45歳の波瑠は奇跡すぎる(藤本泉)お前もな(田中圭)
地震で叩き起こされました。
震源地は茨城県南部でマグニチュードは5.3だ。
東京は震度3で、ちょうどこのドラマのオンエア中(午前1時10分頃)だった。
今日は・・・久しぶりにオフにしようかと思っていたのだが・・・仕方なく・・・谷間サイズの最終回記事を書くことにする。
朝ドラマは大正の関東大震災ネタで、首都直下型地震の新シミュレーションが発表され、都知事辞任のあれやこれやで今、東京が熱いのである。どんな熱さなんだよっ。
千葉北西部、千葉東方沖と東京より東から北にかけて地震が続いている。逆に小笠原新島(西之島沖)の噴火があり・・・Xデーは近そうである。
まあ・・・すべては運命である。
あれだけの大津波が押し寄せ、原発でメルトダウンが発生しても生き残る人は生き残るし、亡くなる人は亡くなるのである。
そして人生は続いたり終わったり、始ったりするのである。
コンティニュー・・・インサート・コイン・・・家庭ではリセット(出直し)だが・・・社会に出ればコンティニュー(料金追加でつづく)なのだ。
追加料金払うくらいなら最初から一泊にしておけばよかった・・・誰がラブホの話をしろとっ。
で、『ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜・最終回(全12話)』(テレビ東京201312210052~)脚本・佐藤大、演出・鈴村展弘を見た。1983年・・・15歳だった渡辺礼治(田中圭)も2013年、うらぶれた45歳になっている。・・・いや、ずっとそのままだがな。もはやなんちゃって中学生も呆れるなんちゃって45歳である。まあ・・・ほとんどの人間は自分がそれほどうらぶれているとは思わないので違和感はないのかもしれない・・・そんな馬鹿な・・・とにかく・・・主人公が老けないという一点において・・・大河ドラマと同じだっ。
ふりかえれば・・・このドラマの高野文美の波瑠は波瑠史上最高の可愛さだったな。
一体・・・どんな魔法がかかっていたのだろう。
礼治とKIDこと木戸明信(なんの違和感もなく15歳を演じる浜野謙太)とのバランスがよかったのかもしれない。
近所に住む幼馴染で初恋の相手なのに高嶺の花・・・これはある意味、黄金のキャラクター設定なのかもしれない。
ドラマは・・・ゲーム・センターの「ゼビウス」で始り・・・「ポールポジションII」「ドルアーガの塔」「パックマン」コンシューマ・ゲームの「ドラゴンクエストII」「スーパーマリオブラザーズ」を経由して「バーチャファイター」そして・・・禁断の「トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜/仲間由紀恵」(1996年オリコン122位)でおなじみの「トゥルー・ラブストーリー」を契機として・・・空白の17年に突入する。
おそらく・・・スタッフのゲーム人生がある程度・・・そうだったのかもしれない。
その間にも・・・それ以前にも・・・ずっとゲームをしていた人間には・・・物凄く偏った内容に感じるだろう。
なにしろ・・・アダルトなパソコン・ゲームとか・・・戦略シミュレーションとかは登場しないのである。
まあ・・・そんなところまで入りこまなくても・・・充分・・・濃い内容だったとも言える。
もちろん・・・その部分は・・・KIDこと木戸が負っていて・・・彼はコンピュータ・ゲームを遊ぶ側から作る側にまわり、ついに・・・恐るべき個人情報検索ソフト「ガンプ」を作ってしまう。
木戸は・・・礼治と高野さんと過ごした「攻略ノート」の日々が忘れられず・・・単にゲームを通じて世界と「友達」になりたかっただけなのだが・・・木戸の経営する「M.A.R.S.社」共同代表の野々村(川島潤哉)は世界を支配する野望に燃え、「ガンプ」の独占を狙い・・・木戸を窮地に陥れるのだった。
まあ・・・とにかく・・・様々な・・・思い出が「ゲーム」とともに蘇るゲームなのである。
キッド(ブログの筆者)はコンシューマ化された「ドルアーガの塔」を女友達の家で朝までこたつで攻略していた冬の日をふと思い出したりしました。
職場で・・・後輩に・・・「ドラクエの隠し通路」を教わり・・・徹夜の悪夢から解放されたこともあっただろう。
娘と二人で夏休みの一日を「ドンキーコング」攻略に・・・もういいか。
まあ・・・とにかく・・・キッド(プログの筆者)が思うことは・・・生まれた時からコンピュータ・ゲームがあったら・・・人生はかなり過酷なものだと思う。だって・・・ほとんどの人生よりゲームの方が面白いからね。・・・いや・・・人生もゲームだから。
