変身する前の私に憂鬱になるほど冷たい君(中丸雄一)
もう一人がいるのか・・・いないのか・・・いるとしたら美少女の追加があるのかどうか・・・。
そこが気になるわけだが・・・深夜ということで「変態度」をストレートに高めてきた今回。
まあ、それはそれでありだと思うが・・・神秘性は少しダウンである。
つまり・・・猟奇性がアップしたのだな。
それはまあ・・・変態度の「処女/非処女」みたいなものだと思うが・・・。
じゃあ・・・なにか・・・処女は神秘的で・・・非処女は猟奇的なのか・・・と言われても困るわけだが・・・。
昔から、神も吸血鬼も処女を愛すじゃないか。
まあ・・・だから・・・処女と非処女のどちらをチューリップにしたいか・・・という欲望の話なんだよ。
ああ・・・処女なんだな。
うん、処女なんだ。
お前の変態性をストレートに表現してどうする・・・。
ま、そうなんだけどね。
さあ・・・そろそろ行こうぜ、山梨やら静岡やら栃木やらわからぬどこぞの幻想の田舎町へ・・・。
で、『変身インタビュアーの憂鬱・第7回』(TBSテレビ201312030028~)脚本・演出・三木聡を見た。小説家白川が変身したインタビュアー青沼(中丸雄一=二役)は「チューリップ殺人事件」の一年後に殺されたはずなのにどっこい生きていた真壁真奈美(中村優子)に「事件の日、二輪のチューリップを見たはずだ」と問いつめるが・・・真奈美は「見たのは普通に横たわる二人だった」と答える。「チューリップ殺人事件」を根底から覆す・・・チューリップじゃなかった発言に・・・茫然自失となる青沼だった。
消ノ原信用金庫三貴子支店支店長の永田銀山(村杉蝉之介)に横領した金を返却した真奈美は・・・。
「お金は返した・・・これでいいでしょう・・・あなたのしたことを追及したりしないから・・・」
そう言い残して去っていくのだった。
「おかしいじゃないか・・・」
賽の河原町の温泉旅館「猫旅館」に戻った青沼は白川に戻って頭を抱える。
「チューリップじゃなかったら・・・チューリップ殺人事件じゃなくなっちゃうだろう」
浴衣に着替えて色気10%アップの編集者のゲビヤマくんこと下日山酈霞(かひやまりか=木村文乃)はつっけんどんに言い放つ。
「真壁真奈美が見た時は普通の死体だったけど・・・その後で誰かがチューリップにしたかもしれないじゃないですか」
「そりゃ・・・そうだけどさ」
「そんなことも思いつけないんですか・・・ふっ」
「なんだ・・・その態度は・・・大体君は、白川の時のボクに冷たすぎるんじゃないか」
設定の上で青沼→白川は魅力100%ダウンなのである。
「そんなことないですよ・・・私はただ」
明らかにそんなことはある態度のゲビヤマくんである。
「ただ・・・なんだい」
「先生に一刻も早く100冊目の小説を書いていただきたいだけなんです」
「あ・・・ごまかしたね・・・ボクに冷たいかどうかの答えをはぐらかしたね」
なんだ・・・白川・・・ありのままの自分を愛してもらいたいタイプなのか。
愛すること 愛されること 演じてないで
きっと描く未来 止められない
・・・って言いたいのか。
しかし・・・ゲビヤマくんは損傷したカセットテープ型録音弐号機「玄武」の修理に忙しいのだった。
そこへ・・・「お目目が痛いよのテーマ」に乗って番頭の蝉岡蟷螂(松尾スズキ)がここまでの宿泊代56000円くらいの徴収にやってくる。
カードで清算しようとしたゲビヤマくんは・・・カードが取引停止になっていることを知る。
たちまち、女将の櫻井野薔薇(ふせえり)も加わって展開される闇金風借金取り立てコント。
「払うものさえ払ってもらえれば俺も鬼じゃないんだからさ」
「ボクは・・・現金30円しか持ってません」
それにしても・・・この事件の黒幕は・・・クレジット会社をコントロールできるほどの大物なのかとのけぞるお茶の間だった。
