私を現場に連れてって!(武井咲)戦力外捜査官・・・(TAKAHIRO)
さて・・・冬季五輪のある冬ドラマ・・・真面目にやってらんねえよ的傾向は・・・如実である。
医療班・・・「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」、「僕のいた時間」、「Dr.DMAT」、「医龍4」・・・。
捜査犯・・・「相棒season12」、「科捜研の女」、「隠蔽捜査」、「福家警部補の挨拶」、「緊急取調室」、「S-最後の警官-」・・・。
うわああああ・・・と叫びたい。
というところで・・・訃報の電話である。
キッドがまだ人間だった頃、手とり足とり指導してくださった山西伸彦氏(放送作家)が逝去・・・。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
ちょっと・・・早すぎるんじゃないですか。
まあ・・・放送作家というものは葬儀の席でも「笑点」のネタを考えていたりしますけどね。
「キッドくん・・・字が下手でも原稿用紙の枠一杯に一字ずつ大きく書くと読みやすくなるよ・・・」
ピンポンパンポ~ン。・・・キッドはもう、鉛筆で文字を書かなくなりましたけどね。
で、『戦力外捜査官・第1回』(日本テレビ20140111PM9~)原作・似鳥鶏、脚本・ 鴻上尚史、演出・中島悟を見た。何故か、全篇を彩る管弦楽のための行進曲「スポーツ行進曲/黛敏郎」(1953年)である。ものすごくゆるいジャンルに属することをアピールしているらしい。つまり「デカワンコ」ということである。警視庁のトップである・・・警視総監・越前憲正(柄本明)と総監の座を狙う副総監・小早川安博(佐野史郎)の確執が燻る中・・・警視庁捜査一課十八係に配属されるキャリア警部の海月千波刑事(武井咲)・・・EXILEとは思えない普通の演技力のTAKAHIRO演じる設楽恭介巡査はそのお守役を命じられるのだった。
何故か、警視総監と越前と海月には特殊な関係があり・・・エチゼンクラゲだからな。それを察知した小早川副総監は・・・海月に手柄を立てさせないように画策を開始する。
こうして・・・「現場を知りたくて」刑事になった海月は・・・捜査本部から疎外されてしまうのである。
しかし・・・かってバリバリのいじめられっ子だった海月はそのような迫害には慣れていたのだった。
そして・・・第一の事件「男子中学生射殺事件」が発生するのである。
この緩いモードの割にはいきなり事件はハードなのだった。
とにかく・・・新人といえども海月は警部である。
巡査の設楽刑事は命令には従わなければならない。
「よつんばいになりなさい」と言われたらそうするしかなく・・・婦人警官・田淵亜利砂(水沢エレナ)には変態プレーと勘違いされるのである。
結局・・・のこのこと現場に出かけていく海月と設楽・・・。
いじめられっ子だった海月は・・・事件の裏にいじめの匂いを嗅ぎつける。
一方、犯行に使われた拳銃に前科があったことから・・・前科者の伊賀(六平直政)をマークする捜査本部・・・。
真っ向から対立する二つの見立て。
しかし・・・海月は主役力で事件の核心に迫って行く。
挙動不審のいじめられっ子で被害者と同じ中学に通う小沢(飛田光里)に職務質問をするのであった。
「本当に刑事なの?」
「あの方は警部さんだ・・・」と設楽刑事。
「警部って偉いの・・・?」
「古畑任三郎は警部補だ・・・警部はそれより偉い。踊る大捜査線の青島刑事はレギュラー・シーズンでは巡査部長で警部補の1つ下だ。相棒の右京さんはシーズン1の時は警部補・・・ちなみに私は一番下っ端の巡査だ・・・」
「世の中って・・・理不尽だね」
「あなた・・・いじめられているでしょう」と海月警部。
「そんなことないよ」
「隠しても・・・私にはわかります」
「どうして・・・」
「私もいじめられっ子だったから・・・」
唖然とする少年と刑事だった。
巡査 遠藤鶴(本刈屋ユイカ)「ゴンゾウ 伝説の刑事」
