たくさんの洗濯をして大人になる続・最後から二番目の恋(小泉今日子)
タイトル・・・これでいいのか。
典子(飯島直子)が洗濯ものをたたんでいたような気がする。
そうか・・・「BORDER」はいいのか。
凄く・・・迷う・・・二回目も良質なサスペンスに満ちていたし・・・脚本もよどみない・・・なんといっても美しすぎる監察医(波瑠)が素晴らしい・・・場合によっては「極楽がんぼ」を切る。
いや・・・恐怖の金曜日があるからね・・・もう・・・「極楽がんぼ」は生き残れないんじゃないかな。
恐ろしい春ドラマなんだな。
恐ろしい春ドラマなんだよ。
人生は選択の連続なのさ。
「最後から・・・」はあえてレビューしない方針なんじゃ・・・。
なんとなく・・・これがなかったら・・・「あまちゃん」(小泉今日子)もなかったような気がしてきた。
「泣くな、はらちゃん」(脚本・岡田惠和)もな・・・。
「最高の離婚」(演出・宮本理江子)もな・・・。
そうか・・・。
つまり・・・原点に敬意を払うんだね。
はいっ。
で、『続・最後から二番目の恋・第1回』(フジテレビ20140417PM10~)脚本・岡田惠和、演出・宮本理江子を見た。ちなみにニースと鎌倉は1966年から姉妹都市だが・・・ニースにとっては九番目の姉妹都市である。鎌倉にとって海外の姉妹都市はニースだけだが・・・ニースには鎌倉を含めて・・・マイアミ、ニュルンベルグ、ヤルタ、ソレント、ケープタウン、リオデジャネイロ、マニラなど24の姉妹都市がある。鎌倉・・・好色なフランス男の数ある愛人の一人みたいなポジションだな。
そんな鎌倉の結婚式場で・・・ウエディングプランナーが引出物の相談をしているのは・・・鎌倉市役所観光推進課の長倉和平課長(中井貴一)と・・・テレビ局の制作部副部長の吉野千明(小泉今日子)である。
二人はついにゴールインと思わせておいて・・・結婚するのは和平の弟の天使こと真平(坂口憲二)と・・・和平の部下の金太郎こと大橋知美(佐津川愛美)だった。
和平は真平の代理で・・・千明は知美の代理なのである。
裏に新郎新婦の名前を刻印した鎌倉彫の盆を巡り・・・軽く衝突する二人なのである。
「私は・・・結婚式の引出物もらうことにかけてはヴェテランだけど・・・こういうの・・・もらっても困るのよねえ・・・実用的でないっていうか・・・結局、押入れにしまうしかないって感じで」
「それでいいんじゃないかな・・・実用性ばかり追い求めて結局カタログ選択なんかすれば・・・二人を祝う気持ちなんかありませんみたいな感じで・・・押入れにしまってあったのがさ・・・なんかの拍子で出てきてさ・・・裏を見たら懐かしい名前があってさ・・・あの二人、最近会ってないけどどうしてるかな・・・なんてふと遠くを見つめてみたりして・・・そういうのが日本人の情緒ってもんでしょう」
「はあ・・・なにその向田邦子・・・」
「あ、うん」と墓の下から声がする。
「名前があっても・・・誰だか思い出せないなんてよくあることじゃないの」
「もうすぐ50代の君はそうかもしれないな」
「なにいってんの・・・そっちと一緒にしないで下さる・・・私はまだ48ですから」
「48歳と52歳・・・あわせて100歳なんだから・・・今、二人が結婚したら100歳割引とかがあるかもよ」
「はあ・・・」
「ありません・・・100歳割引は・・・」
思わず叫ぶウエディング・プランナーだった。
ああ・・・名コンビである。
なんていうか・・・くつろぐようねえ。
一方・・・長倉家の皆さんも健在である。バツイチかどうかも定かではない長女の典子は相変わらず実家に息抜きしにきて、天使目当ての女性たちでにぎわう次男・真平(坂口憲二)のレストランを手伝わされ・・・脚本家として才能を開花させた次女の万理子(内田有紀)はスマホでチョチョチョチョチョ・・・と原稿を書きながら・・・おっとキーボードに進化してるぜ・・・チョチョチョチョチョ一心不乱に萌え~なのに・・・・引きこもっているのだった。
