ちゃん(鈴木浩介)の仕事は結婚詐欺師ぞな~(佐藤芽)カスじゃね(桐谷美玲)
とある死刑囚の独居房。
「おめでとうございます~」
「あれ・・・執行日決まったんだ」
「思い残すことのないように・・・」
「じゃ・・・ちょっと出してよ」
「何をなさるんですか・・・」
「後悔のないように幼女をフルボッコしまくるんだ」
「そ、それに何の意味が・・・」
「衝動だよ・・・それ以外に何がある」
そして、美しい烏が舞い降りる。
「カスッ・・・こいつじゃねえよ・・・隣の冤罪の死刑囚だよ・・・第一、こいつが天に召されるわけないだろう」
「そうなんですか・・・」
「こいつは・・・生まれついての悪魔なんだよ」
「ふふふ・・・生まれついての天使がいるように・・・悪魔もいる・・・人間はそれを理解しようとするから面白いんだよね」
・・・おい。いつまで「藁の盾」混ぜてるんだよ。
今日は本体が簡単な手術をしたから局部麻酔酔いが残ってるんだな。
今夜の夢はきっとサイケデリックなことに。
明日も処置があるから・・・今夜は早めに・・・。
午前二時に更新している奴のいうことか。
今週、なんだかんだでタイトだったな。
バッファリンが効かない時はイブを飲めばいいと思うよ。
本題に入れ~。
で、『金曜ナイトドラマ・死神くん・第6回』(テレビ朝日201405302315~)原作・えんどコイチ、脚本・橋本裕志、演出・常廣丈太を見た。今回はカラスの監死官(桐谷美玲)回なんだな。原作ではかなり説教ぽい内容が・・・カラスと死神くん(大野智)の寿命と連帯責任設定というオリジナル展開でかなりエンターティメント化されている。まあ、カラスのコスプレだけでも充分萌えるわけだが・・・。桐谷美玲の魅力と演技力が遺憾なく発揮されているよな。それがわからない人は・・・悪魔に幼女じゃないという理由で射殺されるかもしくは握手会にのこぎりもっていくタイプなんだと思う・・・そこまでにしておきましょう。
死神くん上司の主任(松重豊)は残酷な天使として指導力を示している。セクハラも・・・ある種の揶揄だよな。天使だから・・・性的にナニだしな。
とにかく・・・死神くんのパートナーとしてカラスは主任に実務を許可されたのだった。
これって天界の労働力不足打開の天意に沿ってるんじゃね。
まあ、ブラック天界の話だからな。
カラスは使い霊鳥の烏たちを地上監視のネットワークをエリア展開し、不測の事態に備えるのだった。
おりしも・・・高層ビルから飛び降りようとする死亡者予定リストにない人間が登場。
ファッション誌の編集長・高山里奈(伊藤歩)である。
「ダメですよ・・・自殺なんかしちゃ・・・我々、死神の寿命が縮まるんです」
「なんですって・・・」
「飛び降りようとしてたでしょ」
「そんなわけないでしょ・・・私はバリバリのキャリアウーマンで、吉野千明と違ってまだ結婚して家庭を作るチャンスがある女なのよ・・・自殺なんてするわけないでしょう」
「吉野千明って・・・」
しかし・・・里奈は1400万円もある貯金のうち・・・1000万円を男に騙し取られていることにうっすらと気がつき・・・死にたくなっていたのだった。
父親に捨てられ、母親に育てられた里奈にとって「男に騙されること」は耐えがたい屈辱だったのである。
死神くんが担当するのは・・・和田明(鈴木浩介)という子連れの結婚詐欺師だった。
前おかっぱ後ザンギリのワカメちゃんヘアが似合いすぎる幼女・美優(佐藤芽)はラップを所持していないので普通のヘアスタイルである。
和田は母性本能(死語)をくすぐる作戦で女たちを食いものにしていたのである。
「おめでとうございます・・・死神です」
「あ、そう」と和田は死後の世界を信じない。
「あなたの職業はなんなのですか」
「女を幸せにする仕事さ」
「ほほう・・・女はどうすれば幸せにできるんですか」
「花をプレゼントするといいよ」
「なるほど・・・」
死神くんは微妙な知識を得たのだった。
しかし・・・この世界の優秀な警察組織は結婚詐欺の常習犯として和田をマークしていたのだった。
逮捕された和田は死神くんが留置所に出入り自由であることから・・・自分の死期を悟るのだった。
「大変だ・・・娘が一人ぼっちになってしまう」
「今さら何を言ってるんです・・・」
「俺は・・・娘の幸せのために金を稼いでいたのに」
「それで・・・結局、娘さんは犯罪者の娘の烙印を・・・」
「うわあ・・・まずい」
「まずいですよね」
しかし・・・娘の美優は・・・父親の薫陶を受けたためか・・・里奈の元を訪れる。
「パパが帰って来ないの・・・」
「・・・」
「私・・・里奈ちゃんがママだったらいいなって・・・本当に思ってた・・・だってかっこいいんだもの」
「あなた・・・長倉えりな的なのね・・・」
和田の妻となり・・・美優の母親になる。
里奈は自分の描いた夢を実現するために動き出す。
たとえ・・・それが嘘でも・・・それは里奈の描いた未来なのである。
カラスから・・・和田の余命を知らされた里奈は・・・残りの預金を使って・・・被害者たちに訴えを取り下げさせたのである。
「だまされてなんかいません・・・私は私の夢に投資しただけですから・・・夢が失敗するなんてことは・・・よくあることなんですよ・・・肝心なのはあきらめないことです」
