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2014年1月18日 (土)

犯罪です・・・闇金ウシジマくん Season2(山田孝之)

(金)には三根梓の「三匹のおっさん」、蓮佛美沙子・大政絢・新川優愛・山本舞香・杏さゆりの「夜のせんせい」、安田美沙子の「私の嫌いな探偵」などがあるわけだが・・・とりあえず・・・(木)深夜明けて(金)のコレで・・・。

キッドのブログが休眠中の2010年の秋ドラマで第一シリーズの「闇金ウシジマくん」があり、平均視聴率は*2.3%だったが・・・その濃密な世界観にうっとりしたものだった。ちなみにこのシーズンは「Q10」「SPEC」「秘密」とうっとりするドラマは乱れ打たれていたが・・・その中でも抜群だったのだ。

もちろん、ドラマオリジナルキャラクターの元AV女優・大久保千秋(片瀬那奈)の存在感も抜群で・・・第2シリーズにいないのは残念だが・・・劇場版では・・・元カウカウファイナンス社員になってしまったのである。ゲスト登場に期待したい。

とにかく・・・「ウシジマくんの世界」は続いて行き・・・風俗嬢で看護師のモコこと葉山朋子(希崎ジェシカ)などもきっと登場してくれるのだろう。

ジャンルを越えた女優たちが入り乱れ・・・虚実定かならぬダーク・ワールドを醸しだす。

悪魔が落ちついた気持ちで見ることのできるドラマなのでございます。

で、『ウシジマくん Season2・第1回』(TBSテレビ201401170058~)原作・真鍋昌平、脚本・福間正浩、演出・山口雅俊を見た。10日で5割の利息で貸付をする闇金会社カウカウ・ファイナンス・・・トイチといえば10日で1割の利則で・・・年利365%となり・・・100万円借りると10日目に利子が10万円になっているのである。これは利息制限法の限度を超えた暴利なのである。しかし・・・カウカウ・ファイナンスは・・・10日目に利子が50万円になっているのだ。返せるかっ・・・もちろん闇金は犯罪です。