急場をしのぐために「鳴らない電話」でヘパイストス出版第二編集部編集長・風見川策志(岩松了)に救援を求めるゲビヤマくん。
そこへ配達人(望月ムサシ)がゲビヤマくん宛の小包を届けにくるのだった。
印鑑をとりだしたゲビヤマくんだったが・・・それはちびた金太郎飴だった。
いや・・・ベトベトするよね・・・それは。
夏なんだからさ。
配達されたのはカセットテープ型録音初号機「朱雀」だった。
一方、白川には永田支店長から「今すぐに三貴子の泉で黒曲亜理里とあってもらいたい」と連絡が入る。
即座に白川は青沼に変身するのだった。
ゲビヤマくんから「朱雀」を受け取った青沼は単身、タクシーで真夜中の「三貴子の泉」に向かうのだった。
30円しかないのは嘘だったのか・・・。
一人、とりのこされたゲビヤマくんは女将の運転する車で何処かへと向かう。
「三貴子の泉」でついに怪しいパワーヒラリスト黒曲亜理里(松重豊)と対面する青沼。
「あなたは・・・珍しい光をお持ちだ・・・紫とイエローの二色とは・・・」
「そうなんですか・・・はじめまして・・・といってもこちらはテレビで拝見していますが」
「テレビなどというものに本質はありませんよ」
「まあ、世の中に本質なんてものがあるのかどうかも疑問ですけどね」
「あなたにはお願いがあるのです」
「お願い・・・」
「そろそろ・・・手をひいてもらえませんか」
「それは・・・無理ですね」
「このままでは・・・もう一人が起き出してしまうかもしれない」
「もう一人って誰なんです」
「あなたは・・・もうご存じかもしれませんよ」
「・・・」
「あなたのせいで誰かが死ぬことになるかもしれない」
「・・・」
「では・・・今夜はこれで・・・」
闇に消える黒曲亜理里と永田支店長。
「なにひとつ・・・聞き出せなかった」
何故か、重苦しい気分になった青沼は・・・消ノ原食堂「モアイ」の店先でついに意識を失う。
青沼の知らない「モアイ」の川島芳香(町田マリー)と真壁真奈美の会話。
「石原って・・・本当は黒曲じゃなくて甘粕の子供なんじゃないの」
「そうよ・・・でも・・・甘粕の心は夷鈴子にしかなかった・・・」
「・・・」
「だから・・・私は誰と性的な関係を持っても・・・不倫した気にならかったのよ」
「・・・」
甘粕、石原、永田・・・真壁真奈美をとりまく満州的関係者に当然のように加わる東洋のマタハリ・川島だった。
「モアイ」で目を覚ました青沼は・・・奨められるままにそこで一夜を明かすのだった。
眠れぬ一夜を過ごしたゲビヤマくんは・・・朝帰りした青沼を不機嫌な態度で迎えるのだった。
「先生・・・もうやめませんか」
「ここまできてやめられるか・・・もう少しで真相にたどり着くのに」
「先生は真実には興味がないんじゃないんですか」
「・・・もういい・・・君は帰りたまえ・・・後は僕一人でやる」
「ああ・・・そうですか」
決裂する二人だった。
入れ替わりに到着する風見川編集長。
座布団を箱にして閉じこもったり、「時効警察」で熊本課長と又来警部補、「熱海の捜査官」で熱海南海荘主人で南熱海警察署員・桂東と兄妹だった輪廻転生により、「お目目が痛いよ」を女将とハモったりするのだった。
やりたい放題である。
ゲビヤマくんの要請でお金を届けに来た風見川だったが・・・ゲビヤマくんは夜の間に質屋を叩き起こし、パソコンなどを質草にして借金。宿代の清算を済ませていた。
その健気な奮闘に心打たれる一同だった。
そこへ、超スピードで東京へ戻ったゲビヤマくんから・・・急報が入る。
「大変です・・・100冊目が・・・すでに出版されています」
「なんだって・・・」
青沼やゲビヤマくんが知らない間に・・・「チューリップ殺人事件/白川次郎」が刊行されている。
