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2013年12月19日 (木)

真実一路の女です(新垣結衣)知らぬが仏の放置プレー(堺雅人)私が愛した弁護士(岡田将生)

ああ・・・すさまじかった秋ドラマの坂路もこれで調教終了である。

二つも深夜枠を確保し、一つは早々と終わったのに・・・蓄積される疲労感も限界に近付いていたので・・・最後の最後がこれで・・・ある意味、万歳突撃の心境である。

とにかく、三夜連続最終回を乗り切り・・・一息ついて・・・コレだもんな。

お前の感慨はもういいぞ。

法というものを考える時に・・・第一に思い浮かぶのが・・・キッドの場合「公序良俗」という言葉である。

「人権の保護」とか「知る権利の保護」よりも「法」は「公序良俗」の維持にこそ・・・その主旨があると思う。

その対立概念は「自由と平等」だと考える。

そもそも・・・「自由」と「平等」が対立する概念である。

「自由」を目指せば「平等」ではなくなるし、「平等」を目指せば「自由」ではなくなるのだ。

その自由と平等がタッグを組めるのが・・・「公序良俗」への挑戦の場合なのである。

「公序良俗」は上下関係による秩序を求めるので平等を否定するし・・・たとえば加害者と被害者という区別がすでに不平等である。「公序良俗」は正しい生き方を限定するので自由を認めない。恐ろしいことに殺人の自由なんか完全に許されないのである。

だから・・・「法」という無慈悲な「公序良俗」の「具現者」に・・・人間が挑む時・・・普段は仲が悪い「自由」と「平等」が手を組んだりするのである。

この入り組んだ・・・関係を・・・見事に面白おかしく語ってしまう。

「リーガルハイ」の素晴らしさよ。

で、『リーガルハイ(第二期)・最終回(全10話)』(フジテレビ20131218PM10~)脚本・古沢良太、演出・石川淳一を見た。超巨大生物・コミカドとマユズミの激突により廃墟と化した東京荒野に降臨した新たなる巨大生物・ハニュウしかし、超質量を持った六法全書的浮遊物体は次元を越えて残存した人類に最後の一撃を加えようとしていた。その時、コミカドの聖なる人差し指は新たな奇跡を垣間見せた。だが・・・結局、どのような事象も破滅に向かって突き進む時の流れの前には無意味である。人々は最後にこう呟くだろう。なんでそうなるの・・・と。

本当の敵は敵のような顔をしていない

吉永慶子を名乗った漢字の苦手な帰国子女・羽生(岡田将生)は吉永小百合と松坂慶子を目指すソドムの住人である。

憧れの弁護士・古美門研介(堺雅人)を屈服させるさせるために・・・彼は悪魔のような策謀をめぐらすのだった。

「安藤貴和に対する殺人および殺人未遂被告事件」の二審を係争中だった安藤貴和に面会した吉永/羽生は美空ひばりの「真実一路」を歌い出す。

ああ あきらめて あきらめて

真実一路の 旅なれど

切れば血の出る 母と子が

一生他人で

一生他人で いられよか

羽生の告げる真実に・・・古美門弁護士と黛弁護士(新垣結衣)を裏切って「無罪」よりも・・・「無期懲役」を選んだ貴和。

今、貴和を呪縛した真実に対して・・・古美門と黛の新たなる闘争が開始されるのだった。

しかし・・・羽生の用意周到な計画は・・・二人から挑戦権さえ剥奪するのであった。

あなたの戦うリングはありません

「なんだって・・・」と古美門。

「安藤貴和様より・・・弁護人の解任が・・・通知されました」と事務員の服部(里見浩太朗)・・・。

「嘘・・・」と黛。

茫然自失となる師弟だった。

一審に差し戻された裁判は・・・検察庁に復帰した羽生検事と本田ジェーン検事(黒木華)と長期海外旅行から帰国した三木弁護士(生瀬勝久)によって争われることになってしまったのだった。

漫才コンビ・ヨシナガ&ケイコに変装した師弟は・・・貴和に強行面会を試みる。

「どうして・・・こんなことをしたんです・・・」と黛。

「最初から・・・無期懲役狙いなのよ・・・」と貴和。

「それはどうかな・・・私たちにまかせれば無罪になるのに・・・あえて、命を賭けて罪を認めるからには・・・それなりの理由があるのだろう」と古美門。

「・・・」

「吉永慶子に何を言われたんですか」

「・・・」

「私は・・・君が犯人だと思っていたが・・・どうやら・・・勘違いだったようだ」

「どうして・・・」

「私たちが無罪を勝ち取れば・・・当然、犯人捜しが始る」

「ふ・・・この私がだれかを庇っているとでも・・・」

「二時間ドラマでは常套手段だ」

「私は自分のことしか考えない女よ」

「そんな君が庇う人間がいたとしたら・・・それは真犯人ということだろう」

「とにかく・・・あなたたちの出番は終わったのよ・・・」

「そんな・・・真実はどうなるんです」

「真実になんか・・・なんの価値もないのよ・・・お譲さん」

裁判と言う名の出来レース

被害者の亡き妻の姉であり、一命を取り留めた遺児・徳永さつき(内田愛)の叔母に対する検察側の証人喚問。

「姪のさつきは本当に優しい子で・・・母親を亡くした時も気落ちした父親のためを元気付けようとする健気な子でした。それが・・・あの女が現れたことで明るさを失ってしまったのです。頭のいい子ですから・・・あの女の危険さに気がついていたんです。だから・・・あの女と再婚しようという父親を懸命に説得して・・・翻意をうながしたのです」

