彼女を甲子園に連れていく気か・・・異常だ(二宮和也)連れてってよ(有村架純)
週末・・・結局、帝国スター連続君臨しているじゃないか・・・。
時代だ・・・。
(日)「軍師官兵衛」(NHK)
(月)・・・・。
(火)「サイレント・プア」(NHK)
(水)・・・谷間・・・。
(木)「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ)
(金)「死神くん」(テレビ朝日)
(土)「弱くても勝てます」(日本テレビ)
こうなると・・・(月)を賭けて・・・テレビ東京とTBSテレビが激突か?
いや・・・「沢尻エリカ」が来る可能性も・・・。
「極悪がんぼ」・・・風前の灯だな・・・。
で、『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜・第2回』(日本テレビ20140419PM9~)原作・高橋秀実、脚本・倉持裕、演出・菅原伸太郎を見た。秀才の集う小田原城徳高校の野球部監督・田茂青志(二宮和也)の朝は生物学的に開始される。人間は社会的な生物なので朝、人混みの中を散歩することで覚醒する理論である・・・どんな理論なんだよ。満員電車のない大都会なんて味気ないだろう・・・。
しかし・・・ここは湘南である。爽やかな朝に・・・早朝自主トレーニングに励む白尾(中島裕翔)と遭遇する青志だった。
しかし・・・白尾はなぜか赤面するのだった。
白尾の練習場所には恥ずかしい秘密があったのだ。
一方、増本元監督(荒川良々)は部長先生に昇格したらしい。
「弱くても勝てます」理論で野球部指導にあたる青志だったが・・・早くも壁にぶつかっていた。
想像以上に・・・へっぽこな野球部である。ポジション争いどころか・・・それぞれのポジションさえ定かではないのだった。
「どうしてだ・・・」
「白尾が・・・その時のコンディションを考えて臨機応変にポジションを決めてくれるからです」
「それじゃ・・・だめだ」
「といいますと」
「俺はライトだ・・・っていうのと・・・俺がライトだって言うのでは覚悟が違うだろう」
「単なる言い回しじゃないですか」と赤岩公康(福士蒼汰)・・・。
「違うよ・・・積極性っていうか・・・自主性っていうか・・・なんか違うじゃないか」
秀才揃いの野球部では理論は通じるがニュアンスは伝わりにくいのだった。
「でも・・・うちがそんな普通なやり方をしても勝てないでしょう・・・」と白尾。
「その時々で・・・お前がベストの選択したって・・・焼け石に水なんだよ」
「でも・・・甲子園に行くには・・・今年が最後のチャンスなんです」と白尾は言い放つ。
「甲子園って・・・」・・・気が遠くなる青志だった。
野球部を取材にやってくるスポーツ専門誌「トロフィー」の高校野球担当記者・利根璃子(麻生久美子)は青志に「妄想ネタ」を開陳する。
「白尾くんは・・・本来、野球の名門堂東学院のスカウトを蹴って城徳に来てるんですよ・・・最後のチャンスなので転校して甲子園を目指すのはどうですか・・・裏切った白尾くんに闘志を燃やした城徳ナインはメラメラと闘志の炎を燃やすのです」
「どんな漫画なんですかっ・・・」
しかし・・・白尾が本当にスカウトされたのかどうか・・・堂東学院で確認する青志。
「本当だよ・・・彼は城徳で甲子園に行くって言ってた」と堂東野球部の監督・峰(川原和久)は笑うのだった。
「ははは・・・笑うなんて失礼じゃないですか」
「君も笑ってただろう」
そこへ・・・青志に野球を捨てさせた男・・・谷内田健太郎(市川海老蔵)が登場する。
メジャーリーガーとなった谷内田は肩を故障して引退・・・母校の臨時コーチに就任したのだった。
「まだ・・・君はグラウンドを去っていなかったのですか」
「僕は・・・野球をしていたつもりでした」
「じゃあ・・・勝負しましょう・・・僕の球をキャッチできたら・・・君の勝ちだ」
谷内田の剛速球を思わずよける青志。
肩を壊している谷内田は激痛をこらえる。
「こんなのおかしいよ・・・あんた異常だよ」と言いながらへっぽこ度100パーセントで退散する青志だった。
野球部のたまり場である喫茶店「サザンウインド」の店主・樽見楓(薬師丸ひろ子)とマネージャーの樽見柚子(有村架純)、そして唯一のピッチャー候補・赤岩とその父親の色情狂・晴敏(光石研)とともに謎解きである。
「なんで・・・白尾は城徳に来たんでしょう・・・っていうか・・・どうして・・・白尾の早朝トレーニングがこの店の窓から見えるんですか」
「さあ・・・どうしてかしらねえ」ととぼける楓。
「そういえば・・・白尾くんは・・・中学時代から・・・この辺りまで片道20キロのランニングをしていたわ」と柚子。
「毎日、フルマラソンかよっ」とツッコミながら・・・青志は事の真相に気がつくのだった。
「やっぱり・・・白尾は凄いな」と赤岩。