赤ちゃんポストの出身者がポストと仇名で呼ばれるドラマのことを批判する人間は・・・このドラマをどうしちゃうのか・・・想像を絶するのだな。

まあ・・・闇金主催者は実情と違うとクレームはつけないわけだが・・・。

おい・・・赤ちゃんポストの主催者と闇金の主催者を同列に扱うのかよっ。

そこまでにしとけっ。

いきなり・・・主要登場人物の一人・・・中田広道(入江甚儀)のクレジットが中田広道(水中)である。

「助けて・・・」

「よお・・・」

見下ろすのは・・・カウカウファイナンス社長・ウシジマくんこと丑嶋馨(山田孝之)だ。

いくつかのストーリーが同時進行して行くこのドラマ。中田広道の物語はここで一時休止である。

なにしろ・・・カウカウファイナンスの顧客たちは・・・底辺中の底辺でエピソードにはことかかないのである。

スーパーマーケットの倉庫から商品を運び出す太田ハル子(朝日奈あかり=ドラマ24「嬢王 Virgin」の神崎エリナ)・・・。

不注意な中年の女性客(柿弘美)にお尻をカゴで突かれたあげくにクレームをつけられる。

そんなうんざりする昼の仕事を終えたハル子は夜の仕事のために・・・ラブホテルで援助交際の仕事を続ける。

出会い系のサイトを利用し、ホテル代別の本番一万円という売春行為である。

もちろん・・・犯罪です。

お安い買春者である残念な感じの中年男の前で尻をかくハル子。

「痣だらけだね」

「離婚した夫が・・・クソ姑の介護してくれって言うからことわったら・・・殴る蹴るよ」

「そりゃ・・・ひどいな」

「・・・」

休息なしの労働に披露困憊した・・・ハル子はうっかり・・・眠りこんでしまうのだった。

当然のことだが・・・初対面の見ず知らずの男はハル子のサイフから有り金抜いて姿を消すのだった。

「うわっ・・・」と浅い眠りから覚醒して自分の失態に驚愕するハル子。

「やられた・・・なんで寝ちゃうんだよ・・・ひいいいいいい」

口惜しくてやりきれなくてベッドに突っ伏すハル子だった。

何故・・・ハル子はそんなに金が必要なのか・・・可愛い七つの子(須田瑛斗)があるからなのか。

そこにメールが着信する。

「寝てると思ったけど・・・あんまり朝日がきれいなんでメールしちゃった・・・俺はこれから二部営業(朝から昼まで)だよ」

ハル子が執心しているホスト・一聖(青柳尊哉)からだった。

思わず・・・ハル子はラブホテルの閉じられた窓を開ける。

「本当だ・・・いい天気・・・一聖・・・私もがんばるよ」

ハル子は愛する一聖に貢ぐためにカウカウファイナンスの顧客となっているのだ。

しかし・・・一聖が姿を見せたのは・・・殺風景なカウカウファイナンスの闇の事務所だった。

「入金期限すぎてんじゃねえか」と電話に怒鳴るのは柄崎(やべきょうすけ)・・・。

「御苦労さま」と女性客から優しく入金を受け取るのは元ホストの高田(崎本大海)・・・。

「いらっしゃいませ」と応対するのは受付・事務の摩耶(久保寺瑞紀)である。

「ニューロマンサーの一聖です」

「ご用件は・・・」

「売掛未収がたまっちゃって」

「キリトリ(債権回収)か・・・トリハン(手数料半額)だぞ・・・」とウシジマ。

「お願いします・・・これ客のリスト・・・」

摩耶は手早く計算する。

「248万とんで710円・・・トリハンで124万とんで355円です」

仕事を受けるウシジマだった。

一聖が去ると・・・軽口をたたく柄崎・・・。

「あいつ・・・ナンバーワンホストには見えないな」

「いかにもホストホストしてたら連れて歩けないって客が思うんですよ」と応じる高田。

「じゃ・・・俺も普通の格好すりゃ・・・ホストになれっかな」

「いや・・・それはちょっと」

「なんだ・・・てめえ」

「柄崎・・・朝からうるせえよ」と凄むウシジマくんだった。変な眼鏡をかけているが本当はこわいウシジマくんなのである。

早速・・・ホストクラブ顧客の未払い金回収に着手する取り立て屋ウシジマくんトリオ。

昼休みのOLを待ち伏せ、出勤前のキャバ嬢を急襲する。

時には宅配ピザの配達人を装う。

「払わないわよ・・・裁判にでもなんでもすればいいわ」

「裁判しても払わせる」

「勝てるとでも思ってるの」

「負けても払わせる」

「・・・」

とにかく・・・払わないと想像するのも恐ろしいことになるのである。

小さな公園に呼び出されるハル子。

本来ならハル子の息子がデビューする公園である。

「子供の学資保険を解約したから・・・」

「確かに・・・」

「百万円貸してください」

「返せるあてがあるのかよ」

「来月・・・子供の養育費がまとめて振り込まれるから」

「・・・」

「私・・・こんなに男の人を愛したの初めてなんです・・・だから・・・一聖には来月も売り上げトップをとってもらいたいんです」

「わかった・・・明日、事務所に来い」

ハル子を見送る柄崎にはやりきれなさが浮かんでいる。

「ホストに貢ぐなんて・・・アホだなあ・・・それにしてもホストはぼろすぎる」

「ホストと闇金は・・・別のビジネスだ」とウシジマくん。

「・・・」

「ホストの客が抱える闇は深くて暗い」

「・・・川が流れてんのかよ」

営業許可を取っていない違法ホストクラブ「ニュー・ロマンサー」・・・サイバーパンクSF「ニューロマンサー/ウイリアム・ギブスン」(1984年)とはほぼ無関係・・・言うまでもないだろうがっ。

オーナーはついこの間まで「山田くんと7人の魔女」で高校生だった慶次(徳山秀典・仮面ライダーザビー)である。

そして雇われ店主が・・・隼人(武田航平・仮面ライダーキバ)だった。

しかし、下剋上である・・・売上ナンバーワンの一聖は店のキングとして振る舞っていた。

ハル子に囁く一声。

「最近の新人ホストのお行儀が悪いのは店長の教育が悪いからだと思うんだ。だからお仕置きが必要なんだよ。それは僕とハル子の共同作業なのさ・・・さあ・・・隼人さんのために・・・ドンペリを頼んでおくれ・・・」

