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2013年12月 5日 (木)

真夜中のパン屋さん~児玉さんの種だからこだまって名前にしちゃうぞ(前田亜季)

ちがうだろっ。こだまの父は本当は美作さん(植草克秀)である。

いやあ・・・「リーガルハイ」の代わりに突然、きゃりーぱみゅぱみゅが「にんじゃりばんばん」歌ってたのでうろたえました。

で・・・「FNS歌謡祭」が割り込んできたので臨時の谷間である。

「リーガルハイ」が一回休みということで・・・「ミス・パイロット」や「ダンダリン」のその後レビューでもよかったのだが・・・未レビューということで「クロコーチ」とこれのどちらか・・・ということで軽めのこれにした。

タッキーや土屋太鳳でのタイトル案もあったが・・・やはり・・・前田亜季のキャラクターが面白すぎるので・・・こうなった。

この役・・・前田亜季以外にできないだろっ・・・とキッドは極私的に思うのである。

朝ドラマ「ごちそうさん」の桜子役も前田亜季以外にはできないと思う。

・・・どんだけ、好きなんだよ。

で、『ドラマ10・真夜中のパン屋さん・第1回~』(NHK総合20131105PM10~)原作・大沼紀子、脚本・寺田敏雄(他)、演出・大原拓(他)を見た。NHKBSプレミアムからのお下がり放送である。最近、ドラマがすべてファンタジー化しているわけだが・・・これもまたファンタジーである。もちろん・・・それはキッドがそう思うだけである。この記事のタイトルが示す通り、基本的には妄想なのでご容赦ください。ジャンルで言えばライトノベル風のシリアスと言える内容だ。女子高校生がイケメンのお兄さん二人が経営する深夜営業のパン屋さんに転がり込んで居候になるというところがライトノベル風で・・・近所の子供が育児放棄されるところがシリアスである。

で・・・育児放棄した母親を演ずるのが・・・前田亜季なのである。

前田亜季がお母さんなら捨てられても本望だ。

・・・好きになり方が変態的になってるぞ。

まあ・・・最初に前田亜季(28)を見たのは「トイレの花子さん」(1995年)だから・・・もう18年前になるし、前田亜季は当時10歳だからな。

そんな彼女を好きになること自体が成人男子としては充分に変態なのだ・・・この国、および西洋諸国標準で。

まあ・・・それはそれとして・・・「ブランジェリークレバヤシ」はオーナーだけどブランジェ(パン職人)見習いの暮林陽介(滝沢秀明)とブランジェの柳弘基(桐山照史)が経営する深夜営業のパン屋さんなのである。

