女のために頑張る奴は総じてクズだ(早見あかり)一人じゃないって面倒くさい(藤井流星)アゲイン!!で手すりに胸のせ始めました(久住小春)
いろいろな意味で長い歌番組のための谷間である。
夏なんだなあ・・・。
それにしても・・・不倫がかぶりまくる夏ドラマにあって・・・そこでかぶるのかよっ・・・という叫びを残したのが・・・。
「アゲイン!!」と「あすなろ三三七拍子」である。
なにしろ・・・この二つのドラマは舞台が応援団・・・なのだ。
両方とも原作ものであり・・・そこには何か通じ合うものがあったのだろう。
それは・・・絶対、コミック「嗚呼!!花の応援団/どおくまん」(1975年)だと思う。
ちょんわ~ちょんわ~的に確信を持って言える。
もちろん、特に根拠はない。
で、『アゲイン!!・第1回~』(TBSテレビ201407230113~)原作・久保ミツロウ、脚本・高山直也(他)、演出・李闘士男(他)を見た。「モテキ」の原作者、「NIGHT HEAD」の脚本家、「ガンジス河でバタフライ」の演出家という・・・すでにとんでもない感じの顔合わせである。何より凄いのは原作者が・・・早見あかりをイメージして描いたというキャラクター・加保須南高校応援団長・宇佐美良子を早見あかりが演じているというキャスティングである。さらに宇佐美に意地悪をするチアリーダー部の部長アベタマこと安倍珠貴を演じるのがアニメ「きらりん☆レボリューション」の主人公・月島きらりでおなじみの久住小春なのである。元ももいろクローバーVS元モーニング娘。なのである。さらに秀才少女のレオこと柴田麗緒を演じるのが元おはガールの小島藤子・・・そしてもう一人のヒロイン・藤枝暁を演じるのは「ハードナッツ!」でチアリーディングサークル所属だった浅尾奈津子役の岡野真也である。実は「熱海の捜査官」の行方不明の女子高校生三人組の一人・萌黄泉である。このあまりにもそそるヒロイン競演・・・これだけで見る価値はあるし、藤枝は惜しみなくパンチラもありなのだった。・・・そこかよっ。
人に関わるとろくなことはないという信念を持つ今村金一郎(藤井流星)は「あまりにも何もない高校生活」から文字通り卒業しようとしていた。「家族狩り」の母親とほぼキャラクターが一緒の母親・里子(浅田美代子)はそれだけでもう面白い。「楽しい高校生活になるといい」と励ましてくれた祖母(藤夏子)も在学中に他界している。本当にこれでよかったのか・・・と金一郎はいつものように学校へ・・・。
そんな金一郎に言葉をかけてくれるのは教師の北島(近藤芳正)だけだった。
しかし、放課後、ひょんなことから・・・三年間全くコミュニケーションのなかった藤枝暁と階段落ちをした金一郎は・・・三年前の入学式の日にタイムスリップしてしまうのだった。
アゲイン(もう一度)のチャンスを得た金一郎の未来改変の旅が始るのであった。
藤枝暁は・・・せっかく交際していたイケメン彼氏との仲がフリダシに戻り、金一郎に怒りをぶつけるが・・・三年間を記憶しているもの同志・・・いつしか、共闘するようになっていく。
一方・・・金一郎が選択したのは・・・超美少女なのに何故か硬派バリバリの応援団長・宇佐美良子の勧誘を受けて応援団員になることだった。
あの時選択を間違えなければ違う人生があったはず・・・ダメ人間ならではの妄想に真っ向から取り組む展開である。
しかし・・・エキセントリックな性格の宇佐美良子は何故か物凄く古風な応援団のスタイルにこだわり・・・周囲から浮き上がる異常人物だったのである。
宇佐美団長の横暴に呆れて去って行った団員や、宇佐美を苦しめるためにはハニートラップや風邪菌ジュースも辞さないアベタマ、そして、アベタマの悪辣さに嫌気がさして金一郎に好意を抱き始めるレオ、実力はあるのにメンタルに問題のある野球部のエース・鈴木(宮里駿)、そして人柄はいいが変態の帰国子女・チャンクマ(渡辺佑太朗)・・・次々に繰り出される面白キャラクターたち・・・。
言いたいことはわかるが・・・ちょっと地味な「あすなろ三三七拍子」を圧倒する金髪主人公の応援団ライフが・・・展開していくのだった。
ま・・・比較するのはちょっと可哀想な気がしますが・・・どっちがどっちにだよっ。
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