本木雅弘の娘(内田伽羅)VS平愛梨の妹(平祐奈)の奇跡(橋本環奈)
年末ということで・・・オンエア邦画のレビューがしたいのである。
できれば・・・「ゴジラ」とか「ガメラ」がいいわけだが・・・全然やってくれないのだな。
仕方なく・・・「桐島、部活やめるってよ」とかを見たりするわけである。
金曜日、金曜日、金曜日とループしておいて土曜日に来るところの一瞬の間がちょっと笑えるわけである。
悪役を務める「あまちゃん」のGMT5リーダーこと松岡茉優が演じる沙奈に・・・ユイちゃんこと橋本愛が演じるかすみが平手うちをするところが最大の見せ場なわけだが・・・本当にそこかっ。
主人公が神木隆之介ということがなかなかにわかりにくい映画である。
しかし・・・主人公の前田(神木)が・・・ゾンビとしてかすみ(橋本)を食べたいと思っているという描写はなかなか淫靡でよかった。
もちろん・・・好きな男子の宏樹(東出昌大)が沙奈(松岡)と貪るような接吻・・・キスするところを見せつけられた吹奏楽部の亜矢(大後寿々花)のうろたえぶりも流石なのであった。
そして・・・橋本愛よりも美少女という設定の山本美月もそれなりに頑張っていたと思う。
進学とか部活とか恋愛とかの裏側にある青春の一頁なんだな。
で、『奇跡(2011年劇場公開作品)』(TOKYO MX20131229PM7~)脚本・監督・是枝裕和を見た。つまり・・・「桐島、部活やめるってよ」における・・・山本美月と橋本愛が・・・「奇跡」における平祐奈と内田伽羅なのである。美少女度で言えば・・・平と内田は甲乙付け難いわけだが・・・役柄として・・・平の方が人気子役という設定なのである。内田はその他大勢の一人としてCM撮影に参加し・・・忸怩たる思いを味わうという役柄なのである。
だが・・・物語のヒロインは平祐奈(平祐奈)ではなくて・・・有吉恵美(内田伽羅)なのだった。
それどころか・・・二番手ヒロインは絵の上手な早見かんな(橋本環奈)なのである。
つまり・・・平祐奈はカメオ出演なのかよっ。っていうか・・・クラスにこの三人がいる小学校って・・・凄すぎるなっ。
まあ・・・この辺りの・・・キャスティングは・・・きっと監督の趣味のなせる業なのだな。
物語は・・・健次(オダギリジョー)とのぞみ(大塚寧々)の離婚から始る。
長男の航一(前田航基)は母親に・・・次男の龍之介(前田旺志郎)は父親に引き取られ・・・遠距離兄弟になってしまうのだった。
兄は「家族がもう一度一緒に暮らすこと」を夢見る。
そして・・・九州新幹線がすれ違う時に願い事をすると叶うという怪しい伝承を信じて・・・新幹線がすれ違う場所を求めて弟と旅に出るのである。
デブの兄には男友達が・・・ハンサムな弟には女友達が・・・チームとして遠征に参加するのだった。
もちろん・・・スティーヴン・キング原作の映画「スタンド・バイ・ミー」(1986年)的なことになり、なんだかんだあるわけだ。
兄より優秀な弟の兄思いの情がほのぼのと浮かび上がるわけである。
目的の地にたどりついた時・・・兄は・・・「家族」より大切なものがあることを悟ってしまうのである。
「ごめんな・・・俺・・・家族じゃなくて世界を選んだ・・・」
「僕も一緒に暮らせるようにってお願いしなかった・・・」
弟は・・・父親の仕事の成功を願ったのだった。
兄は・・・新しい生活に馴染んでしまったのである。
弟は家に戻ると父親に尋ねる。
「世界ってなんだろう」
「駅前のパチンコ屋だろう・・・」
「それは新世界や・・・」
まあ・・・のどかでいいかな。
阿部寛、長澤まさみ、原田芳雄、樹木希林、橋爪功ら豪華チョイ役陣も充実しています。
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