「ええ・・・いいわ」

「ドン・ペリニヨン・ブラック(時価)入りました~」

後輩の横暴な申し出に隼人は躊躇するが・・・慶次は因果を含めるのだった。

「隼人・・・一聖のために飲んじゃないよ・・・」

たちまち響くホストたちの合いの手。

♪いい男 いい男 いい男 いい男 本当はどうでもいい男~

客の一人、ユナ(七海なな)や自称・高校生ホスト流星(標永久)などもいかにも虚しい夜を過ごすのだった。

ホストによって堕ちていくハル子・・・加齢によって堕ちていくホストの隼人。

ニューロマンサーの夜は更けていくのだった。

一方、すでに多重債務者の吹き溜まりのパチスロ屋。

金食いマシーン「ジャグラー」に金を吸い上げられる男・・・宇津井優一(永野宗典)がいる。

30代ダメ人間「鬱ブログ」を素晴らしいインターネットの世界に立ち上げる優一は実家寄生虫の自称・フリーターである。父の優作(宮川浩明)も母の美津子(島ひろ子)ももてあます35歳のニートである。

今日も五万円をギャンブルにつぎ込み・・・街を漂泊するのだった。

鬱の優一もまたカウカウファイナンスの顧客である。

入金日にジャンプ(利息未払い)し、さらに追い貸しを求めるダメ人間だった。

「あいつ・・・大丈夫なんですか」

「実家も持ち家だし、父親の退職金もある・・・充分回収可能だ・・・」

ウシジマくんにとって鬱の優一は「生ける金」なのである。

そんな鬱の優一は街で小学校の同級生に声をかけられる。

橋本(石田剛太)は風の噂で・・・優一の初恋の相手・水野結花(篠川優莉香)と結婚した・・・優一にとって憎悪の対象だった。

優一は逃げようとするが・・・何故か・・・橋本は追ってくるのだった。

「やっぱり・・・宇津井じゃないか・・・お前、変わらないな・・・おい、やっぱり宇津井だったよ・・・」

現れたのは愛児を抱く変容した橋本(旧姓・水野)結花(伊藤麻実子=「平清盛」(2012年)の藤原呈子、「ぼくの夏休み」の田川菊江、「みんな!エスパーだよ!」(2013年)の二宮サリー)だった。

「俺なんか・・・髪薄くなったし・・・この間の同窓会・・・どうして来なかったんだ?」

もちろん・・・鬱の優一は同窓会があったことも知らないのだった。

「う・・・仕事が忙しくて・・・」

「そうか・・・みんな変わったぞ・・・禿げてるやつもいるし」

「そうだよな・・・結花なんか・・・別人みたいだもの」

「子供生むと・・・体型変わるのよ」

「か・・・変わりすぎだろう」

にじみ出る優一の屈折した悪意に気がつく結花。

「・・・」

「だけど・・・お前は楽しそうだな・・・楽そうっていうか」ととりなしつつ嫌味を言う橋本。

「お前なんかに・・・俺の気持ちが分かるかよ・・・俺の感じるストレスの重さがよ」

居たたまれずに逃げ出す優一だった。

「なに・・・あれ・・・」と吐き捨てる結花。

「子供なんだよ・・・大人になれないままに・・・年齢だけを重ねちまったんだ」

そこはかとない優越感とともに底辺に堕ちた同級生を憐れむ橋本だった。

その気分を味わうためにあえて声をかけたのである。

残酷とも滑稽ともつかぬ・・・うっとりするほど物悲しい空気が漂うのだった。

その頃、単独で取り立てに向かう途中で高田は隼人と運命の再会をするのだった。

隼人は・・・高田のホスト時代の仲間だったのである。

「瑠偉斗(るいと)・・・」

「今は高田です・・・」

「どうしてたんだ・・・」

「今は・・・闇金やってます」

「へえ・・・すごいじゃないか」

「すごくないですよ・・・同窓会に出たって名刺も出せやしない・・・犯罪者ですから」

「俺だって・・・店長になったけど・・・手入れがあった時の出頭要員さ・・・めっきり酒も弱くなって・・・遅刻がちで・・・オーナーにヤキを入れられるような憐れな身分さ」

