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2014年5月14日 (水)

目を閉じて、平等に豊かに、自由に貧しく・・・何も見えず(深田恭子)

このタイトル・・・日本語としてどうなんだ。

ぎりぎり、オーケーじゃね。

もう、その応答がアウト臭いけどな。

不法滞在と低賃金労働はもはや、セットらしいぞ。

2014年の不法滞在者は①韓国およそ14000人、②中国およそ8000人、③フィリピンおよそ5000人である。

これは在日外国人の順位と同じではない。①中国およそ650000人、②韓国およそ520000人、③フィリピンおよそ210000人である。

まあ・・・顔ぶれは同じである。韓国が不法滞在でトップに躍り出るのも・・・ある種の親しみやすさによるだろう。

そして・・・中国が来ていることは案の定である。

とにかく、国家の経済力や・・・日本との外交関係にも影響するが・・・フィリピンが・・・中国と韓国に次ぐ日本に近い外国であることは間違いない。

中国の暴走に対処するための国際関係的目標として・・・日本と同盟関係にある米国と再び親密になる韓国、フィリピンとは友好関係を紡ぎたいところである。

些少のことには目をつぶり、暖かく受け入れるというのは一つの戦略なのである。

だが・・・不法滞在の外国人集団は犯罪の温床でもある。

工作員として要注意の中国は別格としても・・・当局は柔軟に対応を求められていると言えるだろう。

最低賃金の壁を突破する・・・不法滞在者の不法就役と・・・労働力不足の解消・・・日本は曲がり角に立っているのだった。

で、『ドラマ10・サイレント・プア・第6回』(NHK総合20140513PM10~)脚本・相良敦子、演出・清水拓哉を見た。江墨区(架空)に度々登場する都電荒川線。江東区でもなく、墨田区でもなく・・・終点・三ノ輪橋があるのは荒川区である。まあ・・・貧困ドラマだからな。仕方ないか・・・おいっ。そもそも・・・23区内でも歴史的に貧しいエリアなので・・・ロケーションにリアリティーが出るんだな・・・おいおいっ。そもそも・・・政府が政策として貧しい人々を集団移転させてスラム化を目指したという・・・もうそれ以上はやめておけ。まあ、現在はそんなことはありません。ただし、来るべき首都圏直下型のアレで相当な被害が出ることが予想されるレッド・ゾーンである。燃えやすい家屋が密集してるからなあ・・・。まあ・・・そういうところへ・・・国際化によって国外から貧しい人が流入してくるという・・・必然的な展開なのだった。

どんな貧困も許さないCSWの里見涼(深田恭子)は江墨区社会福祉協議会地域福祉課の職員の職域を越えて全身全霊で住民の救済に取り組むのである。

新人職員の三輪まなか(桜庭ななみ)は涼に影響されて「逃げない精神」で担当エリアをカバーするのだった。

現在は・・・問題のありそうな家庭をマークしているのであるが・・・なかなか、本人とコンタクトのとれない三輪まなか・・・しかし・・・くじけずに訪問を続けるのだった。

しかし・・・その顛末は・・・明らかにされず・・・今回は・・・里見涼の新しいターゲットの事案が展開していく。

仕事を終えた涼が帰宅の途中、とある都電の停留所付近で・・・しゃがみこむ子供を発見することから物語は始る。

少年の名はすばる・・・父親の帰宅を待っているという。

不審に思う涼だが無頓着で少年は器用に駒を操っている。

張り込みを開始した涼は終電の時刻を過ぎたのを確認して再び少年に問いかける。

「お腹すいていない」

「すごくすいた」

「もう・・・電車も終わったし・・・ここで待っていてもお父さん帰って来ないと思うんだ」

「そうだね」

「夜も遅いから・・お姉ちゃんが送っていってあげる」

「うん」

素直に川沿いの家に案内する少年すばる。小学校三年生だった。

すばるの家は・・・スラムの一角にある安アパートで・・・室内は乱雑だった。

ネグレクト(育児放棄)の疑いを抱きつつ・・・コンビニおにぎりを入口において一時撤退する涼。

「これ・・・買いすぎちゃったから・・・よかったら食べて」

「ありがとう」

少年の素直な応対に・・・涼の心は揺れる。

涼の死んだ弟・光(馬渕誉)の・・・最後の姿に重なるすばるなのだった。

すばるは救済対象として涼にロックオンされたのである。

地球のみんなを守るため

土俵はけして割らないぞ

スモウ戦士ウッチャリアー

すばるが好きだというキャラクターのTシャツをバザーの売れ残りから捜しだした同僚の久慈吾朗(田口浩正)も働く父親として支援を誓うのだった。

すばるを救援対象として確認するために・・・リサーチを開始する涼。

すばるが通学する小学校で・・・すばるの両親が離婚し、母子家庭になっていること。父親は日本人だが、母親はフィリピン国籍であること。母親は弁当工場で働いていること。しかし、すばるの給食費が滞納されていること・・・などを聞き出す。