「さつきちゃんに説得された父親によって結婚を白紙に戻された被告は逆上し・・・犯行に及んだのです・・・」

残酷な犯行だが・・・検察側の求刑は「無期懲役」・・・。

その理由を弁護人が説明する。

「安藤貴和の人生は・・・その生い立ちから現在に至るまで・・・不幸の連続でした。父親に先立たれ、母親に捨てられ・・・暖かい家庭の味などというものは無縁の半生を過ごしてきたのです。そんな彼女にとって・・・徳永氏との結婚は・・・人生に初めて射した光明だったのです。それが破局を迎えた時、彼女のとった行動はけして許されるものではありません。しかし・・・情状酌量の余地は充分にあると思われます」

有罪しかし・・・情状酌量による無期懲役。

検察と弁護人が一体となって・・・ダンスを踊るのだった。

すべては・・・羽生の描いたシナリオ通りに進んでいた。

真実の探求者と快楽の使徒は叛旗を翻す

三木弁護士事務所に乗り込む古美門・・・。

「検察のいいなりで裁判を争うなんて・・・恥ずかしくないのですか」

「先生も大変ですねえ・・・有罪の女を無罪にしようとした弁護士として・・・評判ガタ落ちという噂ですもの」と例によって古美門を挑発する三木のくのいち秘書・沢地君江(小池栄子)・・・。

