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2014年4月 3日 (木)

ごらん・・・あれが絶対溺れない水の沼・・・名物でごいす(山田望叶)

この回、脇役は父(伊原剛志)、母(室井滋)、地主(カンニング竹山)、教師(マキタスポーツ)、近所の夫人(松本明子)、牧師(山崎一)など重厚な布陣である。

しかし、脚光を浴びるのはヒロインの安東はな(山田望叶)であり、そのキャラクターが鮮明になった回だと言える。

・・・っていうか・・・このままずっと「花子とアン」のレビューを続けるのか。

いや・・・とりあえず、谷間気分です。

なんてったって・・・キャスティング表から明らかだったのだが・・・。

本名は「はな」だけど花子とよんでくりょ・・・という衝撃の事実が明らかになったのである。

「はな」だったのかよ・・・だから最初から、「はな」だってばさ。

そして・・・自分から申し出て、奉公に出るという・・・「おしん」ぶり・・・。

その七歳女児の自立ぶりに万歳・・・。

二十歳すぎても・・・自立できない若者があふれるこの国で・・・お茶の間、茫然である。

まあ・・・基本的に「やまとなでしこ」で「ハケンの品格」な脚本家なので・・・「我が道は行く」のである。

行けばいいと思うよ。

で、『連続テレビ小説・花子とアン・第3回』(NHK総合20140402AM8~)原案・村岡恵理、脚本・中園ミホ、演出・柳川強を見た。海の向こうでは大地震発生であるが・・・津波到達までは一昼夜なのだった。はなを東京の女学校に入れるという吉平の野望は本人の拒絶で頓挫する。そんな父に長男の吉太郎(山崎竜太郎)は「おらがいってもいい」と申し出るのだが・・・そもそも・・・勉強が苦手で尋常小学校もリタイヤした吉太郎に吉平はなんの期待もしていないのだった。

しかし・・・どこか・・・父子を感じさせる二人だった。

基本的に鳶が鷹を生む物語である。

安東家に流れ込んだ吉平の血は・・・とんでもない「人」を生みだしているわけだが・・・そこに期待する父親には・・・その「人」の凄さがまだ分からないのである。

その「人」・・・はなの中では・・・常人の数倍の速度で情報処理が行われ・・・常人の予想のおよばない事態を引き起こしていく。

祖父・周造(石橋蓮司)は腰の落ち着かない婿に不満を感じるが・・・だからと言って情の分からない男ではない・・・だから・・・安東家の家風に従ったかのようにみえる孫娘の言動に胸騒ぎを覚えるのである。

生家の経済力に想いをはせ・・・向学心に燃えるはなの中では驚くべき計画が進行していたのである。

夜なべで縄仕事をする安東家。

縄細工は貴重な収入源である。

それを町に売りに出たはなは・・・地主の徳丸甚之介(カンニング竹山)に教えを乞う。

「おらのようなぼこ(子供)にも奉公先はあるのか」

「ないことはない」

「口きいてほしいずら」

「いいずら」

尋常小学校では朝市(里村洋)とはなの仲はこじれたままである。

悪戯したのは地主の倅である徳丸武(高澤父母道)だが・・・小作人の子供である朝市はその事実を口に出せないのである。

搾取されるばかりの小作人だが・・・地主にヘソを曲げられて土地を貸さないと言われれば一家離散するしかないのである。

はなと同様に子守通学をするサト(福島花香)も同様に真相を知りながら沈黙を守っていたのだが・・・はなに邪険にされる朝市を憐れに思ってついに重い口を開くのだった。

「ももちゃんの髪を引っ張って泣かせたのは朝市くんじゃないずら」

「え・・・」

「こぴっといえんじゃったけ・・・勘弁してくりょ」

はなはつれなくした朝市に申し訳ない気持ちになるのだった。

はなは朝市にあやまり二人は仲直りする。

しかし・・・はなの奉公が長野の材木問屋に決まり、前払いの米一俵が安東家に届けられる。

寝耳に水のふじはあわてて幼馴染の地主に取り消しを求めるが・・・地主は決まったことだととりあわない。

米一俵が届けられたということはすでに口利き料として地主の懐には米四俵が取りこまれているからである。

小作人の言うことに地主が耳を傾けていたらきりがないのである。

そして・・・はなという働き手と米一俵を天秤にかければふじも事態を受け入れるしかないのである。

行商人の父親は・・・肝心な時には不在なのである。

「すまんの・・・ウチが貧乏じゃから」

「すまんことはない・・・お父が言っていた・・・奉公に出たら読み書きそろばんが覚えられるって・・・奉公に出たら願いが叶うじゃんけ」

父の言葉ははなの中で結晶化していたのである。

噂を聞いて・・・早速、お古の腹巻を届けに来るリン夫人。

「達者でな」

そして・・・朝市はそっと葉っぱ文々ふみちょびれである。

・・・おいっ。

「コンヤ、ムカエニイク、テッポウハモタナイデクダサイ」

深夜・・・待ち合わせをした二人は教会の本の部屋に向かうのだった。

「奉公に出たら・・・忙しくて本も読めん・・・今のうちに読むといい」

朝市の配慮だった。

二人は教会に忍びこむが下僕の寅次(長江英和)に発見されてしまう。

寅次が階段落ちを見せている間に脱出した二人だが・・・はなは森の中で沼に落ち、助けようとした朝市も水中へ・・・。

ごきげんよう・・・さようなら。

阿母里尋常小学校、阿母里基督教会・・・これらは「赤毛のアン」の物語の舞台である「アボンリーへの道」に通じていると思われる。

関連するキッドのブログ→第2話のレビュー

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コメント

おはようございます!

