あまちゃん?(有村架純)はらちゃん?(麻生久美子)どっちでもいいのよ(薬師丸ひろ子)弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜(二宮和也)
「あまちゃん」の若春子(有村架純)と鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の豪華共演である。
種市先輩(福士蒼汰)と吉田くん(荒川良々)もいるしな。
もう・・・それだけで楽しいな。
この枠の名作「泣くな、はらちゃん」からは麻生久美子と光石研が、前期の名作「なぞの転校生」からは本郷奏多が。
「相棒」からは伊丹刑事(川原和久)が・・・。
もう・・・すごくニヤニヤするよね。
って言うか・・・追い詰められたよね。
始るドラマ、始るドラマ、レビュー対象として合格しまくってるからな。
つらい・・・シーズンになりそうだなあ。
今のところ・・・(月)未定、(火)富豪VS貧乏、(水)谷間、(木)境界線、(金)アリス、(土)弱勝、(日)甘大・・・ベタなところを切っても切っても・・・レビュー候補がね。
「トクボウ 警察庁特殊防犯課」なんか第二回の足立梨花の本物のパンツ(本人談)だけでもレビューの価値があるしな・・・そこかよっ。
まあ・・・やれることをやるしかないよねえ。
で、『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜・第1回』(日本テレビ20140412PM9~)原作・高橋秀実、脚本・倉持裕、演出・菅原伸太郎を見た。モデルとなった秀才高校は私立開成高校だが・・・伝統の青春ドラマの舞台として・・・湘南の風が吹くのだった。ちらりちらりと映り込む「海」が隠し味的に利くのだった。土曜日の夜にのんびりと見るドラマとして最高の出だしである。
秀才の集う小田原城徳高校と野球の名門堂東学院・・・。その伝統的な親善試合・・・。
第86回大会で・・・田茂青志(二宮和也)は城徳高校のキャッチャーを務めていた。
一回表の堂東学院の攻撃で18点を取られたところまでは覚えている。
青志は・・・アウトどころかピッチャーの投げる球さえ取れないへっぽこ選手だった。
相手のチームの坊主頭のスラッガー(市川海老蔵)がつぶやく。
「俺は・・・ここに野球をしにきたんだ・・・お前は何しにきた・・・時間の無駄だからやめてしまえ」
それから・・・13年。
東大に進学して東大の生物研究員となった青志だったが・・・教授の研究データ捏造疑惑で研究室が一時閉鎖の事態となり・・・仕方なく、母校で臨時教員をすることになる。
城徳高校の三条校長(笹野高史)はかっての野球部監督だった。
「どうだ・・・野球部の監督もやってみないか」
「いや・・・それはちょっと・・・」
青志先生にとって・・・高校野球は悪夢なのだった。
しかし・・・それだけ・・・悔いが残る対象でもあった。
今年の野球部にはメジャーリーガーを目指す逸材でありながら・・・学業成績もいい・・・白尾(中島裕翔)がいた。
しかし・・・キャプテンの江波戸(山﨑賢人)と二年生の樫山(鈴木勝大)、牛丸(栁俊太郎)を合わせて部員は四人・・・。
ただし・・・マネージャーには樽見柚子(平澤宏々路→有村架純)という抜群の可愛さを持つ女子生徒が配されていた。
柚子は野球部のたまり場である喫茶店「サザンウインド」の店主・樽見楓(薬師丸ひろ子)の娘であり・・・高校生時代の青志を知っている設定である。
明らかに・・・野球部の中には柚子争奪戦の気配があり・・・このドラマの中核が柚子であることは間違いないようだ。ついに・・・かわいいよ、有村架純かわいいよ前提のドラマが誕生したのだった。「失恋ショコラ」とか「百舌」とかのチョイ役扱いはもうたくさんなのである。
21世紀を代表する美少女に対して失礼すぎるのである。
しかし・・・樽見家のアパートに下宿した青志先生にじわじわとこみあげる「野球」への思い。
「弱いから勝てなかった・・・けれど・・・勝つ方法はあったのではないか」
優秀な頭脳を持つ青志は考えずにはいられなかった。
そんな青志が気になる生徒が担任を受け持つことになった3年B組の赤岩公康(福士蒼汰)だった。
赤岩はいい年して楓に横恋慕しているような父親の晴敏(光石研)に嫌気がさしたのか・・・家出中の元・野球部員である。
「なんで・・・赤岩は野球部をやめたんだ・・・」
「去年の親善試合で・・・下手の中で一番下手だった・・・ライトの赤岩くんが狙い撃ちされて・・・火だるまになったんです・・・」
第98回の親善試合は・・・。
TN 1
堂東 62
城徳
(日没コールド)
城徳は堂東から一死もとれずに・・・一回表を終わらせることができなかったのである。