しかし・・・当の三木本人は・・・。

「いいじゃないか・・・ウインウインだ・・・」

「最強の弁護士である・・・私を倒すんじゃなかったんですか・・・」

「昔のことは水に流そう・・・仲好くやろうじゃないか・・・古美門・・・」

「うわあ・・・三木先生がウインウイン教の信者になってる・・・」

「何を言ってる・・・今度、フットサルのチームを作ろうと思ってるんだ・・・一緒にどうだ」

しかし・・・笑顔の三木弁護士の影で沢木は一瞬・・・不満そうな顔を漏らす。

もちろん・・・古美門はそれを見逃さなかった。

「NEXUS Law Firm」に一人・・・とりのこされた磯貝弁護士(古舘寛治)を餌に羽生をおびき出す・・・師弟。

ついに・・・正体を現した羽生は・・・古美門に自分の軍門に下ることを示唆するのだった。

「もう・・・いいじゃありませんか・・・一緒に素晴らしい世界のために手をとりあいませんか」

「それもいいかもしれない・・・」

「古美門先生と私が手を組めば・・・まさに無敵ですよ」

「うん・・・ラブ&ピースだな」

わざとらしくおどける古美門。

しかし・・・仁王立ちした黛は・・・そんな茶番に付き合う気は全くないのだった。

「真実によって誰かが傷つくことになっても・・・真実が誰かを不幸にするとしても・・・それが真実なら仕方ありません」

「どうやら・・・NEXUSの弁護士が・・・同意してくれないようだな」

「・・・」

「なにしろ・・・彼女は提灯ブルマの似会う朝ドラマのヒロインなんだ」

「先生だって最低最悪の下衆野郎じゃないですか」

結局、イチャイチャする師弟だった。

二人の仲のよさに顔を歪ませる羽生検事。

「・・・というわけで・・・私たちは・・・もうすこしあがくことにしてみるよ」

天使と悪魔の最終ラウンド開始のゴングが鳴り響くのだった。

「どうするんです・・・戦うリングもないのに・・・」となんとか余裕を見せる羽生。

「君は知らないのか・・・この世には由緒正しい場外乱闘という手があることを・・・」

不敵に笑う古美門だった。

貴和が庇っている「人物」を求めて・・・貴和の膨大な男性遍歴を洗う古美門チーム。

草の者であるイケメン忍者・加賀蘭丸(田口淳之介)、黛の異常なギャンブル運を越えて炸裂する服部のボリショイサーカス仕込みのナイフ投げ占い。

白羽の矢が立ったのは・・・。

極道の金崎組々長(浜田晃)だった。

「て、手広いですね」

「魔性の女だからな」

「相手を選らばなすぎですよ~」

「京極会二代目会長・蓮沼の愛人だったこともある女だ」

「だれが池袋ウエストゲートパークの話をしろと~」

「赤ちゃんプレーも得意なのだ」

しかし、勇気を出して金崎組に乗り込む二人。

「いつか・・・お前らが来るだろうと・・・あの野郎が言ってた」

「あの野郎って・・・」

「こいつだ・・・」

今や、飛ぶ鳥を落とす勢いで雑誌の表紙を飾る羽生だった。

「口止めされているが・・・他のものから洩れてもなんだから・・・教えてやる」

組長が愛した女・・・貴和は妊娠した。そして・・・逃げた。

極道の世界からも・・・悪女である母親からも遠ざけたい一心で・・・貴和は生まれた娘を里子に出した。

組長は貴和の決意の固さに負けた。

「この出生届の誕生日って・・・」

「徳永光一郎の娘のさつき・・・と一緒だ」

「・・・そういうことだ・・・俺も人の親・・・我が子の幸せを思えば・・・他人の命なんか屁とも思わねえ」

「それは・・・人の親として間違ってます」

「他言無用だ・・・明日は東京も雪だそうだ・・・東京湾はさぞ・・・冷たいだろうな」

悪人の中の悪人に脅されて震える師弟だった。

「これって・・・あれなんです・・・あれなんですよね・・・先生、なんとか言ってください」

「おもらししたから・・・パンツが冷たい」

「・・・」

しかし・・・絶対に負けたくない古美門と・・・真実一路の黛には・・・名誉ある撤退という言葉はないのである。

古美門と三木が激しく争っていないとものたりないくのいちを唆して貴和の髪の毛を入手。

怪しい坊主に変装した蘭丸はインチキな供養方法で両親の墓参りに来た徳永さつきの髪の毛を入手する。

もちろん・・・二人のDNA鑑定で母子関係を立証するためである。

慣れ合いには慣れ合いを~裁判官も濡れる法廷

突然開始された・・・古美門事務所の調査員・蘭丸による・・・事務員・服部の調査費未払い訴訟。

蘭丸の代理人・黛。服部の代理人・古美門である。

これ以上ない慣れ合い裁判なのだった。

そして・・・。

「すべては・・・あの・・・貴和が悪いのです」と明らかな偽証を始める服部。

「なるほど・・・あの悪魔の女なら・・・やりかねない」

「安藤貴和の証人喚問を要求します」

「裁判に大きいも小さいもないですからな」

こうして・・・全くの別件で・・・服部・蘭丸裁判に引き出される貴和だった。

あわてて・・・かけつける羽生。

羽生と三木の合作により・・・悪魔の女だけど可哀想という同情論も形成され・・・貴和の動向にはマスメディアも付きまとうのだった。

「何もしゃべる必要はありません」と叫ぶ羽生。

「傍聴席の部外者は黙っていてもらおう。質問する権利があるのは私だ」と古美門。

ここからは・・・貴和を演じる小雪の鬼気迫る演技が法廷を圧倒していく。

「あなたは・・・誰かをかばってるなんてことはありませんよね」

「何の話よ」

「あなたは・・・数え切れないほどの男性遍歴を送って来たので・・・お忘れの方もあるかもしれませんね」

「何言ってるの・・・」

「たとえば金崎正宗さんはどうですか・・・13年前に交際していた・・・」

「知らないわ・・・」

「彼の子供を妊娠したのにですか」

「裁判長・・・これは不当な証人喚問です・・・中止を求めます」と場外の羽生。

「裁判長・・・私も本件とは無関係の質問に思えるので異議を申し立てようと思いましたが・・・この後深く関連してくるのかもしれませんので・・・」と黛。

「続けてください」と裁判長。

「金崎さんは生むように言ったそうですね・・・しかし・・・金崎さんはさる広域暴力団の関係者でした。我が子可愛さで・・・あなたは逃げた」

「うるさい」

「出産記録です・・・あなたは確かに13年前に元気な女の子を出産している」

「やめて」

「そして・・・極めて暴力的で無法な世界から我が子を遠ざけるために・・・我が子を里子に出したんだ・・・泣く泣くね」

「やめろお」

「そして・・・歳月は流れた・・・」

「お願い・・・やめて」

「ある家であなたは・・・神鳴りに打たれたようなショックを味わった・・・成長したあなたの娘に再会したからです・・・その面影・・・特徴のある黒子・・・何より同じ誕生日・・・あなたは一目でわかってしまった・・・よりにもよって・・・たらしこんだ男の娘が自分自身の娘であることを・・・」

