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2014年2月17日 (月)

荀子・王霸篇に曰く、故用國者,義立而王・・・と軍師官兵衛(岡田准一)

お・・・初心に戻ったのか。

まあ、武経七書(兵法の古典)ではなくなったがな。

「国を治むる者は義立てばすなわち王たり」は性悪説で有名な荀子の王覇篇からの引用である。

前段として、「國者,天下之制,利用也」がある。

「国家とは天下を利で治めるものなり」ということである。

つまり・・・万民が利益があると感じるところに国家が成立するということだ。

荀子ならではの論理展開である。

そのために犠牲を払うものが王だということだ。

後段は「信立而霸,權謀立而亡」と続く。

「それを信じさせる王は覇者となり、疑われるものは滅ぶ」ということになる。

つまり、ここでは・・・「逆らえば殺すということを万民に信じさせたものこそが天下の主にふさわしい」ということを官兵衛は語っているのである。

比叡山を焼き打ちにし、将軍を追放し、浅井・朝倉両家を滅ぼす。

信長が反逆者を犠牲にしても天下統一を成し遂げようとしている。

それこそが・・・万民の従うべきところである。

だから・・・信長に味方することが生存率を高めるという論理なのだ。

おそらく・・・脚本家にはそういう意図はないと思われるが・・・教養がないって恐ろしいことだな。

「義」という言葉の根本的な誤解があるのだな。

「義」とは「自分自身を生贄にする」という意味である。

つまり・・・自己犠牲である。残虐を行うことで信長自身が中傷の対象となることを意味しているのだ。

しかし、それを為さねば天下の乱れは糺されないというのが荀子を引用した官兵衛の論理なのである。

戦国時代とは現代人にはなかなか受け入れがたい・・・百人を生かすために一人を殺す世界である。

そうしなければ全滅するのである。

で、『軍師官兵衛・第7回』(NHK総合20140216PM8~)脚本・前川洋一、演出・田中健二を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。しかし・・・今回は十八行だ~。NHKのスタッフ、画伯が見放す寸前ですぞ~。励みなされ~。とにかく、今回は天正三年における西播磨の覇者・小寺政職(片岡鶴太郎)の描き下ろしイラスト大公開でお得でございます。小寺官兵衛を駆使して・・・播磨半国の戦国大名になりかかっている政職の辣腕ぶりが・・・描かれていないのが残念なことでございます。画伯のモチベーションをあげるための島左近(夏八木勲=「葵 徳川三代」ヴァージョン)は素晴らしい出来栄えでしたなあ~。・・・だからプライべートな話はコメント欄でしろと何度言ったら・・・。

Kan007 天正元年(1573年)、信長は旧幕臣・細川藤孝に命じて淀城の岩成友通を討伐し、柴田勝家によって越前・朝倉家を滅亡させ、羽柴秀吉に近江・浅井家を殲滅させる。佐久間信盛によって河内・三好義継を撃破。大和・松永久秀を降伏させ・・・ついに近畿圏の制覇を完了する。天正二年(1574年)三月、信長は上洛し、従三位参議に叙任され、「蘭奢待の切り取り」を勅命で許される。信長によって備前・播磨・美作の3カ国の領主となった浦上宗景だったが、信長が毛利輝元との友好関係の修復に動いたために播磨国に動揺が生じる。播磨国の名目上の守護・赤松則房を押し立てる小寺政職は・・・浦上宗景の西播磨での覇権を牽制するために浦上宗家・浦上政宗の血を引く浦上久松丸(父・浦上誠宗、母の父・小寺職隆=小寺官兵衛の甥)を備前の宇喜多直家に送り込む。久松丸を盟主に押し立てた宇喜多直家は浦上宗景に叛旗を翻し、備前・美作・播磨国境で諜報戦を展開する。これによって小寺家は西は美作国境の上月城(赤松上月家)から東の志方城(赤松櫛橋家)まで政略結婚による血縁勢力を展開する。ここに至って東播磨守護代・別所家とならび、小寺家は西播磨守護代の実質を確保したのである。西の覇者・毛利家は・・・ついに播磨国への本格的な調略活動を開始する。使僧・安国寺恵瓊は別所・小寺両家に働きかけ、毛利への従属を働きかける。一方、織田政権を代表する摂津国主・荒木村重も播磨国への干渉を開始。天正三年(1575年)、播磨国は織田家・毛利家両家を巡り、各所で分裂する。別所家においては別所長治の叔父の吉親が親毛利派に・・・重宗が親織田派となった。小寺家でも・・・同様な事態となるが・・・小寺家家老の官兵衛の主導により・・・織田に追従する決断が下される。しかし・・・播磨国内部では・・・信長に対抗する本願寺勢力が蠢動を開始していた・・・。五月、長篠の戦いで織田・徳川連合軍が武田勝頼を撃破。七月、小寺官兵衛、岐阜へ。

