幸せも痛みも期間限定の約束手形ですが公務執行妨害は悪徳刑事のお約束です(オダギリジョー)
フイックションかっ。
もう完全にオダギリジョーって書きたいだけのドラマになっているよな。
再び・・・演出家がチェンジ・・・薄い脚本家も帰ってきて・・・なんだかよくわからないドラマに戻ったな。
もう・・・すべてなんとなくそういうもの・・・として見るしかないんだよな。
公式の・・・このドラマのここが「今週の犯罪」が虚しいよね。
なにしろ・・・金暮市(フィクション)なんだから・・・日本国の法律にこだわらなくてもていいんじゃないかな。
それを言ったらいろいろアレなんだよ。
妹とセックスするマンガを描いたら怒られる国だからな。
福島県で鼻血を出すのもいろいろとなんだしな。
「中国が日本の大気を汚染するのは物理現象だからしょうがない」とか「中国共産党の独裁は上手く行っているから世界は見習うべき」とか「天安門事件のような悲劇をおこさないために当局とはなあなあでやるべき」とか達観した中国人たちがある意味、うらやましいぞ。
まあ・・・生まれる国は選べないからな。
「日本の政府は嫌いですが日本人は大好きです」って・・・そんな論理が通用するとでも・・・。
思ってるんじゃね・・・思ってるのかもな。
誰がTVタックルの話をしろと・・・。
で、『極悪がんぼ・第5回』(フジテレビ20140512PM9~)原作・田島隆・東風孝広、脚本・いずみ吉紘、演出・林徹を見た。母の日の翌日とは思えないドラマになったな。・・・でも極悪の女ヤクザがマザコンの息子を溺愛するという・・・母と子のフジテレビにふさわしい内容だったのでは・・・どこがだよっ。まあ、カーネーションが赤いうちは親孝行するといいよね。認知症の母親に捧げる気持ちがブルーになりがちな青白いカーネーションも開発してほしいよね。まあまあ・・・わらび餅はないが冷凍しておいた柏もちでもチンして食べなさい。
ここは地の果て・・・金暮市である。
東の大坂市(フィクション)から流れて来た女ヤクザ鬼切虎子(室井滋)が金暮市の夜の世界で・・・小清水経営コンサルタントのテリトリーに進出したことを吹聴している。それを耳にした金子(三浦友和)は情報収集に乗り出すのだった。
時々、演技がゆっくりモード(高齢者のために会話の速度が遅くなる)になるような気がして仕方ない。
どういうことなんだっ。そういうのも・・・演出だからな。
眠くなる原因はこれか・・・。
夜のお店で・・・高い酒を注文するかわりに夜の女(松尾れい子)に「情報収集」を頼む・・・そんな客は嫌だな。
一方で・・・「小清水経営コンサルタント」という組の新米女極道、神崎薫(尾野真千子)は経済ヤクザとしての道を切り開くために法律書を読みあさるのだった。
組員の抜道(板尾創路)のレクチャー料は一問千円である。ある意味、良心的じゃないか・・・。
そんな事件屋たちの元へ・・・組長の小清水(小林薫)から監査という名の組員締め付けの予告が入る。
つまり・・・組員たちの行状を厳しく査定するわけである。
組長・・・所長って言ってやれよ・・・に後ろ暗いところを突かれるので戦々恐々となる組員たちだった。
特に前回・・・旧友がらみで不始末をした夏目(竹内力)はびびり倒し、前回の責任を薫が引き受けてくれるのを条件に債権回収の仕事を回すのだった。
フィクションの世界なので・・・曖昧なのだが・・・それは額面一千万の約束手形のようなものである。
その振出人は名真津水産の社長(ビートきよし)であり・・・手形の回収を金子に依頼してきた組の顧客だった。
基本的には・・・約束手形とは・・・手形所持人に期日までに金を支払う有価証券である。
期日までに支払うことが出来ないと不渡りになり、不渡りを出すことは信用を失い倒産に至る行為となる。
名真津は株の取引で損失を出し、資金不足のために手形の支払いが不可能となったために・・・手形を取り戻す必要が生じたのだ。
一方、債権者は倒産目前の名真津から全額でなくても何割かは回収しようとして夏目に取り分半分(トリハン)の債権回収代行を依頼し・・・手形を託したということになる。
薫は名真津が不渡りを出す前に手形と現金を交換するのが仕事ということになる。
そこへ・・・縄張りあらしの鬼切虎子が介入してくる。
「女同士・・・悪いようにはしない」という鬼切の言葉に簡単に誑かされる薫だった。
もちろん・・・鬼切は薫には一銭も渡す気はないのである。
一方で・・・何故か「小清水経営コンサルタント」の顧客情報を知る鬼切は・・・組員たちの顧客に様々な嫌がらせを仕掛けてくるのだった。
「ここは・・・一致団結して・・・戦いましょう」という薫に・・・組員たちは「自分の縄張りは自分で守る」とクールに対応するのだった。
金子は例によって・・・腐れ外道(三浦翔平)に小遣いを渡して暗躍する。
ここで・・・金子が極秘ノートを腐れ外道に渡すというありえない展開があるが・・・脚本家が薄い人なので見なかったことにするしかないのである。
ともかく・・・焼き肉屋で・・・腐れ外道と下品な食事をした薫は・・・どうせ一銭にもならないなら・・・鬼切の面子をつぶすことを決意するのだった・・・。
もう・・・なんのこっちゃの展開である。
それは・・・手形を銀行に提出して・・・不渡りを決定させるというやぶれかぶれの行為なのだった。
だが・・・大人の組員たちは・・・着々と鬼切つぶしを実行していたのである。
夏目は鬼切の事務所に不法侵入し、重要書類を盗み出すと・・・それを勝手に売りさばく。
金子は鬼切の泣き所であるバカボンな鬼切の息子・政夫(山下健二郎)の経営する会社から・・・薫の持つ手形を偽造した手形とすり替えて・・・手に入れた不渡り確実の手形で・・・総額一千万円の水上ジェットを納品させることに成功するのである。
そして・・・経営しているホテルに手を出された冬月(椎名桔平)は鬼切の不正行為を伊集院刑事(オダギリジョー)に密告し・・・伊集院は金暮警察のボールペンを使ったひっかけ技で公務執行妨害で鬼切を現行犯逮捕するのだった。
「どやさ」は「なんじゃこれ」になるのだった。
そういう気持ちはお茶の間にもあるのだった。
そして・・・鬼切の調査のために・・・古巣の大阪(フィクション)にやってきた難波はかっての部下(ノブ小池)に調査を頼み・・・汚職で職を追われた役人だったこと・・・男と逃げた女房美代子(山口香緒里)がいたことなどを明らかにするが・・・だからなんだという・・・。
やがて・・・明らかとなる鬼切のバック・・・。
それは小清水組長だった。
「ハブとマングースの対決ショーが見たかった・・・」と告白する小清水組長・・・。
まあ・・・ある種の唐獅子株式会社もの・・・と思えば面白くないこともないような気がしないわけでもないような展開と言えなくもないと当たらずと言えども遠からず・・・気分でございます。
さあ・・・テレビ東京深夜にオンエアされていた「一角獣的なガンダム」でも見てリフレッシュするかな。
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