お金を返して(吉田里琴)好きなら告白して(佐々木希)ちゃんと治して(武井咲)
金曜日の谷間である。
ふと・・・振り返れば・・・なんだかんだ・・・主演がないんだな。
「みこん六姉妹」(2006年)や「しにがみのバラッド。」(2007年)、そして「山田太郎物語」や「ホタルノヒカリ」などで超絶美少女子役として認知された後・・・「オー!マイ・ガール!!」(2008年)が準主役的なポジションだが・・・吉田里琴で・・・企画された作品というものが・・・ないのである。「メイちゃんの執事」だってメイちゃんじゃないのだ。
どうして・・・吉田里琴版「家なき子」をやらなかったのだ・・・と思うのである。
まったく・・・どうかしてるぜ・・・各局・プロデューサーよ・・・。
とにかく・・・あくまで子役として・・・華々しい戦歴を残す吉田里琴なのだった。
おそらく・・・その集大成が・・・「リーガル・ハイ」第一期・第八話である・・・ということになるだろう。
そうなのだ・・・ここからは子役あがりの女優としての試練に突入しているのだな。
「ビューティフルレイン」では芦田愛奈の姉貴分。「夜行観覧車」ではいじめっ子リーダー。「あまちゃん」ではアイドルグループの最年少役・・・考えれば・・・ものすごく下積み稼業である。
そろそろ・・・本気で事務所を・・・まあ、それも運命だからな。それか事務所ががんばれよ。
「リアル鬼ごっこ」とか・・・黒歴史にするならするで。
で、『海の上の診療所・第8回』(フジテレビ20131202PM9~)脚本・徳永友一、演出・高野舞を見た。だから・・・ここなのか。だから・・・ここです。特に・・・今回は制服だしな。特に今回は制服です。ちょっと生意気だけど・・・実質、お姉ちゃん思いのいい妹だったしな。乱暴しようものなら相手が神の怒りに触れるという聖少女な役でした。・・・まあ、そういう見方をしようと思えばできるけどな~。本来・・・妹は・・・姉の初恋の男に初恋という流れなのですが・・・この脚本家はやはりそこまで匂わせる力量がないので・・・妄想補完するしかないのですなあ。そうなんですなあ。
ここまで・・・マドンナ別に見てみると・・・加藤あい15.6%↘篠田麻里子12.4%↘夏帆11.4%↘瀧本美織10.6%↗安達祐実12.1%↘北乃きい*8.9%↗戸田恵梨香*9.9%↘佐々木希*9.5%で・・・吉田里琴はマドンナじゃないんだな・・・もうそれがダメだよな・・・お茶の間がどう思おうと・・・妹の方にメロメロにならないと・・・アグネス的にそれはな・・・どうせ、悪戦苦闘しているドラマなのである・・・やる時はやればいいのに・・・。それにしてもあげてくる安達祐実とか戸田恵梨香はさすがだな。
とにかく・・・魔法のスリッパと・・・「ちゃんとして」で・・・武井咲が・・・「お天気お姉さん」に続いて・・・ある種のキャラクターを確立させた功績はあるよな。
しかし・・・「寅さん」スタイルはあっても・・・「寅さん」チャームには遠く及ばないがな。
なんて言うか・・・瀬戸内海巡回診療事業に対する取材が不足していると思うんだ。
そうだねえ。
結局・・・マドンナたちの設定が・・・都会と田舎の間で翻弄される女たち・・・に尽きている。
まあ・・・でも、バリエーションはそれなりに作っているんじゃないの。
マドンナの彼氏がケガするパターン・・・多いだろう。まあな・・・。
やはり・・・寅さんが・・・見染める・・・盛り上がる・・・相手もまんざらじゃない・・・なわけないだろうという情緒が1時間ドラマだと難しいのかもしれない。
それは・・・最初から分ってることだからなあ。
まあ・・・でも・・・チャレンジは素晴らしかったんじゃないか・・・まだ終わったわけじゃないけどなあ。
