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2014年5月25日 (日)

死んだあいつを忘れるために新しい旅をしよう(二宮和也)死んでませんっ(有村架純)

精神と肉体は不可分のものである。

精神の不調は肉体の不調を招くことがあるし、肉体の不調は精神の不調を招くことがある。

根性もガッツも気合いも基本的にはメンタルの問題である。

しかし・・・集中力が体力や体技に直結している以上、精神論を馬鹿にすることはできないのだ。

基本的に精神論を否定する人は馬鹿なのである。

だが・・・メンタル・トレーニングというものの怪しさは常に付きまとう。

たとえばうつ病に効果のある薬剤があるように脳内物質のコントロールはドラッグへの傾斜を含んでいる。

無我の境地を開く精神修養はたちまち洗脳の手段となる。

何より・・・マインド・コントロールには個人差がつきものなのである。

しかし、それでも人はリラックスを求め、コンセントレーションを高めようとし、やる気が起るのを待つのである。

自分自身が自分自身の最高のカウンセラーであること。

そのためにこそ知識はあると言える。

で、『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜・第7回』(日本テレビ20140524PM9~)原作・高橋秀実、脚本・倉持裕、演出・池田健司を見た。チーム・ワークを求められるスポーツでは仲間意識は諸刃の剣である。仲間を信頼することは大切だが、仲間に依存するのは禁物である。言葉にするのは簡単だが・・・脳内の化学変化はそれほど単純ではない。仲間の戦死は復讐心を燃えあがらせ、戦闘意欲を高める絶好の機会だが、闘争心の薄い集団では逆に喪失感による不安感や現実逃避を招くこともある。やる気だけは抜群だった亀沢(本郷奏多)が経済的困窮という家庭の事情で退学してしまった小田原城徳高校野球部は・・・へっぽこだけにネガティプな方向に向かうのだった。

いつもの顔ぶれがそろわないことの精神的ダメージは基本的に認知のドーパミンの欠如によって表現される。

身内に不幸があった場合の心情は・・・見慣れたものを見ることができないフラストレーションを生じさせるのである。

認知のドーパミンは基本的に興奮系作用物質なので・・・これが不足すれば気分は沈みこむわけである。

前述したように喪失により、怒りに着火して興奮することもできるのだが・・・その方向に誘導できなければ意気消沈は免れないのだった。

亀沢の不在により・・・せっかく構築しかけた野球魂が退行しているのを感じた青志監督(二宮和也)はカンフル剤投入の必要性を感じる。

好奇のドーパミンを呼びこむ作戦である。

認知のドーパミンと同じように・・・珍しいものを見た時に放出される脳内化学物質も・・・人間を高まらせる効果があるのだ。

つまり・・・感傷旅行である。

青志監督は野球部の大先輩である三条校長(笹野高史)をコントロールして・・・宿敵・堂東学院の合宿施設を利用可にするのであった。

堂東学院は景勝地にホテルのような合宿施設を保有していたのだった。

仕方なく、堂東学院野球部監督・峠直介(川原和久)は小田原城徳高校野球部との合同合宿に応じるのだった。

レギュラー選手となってストーカー時間の短縮を余儀なくされ欲求不満状態の志方(桜田通)もマネージャーの柚子(有村架純)と72時間密着できることに興奮するのだ。

他の部員たちも・・・日常空間から離れた旅の興奮でウキウキするのだった。

ただ一人、一年生の光安祐太(平岡拓真)だけが・・・堂東学院との合宿に新たなる不安を抱く。

さて・・・お茶の間の皆さんはさておき・・・ショート光安と・・・二年生のセカンド樫山(鈴木勝大)、三年生でキャプテンのキャッチャー江波戸(山﨑賢人)の区別はキッドには難しい。みんなヘタレ系のそこそこイケメンである。

セカンド樫山はスケジュール狂で、ガールフレンド飯室芽衣(藤原令子)もいるのに影は薄いのである。青春ドラマにつきもののワカメ的長髪で利根璃子(麻生久美子)に憧れる二年生のレフト牛丸(栁俊太郎)とコンビを組むことが多いのでワカメの相方のイケメンと認識するしかない。まあ、知っている人は特命戦隊ゴーバスターズのレッドバスターなのだが。

さて・・・中学時代にセンター岡留(間宮祥太朗)にいじめられていたキャプテン江波戸・・・とりあえずキャプテンなのでいい加減、顔を覚えなければいけない。しかし、実はこのキャプテンは映画「管制塔」(2011年)と映画「Another」(2012年)で橋本愛の相手役を務めるほどの主演級なのである。今回はキャプテンシーを発揮する重要回なので・・・なんとかしたいものだ。・・・お前がかっ。

そして・・・本題のショート光安である。ワカメの相方セカンド樫山方式で行くと、一年生で唯一の眼鏡男子であるライト伊勢田(阿久津愼太郎)の相方という覚え方があります。つまり、メガネの友達ですな。余計、分かりにくいわっ。まあ・・・ショート光安は何を隠そう「中学生円山」である。