「やめてください」

「あなたは・・・どんなにか我が子を抱き締めたかったことでしょう・・・私が本当の母親だと名乗りでたかったでしょう」

ざわめく法廷。

「黙れ・・・」

「しかし・・・あなたにはできなかった・・・なにしろ・・・悪女ですからな」

「黙れって言ってんだろう」

「せっかく幸せに育った娘を不幸にすることはできないですから」

「何、ワケ分んないこと言ってんのよ・・・私に子供なんていない。みんな、あんたの妄想でしょう。あんな・・・くそ生意気なガキ・・・赤の他人よ」

「では・・・このDNA鑑定の結果を皆さんにご覧いただきましょうか」

「ちょ・・・何、勝手なことやってんのよ」

「落ちつきましょうよ・・・安藤さん・・・私はただ推測を話しているにすぎません」

「ふざけるな」

「それから・・・あなたは・・・むしろ・・・さつきちゃんに会いたくて徳永家に入りこむようになった・・・徳永氏と再婚し・・・さつきちゃんの母親になりたいと本気で願ったのかもしれない・・・しかし・・・賢く育ったあなたの娘はあなたの本性を見抜き・・・激しく嫌った」

「・・・」

「徳永氏は当然、あなたと別れる決意をするかと思われた。それならそれで仕方ないとあなたは思った。ところが・・・あろうことか・・・徳永氏は娘よりあなたを選んだ・・・なぜなら・・・あなたは恐ろしいほどに魅力的だったから・・・それを知ったさつきちゃんの絶望はどれほど深かったか」

「・・・」

「ずっとおかしいと思ってたんだ・・・なぜ・・・同じものを食べたのに・・・父親は死んで・・・さつきちゃんは助かったのか・・・子供なら・・・効力は半分でいいわけですよね」

「ちがう・・・」

「さつきちゃんは頭のいい子だ・・・致死量をコントロールするなんてこともやってのけたかもしれない」

「そうじゃない・・・」

「なにしろ悪魔の子だ・・・もちろん・・・自分が悪魔の子だとは全く知らないとしても」

「ちがう・・・あの子は犯人じゃない・・・あの子はお父さんが大好きだもの」

「なるほど・・・そうなると・・・残る可能性は徳永氏だ・・・あなたとの結婚を阻む子供が邪魔だった・・・しかし・・・我が子が可愛くないわけがない・・・絶望した徳永氏は・・・無理心中を・・・それにしたってあなたは罪をかぶらなくちゃならない・・・さつきちゃんは・・・自分を殺そうとしたのが父親だと知ったら・・・どれたけ傷つくかわかりませんからねえ・・・」

「異議あり・・・本件とは無関係の質問です・・・」とレフリー・ストップをかける黛。

「異議を認めます・・・」と二時間サスペンスドラマの王道ストーリーに心を揺さぶられ涙を禁じ得ぬ裁判官。傍聴席も泣いた。貴和も泣いた。

泥仕合に持ち込めば無敵の古美門弁護士なのである。

とにかく・・・服部・蘭丸裁判はうやむやのまま決着したのだった。

美しい真実をあなたに

うちのめされた貴和は師弟の面会を断れる立場ではなくなったのである。

「すっきりしただろう・・・のどにつかえたものを吐きだして・・・飲み込むのは大変だものな」

「・・・」

「世の中は大興奮だよ・・・心ないマスメディアはさつきちゃんを追いかけまわし、学校にも行けなくなったらしいし・・・もう・・・滅茶苦茶だ・・・つまり・・・君が守るべきものはなくなってしまったんだ・・・わざわざ有罪になる意味もなくなったんだよ。そうなれば・・・賢い君の取るべき道は限られている。私を再び選任してせめて自分だけでも無罪になることだ・・・そして私に1億円を払いたまえ・・・娘は娘・・・君は君だ・・・一人だけ・・・無罪になって勝って自由を手にしたまえ」

「先生、もう少し、言葉を選んでください」と黛。

「知ったことか・・・私を使い捨てにするような女だ。優しい言葉は無意味だ。安藤貴和・・・あきらめたまえ・・・本当の自分に戻って・・・愛人か実の娘に罪を着せて・・・無罪になってしまえ」

「あの子だけは巻き込ませない」

「遅い・・・もう巻き込まれてる」

「あの子に罪はないのよ・・・どうにかしなさい」

「どうにもならねえってんだろうが・・・どうせ捨てたガキだ・・・忘れてしまえ」

「やめてください・・・そんなひどい言い方は」と黛。

ここで・・・古美門の矛先は黛に向かうのだった。

「じゃあ・・・どうすりゃいいんだ?」

「貴和さんを無罪にして・・・さつきちゃんも救います」

「そんなことが・・・できるとでも?」

「やるしかないのです」

「・・・・・・何をだ?」

睨み合う師弟。

「・・・新しい・・・真実を・・・作りあげる」と声を震わせる黛。

「・・・・・・正解だ」と古美門は優しい声で告げるのだった。

「・・・」

「さあ・・・安藤貴和・・・今度こそ・・・本当の勝負だ」

三人は悪党の顔で見つめ合うのだった。

ある愛の終着駅

羽生は99%と手にした勝利の行方が・・・わからなくなったことに動揺を隠せない。

「リングに戻ったらこっちのもんだよ」

勝利を確信したものの笑みを浮かべる古美門。

これから・・・料理する魚を見つめる調理師の眼差しで羽生を見つめるのだった。

しかし・・・調理を担当するのは・・・黛だった。

羽生は古美門が・・・相手さえしてくれないのかと思い・・・すでに絶望するのだった。

「安藤さん・・・あなたは犯行を認め・・・罪を償うことを望んでいる・・・そうですね?」

「はい・・・私が殺しました」

意表を突かれる羽生。

(え・・・犯行を認めるのか)