・・・というわけで・・・今回は主人公・航太(松田翔太)の弟分、看護師の昇(福士蒼汰)の初恋の女で本屋の娘である白井亜希(佐々木希)が住む「伊久島」に停泊する巡回診療船「海診丸」だった。
前から思っていたのだが・・・離島医療に貢献している・・・「海診丸」の理事長の描き方って・・・結構、ひどいよな。今回の主役である・・・猫のメロンちゃんを理事長の秘書(松村未央)が預けに来る件なんて・・・まるで病院船が金持ちの道楽で運営されてる風だろ。エピソード的なよくある手のために・・・病院事業そのものが・・・怪しい感じになっちゃってるんだよな・・・まあ・・・いいではないかいいではないか。まあね・・・。
昇に割く時間調整のために・・・眞子(武井咲)は風邪をひいて寝こんでしまう。
さらに・・・昇が片思いしているのは・・・眞子という基本設定を緩めるために・・・看病している航太が眞子にキスした(誤解)を追加している。
テクニックと言えばテクニックだけど・・・エピソード作りが泥臭いんだよなあ。
で・・・昇は昔の初恋の人を汚されたくない思いで・・・航太に煙幕をはって亜季から遠ざけようとするのである。
しかし・・・亜季の方は・・・あまり・・・素晴らしいとはいえない恋愛をしていて・・・現在の恋人は借金まみれの男・尚人(矢崎広)なのである。
亜季と昇はかっては・・・両思いだったが・・・どちらも消極的だったので・・・カップルにはならなかった過去があるのだった。
そのあたりのことをすべて・・・説明し・・・なおかつ・・・昇に仄かに恋をしていて・・・相手が姉だから・・・身を引いたのにという複雑な思いを抱える妹が美和(吉田里琴)なのだった。
亜季は昇に借金をして・・・恋人に渡すという・・・貢がせて貢ぐという・・・客→ホステス→ホスト的な連鎖を作ってしまう。
そのことに激昂する・・・美和だった。
「昇ちゃんの・・・お金を・・・返せ」・・・と尚人に迫るが・・・振り払われてしまうのだった。
しかし・・・その反動で・・・尚人は崖から転落・・・重傷を負うのだった。
とにかく・・・この男・・・尚人がまったく・・・立ち直りそうにないので・・・エピソードが暗鬱なのである。
昇は自分の金が・・・男のために使われていることを知るが・・・切羽詰まっている亜季のためにもう一度・・・お金を渡すのだった。
それが・・・いいことなのかどうか・・・お茶の間は絶対に釈然としないのだった。
とにかく・・・昔言えなかった気持ちを・・・亜季に伝える昇。
「あなたのことが好きでした」
「私も好きだった・・・」
過去形の告白で・・・初恋に訣別する二人。
まあ・・・ギリギリ哀愁があると言うことで処理するしかない。
大根おろしを頭に乗せられて解熱した眞子は・・・おかえしに院内感染してしまった航太のこめかみに梅干しを貼るのだった。
「ちゃんと・・・治して・・・」
チャンチャンである。
主題歌の「太陽の女神/家入レオ」が珠玉の名曲なのでなんとかごまかせるのだが・・・シナリオ的にはかなりやばい領域になっていると思うよ。
関連するキッドのブログ→第1話のレビュー
CLUB Rico開催中。シャブリ「あれれ・・・鉄拳のパラパラアニメーションがなかったのでありました~。とにかく・・・吉田里琴ちゃんは・・・正座して鑑賞するに値する出番を確保して・・・満足なのでした~・・・では皆さん、また会いましょう。あまちゃん総集編で出番がカットされていないことをメンバー全員で祈りつつ・・・」くう「ジーク里琴!」まこ「ジーク里琴!」ikasama4「ジーク里琴!」
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