巡査部長 恩田すみれ(深津絵里)「踊る大捜査線」
警部補 柴田純(中谷美紀)「ケイゾク」
警部 大澤絵里子(天海祐希)「BOSS」
警視 銭形舞(堀北真希)「ケータイ刑事」
警視正 銭形愛(宮崎あおい)「ケータイ刑事」
警視長 沖田仁美(真矢みき)「踊る大捜査線」
警視監 銭形泪(黒川芽以)「ケータイ刑事」
警視総監 橘朝子(かたせ梨乃)「奥様は警視総監」
・・・全階級制覇である。全員集合してもらいたい。
伊賀が逮捕され・・・事件は解決の方向に向かうが・・・海月は伊賀の所持品にスコップがあることから・・・事件の全容を推察するのだった。
特別に伊賀の取調を許される海月。
「あなたは・・・三年前に・・・殺人の罪を犯し・・・小学校の校庭に拳銃を埋めましたね」
「そんなことするかよ・・・」
「いいんですか・・・このままだと・・・中学生を殺したのもあなたになっちゃいますよ」
「え・・・」
「警察はそのくらい簡単にでっちあげますよ」
「・・・」
「二人も殺して・・・そのうち一人が中学生じゃ・・・極刑もあります」
「そんな・・・」
「今なら・・・懲役ですみますよ」
「・・・埋めました」
ある意味・・・物凄い展開である。
海月と設楽は・・・小学校の記録を調べるのだった。
「何を捜すんです・・・」
「飼育係と・・・飼育動物の死亡記録よ・・・」
「なんで・・・」
「校庭を掘りかえすとしたら・・・動物のお墓を作るために決まっているでしょう」
「き・・・決まっているんですか」
「あったわ・・・死亡したのはウサギ・・・飼育係は・・・」
「小沢くん・・・」
いじめっ子リーダーを射殺した後も・・・いじめは続いていた。
屋上でいじめられる中学生となった・・・小沢少年。
海月と設楽が現れたことですべてを悟るのだった。
「ばれたんですね・・・」
「いじめを防げなくてごめんなさい」
小沢少年は拳銃を抜き放つ。
驚愕するいじめっ子たち。
いじめっ子全員を射殺する小沢少年だった。
「自首します・・・14歳なら一人殺すも全員殺すも同じですもんね」
「うん・・・いじめっ子たちも少しは懲りたでしょう・・・地獄で反省するべきよね」
「残念だ・・・マシンガンが埋まってたら・・・先生も見て見ぬフリしてたやつも全員ぶっ殺せたのに・・・」
「それは・・・ちょっとやりすぎ」
かけつけた無能な刑事たちは立ちすくむ・・・。
おい・・・結末・・・違うだろう。
いや・・・本質的にはこういう実に素晴らしい主題だと妄想します。
ハイブロウ過ぎて・・・お茶の間には伝わらなかったかもしれないのであえて解釈してみました。
今年のクリスマスには世界中のいじめられっ子たちにサンタさんが銃器をプレゼントしてくれますように・・・。
関連するキッドのブログ→海の上の診療所
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コメント
久々にお邪魔しに来ました。
どこに足跡を残そうかなぁ~ と思っていたら
>・・・全階級制覇である。全員集合してもらいたい。
うはははは!!!
爆笑でございます
投稿: シャブリ | 2014年2月 1日 (土) 15時16分
御来訪、ありがとうございます。
烏賊川産蟹入りチャーハンの軽食をご用意しましたぞ。
【付録リスト】
歴代ケータイ刑事
銭形紅子(平山あや)1983年度
銭形愛(宮崎あおい)1985年度
銭形舞(堀北真希)1988年度
銭形泪(黒川芽以)1987年度
銭形零(夏帆)1991年度
銭形雷(小出早織)1988年度
銭形海(大政絢)1990年度
銭形命(岡本あずさ)1992年度
銭形結(岡本杏理)1994年度
※問題点
1988年度の「舞」と「雷」のかぶり
1984年度、1986年度、1989年度、1993年度の欠落
※妄想補正
1984年度
銭形恋(綾瀬はるか)
1986年度
銭形宵(沢尻エリカ)
1989年度
銭形祭(黒川智花)
1993年度
銭形聖(武井咲)
投稿: キッド | 2014年2月 1日 (土) 17時51分