和平の亡妻の忘れ形見のえりな(白本彩奈)は中学生になっているのだった。
演じている白本彩奈は実年齢もうすぐ12歳の小学六年生である。
「悪夢ちゃん」「牙狼~GARO~闇を照らすもの」「コドモ警視」などを経てココである。
成長著しいのだった。
富士山の世界遺産登録の陰で・・・世界遺産登録見送りになった鎌倉市。
その煽りでなぜか・・・肩身が狭い上に秘書課長を兼任になった和平。新・市長(柴田理恵)のお気に入りらしい。
その理由は「邪魔にならない」らしい。
「もてる男」と「邪魔にならない男」は違うと悲哀をかみしめる和平だった。
一方で・・・千明は副部長に出世したことでドラマ制作の現場から一歩遠ざかり・・・それを淋しく感じている。
おなじみのスタッフたちは健在だが・・・どこか距離を感じるのである。
出版業界の荒木(森口博子)と音楽業界の水野(渡辺真起子)も揃って副部長に出世し、副部長三人娘は新橋のガード下で年下の中年男子相手にくだをまく今日この頃である。
一方、和平は極楽寺駅の改札口でえりなのボーイフレンドを紹介され激しく動揺し、さらにボーイフレンドの母親のバナナケース携帯のドジっ娘ママ・原田薫子(長谷川京子)により激しく動揺するのだった。
二日酔いの朝を我が家同然の長倉家で迎える千明。
そこへ・・・夫・広行(浅野和之)の浮気発覚で激怒した典子が乱入。
シャツのどの部分に女のファンデーションがついていたという下世話な話題に・・・。
「えりなの前で変なこと言うな」という和平。しかし・・・えりなは・・・。
「私、平気だし。それに男の子が大きくなると・・・すごく好意的なのに女の子が大きくなるとああ・・・なんだかなあってそういう残念な感じのリアクションされるのってどうかと思うわけ」
誰かに似て来た・・・と誰もが思う成長ぶりなのだった。
荒んだ空気を救う・・・着信。
和平と千明はそれぞれの仕事に向かうのだった。
和平は姉妹都市ニースへ出張する市長に同行し・・・千明はパリ在住の原作者と交渉するために・・・フランスに旅立つのだった。
しかし・・・千明のパリ行きは「すでに原作者の許諾がとれているのをクソ部長が忘れていた」ために空振りに終わる。
とりあえず・・・「Go To The River/Yael Naim」にのってショッピングで浪費した千明は虚しい心をもてあましニースに飛ぶのだった。
ニース・・・そこはフランスとイタリアが領土権を主張する日本と韓国における竹島のような観光地である・・・おいっ。
「近所には世界遺産になったアヴニョンもあるよ」と世界遺産に登録されなかったネタで和平をからかう千明。
朝まで飲み明かした二人は路上で覚醒した後で地中海で水遊びという観光を楽しむのだった。
その過程で・・・お互いの理想の相手を語りあう二人。
「なんていうか・・・ホンワカした人がいいなあ・・・かけっこしてもいつも転んじゃうみたいな・・・ドジなところが微笑ましい・・・みたいな」と和平。
「私は・・・無口な少年系・・・」
「あ・・・ポストイットの彼氏(千明が結婚を意識していたのにあっさり逃げられた年下の恋人)みたいな・・・」
もちろん・・・帰国した二人の未来を暗示している会話なのであった。
鎌倉一五十代からのセックスに自信のある一条さん(織本順吉)はコンビニで・・・グラビアのセクシー美女を推奨する。
それは何故か・・・原田薫子にそっくりだった。
「似てるんですよねえ・・・でも、私、ここにホクロないんです」と本人が登場し、和平のハートを直撃である。
