螺鈿迷宮のターミナルケア(水野美紀)VS紙の月の節約主婦(水野真紀)
好みというものがあると自覚するのは歯痒いものがある。
たとえば水野美紀が登場すると思って待機して水野真紀が出て来た時の落胆である。
もちろん・・・世の中には逆の方もいるわけである。
好みというデバイスを経由することによって作品の本質を見失うことは恥ずかしい。
しかし・・・悪魔としては問題があるが・・・人としては自然なことなのかもしれない。
ついに・・・表裏に・・・水野美紀と水野真紀が来たのである。
だから・・・なんなんだよ・・・マドンナ対決は・・・栗山千明VS原田知世だろうがっ。
ま・・・そうなんですけどね。
で、『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮・第1回』(フジテレビ20140107PM10~)原作・海堂尊、脚本・後藤法子、演出・今井和久を見た。鈍くてうざいグッチー(伊藤淳史)と軽くてうざい白鳥(仲村トオル)のうざうざコンビによる医療ミステリの帰還である。このうざさが気にならない人は幸福だと思う。地下にスナック街のあるマンションの理事長として・・・換気に無関心なママたちがほっけを焼く度に火災報知機が鳴り響き、高層階から管理人室に行き、警報解除して復旧した後でにママたちに説教しなければならないくらいのうざさがあるぞ・・・たとえがわからんわっ。
今回の舞台は・・・「助けて・・・入院したら二度と退院できない」と当局に投書の寄せられた終末医療を専門とする碧翠院である。
「いや・・・最後を看取るための施設ですから」と嘯くのは桜宮院長(柳葉敏郎)である。
実態調査のために潜入中の白鳥と・・・何故か、東城医大病院から派遣されたグッチーは再会して・・・またもや・・・デコボココンビを結成するのである。
桜宮の二人の娘が・・・終末医療担当の小百合(水野美紀)と産婦人科医のすみれ(栗山千明)である。「死」のドクターと「生」のドクターというところか。
初回は・・・「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水晃一(西島秀俊)がドクターヘリに乗り颯爽と登場・・・ファン・サービスかっ。
妊婦役で生死の境を彷徨う患者ゲストとして佐藤めぐみも登場する。一部愛好家必見である。
事件の鍵を握るのは・・・小百合だと思われるが・・・初回はすみれが活躍するのだった。
こうして・・・二時間ドラマで語れる題材を・・・じっくりと・・・あるいは・・・うだうだと語るシリーズの第四弾がスタートである。・・・需要があるんだなあ・・・。
関連するキッドのブログ→「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」
で、『ドラマ10 紙の月』(NHK総合20140107PM10~)原作・角田光代、脚本・篠崎絵里子、演出・黛りんたろうを見た。「書店員ミチルの身の上話」の再放送があったのはコレに連動していたのか・・・と思わせるNHKの民放化ぶりである。自分というものが曖昧な女と大金をめぐる出奔の話である。しかし、原作と脚本家の体質的な問題で・・・ミチルほどのドキドキハラハラ感はなく・・・ぬめぬめっとした展開になっています。
「誰かのために生きることでしか生を実感できない女」・・・「貢ぐ女」・・・「ちやほやされたい女」は横並びの存在だと思うが・・・そこに微妙に線を引くのが女心というものなのかもしれない。
お嬢様学校時代・・・恵まれない子供たちのために50万円の寄付をした梅沢梨花(原田知世)・・・堅実な人生を歩む岡崎木綿子(水野真紀)は世間知らずのお嬢様の梨花を「正義の人」として憧憬の念をもって見つめる。一方、女友達の一人・・・中条亜紀(西田尚美)は・・・「単にあせってるだけじゃないか」と皮肉な視線を注ぐのだった。
四十歳を過ぎて子供にも恵まれず・・・夫(光石研)との何不自由ない暮らしに満たされないものを感じる梨花。
生の実感を求めて金融機関に再就職した梨花は・・・顧客に人気を博し・・・預金獲得額を増やしていく。やがて・・・男子大学生(満島真之介)に心を奪われた梨花は・・・一億円横領の犯罪者に堕ちていくのである。
このドロドロとした話を・・・爽やかに演じていく原田知世である。
ミスマッチな感じが結構、奇妙な味わいを醸し出している。
「クロサギ」以来ヒット作のない脚本家としてはそろそろ正念場である。
関連するキッドのブログ→或る夜の出来事
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コメント
昨年はロイド祭りを盛り上げて下さって、
ありがとうございました。
本当に楽しかったです♪
ん?いやそれまでも随分とお世話になってるんですが、
前半のことはすっかり忘れてしもたのよー(≧∇≦)ノ彡バンバン!
今年もよろしくお願いいたします。
確かにチュッパチャプスを咥えた西島さんにはドキッとしましたもん♪
ファンサービスだけが印象に残った昨晩ヾ(゚∇゚*)オイ
「二時間ドラマで語れる題材」仰る通り(笑)
『紙の月』もやめといて悔いはないかな。
まだ何も決めてませんけど、
何か書くかも?書けないかも?
身体と相談です。
よろしくおつき合い下さい(^-^*)/
投稿: mana | 2014年1月 8日 (水) 13時47分
ロイド祭りは楽しかったですねえ。
そして、紅白歌合戦のあまちゃん祭り。
祭りだ祭りだ祭りだ祭りだ能年祭りだよ~♪で
ございました。
あっという間にお正月気分も終了ですな。
高校生たちがサッカーやバレーに燃え
成人式・・・。
今年も一年よろしくお願いします。
まあ、今回はお嬢様方は
ジェネラルルージュ登場で萌え~でございましたな。
「紙の月」は
西田尚美(43)と水野真紀(43)の同級生を演じる
原田知世(46)の
アンチエイジングぶりをチェックするドラマなのかも
しれません。
どうなってんだっ!
・・・と思いますからな。
童顔の勝利なのか・・・。
今季は「官兵衛」と「ウシジマ」以外は
なりゆきまかせになりそうな感じでございます。
投稿: キッド | 2014年1月 8日 (水) 17時00分