「動機は何ですか?」

「彼に別れ話を切りだされ・・・絶望して・・・彼を殺して私も死のうと思ったのです」

(動機も認めるのかよ・・・なに・・・後追い自殺だと・・・)

「一部の報道では・・・あなたは徳永さつきさんを庇って嘘をついているとされていますが」

「根も葉もないことです」

「さつきさんは・・・あなたの娘だと言う噂もありますが」

「ありえないことです・・・私は彼女のことも殺そうとしていましたから」

「そうですよね」

(なんだ・・・どういうことなんだ・・・)

「では毒物はどうやって入手したんですか」

「インターネットで海外から購入したのです」

「これですか」

「東南アジアの闇業者が調味料に偽装して 密売している青酸化合物」を掲げる黛。

「はい」

(もう・・・すべてを自白しているじゃないか・・・なんだ・・・これは)

「これを持って徳永家へ行った・・・」

「はい」

「勝手口から台所へ入った・・・」

「はい」

「そしてスープに毒物を入れたんですね」

「入れることはできませんでした」

「入れてないのですか?」

(なんだって・・・なんなんだ・・・それは)

「となりの部屋から・・・彼と彼の娘の楽しげな声が聴こえてきました・・・思わず二人の姿を覗き見て・・・我に帰りました・・・自分のしようとしていることの恐ろしさに気がついたのです・・・二人が台所にやってくる気配がして・・・私はあわてて逃げ出しました」

(なんだとっ)

あれよあれよという間に進行する茶番に羽生は呼吸をするのも忘れるのだった。

「私は・・・何もかもが虚しい気持ちになりました・・・ところが・・・翌日になって恐ろしいことに気がつきました。バッグの中に・・・あの薬の入った壜がないのです・・・私は気が動転してうっかり・・・それをあの家に置いてきてしまったのです。そして・・・テレビから・・・あの・・・恐ろしいニュースが・・・ああ・・・」

「なるほど・・・そうですね・・・この壜はまぎれもなく・・・調味料・・・それにいかにも・・・美味しそうな感じです・・・こんなものが台所に置かれていたら・・・思わず試しに使ってみようと誰もが思うかもしれません・・・そして・・・不幸な事故が起きてしまった・・・そういうことだったのですね」

羽生はついに切れた・・・。

「事故って・・・異議あり・・・被告人は犯行を先ほど認めたはずです」

「はい・・・私があんなものを置いてしまったから・・・私が殺したのも同然なんです」

「ど、同然って・・・」

「お気持ちは分かりますが・・・あなたは実行していません・・・」

「私は確かに二人を殺そうとした・・・その時点で私は人殺しです」

「裁判員の皆様・・・真実はいつも思いもかけないものです・・・安藤貴和は・・・確かにとんでもない悪女かもしれない。愛する男性と幼い少女を殺害しようとして・・・そのために毒物も購入している。それがもたらした悲劇を考えれば・・・彼女の犯した罪は大変重い・・・断固、厳罰に処すべきです・・・毒物及び劇物取締法に違反しているからです。ただし・・・殺人罪は適用されません。殺人については無罪です。本件は殺人事件ではなく・・・不幸な偶然の重なった・・・事故死の可能性が高いからです」

「私は・・・殺人罪で罰してもらうことを希望します」

「それは不可能なのです・・・それが法に定められていることなのだから・・・。弁護人からは・・・以上です」

席に戻った黛は古美門に呟く。

「先生・・・私・・・汚れました」

「おめでとう」

羽生検事はうろたえながら質問を開始する。

「あなたが・・・これまで・・・法廷で行ってきた・・・犯行についての自供は何だったのですか・・・すべて・・・殺そうとしたから殺したも同然だと思っていたとでも言い逃れるつもりですか」

「殺そうとしたので殺したも同然だと思っています」

「そんなバカな主張が法廷で通用すると思うのですか」

「異議あり・・・いかなる証言も馬鹿な主張であると揶揄することは許されません」と古美門。

「異議を認めます」と裁判長。

「明らかにでっちあげだ・・・裁判を冒涜するにもほどがあるっ」

「異議あり・・・何をもってでっち上げと断ずるのですか・・・根拠もなく被告人の罪を悔いる魂の叫びを否定することこそが冒涜です」と古美門。

「異議を認めます」と裁判長。

「み・・・みみみ未必の故意・・・未必の故意です・・・あなたは殺そうとして毒物を持って行き・・・わざと置いてきた・・・それが恐ろしい結果を招くのを予想して・・・つまり・・・これは未必の故意による殺人です」