「・・・」

「あのさ・・・俺に・・・お前の仕事・・・手伝わせてくれないか」

「ろくな仕事じゃないっすよ・・・」

「ホストより・・・ひどい仕事なんてないだろう・・・」

見つめ合うホストと元ホストの二人だった。

見た目は美しい二人の男である。

ウシジマくんはオムライスにケチャップをかけて食べていた。

「ソースもどうですか」と柄崎。

「いらない」

「これ、母親が発明したんですよね・・・ケチャップとソースの割合が決めてなんすよ」

「かけすぎだろう・・・気持ち悪いな」

お前もな・・・。

明日、ママがいなくなる気配の・・・母子家庭。

「出会い系の客」がキャッチ出来たので「夜の仕事」に出ようとするハル子。

玩具だらけの小さな部屋でむずかる我が子。

「いっちゃいやだ・・・いっちゃいやだ・・・いっちゃいやだ」

「静かにしてよ・・・」

ハル子は深い闇の気配を感じる。

男の子は玩具の喇叭を吹く。

「ニューロマンサー」では上客のイヴ(吉川まりあ)が一聖に囁く。

「来月は二百万円使ってあげる・・・」

「二百万か・・・」

隼人の数少ない上客であるリエ(田川可奈美)が貢ぐ。

「来月の誕生月・・・あたしがシャンパンタワーしてあげる・・・205万円ってとこでしょう」

「いや・・・それより・・・現金で200万円くれないか」

「・・・え・・・」

「実は・・・父親の入院費が・・・ちょっと苦しいんだ」

「あんたも大変なのね・・・わかったわ・・・」

しかし・・・それは爆弾(禁止行為)である裏引き(店を介さず客から直接金を要求する事)だった。

そんなことされたら・・・ホストクラブはやってられないのである。

たちまち・・・発覚し・・・オーナーにリンチされる隼人だった。

凄惨な夜・・・。

「こりゃ罰金ものなんだよ・・・逃げたら・・・全身に刺青して・・・二度と表を歩けないようにしてやるぜ」

ハル子はカウカウファイナンスに来ていた。

「もっとお金がいるんです・・・あたしがなんとかしないと一聖の来月の売上トップが危ないから・・・」

「ダメだな・・・返済の見込みがないだろう」

「夜の仕事もしてますから」

「出会い系か・・・危なっかしいな」

「もうヤバイ目にはあってます」

「どうせやるなら・・・安全なところでやれよ・・・」

こうして・・・風俗店を紹介されるハル子。ウシジマくんには紹介料とマージンが入る仕組みで・・・もちろん犯罪だ。

しかし・・・風俗嬢としての研修を受けるハル子の顔は喜びに満ちるのだった。

隼人のために・・・立派に稼げるからである。

カウカウファイナンスの事務所は滞りなく営業中である。

ウシジマくんはカツ丼や天ぷらそばも食べるのだった。

「友達が手伝いたいって言ってるんですが・・・」と高田。

「人手は足りてるだろう」とにべもないウシジマだった。

昼下がり・・・例のピザを持って回収仕事をするウシジマくんと柄崎。

「このピザ・・・もういらないんじゃないすか」

「まあな・・・」

一人・・・母の帰りを待つ男の子の部屋に・・・ピザが届いた。

それは・・・必要経費で落ちるのか・・・。

いや・・・そもそも税金払ってないか。

罪ほろぼしという名の純白な善意。

男の子は冷えたピザを食べた。

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第1話 2014年1月16日 ウシジマ(山田孝之)が社長を務めるカウカウファイナンスには、今日もたくさんの債務者が出入りしていた。人気ホストの一聖(青柳尊哉)の依頼は、女性客のツケの取り立て。その一聖にハマって入れあげているシングルマザーのハル子(朝日奈あかり)…... [続きを読む]

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