一方・・・千明の前には・・・高山涼太(加瀬亮)が現れ・・・突然の土下座である。
これが・・・ポストイットなんだなあ・・・きっと。
アヴィニョン橋で 踊るね 踊るね
ジェントルマンも
レディーもみんな
くるりと輪をかいて
大仏さんも通る
弁天さんも通る
橋の上でぐるんぐるん踊る
「後悔してない?」
「全然・・・」
「結婚するってことはみんなの天使じゃいられなくなるってことだよ」
「努力します」
「え」
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コメント
キッドさん こんばんは(*^^*)
今クールは刑事ものが多すぎて その上 どれも横文字なので
もう何がなんだか(^^;;時間帯と役者さんが一致しなくて困ってしまいます
ダブルフェイスの西島さんが超カッコよかったので
春ドラマの中でMOZUを一番期待してました
初回は映画を見ている錯覚に陥りそうな映像にうっとりして2時間の長さも気になりませんでした
でも2話を見たら ひょっとしてただの雰囲気ドラマになっちゃうのかも?とちょっと不安な気分にもなってきました
その直後に始まった最後から2番めの冒頭の引き出物トークが
もう楽しくって やっと心から楽しめるドラマが見つかった気分です
このドラマに海外ロケはあわない気がしましたが
鎌倉市がニースと姉妹都市だと初めて知りました
キッドさんのおかげで愛人であることも!笑
まぁ予感はしてました(^^;;
どちらも好きなのですが
MOZUと最後からをリアタイすると すごく疲れることに気がついたので
どちらかを録画にしようと思いますが MOZUは録画にすると見るのが億劫になってしまうんじゃないかと(≧∇≦)
今日開始の死神君はずっと以前に原作を読んで
子ども心に深い話だなぁと思った記憶があります
リバースと死神君
期待したいです☆
でも さっぱり系のドラマも見たいかもです
投稿: chiru | 2014年4月18日 (金) 21時49分
シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン
刑事くんがいっぱいでございますよねえ。
もう思い切って「刑事くん」やっちゃえばいいのに
と思う今日この頃です。
今季の刑事ものでは
キッドは「BORDER」が一番好みですが
それでも・・・レビュー枠からはみ出すという・・・
「MOZU」はさっぱり面白さがわからないので
レビューはいつになることやらでございます。
「ダブルフェイス」もただダラダラと長い印象しかないのでございます。
まあ・・・俳優をうっとりと眺めるには
その方がいいのかもしれませんなあ。
まあ、悪魔には面白くないものを
世の人々が面白がるのは
当然と言えば当然なのでございますけれど。
一方、「続・最」は・・・どんな「略」だよ。
説明不要の面白さで
レビューするのも気がひけるのですが
極めて個人的な注釈が可能であれば
いいかとも思いました。
今回は「ニースと鎌倉が姉妹都市」がツボでございます。
基本的に「愛と死」を見つめる話だと思いますので
・・・まあ浮かび上がるのは「性と老い」が
メインですが・・・。
なるべく静かに鑑賞する所存です。
とにかく・・・木曜日は
「恐ろしい金曜日」の前日・・・。
心穏やかに過ごさないと身がもたない。
(金)の「アリス」「死神」「大川」「ゾンビ」「牙狼」をどうすればいいのか。
(土)の「へっぽこ」「長いお別れ」「沢尻エリカ」だって相当に困るのでございます。
ああ・・・こうなったら
さっぱりしたおろしそばでも食べて
現実逃避をするしかないですな。
まずはお湯をわかして
大根おろしをば・・・。
投稿: キッド | 2014年4月19日 (土) 04時08分