「おやおや・・・ということは・・・検察も彼女のこの証言を採用するのですね。あなた方がここまで積み上げて来た証拠とは全く異なりますが・・・。ということは・・・ここまで検察が一貫してなされた主張と証拠はすべて捏造だったと認めるわけですね」

「・・・」

「その上で・・・未必の故意による殺人を立証する証拠を用意して・・・最初から起訴をし直していただきたい」

「そんなこと・・・できるわけが・・・」

「反対尋問はないようです」と決めつける古美門。

「被告人はさがって結構です」と裁判長。

羽生検事はさらに切れるのだった。

「待て・・・安藤貴和・・・こんなバカげた証言ボクは認めない・・・ボクがキミのためにどれだけ尽力したのか・・・忘れたのか・・・こんな裏切り・・・許されると思うのか」

「意味不明でーす」と古美門。

「古美門先生・・・」

「羽生くん・・・これもキミの好きなウインウインじゃないのかな」

「彼女を無罪にしてウインウインのわけがない・・・彼女がどれだけ多くの人を不幸にしてきたか知ってるでしょう・・・せめて十年以上は・・・刑務所で罪を悔い改めさせるべきだ・・・でないと・・・不幸な人が増えるばかりだ・・・」

「それを決めるのは君ではないねえ」

「真知子・・・君はいつからあんなペテンを使う弁護士になったんだ・・・あれじゃまるで・・・古美門先生みたいじゃないか」

「おいおい・・・私と私のパートナーを侮辱するのはやめたまえ」

「古美門先生・・・あなたは・・・人間の愚かさにどこまでつけこめば気が済むんです・・・人間の愚かさや・・・人間の醜さ・・・そんなものにつけこんで勝ったって・・・そこには本当の幸福なんかありませんよ。一瞬の快楽だけだ。本当に幸せを得るためには・・・不本意でも面倒でもお互いが懸命に妥協点を見つけ出すしかない。相手に譲ること・・・争いを避け・・・みんなが幸せになる社会にはそれが不可欠です」

「もっともだが・・・それはこの裁判にはまったく関係ないな」

「どうして・・・人間の純粋さを・・・醜さではなく・・・美しさを見ようとしないのです。人間は・・・醜いものではない・・・本来美しいものでしょう」

「君には・・・誰も救うことはできないな」

「なぜです・・・ボクのどこが間違ってるって言うんです」

切れて切れて切れまくる羽生。

しかしそんな羽生を古美門はズタズタに容赦なく切り裂き粉砕するのだった。

「自分が間違えてないって思いこんでるところがだよ。君は人間は愚かだといった。まさにその通りだ。どいもこいつも愚かで醜く卑劣だ・・・自分の美しさを讃えないものが一人でもいれば怒り狂い、自分の思いが伝わらなければあらゆる手段で無理強いをし、手段を選ばず世界を変えようとする・・・わがままで勝手でずるくて汚く醜いゴミクズども・・・それこそが我々人間だ」

「だから・・・もっと・・・清く正しい世界に導くべきじゃありませんか」

「いい加減にしてくれ・・・君が清く正しいなんて誰が決めた。君もわがままで勝手でずるくて汚く醜いゴミクズの一人なんだよ・・・」

「ボ・・・ボクが・・・」

「自分の理想のために裁判を利用し、人をたらしこんでだましてあやつり、自分の賢さにうぬぼれ人のために尽くす自分が大好きで、自分で自分に酔いしれ、皆を幸せにしたい・・・ウインウインにしたいと嘯く・・・だが・・・それは君の単なる欲望だ。皆から感謝され、敬われて、バレンタインデーにチョコレートを一杯もらい、ウハウハしたいそれだけのことだ。君が目指しているのはウインウインじゃなくて・・・自分以外の全員を負け犬のルーザーに仕立ててキミだけが立派な飼い主として一人勝ちすることさ。いいか・・・これから・・・君の正体を教えてやる。君は独善的で人を見下しいい男ぶったうすら笑いが気持ち悪いスーツのセンスもおかしい漢字もろくにかけず英語もサッカーもそれほどうまくないでたらめな諺好きの甘くてぬるくてちょろい裏工作がたまたまうまくいっただけのゆとりの国のポンコツへたれ天パー短足お前の母ちゃんデベソのくそったれプリンスなんだよっ」

ついに完全にブチ切れる羽生だった。

「ひどい・・・なにも・・・そこまで・・・言わなくても・・・ボクの気持ちも知らないで・・・そんなに罵らなくてもいいじゃないか・・・ボクだって・・・ボクだって・・・一生懸命やっているのに・・・」

