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2014年5月23日 (金)

長い間お世話になりました(坂口憲二)お前は花嫁か、俺は花嫁の父か(中井貴一)

日差しは強く、風は冷たい。

物凄い音がして雨が降る。

妙な天気である。

しかし・・・妙と感じるのはあくまで人間で・・・大自然はレリゴーレリゴーなのである。

人間が頑張って温暖化しても・・・太陽がちょっと冷えたら氷河期なのである。

不治の病にかかっていようがいまいが・・・一瞬先には死んでいるかもしれないのが人間だ。

もうこれで終わりだという時間に点をとるのがなでしこである。

宮間から沢。

宮間から岩清水。

仲間のミスを帳消しにするプレーこそが華である。

お茶の間の期待に応えるってすごいよね。

漫画みたいだったよね。

そういう意味で・・・このドラマもすごいと思う。

で、『続・最後から二番目の恋・第6回』(フジテレビ20140522PM10~)脚本・岡田惠和、演出・宮脇亮を見た。仕事はできるが家族には恵まれない女・吉野千明(小泉今日子)である。48歳で独身、一人暮らしなのである。未婚だし、もちろん子供もいない。ただし、転居先の鎌倉で・・・隣人に恵まれたと言う話である。家族のように暖かく、他人だから気楽に付き合える理想のご近所一家。時には渇いた生活を心身ともに潤してくれた長倉家の人々・・・。しかし・・・時は流れていく。一時は温もりを交わし合った真平(坂口憲二)にも嫁ぐ日がやってきたのだった。いや・・・大橋知美(佐津川愛美)と結婚式前日がやってきたのだ。常に恋愛モードの千秋は・・・結婚について悩むところがあるらしい真平に心騒ぐのだったが・・・。

しかし・・・真平の相談は・・・知美との婚前交渉がないまま・・・結婚式を迎えることだった。

その理由は・・・発病すれば・・・死ぬかもしれない病気に基づく悩みである。

幼くして両親を失くした真平は・・・知美との間に子供が出来たら・・・同じ思いを抱かせたくないと考えていたのだった。

千秋との恋愛モードは一切ないのだった。

全く、表情にはだしませんが・・・千秋はガッカリしています。

とにかく・・・ここまでの処・・・このドラマの千秋は・・・。

和平(中井貴一)に対して何やら湿った感情を醸しだす伊佐山市長(柴田理恵)とポジションが一緒なのである。

ついに前回、退場した高山涼太(加瀬亮)はそれを説明するためにだけ登場したようなものである。

ギャフン・・・なのである。千明はギャフンと言わされた状態なのだ。

そこに・・・千明的には元カレ・・・真平の結婚式なのである。

千明の中で・・・微妙に食い違う理想と現実という話なのだ。

そして・・・この世界は千明に・・・徹底的に意地悪をする覚悟なのだな。

まあ・・・脚本家は男だからな。

それでも・・・千明は男らしく・・・若者の悩みに応えるのだった。

「真平にとって・・・知美ちゃんはさ・・・それぐらい大切な存在なんだよね。知美ちゃんとさ・・・ずっと一緒に暮らしていこうと決心したんだよね。だったら・・・信じるしかないんだよ。素晴らしい明日が来ることをさ。だって・・・未来のことなんて・・・誰にも分からないんだから」

「ありがとう・・・千明」

天使の笑顔を取り戻す真平。

そして・・・千明は鎌倉の風を冷たく感じるのだった。

新婦と新しい家族たちは・・・結婚の報告のために・・・長倉家の墓参りに出かけるのだった。

新婦の知美・・・新郎の真平、新郎の兄・和平、姉・典子(飯島直子)、妹・万里子(内田有紀)たちは・・・墓の下の亡き両親に結婚の報告をするのだった。

その場にいけない千明は生き霊を飛ばして卒塔婆をガタガタ揺らすのだった。

それから・・・和平・真平の兄弟は結婚式の準備に・・・。

女たちは・・・長倉えりな(白本彩奈)と千明も合流して・・・結婚前夜祭のための買い出しに出かけるのである。

結婚式場となるカフェ・ナガクラの掃除、会場の設営、結婚式のための料理の準備は何故か男たち二人の仕事なのである。まあ・・・普通は無理だわな。

一方、女たちは・・・知美の独身最後の夜をエンジョイするのだった。

前夜祭会場は・・・吉野家である。・・・牛丼の店ではありません。

そこで・・・存在そのものが・・・不吉の・・・夫・広行(浅野和之)が浮気の果てに出奔中の典子が離婚だの別れるだの殺すだの・・・おめでたくない言葉を連発するのだった。