キッドさんの名調子ぶりったら(笑)
ついつい「アボンリーへの道」に引き込まれました。

これはもう、観るしかないです!
私もまた、『赤毛のアン』育ちなもので。book

脳が、懐メロ聴いた時みたいに、セロトニン反応してしまう。
ある意味、朝ドラに求められてたもの?
ちょっと、ずるいなぁ。


娘を、小作人のくせにムリしてミッションスクールへ
入れたい父親……夫はそっちの方に自分を重ねて涙目になってました(笑)

投稿: ともえり | 2014年4月 3日 (木) 07時12分

pisces~ミドリノコダチ~ともえり様、いらっしゃいませ~ソヨグカゼ~pisces

まあ、男子ですので「赤毛のアン」は
それほどうっとりした対象ではないわけですが
宮崎アニメとしてキャラクターには萌えますし
「アンの青春」などというドラマにも
萌えるわけでございます。

まあ、教養として図書館にあった
本はざっと読みますしね。
それでも男子にとってアンは
基本的にうざい存在でございます。

女子の皆様は
「赤毛のアン」を読む子と
郷ひろみの切り抜きのコレクターとでは
違いますでしょうしねえ・・・。

とにかく田舎の昔の子供たちには憧れますし
現代とは違う・・・昭和の少年少女に
通じるものもありますからねえ。

まだまだ・・・電話は家にあるものだったし
貧乏な家には電話がなかったりもするという・・・。

ごちそうさんには
なかった要素ですな。
あれはどの時代も平成だった・・・。

とにかく・・・幼年期で
ヒロインの「素晴らしさ」が
描かれるのは楽しいのですな。

まあ・・・ごちそうさんが
徹底的に善人ではないヒロインを
描いたのもある意味で素晴らしいのですが。

少し「純と愛」の香りがしましたな。
朝からお茶の間を不快にさせてどうするですからねえ。

長男より長女を可愛がる父親・・・。
全国の長男が涙目でございます。

まあ、はなの父ちゃんはこぴっととっぽいのですな。
ゆっくりできるところを求めて
せわしない・・・農家の婿としてはとりえのない男・・・
だが・・・そこがいいのですな。

だからこそ偉大な娘の父になれるのですから・・・。
まあ・・・それもまた選ばれた人と
言えるかもしれません。cherryblossom

投稿: キッド | 2014年4月 3日 (木) 17時48分

>・・・っていうか・・・このままずっと「花子とアン」のレビューを続けるのか。

↑これを自分にも問いたいです…
まぁ…今期は簡単に行こうと思っているので書けるだけは書くかの気分。
とりあえず、今の所、何の不快感もなく見ていられるし~。←これ大事。

なんとなく「おしん」なんとなく伝記、なんとなくファンタジー…と、
今のところは結構楽しんで見ておりまする。
半年ぶりに朝起きて「朝ドラ見なきゃ!」と思える日々…ああ、懐かしい。この感覚。

このままずっと楽しめますように、阿母里基督教会でお祈りしとく。

外は桜満開の雨…。
花見団子をお届けいたしますが寒いので夜桜見物はほどほどに。

では、ごきげんよう。…ずら。

投稿: くう | 2014年4月 4日 (金) 01時11分

rouge❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀rouge

ふふふ・・・「あまちゃん」ほどではないにしても
堅実な書き手で
堅実にとんでもで
堅実にエンタメ・・・。
これは心に優しい感じでございますよね。

「普通の女の話」もいいけれど
どうせヒロインよいしょの物語なら
ある程度成し遂げた人の物語を
たまには見たいですからねえ。

天才の奥さん→お好み焼きアルバイト→なんとなくおひさま→ミシンの神様→どさくさ女医→こんなヒロインに誰がした→なんてったってアイドル→腹の虫

この流れで言えば・・・「カーネーション」的なパターンは久しぶりなのでございます。

時は流れていきますな。

このドラマは脇役陣の無理のない存在感がよろしいですな。

小作人一家は小作人一家らしく。
尋常小学校の教師は教師らしく。
強欲地主は地主らしく。
田舎の教会の牧師は牧師らしく。
子供たちは素直に悪童で・・・。

とにかく・・・世界としてリアルな感じがいたしますよね。

そこでこそ輝くちょっと変わった女の子の物語。

もう・・・花子もかわいいし、ももを背負ったかよも可愛い。

この子たちが大人になっても大丈夫な気がします。

だからといって・・・半年、「花子とアン」を
レビューし続けるのは・・・躊躇しますぞ~。
「あまちゃん」でかなり寿命縮んだ気がいたしますし~。

「ごちそうさん」をなんだかんだ最後まで見届けたくう様・・・さすがでございました。

とにかく・・・春ドラマを見ながら考えようと思っております。

春雨と桜の季節・・・。
お屋敷では夜桜見物用ドームもご用意しておりますぞ~。
じいや特製「桜の花の塩漬け」の壜詰もお持ち帰りくださいませ~cherryblossom

投稿: キッド | 2014年4月 4日 (金) 03時08分

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