実は・・・将来の主演級イケメン部員が・・・ひしめいているナインなのだった。

合宿に突入した城徳ナイン・・・過去に青志監督がひどい目にあった堂東学院の猛練習を見て・・・とりあえず発奮するのだった。

勢いで・・・柚子に告白しようとする赤岩(福士蒼汰)・・・旅にはそういう効果もあります。

しかし・・・それは素振りをしすぎた柚子の筋肉痛によって未遂に終わるのだった。

「強いチームが勝つことより弱いチームが勝つことの方が価値があるわ」

「柚子・・・」

覗き見をしていた恋仇・白尾(中島裕翔)と男子高である堂東学院野球部員たちは思わずバットを取り落とすのだった。

これだけは言っておく必要があるだろう・・・。

絶対に負けられない戦いとは・・・。

男女共学高を相手にした時の男子高校、女子高校の戦いである。

何が何でも勝たねばやってられないのだ。

・・・それはさておき・・・ショート光安の不安の原因は・・・両親が離婚して姓が変わってしまった別居中の実の兄が・・・堂東学院のエース・近江聡希(宮里駿)だったことなのだった。

堂東学院のエースの弟だと知れていじめられたらどうしようと悩んでいたのだった。

キャプテンと同じメンタルである。

近江は頭のいい弟は・・・勉強に集中するべきだとアドバイスするが・・・弟は・・・勉強もやるけど・・・野球もやると生意気なことを言う。

「俺がいつ東大に行くと言った」と野球オンリーの兄は叫ぶのだった。

まあ・・・兄が東大を射程外にしているように弟も甲子園は実質射程外と推定できる。

しかし・・・兄が気になるのは・・・野球の宿敵であるスラッガー白尾の存在なのである。

なぜ・・・こんな弱小高に・・・と思わずにはいられないのである。

だが・・・それは白尾が柚子に片思いしているからという野球とは別の青春の問題なのだった。

ナイン全員の入浴サービスなどもあり・・・合宿二日目・・・。

合宿所に・・・浦瀬監督(酒井敏也)率いる平塚武宮高校野球部とオーナーの赤岩の父(光石研)、そして柚子の母の楓までがやってくる。

堂東学院と平塚武宮は練習試合を組んでいたのだ。

堂東学院のエース・近江と平塚武宮のエース・国友悟(井手大稀)の投げ合いで始った試合は・・・後半、コントロールを乱した国友が自滅し、堂東学院が勝利する。

Tvsd001 野球部のマネージャーとして敗戦投手の国友に「ドンマイ」とエールを贈る柚子。

しかし、そんなことも気になる嫉妬深い赤岩だった。だが・・・楓も何故か国友の敗因はメンタルにあるのではないかと唐突に分析したりする。

ひょっとして・・・母子で好みのタイプが一緒というギャグなのか・・・そういうこだわりかっ。

とにかく勝利投手・近江には言及しない楓・柚子母娘だった。

謎の転校生的にはすれ違う亀沢と近江であった・・・分らんわっ。

それはそれとして試合を見て・・・自分たちとは次元の違う野球の存在に戸惑う城徳ナインだった。

しかし・・・青志は断言する。

「彼らの強さは異常だが・・・練習は普通だった。弱いものはもっと異常なことをして対抗するのだ」と嘯くのである。

だが・・・それに従うべきかどうか・・・ナインたちは迷うのだった。

勝てる気がしないのである。

「お前はキャプテンとして・・・どう思うんだ」と元いじめっ子。

「それは・・・」と元いじめられっ子。

優柔不断なキャプテン江波戸は監督の指示を仰ぐ・・・。

「お前はどう思うんだ・・・」

「野球は国語と同じです・・・正解が定まらない」

「なにも正解にこだわる必要はないだろう・・・とりあえずとか・・・さしあたりとかで」

「なるほど・・・」

偏差値の高いもの同志の情報交換に全国でお茶の間が涙目になっていないことを祈るばかりだ。

これは・・・テリトリーの問題でもあるよな。

学校教育によってジャンル分けされる種族的な棲み分け。文系、理系、芸術系、体育会系、家庭科系、落ちこぼれ系、ヤンキー系・・・その辺でやめておけ。

その頃、グラウンドでは・・・城徳野球部を認めない光安の兄・近江が・・・白尾に勝負を挑んでいた。

白尾は俺と勝負するのは・・・俺の仲間たちを倒してからだ的な流れを作るのだった。

白尾は・・・仲間たちにバッティングのチャンスを作ってやりたかったのだ。

それが・・・練習ではない何かなのだ。

近江に挑むナインたち。

一番・赤岩・・・三振!

二番・岡留・・・三振!

三番・樫山・・・三振!

四番・伊勢田・・・三振!

五番・志方・・・三振!

六番・牛丸・・・三振!

七番・光安・・・三振!

弟に全力投球をする兄だった。

そして・・・キャプテンである。

「とりあえず・・・さしあたり・・・」と念じながらバッターボックスへ。

出会いがしら打撃に開眼するキャプテンだった。

ホームランである。

茫然とする近江。歓喜する城徳ナイン。

いつの間にか彼らは・・・とにかく・・・当たれば飛ばす打撃力を身に着けていたのだった。

これはもう・・・ものすごく特化した「キャプテン」や「プレイボール」・・・つまりちばあきおの世界なのだった。

「俺たちは練習はしない。仮説をたて・・・実験して・・・結果を評価する・・・科学だ・・・野球を科学するんだ」

偏差値の高いナインは監督の言葉を理解した。

そして・・・始る夏の甲子園・・・地区予選。

組みあわせ抽選に出かけるキャプテンとマネージャー。

元監督(荒川良々)が結果を伝える。

初戦の相手は・・・平塚武宮高校・・・。

城徳ナインは勝つ気満々である・・・マジかよっ。

そして・・・予告編・・・妄想か・・・夢なのか・・・初勝利の文字があああああああっ。

関連するキッドのブログ→第6話のレビュー

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