そして・・・話題は・・・結婚すれば回数が減るものなのに結婚する前にしないってどういうことっていう・・・中学生の前ではふさわしくないガールズ・トークだった。

しかし・・・真相を知るお隣さんは・・・柔らかく追及を封じるのだった。

ちなみに・・・女子会参加者は・・・。

典子(非処女)

千明(非処女)

万里子(処女・推定)

知美(処女・推定)

えりな(処女・推定)

という処女率の高さなのであった。

ツイッターゲームで「パンツ丸出し」などと嬌声を上げる女子たちに心騒ぐ長倉兄弟だった

そして・・・うらぶれた感じの広行は結婚祝いの金二千円を残し・・・こそこそと去るのだった。

なんだかんだ・・・準備が終った男組。

しんみりとする。

弟を育て上げた兄である。

兄を父のように慕う弟なのだ。

「今までありがとうございました・・・」

「よせやい・・・」

涙にくれる兄弟だった。

そして・・・お天気に恵まれた結婚式当日。

知美の母親・秀子(美保純)があでやかな和装で登場し・・・バージンロードを花嫁と歩むのだった。

唯一の赤の他人である千明は・・・司会進行の大役を仰せつかりポジションを確保するのだった。

若い順で・・・新郎新婦に誓いの儀式である。

(例)司会の千明・・・幸せになって私に結婚したいと思わせること

えりな・・・私の結婚式に二人そろって出席すること

水谷翔(田中碧海)・・・この強烈な存在感のなさ・・・うちの両親みたいに揉めても元にもどること

万里子・・・近所にいること

典子・・・ずっと幸せでいること・・・この強烈な存在感・・・元々癒し系だからな。

和平・・・話が長い・・・二人らしさを大切に長生きすること・・・話がくどい。

秀子・・・準レギュラー的に私のことも忘れないこと

そして・・・和平と千明という本題カップルを冷やかす秀子。その男性自身を示すジェスチャーはすでに伝説の領域に・・・。

そうだ・・・自分には・・・最悪、和平がいるとまんざらでもない態度の千明がフリである。

最後に千明は・・・新婚カップルの性的な問題解消のために・・・ホテルのスイート・ルームをプレゼントするのだった。

ある意味・・・泣けるポイントである。

なにしろ・・・千明は・・・結婚式の御祝儀を渡し続けてもうすぐ五十歳である。

こうして・・・長倉家は秀子・知美母子という新たな家族を迎えたのだった。

その夜の・・・鎌倉ホテル・スイートルーム。

「はじめてなんだ・・・」

「うん・・・」

「やさしくするからね」

「うん・・・」

「金太郎・・・」

「クマさん」

いい加減にしておけよ。ええっ・・・全貌を妄想したのにっ。

いよいよ・・・本題であるが・・・その前に立ちふさがる水谷家問題なのだった。

西口不動産の女・石田詩織(中西美帆)を締め上げる極道の妻・典子とその介添人・千明。

「あんたなあ・・・人の亭主迷わせて・・・ただじゃすまねえぜ」

「まさか・・・本気にするなんて・・・」

「まあねえ」

「それに・・・私・・・もうすぐ結婚するんです」

「・・・」

「気をつけてね・・・世の中・・・淋しいおじさんだらけなんだから」

「はい・・・」

詩織・・・もう少し出番欲しいよね。

しかし・・・典子は・・・ベビーシッターをしながら・・・知人に電話で夫の消息を訪ねるのだった。

しかし・・・運命は・・・新婦の母親・秀子と新郎の姉の夫・広行をコンビニ前で遭遇させるのだった。

それにしても・・・秀子・・・スタイル抜群過ぎるのだった。

ここで・・・もつれるのか・・・二人、面識なかったのか・・・。

一方・・・未亡人キラーの和平は・・・恋愛経験の乏しい伊佐山市長とアイスクリームを食べたことによってあらぬ噂を広められているらしい。

そして・・・極楽寺駅前に・・・たこ焼き屋の屋台が出現し・・・たこ焼きを買ってしまう和平。

家に戻ると熱烈新婚性交渉中の真平はどこか近所の新居に帰宅し・・・美しい未亡人・薫子(長谷川京子)と息子の蒼太(中島凱斗)・・・そして愛娘のえりなに迎えられるのだった。

甲斐甲斐しく夕飯を作る未亡人・・・。

食後の神経衰弱・・・。

良い感じの・・・未亡人と男鰥夫と息子と娘なのだった。

そこへ・・・たこ焼き二人前買って・・・帰宅・・・寄り道だけどな・・・する千明。

千明の心に・・・思わずその場から立ち去るほどの・・・動揺が生じるのだった。

思わず自分の心から目をそむける千明である。

さあ・・・ここからだ。

関連するキッドのブログ→第5話のレビュー

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