「凄いよね」と袖子。
青志は同時に・・・赤岩と袖子の関係にも気がつく。
「二人は・・・付き合ってんの」
「そんなストレートに言わないでください」と赤面する赤岩・・・。
「付き合ってます」とストレートな袖子だった。
レギュラーをどうするかで・・・対立する青志監督とスラッガー白尾だったが・・・部内では新たな問題が表面化する・・・キャプテンの江波戸(山﨑賢人)と超短距離走に自信がある岡留(間宮祥太朗)は中学校時代・・・いじめられっ子といじめっ子の関係だったのだ。
江波戸は岡留へのトラウマから・・・委縮しているのだった。
とりあえず・・・岡留が江波戸に接近するのは禁止された。
「僕はもう・・・いじめてないのに・・・」
「いじめられた方の心のケアが問題なんだよ」
・・・ということで江波戸のカウンセリングをする青志。
「僕もいけなかったんです」
「いじめられた方が反省する必要はないよ」
「でも・・・僕がいじめられるような性格だったから・・・」
「お前・・・面倒くさいな」
「え」
「わかった・・・お前は今日から反省するな」
「ええ・・・」
「そして・・・キャッチャーをやれ・・・キャッチャーならいつもボールが飛んでくるから反省している暇がなくなるはずだ・・・」
「・・・」
青志は・・・現在の校長でかっての野球部監督の三条(笹野高史)の言葉を思い出す。
「どうですか・・・野球部は・・・」
「なんだか・・・昔の自分を見ているようです」
「あなたのできなかったことを・・・彼らにさせることが・・・今のあなたにはできるはずです」
「・・・」
青志が挑んでいるのは意識改革なのである。
しかし・・・昔の青志よりも才能を持つ白尾にはその意味が理解しにくいのだった。
青志のやり方に反発し・・・野球部から離脱しかかる白尾。
青志は・・・説得に向かう。
「僕も行きます」と赤岩。
「いや・・・お前は・・・まあ、いいか」
「私も・・・」と柚子。
「お前は絶対ダメだ」
「えー、なんでー」
白尾と対峙する・・・青志と赤岩。
「どうして・・・野球部の練習に参加しない」
「先生のやり方では甲子園に行けません」
「お前・・・柚子が好きなんだな」
「好きです」と白尾。
「えー」と赤岩。
白尾は・・・胸に秘めた熱き思いを語るのだった。
「中学生の時に・・・堂東と城徳の親善試合を見学しに行って応援に来ていた柚子を初めて見た時から好きだった。笑顔が好きだった。柚子を甲子園に連れていったらどんな風に笑ってくれるだろうか。それだけを叶えたくてここに来た」
「でも・・・」
「柚子が赤岩を好きなのは分かってる・・・しかし、それとこれとは別だ・・・俺は柚子の最高の笑顔を見たいんだ」
動機が不純なのかどうかもわからない白尾の情熱の噴出だった。
そして・・・野球部の指導方針を巡り・・・対決する青志と白尾。
「三球勝負だ・・・お前がホームランを打てたら・・・俺は監督をやめる」
「そんな・・・」と蒼ざめるその他の部員たち。
守備についた選手は重大な局面に逃げ腰である。
「できれば・・・ボールよ飛んでくるな」と言う姿勢に立会人の利根璃子は呆れる。
しかし・・・青志は・・・。
「それでいい・・・ボールが来るなと強く思うのは積極的な意志の表れだ・・・声に出していけ」
たちまち沸き起こる「ボール来るな」の大合唱。
しかし・・・その気迫に何か感じる白尾。
赤岩の投じた一球目はホームラン性のファール。
二球目はセンターを守るいじめっ子岡留の前に・・・しかしエラーである。
その時、いじめられっ子の江波戸は思わず叫ぶ。
「Don't mind」
選手たちもドンマイと声をかける。
岡留も笑顔でドンマイと答える。
いじめ問題は解消されたのだった。
しかし・・・三球目は特大ホームランだった。
勝負は終り・・・グラウンドを去ろうとする青志を柚子が呼びとめる。
「行かないで・・・」
「行かないで・・・」と唱和する選手たち。
「どうやら・・・辞めるのは俺みたいだな」と白尾。
しかし・・・元・いじめられっ子の江波戸は言う。
「白尾・・・辞めるな」
「なんで・・・だよ」
すると元・いじめっ子の岡留が言う。
「だって・・・江波戸はキャプテンだもの」
「うん・・・これはキャプテン命令だ」
「わかった・・・キャプテン」
小田原城徳高校のグラウンドに潮風が吹き抜ける。
城徳高校野球部・レギュラー・ポジション
レフト牛丸 センター岡留 ライト伊勢田
サード白尾 ショート光安 セカンド樫山 ファースト亀沢
ピッチャー赤岩
キャッチャー江波戸
ストーカー志方 マネージャー柚子
サラバ、昨日をぬぎすてて・・・。
勇気の声をふりしぼれ・・・。
「じぶん」という名の愛を知るために・・・。
それが青春というものだから。
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