「赤岩くんの気持ち・・・青志くんが一番わかるんじゃない・・・?」
と樽見母娘は攻めるのだった。
そんな野球部を取材にやってくるスポーツ専門誌「トロフィー」の高校野球担当記者・利根璃子(麻生久美子)・・・。
「ほとんどの生徒が東京大学を目指す城徳ならではの練習方法ってありますか」
「そんなのありません・・・」
「でも・・・方程式を使ってなんたらとか・・・」
「経済学と野球は関係ありません」
「ですよね」
野球については素人の増本監督(荒川良々)を制して答える青志。
ついでに・・・利根璃子と堂東学院の練習を見に行く。
いかにも・・・城徳を見下している堂東野球部の監督・峰(川原和久)・・・。
「伝統の親善試合が中止になってよかった・・・もう・・・城徳と堂東では試合になりませんからね」
「・・・」
「やるだけ無駄です」
「こっちだって野球の試合なんかで勉強の時間を削られるのは無駄ですよ」
「なんですって・・・」
「野球そのものが・・・無駄なんです・・・野球なんてなくたって人類は生きていける」
「人類・・・って・・・神聖なグラウンドから出ていけ」
「敵のグラウンドに長居するつもりはないですよ」
ついに・・・青志のなんだかわからない闘志に火がついたらしい。
「とにかく・・・部員を集めろ」と野球部に命じるのだった。
こうして・・・集まったのは超短距離走に自信がある岡留(間宮祥太朗)、目立ちがの屋の吹奏楽部員・亀沢(本郷奏多)、柚子のストーカー・志方(桜田通)だった。
「一塁と二塁の間なら君は無敵だ」
「バッターボックスは注目を一人占めだ」
「私のそばにいさせてあげる」
それぞれを口説く青志と柚子だった。
これに一年生の光安(平岡拓真)、伊勢田(阿久津愼太郎)を加えて九人が揃ったのである。
しかし・・・青志は・・・赤岩が気になるのだった。
「なあ・・・ピッチャーならどうだ」
「ピッチャー・・・」
「キャッチャーに投げればいいんだから」
「でも・・・ピッチャー返しをされたら」
「そんなの・・・滅多にないさ」
いや・・・基本中の基本じゃないのか。
それでも・・・トラウマから脱することのできない赤岩・・・。
とにかく・・・野球部を指導しはじめる青志先生。
「声を出せ・・・ドンマイとか」
「ドンマイ」
「エラーしてないのにドンマイって言うな」
「ドンマイ」
「エラーした奴がドンマイって言うな」
前途多難である。
そして・・・第99回親善大会・・・来年で百周年である。
先発投手は・・・目立ちたがり屋の亀沢・・・。
コントロールが定まらず四球の連発である。
たちまち・・・長い一回表の堂東の攻撃が始るのだった。
たまりかねた・・・青志は「ピッチャー交代・・・赤岩」を告げる。
しかし・・・赤岩はいない・・・それでも選手たちは「赤岩」の名前を連呼するのだった。
そして・・・去年のままの汚れたユニフォームを着た赤岩が現れる。
いや・・・黴が生えますから。
しかし・・・淡々と攻撃を続ける堂東。33点目・・・42点目・・・。
たまりかねた青志は敵陣へ。
「そろそろ・・・うちに攻撃させてください」
「八百長しろっていうのか」と峰監督。
「先生・・・それはいくらなんでも」と生徒たち。
「じゃ・・・どうすりゃいい・・・八百長がダメならどうやってチェンジする」
「アウトを三つとればいいんだよ」と峰。
「そんなの無理にきまってるじゃないか」
暴言を吐いた青志は審判に退場を命じられたのだった。
野球は下手でも・・・不得意ではないと思っている生徒たちだった。
監督が退場させられたら・・・燃えるという野球のセオリーは知っていた。
燃えざるをえないのである。
そして・・・奇跡が起きた。
一死・・・二死・・・三死・・・アウトを積み重ねる城徳野球部。
ついに・・・チェンジ。
TN 1
堂東 53
城徳 0X
(日没コールド)
しかし・・・日没コールドの時間だった。試合は終了した。
それでも・・・城徳高校野球部に新たなる風が吹いて来たのだった。
夜の岸壁でのミーティング。涙を流す赤岩に青志は告げる。
「野球なんて無駄だ・・・でも無駄だからこそ・・・勝ちたいじゃないか」
「勝てますか」
「勝てるさ」
「強くなれますか」
「それは・・・ちょっと無理だな」
「・・・」
「だけど・・・幸いここにいるものはみんな賢い・・・弱くても勝てる方法を考えよう」
「弱くても勝てる・・・」
はたして・・・そんなことがあるのか・・・。
それは見てのお楽しみである。
もう・・・楽しむしかないよね。
早く、一回裏が見たいよね・・・城徳高校の先攻なら見れるけどね。
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