「ゼビウス」で出会った三人が・・・「ドラクエ」を攻略した日々は過ぎ去り・・・「トゥルー・ラブストーリー〜恋のように僕たちは〜/仲間由紀恵」(1996年オリコン122位)でおなじみの「トゥルー・ラブストーリー」にはまった礼治が・・・外国に留学するのを引きとめてほしかった高野さんを引きとめ損なって・・・木戸から借金500万円の申し込みを拒絶さけて・・・青春が終った・・・二十代の終りから・・・一挙に時は過ぎ去るのだ。
「いつもの場所で待ってるから・・・必ず来てね」
「いつもの場所ってどこなんだよ・・・」
2013年・・・「ゲームセンターワタナベ」は借金の抵当として礼治の手から離れた。礼治は大学時代の同級生で魔性の女・新谷朱理(藤本泉)と結婚していたが・・・離婚沙汰が起きている。なにしろ・・・うだつが上がらないのである。母親の加代子(筒井真理子)の音沙汰はなく・・・おそらく父親の雅史(佐藤二朗)は他界したか・・・長期療養中である。
もちろん通りすがりの格闘ゲームマニアのサラリーマン「リーマン」→「フリーマン影」(眞島秀和)が助けてくれるわけもない。
虚しくどこぞのゲームセンターの「太鼓の達人」で「にんじゃりばんばん!」 を叩く礼治・・・。いつでもどこでも少し時代おくれの男なのである。
一方で・・・「ガンプ」のプログラムはロックされ・・・その鍵は・・・「攻略ノート」に隠されているために・・・野々村の魔の手が礼治に伸びている。
二人のゲーム仲間の危機に・・・ついに・・・ちっとも年をとらずにいい女になった未だに独身らしい高野さんが立ち上がるのだった・・・。
妻・渡辺朱理(あかり)の機転で・・・「親父のエロ本」は失ったが「攻略ノート」を確保した礼治は・・・廃墟と化した「ゲームセンターワタナベ」に木戸を呼び出すのだった。
もちろん・・・高野さんが二人をとりもつのである。
高野さんは「ノーコン・キッド」というノンフィクションを著述中であり・・・結末をハッピーエンドにしたかったのである。
「俺が負けたら・・・ノートは返す・・・でも、お前が負けたら借金肩代わりしてくれ・・・」
どこまでも・・・ダメな礼治だった。
「じゃあ・・・1Pは礼治君・・・2Pは木戸君で・・・」と高野さん。
そこそこの得点をはじき出す礼治・・・つまり・・・木戸に勝ちを譲ったのである。
しかし・・・木戸は涙ぐんでしまう。
「礼治くん・・・聞いてくれ・・・僕はお金を持って君のお父さんのところに・・・」
蘇る・・・木戸の記憶。
病床の礼治の父親は言った。
『お金はね・・・君が君のために使いなさい・・・礼治には礼治の人生がある。人生にはコンティニューは必要ないんだ・・・挫折したら・・・そこからやり直せばいい・・・人生をノーコンであがるのはまさに奇跡だからね』
「そんなの・・・知ってたよ・・・なんで・・・俺がそのノート持ってると思ってんだ」
「え・・・」
思わず・・・ゲームをミスする木戸だった。
得点は礼治の半分。
「ボクの負けだ・・・」
「まったく・・・親父の奴・・・かっこつけやがって・・・ほら・・・ノートもってけよ」
「え・・・」
「だって・・・これはみんなのノートだろ」
「礼治くん・・・」
そこへ・・・現れる野々村。
「それじゃ・・・そのノートを渡してもらおうか」
「わかった・・・今すぐ・・・指定の口座に・・・このゲームセンターを買い戻せるだけの金を振り込んでくれ・・・そうしたら・・・ノートは渡す」と木戸。
「契約成立ですな」
「木戸・・・」
「いいんです・・・このゲームセンターと礼治くんたちがいれば・・・ボクはいくらでもやりなおせる」
「一緒に・・・ゲームセンターを立て直しましょう」
「でも・・・」
「大丈夫・・・僕たちが力を合わせれば・・・世界の破滅だって救えるんですから」
「この世界はドラクエなのかっ」
ともかく・・・いつまでも良い女である高野さんは・・・ノンフィクション「ノーコンキッド」でベストセラー作家になるのだった。
そして・・・「ゲームセンターワタナベ」はレトロ・ゲームと次世代ゲームの混合した不思議なスペースとしてそれなりに繁盛する。渡辺夫妻もそれなりに幸せそうだ。
野々村は木戸の仕掛けたトラップにまんまとひっかかり・・・すべてを失うのだった。
異様にセクシーなプロジェクションマッピング抜きで「One day/TOKYO NO.1 SOUL SET」が流れ出す・・・。
えーと・・・これは・・・もしかすると・・・高野さんと木戸の結ばれるエンドなのかな。
礼治・・・それでいいのかっ・・・まあ・・・いいか。
さらに・・・マニアックな・・・ゲームのドラマも見たい気がするが・・・これはこれで一つの到達点かもねえ。
関連するキッドのブログ→第一話のレビュー
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