こうして・・・結婚詐欺師は・・・里奈によって・・・余命一日の花婿としてプロデュースされたのである。
「おかしいと思ってたんだ・・・詐欺師が天に召されるなんて・・・神の摂理に反してるし」
「どういうことです・・・」
「つまり・・・あの男は・・・あの女の善意で悪人じゃなくなったのさ」
「よくわかりません・・・第一、カラスさん、今回、あなたが人間に同情してるじゃないですか」
「うっせえな」
「あの男の余命を伸ばそうとするなんて・・・」
「結局、主任に踊らされただけだったけどな」
「霊鳥類の限界ですか」
「アホ~」
「アホ~アホ~と鳴くのはカラスじゃないという説もありますが」
孤独な女・里奈を幸せにした和田は天に召された。
里奈は美優と母と娘になったのである。
天の配剤は人知を超えるのである。
死神くんは・・・カラスのご機嫌を取ろうとするが・・・カラスに花束は効果なしだった。
まあ・・・ツンデレ設定だから微妙なところだけどな。
「悪かったな・・・お前の寿命も縮めて」
「いえ・・・あなたの寿命を僕がかなり縮めてますから・・・」
「死神や監死官は死んだらどうなるのかな」
「さあ・・・」
「そんなことも知らないのかよ・・・死の天使のくせに・・・」
「あなただって・・・監死官でしょう」
とにかく・・・二人の仲はなんだか・・・深まって来たらしい。
カラスと死神に・・・どんな愛の結末が待っているのか・・・。
その鍵は・・・シンガー・ソング・ライター立花ゆかり(清水くるみ)を誘惑中の悪魔くん(菅田将暉)が握っているのかもしれない。
愛という人間の欲望は悪魔のフィールドに属するのだから・・・。
関連するキッドのブログ→第5話のレビュー
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コメント
急に真夏の暑さになっちゃって もうヘロヘロです
キッドさん
お加減いかがですか
お大事になさって下さいね
今回 メインの話には実はあまり感動できませんでした
自己犠牲で母親になったというより
恋の勝者になりたくて金にものをいわせたように見えなくもない話だな~って思っちゃいました
性格が悪すぎですかね(^^;
でもお話のテンポがよかったし演出がエンタメ性が高くて
死神君が花を差し出した時は大笑いしちゃいました(^^)
ただ ただ検死監が可愛いかったです初回はなんだか桐谷さんがロイドのキャラと被ってテンションも高すぎる気がしたのですが
今回のお話ではしっくりきたし こちらがメインの話だと思うと今回も良いお話でした
でも先週の回は本当に素晴らしかった
悪魔君がいたほうが話が複雑になる気がするので来週が楽しみです
投稿: chiru | 2014年6月 1日 (日) 23時14分
シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン
日本全国真夏日で・・・夏に弱いキッドとしては
今年も来たか・・・という気分でございます。
折しも簡単な腫瘍の切除をしまして・・・
入院なしのお手軽手術ですので
ご心配には及びませぬ・・・。
しかし、手術部位が背中なので
寝苦しさ倍増の今日この頃です。
今回は「結婚詐欺師は天国に召される資格があるか」という重要な主題が結構スルーなのですよね。
この辺は日本人の宗教観とか倫理観の曖昧さが
反映していると思います。
たとえば・・・人殺しはものすごく「罪」な感じがしますが
イラクでテロリストを何人殺そうが
教会は米兵に対して天国の門を閉ざしたりはしないわけでございます。
虫も殺さぬ顔でステーキを食すのが人間ですからな。
もちろん・・・結婚詐欺師は・・・
人をだますのですから・・・七つの大罪を犯していることは間違いない。
当然、生きながら地獄に堕ちているのですよね。
贖罪という考え方があり
善行で罪を帳消しにできると思う人もいる。
しかし・・・Aという人を殺し、Bという人の命を救ったとしても・・・Aの怨みが消える保証はないのですな。
しかし・・・今回のドラマでは
幼くして親を失う子供
年老いて子供のいない女
その中継者としての男の役割が
それとなく・・・その矛盾を解消しています。
二人の女に幸福の道を示したことで
結婚詐欺師は天使になったのでございます。
男に1000万円貢ぐ財力がある女に
感情移入できないお茶の間多数の模様でしたが
お金で買えないものがある・・・プライスレスでございますよ。
まあ・・・それなりの職業について
趣味貯金ですと
独身女はお金がたまるという時代は確かにあったし
今でもそういう方はいるのですな。
まあ・・・キッドは
結婚詐欺師の人が
「嘘に決まってるじゃあああああああああん・・・だってこれはライアーゲームなんだからああああああ」といつ叫ぶのかと思ってましたぞ。
検死監の出番が多いだけで
悪魔としては満足でございます。
日曜の大河ドラマで・・・荒木村重の妻だしを
演じる桐谷美玲の出番はもうすぐ終わりそうなので
その後はこれだけか・・・と
迫りくる夏にため息をついてしまうのでございますがあああああっ。
来週は悪魔回ですな・・・
若き悪魔のお手並みを拝見して
昔の自分を回顧したいと考えます。
投稿: キッド | 2014年6月 1日 (日) 23時48分