陽介は亡き妻・美和子(伊藤歩)の遺志を継ぎ、脱サラしてパン屋を始めた・・・そして、弘基は美和子に横恋慕していた過去がある。

そこに美和子の腹違いの妹と称する高校生・篠崎希実(信太真妃→土屋太鳳)が母親に蒸発されて保護を求めてやってくる。

こうして・・・奇妙な同居生活が始るのである。

そして・・・真夜中の店舗にはおかしな客たちがやってくるのだった。

覗き屋の脚本家・斑目裕也(六角精児)・・・とか、ホームレスのニューハーフ・ソフィア(ムロツヨシ)とかである。

希実は都立桜ヶ原高等学校に通学しているが、いじめっ子気質の三木涼香(小島藤子)に目をつけられているのである。美人でもブスでもない普通のいじめっ子がまた乙である。

そういうなんだかんだの中・・・三軒茶屋南小学校3年2組の水野こだまが無断で店のパンを持ちだし、「万引き犯」として店番をしていた希実に捕縛されてしまう。

ちなみに・・・希実(のぞみ)とこだまで新幹線コンビである。

水野家に代金を徴収に行った希実は・・・こだまの母親が土下座して謝ったり、こだまを激しく叱りつけたりする態度に・・・なにかエキセントリックなものを感じるのだった。

もう・・・存在そのものが「心が病んじゃうぞ」の前田亜季ならではなのである。

だが・・・こだまは雄介の亡き妻と「ただでパンを好きなだけもらう約束」をしていただけで万引きではなかったのだ。

そのことを謝罪に向かうと・・・こだまの母親・水野織絵(前田亜季)はすでに蒸発していたのだった。

万歳である。

こうして・・・「ブランジェリークレバヤシ」にはまた一人、新たな居候が加わるのだった。

希実の蒸発した母親・律子(ともさかりえ)もこだまの母・織絵も「子供を捨てたのは・・・きっと男のせいだ・・・」と誰もが思うのだった。

しかし・・・第4話で・・・織絵が看護師であることが判明し、ソフィアのテント小屋に転がり込んでいることが発覚する。

覗き屋の斑目の情報で・・・織絵を追跡した陽介は・・・織絵から・・・真実を聞きだすのだった。

「私は・・・医者の娘で・・・小さい頃から病院を継ぐために医者になるように父親に命じられていました。でも・・・頭が悪くて医師にはなれなかったんです。そこで看護師になって医者の美作さんと不倫をして・・・こだまを授かったんです・・・どうしても・・・医者になれる頭のいい子が欲しかった私はすごくすごくうれしかった・・・一才の時の知力検査でこだまが天才と呼ばれた時にはうれしくて泣きました。でも・・・幼稚園の受験に失敗し、小学校の受験に失敗すると・・・せっかくの天才を私が育てたためにバカにしてしまったという思いが私に芽生えました。頭の悪い母親は頭の悪い子供しか育てられないのではと思うと・・・こだまと一緒に暮らすことがひどく苦しいことになっていったのです。そして・・・あの子はついに・・・万引きをしたのです。万引きは・・・私の悪い癖でした。私は子供の頃から万引きが止められず警察のお世話になったこともあるのです・・・もうだめだと思いました。このまま・・・私が母親のままだと・・・こだまは本当にダメになってしまう・・・だから・・・私は家を出たのです・・・」

万歳である。

「こだまくんは・・・万引きしてません・・・誤解だったんです・・・こだまくんはお母さんのことが大好きなんですよ」

「え」

母一人子一人の水野家の食卓に置かれた・・・「お母さんのためにこだまがつくったチョココロネの袋」の列。

そこに・・・こだまが「今日のチョココロネ」を持って帰ってくる。

「お母さん」

「こだま・・・ただいま」

「僕も・・・ただいま」

織絵は涙を流してこだまを抱きしめる。

そして・・・母子はチョココロネを食べるのだった。

万歳三唱である。

美しい発達障害の話なのである。

そして天才母娘の話なのである。

ちなみに・・・いじめっ子・涼香の母親・淑枝(田中律子)もいい味出してます。

関連するキッドのブログ→「

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→エリお嬢様の真夜中のパン屋さん

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コメント

じいやちゃま、こんにちは!

まさかのパン屋さんをじいや様がお選びになるとはっ!!
前田亜季って愛さんの妹だそうでびっくり。
美人姉妹ですね~。
好みから言ったら私も亜季さんかな・・。
このドラマってあまり刺激が強くはないですが
なかなか面白くて私もこういうちょっと変ぐらいのところが
(変態じゃなくて/笑)
気に入ってます。
多少、気質が東京BWにも通じている気がします。

この4話の時は織絵ママ圧倒のご出演でしたが
いや~本当に変わった論理のママでしたわ・・。
最後の医者との関係の遺伝子・・云々には絶句してしまいましたが
こだま君とは良好に変化したので
まあいいかと思っちゃいました(笑
アタシって騙されやすい体質・・。

お気に入りの太鳳ちゃんが毎週ご出演なので
最後まで楽しめそうなところが嬉しいのでした。

いただきもののジャムがたくさんあるの・・。
今日はじいやちゃまのお目々のために
ブルーベリーとクリームチーズを春巻きに巻いて
小さいパイ風のお菓子にしましたわ。
熱い紅茶にもジャムをたっぷり入れちゃいましょうね。

投稿: エリ | 2013年12月 7日 (土) 17時56分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

パン・ケーキといえば
お嬢様方が御幼少の頃、
三時のおやつにじいめの焼きましたホットケーキを
美味しい美味しいとお召し上がりなられたことを
思い出しますな。
まこ様は100枚お召し上がりになりましたが
エリ様はバターとはちみつを
上手にとかして
ナイフとフォークで優雅にお召し上がりでしたぞ~。

フランスパンに
ハムとレタスとマヨネーズ・・・お好みでトマトや
ベーコンを挟んだピクニック・ランチも
お好きでございましたな~。

(じいやバカ遠い目発動中)

味気ない日常に
ちょっとした薬味・・・。
これがファンタジーの基本ですな。

映画「学校の怪談」シリーズに登場する
前田亜季は小学生ながら
エキセントリックな躁状態キャラクターで
魅力満点なのでございました。

もちろん、じいめは今や梨園の夫人となった
前田愛も大好きですぞ~。
前田愛の方はどこかほの暗い色気が幼少の頃から
醸しだされていましたな。

なかなか得難い資質ですからねえ。

前田亜季は大河ドラマ「風林火山」の主人公の後妻役や
「ゴンゾウ伝説の刑事」の重要な被害者役などで
物凄い存在感を示しておりますぞ。

どちらも内野聖陽がらみでございますね。

前田愛は「相棒」シーズン2の白眉を飾るエピソードで不良少女役が抜群でした。

土屋太鳳はこの前田姉妹の魅力を
合成したような存在感で素敵ですな。

ただそこにいるだけで魅力的な美少女であり
そのことに思い悩む葛藤を抱える知性もある・・・
なかなかに・・・両方を満たす感じは
醸しだせないので
貴重な存在だと思われますぞ~。

アイドル俳優二人を揃えたスイーツなドラマが
なかなかの奥行きを感じさせるのは
女優陣と・・・そのエピソードが
なかなかに手強いからなのではないでしょうかな。

シンプルなパン・ケーキが
忘れ得ぬ味になるような・・・。

投稿: キッド | 2013年12月 7日 (土) 23時49分

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