「・・・」

「おーいおいおい・・・・おーいおいおい・・・」

号泣する羽生だった。

古美門は優しく手鏡を差し出すのだった。

スリッパなみの魔法グッズだな。

「見たまえ・・・いい顔になったじゃないか・・・ようこそ・・・くそったれの世界へ・・・もしも、キミが皆が一緒に幸せになる世界を築こうと言うのなら・・・君が為すべきことはたった一つだといえる・・・それは・・・己の醜さを愛するということだ」

「グスン・・・ヒック・・・・ウエエエエエン」

愛しい人にほんの一瞬だけ優しくされて涙のとまらない羽生だった。

もう・・・裁判なんかどうでもよくなっている一同なのである。

しかし・・・当然のことだが・・・安藤貴和は無罪になった。

人は皆隣の奥さんを好きになっちゃった憐れな巡礼なり

こうして・・・古美門の常勝の美学は貫かれたのだった。

黛は・・・徳永さつきに・・・嘘の鑑定書を渡す。それは安藤貴和との親子関係を否定するものだった。

晴れ晴れとした喜びを示すさつき。

そんなさつきを密かに見つめ・・・微笑む和貴だった。

そして・・・ホテルのベッドで古美門を緊縛眼隠し放置プレーで楽しませた後でキスマークを残し華やかな闇の世界へ去っていくのだった。

傷心の羽生は元気に旅立って行く。

黛は・・・羽生の本心も知らずに・・・一人相撲を自己完結し爽やかな気分になるのだった。

真実 諦め ただ一人

真実一路の 旅を行く

真実一路の旅なれど

真実 鈴振り 思い出す

そして・・・黛は古美門事務所に舞い戻る。

三木は古美門の首に賞金を懸ける。

そして・・・古美門は潜水艦の購入計画をたてるのだった。

服部がいかに案じようとも・・・古美門の増長はまだまだ続くのである。

二人で居たれど まだ寂し

一人になったら なお寂し

真実 二人は遣る瀬無し

真実 一人は堪え難し

あ・・・アラシじゃなくてイデ(矢野聖人)のこと忘れてたけど・・・別にいいよね。次期シリーズまで生き残りが一番心配されるよね。がんばってね。ヅラの部下にはありがちなことだからね。

ちなみに「羽生くんの真実の恋と旅立ち」と「北原白秋」と「隣の奥さん/吉田拓郎」は一本の糸でつながっているのだが・・・そんなこと書いても誰にも伝わらない気がして書くのをやめたことをメモしておく。

関連するキッドのブログ→第9話のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様のリーガル・ハイ

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コメント

冬ドラマもほとんど終わって年末の特別番組体制になりましたね
ドラマの最終回のタイミングも数字を取るためには最近 大事な気もします

公序良俗
意味が今ひとつ分からず調べてしまいました
私たちが普段 善悪を判断するときの判断材料がまさに そういうことですね
(もしも間違っていたらご指摘お願いします)
第2シリーズは終わってみれば本流の番外編?みたいな位置づけで第3シリーズが1の続編みたいな感じになるのだろうなと終わってみて感じましたが
ある意味 岡田君はしっかり役を演じていて 私は彼の事を好きでも嫌いでもなかったんですが 2話以降 うさんくさくって もう少し出番少なめで堺さん中心でお願いしたいと思ってしまいました
最終回のわたりあった弁論とかを聞いていても 若手なのに実力もあるなと感じました
ある意味 最終回にならないと真相が分からず損な役まわりだったようにも思えますが やり切りましたね(^^)
今回の古美門の羽生に対する発言を聞いていると 途中まではそのとおりだと思うのですが 後半は言い過ぎじゃない?みたいな (笑)

今シリーズ 1番古美門の弁論に頷けたのは世界遺産の回でしたが 第2シリーズは私にはわかりずらいところもありました

ただ非常にセンスのいい凝った作りだった気もします
第1シリーズが終わる時は もう古美門に会えないのかもと寂しさでいっぱいでしたが 今回はまた会えるんだなぁと思えるから幸せです

連ドラでなくスペシャルでいいので第1シリーズの子役回や化学工場回みたいな話がまた見れたらいいな なんて思ってます

連日のハードなレビュー
お疲れ様でした

投稿: chiru | 2013年12月21日 (土) 22時26分

シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃ いませ・・・大ファン

クリスマスへまっしぐらの日々でございます。
キッドは年末には年甲斐もなく
怪獣映画が見たくて見たくてたまらなくなるのですが
リーガルハイの精神には
いつも似た匂いを感じます。