そして・・・見守り対象とするために・・・地区担当の民生委員・石田敬子(坂井真紀)を連れて仕事帰りの母親を直撃する。

しかし・・・すばるの母親アナ(アーリン・ディングラサン)は日本語が得意ではなく、涼の話に耳を傾けようとしない。

「困ったことがあったら相談してほしいんです・・・」

「コマッテナイヨ」

「見守りたいんです」

「カエッテヨ」

言葉の壁に困惑する涼だった。

しかし・・・そんなことでくじける涼ではない小学校のプリントの英訳で残業である。

同僚の原留美(小橋めぐみ)も「私も働く母親だから」と英訳を手伝うのだった。

街で涼がすばるを見かけ・・・たまたまいあわせた祖父の一郎(米倉斉加年)も顔見知りとなる。

一郎は・・・涼のすばるを見る目に・・・亡き弟の件の影響を感じ・・・不安になるのだった。

弟の件は一種のタブーだったからである。

さりげなくすばるに手をつかまれ・・・泳ぐ涼の瞳だった。

アナとすばるの貧困見てとった涼は生活保護を視野に入れて江墨区役所地域福祉課を訪れる。

山倉課長(北村有起哉)はすっかり涼の虜なのである。

「ウチの区には英訳された資料はないが・・・他の区からとりよせよう・・・しかし」

「・・・」

「問題は不法滞在の可能性だな」

「私は逃げません」

「しかし・・・法的問題をクリアしなければ・・・支援はできない。貧困を救えるのはお金だけだからな」

しかし・・・そんな言葉に耳を貸す涼ではないのは課長も百も承知なのである。

そんなある日・・・すばるが一郎のクリーニング店を訪ねてくる。

すばるの様子がおかしいことに気がついた一郎は帰宅した涼に伝える。

あわてて・・・すばるの家を訪ねる涼。

しかし・・・すばるは帰宅していなかった。

仕事終わりに牛丼を食べた山倉課長は・・・食堂の見本を食い入るように見つめる少年を発見する。

「君・・・すばるくんじゃないか」

「おじさん・・・誰・・・」

必死にすばるくんを捜す涼に山倉課長から連絡が入る。

二人はレストランで食事をしていた。

すばるは空腹だったらしい。

すばるは・・・母親にぶたれて家出をしていたのだった。

三人は運動会の話題で和み、涼は紙ナプキンで月桂冠を作ってすばるに贈る。

社会福祉協議会の事務所ですばるを保護する涼。

先に帰宅する山倉課長を見送りに出た涼・・・。

その姿を・・・新聞配達員の郷田光良(渡辺大知)は見た。

まさか・・・光良・・・涼が好きなのか・・・いや、好きでもいいけれど。

ともかく・・・すばるを家に送るために・・・助っ人として英語が得意な部下・水澤純子(山口紗弥加)を派遣する山倉課長。

ものすごく迷惑そうな水澤である。

もちろん・・・水澤・・・課長が好きなのか・・・まあ、好きでもいいけど。

アナはすばるがいなくなったことで動転していた。

「ナニシニキタノ・・・」

「すばるくんをぶったのですか・・・」

涼の言葉を英訳する水澤。

「アナタニカンケイナイ」

「私はあなたたちを助けたいのです」

水澤は通訳すると同時にアナに出入国管理法による在留カードの有無を確認するのだった。

突然、態度を変え、涼にすがるアナ。

「アリマス・・・アルニキマッテイル・・・ワタシハフホウタイザイデハナイ」

明らかに不法滞在の気配のするアナだった。

しかし・・・涼はすべてを受け止める覚悟である。

やがて・・・涼はアナの心を開くために・・・周辺の在日フィリピン人の交流会をサロンで開催するのだった。

異国で一人・・・孤独だったアナは・・・ようやく、涼の善意を理解するのだった。

そして・・・ついに真実を告白するのである。

「ワタシハフホウタイザイデス・・・すばるトオナジヨウニワタシモすばるノチチオヤヲマッタ・・・デモ・・・ウラギラレタ」

おそらく・・・すばるの国籍は日本。アナの国籍はフィリピンで・・・不法滞在が発覚すれば母子は一緒には暮らせなくなるのである。

しかし・・・涼は動じない。

「一緒に入国管理局に行って問題を解決しましょう」

涼は法の壁も断固粉砕する覚悟なのである。

「ソンナコトガデキマスカ」

「この町の住人の幸せを守るのが私の仕事です」

もちろん・・・大いなる困難が待ち受けているわけである。

しかし・・・現実は別の方向から綻ぶのだった。

アナの勤務先が・・・不法滞在者の不法就労の罪に問われ・・・摘発されたのだった。

山倉課長からの連絡を受け・・・すばるの家に向かう涼。

しかし・・・アナとすばる・・・二人の姿はない。

どうやら・・・在留資格を当局に問われることを惧れ・・・母子は出奔してしまったようだ。

「私は・・・結局・・・誰も助けられない」

救助の挫折に心が揺れる涼。

到着した・・・山倉課長が慰めの言葉をかける。

「そんなことはない・・・」

「私は・・・阪神淡路大震災で・・・崩れかけた家から・・・弟を残して一人で逃げたんです」

「・・・」

「弟を見殺しにしたんです」

涼の初めての告白である。

しかし・・・山倉課長はすばるの置き手紙を涼に見せる。

お姉ちゃん

ありがとう

「救ってる・・・君は・・・救ってるよ・・・」

しかし・・・涼は一人、家を飛び出すのだった。

ここは・・・追いかけないと・・・山倉課長・・・好きなんだろう・・・涼が。

ついに・・・涼の貧困救助初失敗が確定するのか・・・つづくであるけれど。

全九話なので・・・ここから終盤戦である。

スモウ戦隊の中の人に涼がなるのではないかとドキドキしたぞ・・・それは杞憂すぎるだろう。

関連するキッドのブログ→第5話のレビュー

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