踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損々・・・と兄・蜂須賀家政(高畑充希)
小牧・長久手の戦いも四国征伐も一瞬に過ぎ去り・・・戦国武将が武辺を全く示さないこの戦国大河・・・。
絶望した・・・。
だが・・・今さらなのである。
そういう合戦のロケをしていればそれなりに噂が出るわけであり・・・そういう噂が全くないところから・・・この戦国大河には合戦はないのだと最初から分かっていたのだった。
とにかく・・・軍師官兵衛がなんとなく凄い。そして黒田家は21世紀家族としても模範的。
それだけの話である。
だったら・・・レビューもかなりいい加減でいいじゃないか。
黒田官兵衛の長男・黒田長政の最初の妻・糸姫は蜂須賀小六の娘である。
四国征伐の後に秀吉は小六に阿波国18万石を与えたのだが小六が辞退したために子の蜂須賀家政が大名となった。
つまり、糸姫の兄である。
この家政が徳島城落成の記念に阿波踊りを始めたという説がある。
その説に従えば糸姫は阿波踊りを始めた男の妹であり・・・ものすごく親しみ感じる気がする。
ちなみに長可、乱丸など兄弟がみな戦死した森忠政も美濃金山城主になっていて、池田恒興・元助父子も戦死したために池田輝政も美濃大垣城主になっている。
秀吉家臣の黒田長政、蜂須賀家政、森忠政、池田輝政・・・この「政」の字ブームは誰の影響なんだ・・・。
まさか・・・お市の夫・浅井長政じゃあるまいな・・・。
美人妻とご縁がありますようにか・・・。親心かっ。男のロマンかっ。
で、『軍師官兵衛・第32回』(NHK総合20140810PM8~)脚本・前川洋一、演出・本木一博を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回はやや盛り返して36行でございました。まあ・・・秀吉・三成と官兵衛の駆け引きがそれなりに見ごたえがあったということでございましょうか。まあ、主人公以外はどんどんヒールになっていくという水戸黄門感覚が・・・。まあ、それもまた人生ですな。今回は文禄三年(1694年)までは生きたともされる小寺高友(黒田休夢)の描き下ろしイラスト大公開でお得でございます。なんだかんだ出番多いですな。秀吉のお伽衆の一人だし、茶人として利休とも交際があるのでまだまだからんできそうでございます。茶室や茶道具などにはそれなりに拘りを持っている大河ということでございましょうねえ。安土・桃山文化をじっくりと描かれても唖然とするしかないわけですが・・・。これも御時勢なのか・・・。今こそ戦史を学ぶ時代じゃないのかっ。しかし、栄姫がキャスティングされているらしいので・・・関ヶ原の合戦まで・・・あらゆる合戦が超高速で過ぎていくという・・・エスパー伊東な展開が・・・。嗚呼、物悲しい・・・。
天正十一年(1583年)、秀吉は大坂城の築城を開始する。秀吉が織田家の後継者として振る舞い始めたことに危機感を持った尾張国主・織田信雄は徳川家康と同盟し、天正十二年(1584年)三月、秀吉に宣戦布告。しかし秀吉は旧織田家家臣を調略。伊勢国の織田信包(信長弟)、九鬼嘉隆、関盛信、美濃国の池田恒興、森長可などが秀吉方につくと・・・信雄方は早くも敗色濃厚となる。しかし、四月、野戦においては圧倒的な威力を見せる徳川軍は三河急襲を企てた秀吉の甥である三好秀次軍団を長久手における奇襲攻撃で壊滅することに成功。これに対し秀吉は包囲戦を続行し、その圧力に屈した信雄は十一月単独で降伏。家康は三河に撤退する。天正十三年(1585年)三月、大坂城を完成した秀吉は雑賀党の首領・鈴木重意を謀殺し紀伊国を平定する。さらに長宗我部元親の支配下の四国に侵攻を開始し、毛利輝元や小早川隆景、宇喜多秀家など中国勢を動員し、七月、長宗我部元親を降伏させる。これにより、近畿・中国・四国・北陸・甲信越が秀吉の支配下に入る。ここに至って秀吉は関白に任官し、豊臣姓を賜る。天正十四年(1586年)ついに徳川家康は秀吉に臣従する。ちなみに黒田官兵衛の父・職隆は天正十三年八月に逝去した。この年、黒田長政の二番目の妻となる徳川家康の姪で保科正直の娘・栄姫が誕生している。