chiru様はご存じかどうかわかりませんが
昭和の時代には
年末には「ゴジラ」とか「モスラ」が
放映されたのですが・・・
最近はちっともやってくれませんなあ。

その醍醐味は・・・キッドにとっては
圧倒的な破壊力なんですねえ。
有無を言わさず何もかもぶち壊していく
怪獣たち。

人間の説く公序良俗なんて吹けば飛ぶような将棋の駒なのでございます。

「官」と「民」の間で揺れ動く「公序良俗」を
怪獣コミカドは木端微塵にしていく・・・
それがリーガルハイでしょう。

その破壊力は・・・
「殺人罪だって知ったこっちゃねえ・・・私が無罪にすると言ったら無罪なのだ・・・」
・・・なのでございます。

その恐ろしさをお茶の間に気付かせない・・・
それがこのコンテンツの凄いところなんですな。

いかにも・・・「公序良俗」の代表選手みたいな
マユズミが・・・本質をうまくごまかしているのですな。

ある意味・・・それ以外の登場人物は・・・
服部や三木や羽生も含めて
逃げ惑う・・・群衆そのものなのです。

最後は・・・きっと・・・
もう一人の怪獣が・・・
コミカドを・・・
東京湾の海底深く葬り去る・・・
その日まできっとシリーズは展開していくものと
信じたい・・・今日この頃でございます。

悪いことをしたら叱られる
良いことをしたら誉められる
子供を導く大人がいる。
そんな幻の公序良俗を求めて
マユズミの修行は続くのですな。

寒さ厳しい年末・・・
ご自愛なさってお過ごしくださいますように・・・

投稿: キッド | 2013年12月22日 (日) 01時49分

キッドさん、こんにちは

やっぱり「リーガルハイ」最高ですね!
面白かったあ!

思い起こせば、第一シリーズで、
法廷ドラマに有罪か無罪かの二択じゃなく、和解という概念を持ち込み、
正しいか正しくないかとは別にグレイの結末を示してくれたのには、
衝撃を感じたものでした。
今シリーズでは、さらに、敵味方がはっきりしない中での戦いという
(分かりにくくなったのが、残念ですが)ステップアップを持ってきて、
これから先、どんな進化をしていくんだろう、と期待しかありませんわ。

羽生君も、従来の弁護士ドラマだとありがちな、
若く理想に燃えたヒーローなんですよね。
それ自体は間違ってはいないし、
「頭が良い人で、こういう上から目線の人いるよね~」と
妙に納得させられるキャラクターだったような気がします。

ちゃんと黛先生の成長物語にもなっているし、
古美門に影響されていると言われつつも、
最終回、自分で真実を作ることに痛みを感じる姿に、
好感が持てましたわ。

いつかガッキーの朝ドラを見たいですねえ
その脚本が古沢先生なら、申し分ないですねえ。

キッドさんも、
連日のレビュー、お疲れ様でした。
(まだ、レギュラーも残っていますが
本当に、毎日楽しみに読ませていただきました。
有難うございます。

来年も、ご無理の無い範囲で、どうかよろしくお願いしますね
良いお年をお迎えくださいませ

投稿: mi-nuts | 2013年12月23日 (月) 10時51分

✭クイーン・オブ・ザ・ランチ✭mi-nuts様、いらっしゃいませ✭親切百回接吻一回✭

ドラマ好きにはたまらないドラマでございましたねえ。
なにしろ・・・まったく隙がないのですから。
最初から最後まで
エンターティメントとして澱みがない・・・。
これは素晴らしいことだと考えます。

その中でさらに導かれていく
法廷ドラマの深み・・・。
数々のお遊び・・・。
公序良俗を無視した
徹底した依頼者擁護・・・。
そして・・・それなりに届ける幸福。
これぞ・・・ブラック・ユーモアという醍醐味。
なんといっても・・・
既製のドラマへ捧げるオマージュと
おちょくりが堪えられませんねえ。

羽生くんは・・・従来のドラマなら
主人公に教え諭される若者の役回りなのですが
天才なので誰も制御できない怪物。
しかし・・・本編の主人公は
それさえも凌駕する超怪物なのでございますよね。
けれど・・・本質は・・・
同性愛者という超マイノリティーで
孤独な存在・・・。
いわば・・・古美門はレクターで
黛はクラリス・・・。
そして・・・羽生くんは・・・
女たちを誘拐して・・・皮の服を裁縫する人なんですよね。

「羊たちの沈黙」の換骨奪胎としては
最高峰の出来栄えだったと断言できまする。

古美門は
中国の人民の血税で飛ばす月面着陸船にも
黛を縛り付ける妄想を描いているに違いないのですな。

まさに・・・愛でございます。

ふふふ・・・ガッキーの朝ドラマは楽しみですねえ。

沖縄ものもアリですしねえ。
自衛隊員と島の娘の
ロミジュリなんかも古沢脚本ならありだと思いまする。

週末に「パンドワゴン」も「安堂ロイド」も「八重の桜」もないと思うと・・・凄く眠たくなりますぞ~。

拙文を御愛読くださりありがとうございます。

体力気力の続く限り・・・それなりに継続したいと考えております。
暮れの大寒波襲来の予感・・・。
どうかご自愛くださり・・・よき新年をお迎えなさりますようにお祈り申し上げます。

投稿: キッド | 2013年12月23日 (月) 18時13分

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