誰もが・・・そんなバナナと叫ぶのだった。
「ゲビヤマくん・・・その本を持ってきてくれないか・・・」
頭を下げる青沼だった。
二人の仲直りを知って座布団ベッドで安眠する風見川・・・。
何しに来たんだよ・・・。
「この間はごめんなさいでした」と頭を下げるゲビヤマくん。
思わずその頭を撫でる青沼。
あなたを嫌いになるくらいなら
このまま二人で夜になりたい
・・・なのか。おい・・・それは「楔/奥華子」(2004年)だよ。
ラインを越えるバスに乗った二人は三貴子の泉」の管理者の甘粕真一(眞島秀和)を訪ねるのだった。
100冊目の小説のために「チューリップ殺人事件」に関与した青沼/白川だったが・・・知らぬ間に100冊目は刊行されていた。
しかし・・・そんなことはさておき・・・ゲビヤマくんとラインを越えるのが楽しくなってしまったらしい。
青沼とゲビヤマくんは「朱雀」のマイクを甘粕に差し出す。
「黒曲と夷鈴子は・・・どんな関係だったんですか」
「特殊な関係でした」
「それは・・・どういう・・・」
「黒曲は・・・鈴子に特別な力があると信じていました」
「特別な力・・・」
「鈴子は予言者として地下鉄サリン事件などを予知していたのです」
「・・・」
「そして・・・黒曲はその力を独占するために・・・鈴子に特殊な関係を強いたのです」
「それは・・・ひどい」
「しかし・・・鈴子はなぜか・・・それを受け入れたのです」
「・・・つまり・・・犯された鈴子は肉体を征服されたことで心も支配されるという男のロマン的展開になったというのですか・・・」
「さあ・・・そこまでは・・・」
「一つお願いがあるのですが・・・」
「なんでしょう・・・」
「三貴子の泉の管理記録を見せてもらえますか・・・帳簿などがあるでしょう」
「構いませんが・・・」
資料を調査したコンビは・・・「川本写真館」の領収書の多さに気がつく。
そして・・・その間に挟まれた少女の面影を残す夷鈴子(工藤綾乃)の写真を発見。
甘粕の目を盗みコンビは写真をこっそりと拝借する。
「この川本写真館というのは・・・」
「さあ・・・直接、尋ねてみてはいかがですか・・・」
「まだ・・・存在していると」
「ええ・・・あなたもご存じの消防団の川本三郎の父親が経営者です」
「川本って・・・真壁水道設備の隣に住んでいる川本ですか」
「そうです・・・ピンク好きの奥さんのいる川本です」
二人はうらぶれた感じの川本写真館を訪ねるのだった。
応対する店主の川本穿石(森田ガンツ)・・・。
ゲビヤマくんと仲直りして調子を取り戻したらしい青沼は鋭く店主にインタビューする。
「三貴子の泉で・・・あなたは写真を撮影してますよね」
「出張撮影です」
「何を撮影したんです」
「それは・・・催しものとか」
「どんな・・・催しものですか」
「それは・・・いろいろと・・・」
「夷鈴子を撮影したんでしょう・・・」
「・・・御存じでしたか」
観念した店主は薄暗い店内からさらに薄暗い倉庫にコンビを案内するのだった。
「黒曲から二人の性交の場面を撮影するように命じられたのです」
「・・・」
コンビは様々な体位で交接する中年男の黒曲と美少女の淫靡な姿に目を奪われるのだった。
「先生・・・」
「どうした・・・ゲビヤマくん・・・」
二人でアダルトビデオを鑑賞する恋人気分になった青沼だった。
しかし・・・ゲビヤマが指し示した写真は・・・。
「チューリップ状に緊縛された夷鈴子」が映されていたのだった。
「黒いチューリップ」
「黒いチューリップですね」
鳴り響く「グノシエンヌ(頭を開いて神秘を知る)/エリック・サティ」・・・。
そして・・・青沼のつくし・・・。uuuか・・・。
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