大坂城に石田三成がいる。
すでに秀吉の側近中の側近として頭角を現している三成の妻は尾藤頼忠の娘おうたである。
頼忠の兄・尾藤知宣は秀吉の古参の家臣であり、尾藤家は信濃出身の忍びだった。
当然、おうたもくのいちである。おうたの姉おやまは真田忍軍の長・昌幸の正室であり、真田信幸、真田幸村の母である。
石田三成も当然、忍びである。
そもそも・・・石田家は近江の甲賀衆の一族であり、信濃の真田一族とは同族である。
さらに黒田家もその系譜に属している。
しかし、戦乱の中、播磨に根を張った黒田一族と石田一族の縁は切れている。
それが織田信長、羽柴秀吉という戦国の巨人たちによって再び出会ったわけである。
秀吉は尾張時代、近江・長浜時代、播磨時代とそれぞれの時代に応じて家臣団を増強していった。
播磨において尾張国時代の秀吉の戦友とも言うべき蜂須賀家と新参者の黒田家が結ばれたのは政略結婚以外の何物でもない。
しかし、戦術家の蜂須賀小六と戦略家の黒田官兵衛は補完的な相性の良さがあった。
同様に真田昌幸と石田三成もペアを組んでいたのだった。
それをつなぐのがおやまとおうたのくのいち姉妹だったのである。
羽柴秀吉の傘下で・・・二組のペアは次第に権力闘争を深めていくが・・・その火蓋はまだきられていなかった。
くのいちおうたの使いは大阪城の三成に囁く。
「三河のこと・・・成就しましたぞ」
「そうか・・・家康が大坂に参るか・・・」
「いかにも・・・」
これで・・・と三成は笑みを浮かべる。
浅井の姫が上様の子を宿せば・・・石田の天下が来ると確信したのである。
織田忍びの血を引くくのいち茶々は・・・性の秘術を母・お市から伝えられていた。
子種がないとされる上様の精を搾りとることさえできれば・・・。
三成は笑みをおさめ・・・その段取りをつけるために・・・本丸へ向かう。
その表情は女衒そのものだった。
これで・・・あの忌々しい官兵衛に水をあけられる。
三成は禍々しい笑みがこぼれそうになるのを自制していた。
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コメント
どうもです
暑中見舞いありがとうございました
折を見て茶々とかは描いてみる予定です
石橋杏奈さんは
死ぬシーンもなく消えてしまうという
なんとも今年の大河は血が出るような
人の最期はあまり見せない方針のようですが
それにしてもなんでもかんでも超特急
そんなに予算がないのでしょうかと
かんぐってしまう今日この頃ですな
投稿: ikasama4 | 2014年8月13日 (水) 00時57分
闇の粗品のご笑納ありがとうございます。
茶々はまだまだ長生きなので楽しみにしています。
っていうか・・・もはやそこしか楽しみが・・・。
まあ・・・大河ドラマとしては
それなりに見どころもあり
集団的自衛権の時代に
そんなに戦をスルーしていいのかどうかは
別として・・・合戦を
描くノウハウが演出陣にもうないのかもしれないと
諦め気分でございます。
こういうのも技術ですから
伝来されなければ失われるわけですな。
「八重の桜」では
合戦に予算をかけたけれど
「戦い」を描くことが出来なかった感じが
ありありでしたからねえ。
のほほんと作ってそれなりの視聴率なら
スタッフはあぐらをかくということですねえ。
後は父も娘も出ているので
家政も出してやれよ・・・とか
山内一豊もいるのにな・・・とか
そんなことを愚痴るこの頃でございます。
暑さ厳しき季節、ご自愛くだされませ~。
投稿: キッド | 2014年8月13日 (水) 03時44分