの・・・ただ・・・私は実希を失うのがこわかった・・・ただそれだけなの・・・」

「悲しい愛ですね」

「ところで・・・合図や合言葉のことまで・・・どうやって調べたの・・・」

「野田花菜子ちゃんに教えてもらいました」

「誰なの・・・それは・・・?」

「え・・・」

その時、ハッカー刑事から着信が入る。

「野田花世子について・・・新事実が分りました・・・双子の花菜子も直後に急死しています」

「ええ・・・・・・・・ひえ・・・・・ひえええええええええええええ」

「月子さん」

月子は都市伝説には強かったが・・・怪談には弱かったらしい。

海岸線を走る月子と勝浦くんを赤い花と青い花は妖しく見守るのだった。

東京には・・・トイレの神様はどんなに汚しても怒らない・・・だからこそ、清潔にしてあげるべきだという言い伝えがある。

愛には愛でこたえることが美しいという教えである。

関連するキッドのブログ→第4話のレビュー

学校の怪談

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