光は我が子のように育てた久松丸の事を不憫に感じた。

久松丸の父は浦上誠宗・・・。

おたつとともに赤松政英によって殺された浦上清宗の弟である。夫・官兵衛の妹・おまつが誠宗の妻となり・・・久松丸を身ごもった。

しかし、誠宗は叔父・浦上宗景によって毒殺されている。

未亡人となったおまつは久松丸を生み産褥で死んだ。

生まれながら孤児となり、浦上宗家の後継者となった久松丸を小寺官兵衛が養育することになり、まだ、松寿丸を懐妊していなかった光が久松丸を預かったのだ。

翌年、官兵衛と光の間に長子・松寿丸(後の黒田長政)が生まれ、久松丸と松寿丸は兄弟のように育ったのである。

しかし、小寺・浦上両家の血を引く久松丸の政治的価値は高かった。

宇喜多直家が・・・主家である浦上宗景に叛旗を翻すための旗頭として久松丸を求めた時、浦上宗景の増長を好ましく思わない小寺政職は惜しみなく・・・久松丸を引き渡したのだった。

「久松丸はどうなるのでしょう・・・」と光は官兵衛に問う。

「すべては・・・運次第だ」と官兵衛は率直に言った。

「浦上宗家の嫡男として・・・浦上家の長となるやもしれぬ・・・」

「はたして・・・そうなりましょうか・・・」

光は高貴な血を受け・・・穏やかな性分に育った久松丸の行く末を案じる。

「案じても・・・どうにもならぬ・・・」

官兵衛は静かに告げる。

状況はめまぐるしく変転していた。

宇喜多直家は久松丸を神輿に担いだ謀反に成功した。

家来に背かれ孤立した浦上宗景は備前を追われ・・・播磨に逃れたものの・・・すでに覇者としての地位を失っていた。

官兵衛にとって義理の祖父にあたる小寺政職は勢力を拡大し、美作国境の上月城までを勢力に収めた。光の姉・力の嫁いだ城である。しかし・・・浦上宗景の凋落と同時に毛利が上月城に手を伸ばしてきたのである。

赤松氏の一族である上月氏が事実上、毛利の配下となったことは混乱に拍車をかけていた。

東の別所はすでに織田に下っている。

織田か・・・毛利か・・・生き残りを賭けて官兵衛は情報の分析に忙しかった。

武田勝頼の無残な敗北が・・・夏を前に播磨国に伝播する。

官兵衛はようやく、迷いを脱しようとしていた。

その頃・・・宇喜多直家は・・・役目を終えた久松丸のために・・・毒を用意する。

備前岡山城内・・・齢十歳に満たぬ久松丸は父親が盛られたのと同じ毒を呷った。

関連するキッドのブログ→第6話のレビュー

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コメント

もうこの大河に関してはすっかり諦めました

この先は3~20行くらいの感想になりそうです


視聴対象が20代未満ではなかろうかという
くらいのこの作品ですなぁ

天地人の視聴率がよかったから
同じ系統で作ってしまおうという
浅はかな思いがあったのでしょうかねぇ

流石に二匹目の泥鰌はいなかったって事でしょうか


数字を取りたいのか

よい作品を作りたいのか

大分迷走しておるようですかな


今年は特に家康を演じられてきた方を
描いていこうと思ってます

月に1枚くらいなら
リクエストに応じられますのでどうぞどうぞ ̄∇ ̄ノ
(11月~12月はのぞく)

投稿: ikasama4 | 2014年2月19日 (水) 00時18分

pencil✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

・・・で、ございますねえ。

やはり・・・ゆとり世代というものは
どうも救い難い底の浅さを持っていますな。

「風林火山」クオリティーが
「天地人」とどう違うのかが分らないんですな。

それが「敦盛」の・・・なんじゃこりゃ的な
感じになっています。

信長という天才が
どれほど天才だったか・・・という
歴史認識に欠けているから
ああなってしまうのですなあ。

中小企業の社長として
官兵衛を描く・・・ということでは
大企業社長の趣味である「茶の湯」を
許された大阪店荒木支社長の喜びを
描いてもらいたいものですな。

職隆の視点でいえば
久松丸は孫・・・。
浦上宗家との縁組のために二人の娘を失い
孫も道具として使う・・・この非情さ。

光あるところに影がありますからな。
主人公を光で描くとしても
それを際立たせる闇を描かねば
ドラマとしてはどうかと思うのでこざいます。

宇喜多家には直家を支えた忠家という官兵衛とは一回り違う忠義な弟がいます。
そして、直家は・・・10歳の我が子八郎秀家を
忠家と秀吉(官兵衛)に託すわけです。

甥を毒殺した直家の子・秀家を・・・官兵衛が
どうしたかが・・・ものすごいドラマを
含んでいると思われるのですが・・・。

まあ・・・スルーしちゃうんじゃしょうがないですなあ。

リクエスト万歳ですが・・・
資料の問題がございますよねえ。

キッドは「秀吉」(1996年)の家康(西村雅彦)が
歴代で一番のお気に入りでございます。
本多正信(宍戸錠)と名コンビだったなあ。

「信長KOZ」(1992年)の家康(郷ひろみ)も異色ですな。

まあ・・・作品として好きというのが大きいのかもしれません。

主役としての家康ですとやはり「葵」の津川雅彦ですかねえ。
「独眼竜政宗」(1987年)でもやってますけどね。

姫もお願いしたいが・・・
「葵」のお茶々(黒川芽以)とか・・・。
東福門院和子(酒井美紀)とか。
お楽の方(仲間由紀恵)とか。
あくまでマイペースでお願いします。(u_u。)

投稿: キッド | 2014年2月19日 (水) 02時51分

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