AKIRA(33)のGTO~高校聖母(松岡茉優)ラインを越えて保健室(三吉彩花)三代目ヒロイン(比嘉愛未)
「GTO」というコンテンツは魅力的なんだなあ。
AKIRA版は第一期に続き、スペシャル版を三回もやった上に・・・第二期まで・・・。
まさか・・・長期シリーズとか・・・考えているのか・・・。
まあ・・・やりたければやってもいいが・・・。
AKIRA版・第一期の平均視聴率は13.2%とまあまあだったがオリジナルストーリーで挑んだ第二期は平均視聴率*7.2%である。
これは・・・失敗なんじゃあ・・・。
だから・・・きっと第三期はないな。
で、『GTO(第二期)・第1回~最終回(全11話)』(フジテレビ20140708PM10~)原作・藤沢とおる、脚本・山岡潤平(他)、演出・白木啓一郎(他)を見た。平均視聴率28.5%だった反町隆史版ではヒロイン教師が冬月(松嶋菜々子)でリメイク第一期では冬月(瀧本美織)だったわけだが・・・その存在感の薄さが気になっていた・・・ところが第二期では・・・冬月は消滅し・・・ヒロイン教師として藤川ほなみ(比嘉愛未)が突出してくる。鬼塚英吉(AKIRA)は明修湘南高校2年A組副担任となっている。もはや・・・異次元の「GTO」と言っていいだろう。人気のキャラクターに寄りかかって行くやり方としては最も危険な「手」である。「もはやGTOではない」と言っても過言ではないからだ。
唐突に明かされる・・・鬼塚教師誕生の秘密・・・そんなこと言われてもである。
10年前・・・抗争に明け暮れていた鬼塚にはいじめられっ子の優等生・沢村功也(金井勇太)という親友がいたのだった。
そして・・・抗争相手の瀧澤茂(阿部亮平)に沢村は撲殺されてしまうのだった。
そんなこと言われてもな。
そして・・・沢村の遺言で鬼塚は教師になることを誓うのである。
そんなこと言われてもな。
そして・・・出所してきた瀧澤は鬼塚を逆恨みして・・・生徒を人質にとって体育館に立て籠もったりするのである。
そんなこと・・・。
そして・・・藤川ほなみは両親が離婚して姓が変わっているが・・・殺された沢村の妹なのだった。
そんな・・・もういいか。
さて・・・「GTO」の名物と言えば・・・頭脳明晰で・・・復讐のために陰謀をたくらむ美少女である。
いつもは「教師なんか信用しない」のが原動力だが・・・。
今回は・・・かって担任教師・木原(竹財輝之助)との交際を学校側に妨害され、教師にも生徒にも怨みを持つ宮地めいり(三吉彩花)が登場する。保健室に引き籠り・・・。
「私は絶対に許さない・・・みんな地獄に堕ちればいいのよ」
まあ・・・ここが最大の見どころと言っていいな。
そして・・・地獄に落とされるのが・・・明修湘南高校2年A組の学級委員・葛木(菊池風磨)の子供を身ごもった志条あゆな(松岡茉優)である。めいりによって秘密にしていた妊娠の事実を暴露されてしまうのだった。
定番の十代の妊娠である。
どのくらい定番かと言うと・・・「3年B組金八先生」(1979年)では中学生・浅井雪乃(杉田かおる)が同級生の宮沢保(鶴見辰吾)の子供を妊娠・出産し、「このこ誰の子?」(1986年)では進藤百合(中田喜子)が中学二年で輪姦され生んだ子供・拓也(保阪尚希)にレイプされて高校二年生で妊娠する杉浦葵(杉浦幸)もいるし、「14才の母」(2006年)では志田未来が三浦春馬の子供を妊娠・出産し、「女王の教室スペシャル・エピソード1~堕天使~」では戸田戸田恵梨香が妊娠して中絶を推奨されているし・・・「恋空」(2008年)では水沢エレナが妊娠して流産しまた妊娠したりしていている・・・もういいか。
まあ・・・ドラマにしやすい・・・ネタなのである。
基本的に十代の妊娠の是非が問われるのであるが・・・最終的には生むが生まないかの話になる。
今回は・・・養護教諭の野上多恵子(馬渕英俚可)が中絶の母体への悪影響にはあまり触れず、十代の未成熟な母体での出産のリスクを解いて中絶をアドバイスしたり、父親の母親である葛木一美(床嶋佳子)が我が子可愛さにより認知を拒否するなど・・・出産反対の風が吹く中・・・「命を守る覚悟」を説く鬼塚が・・・あゆなに出産を決意させるという流れである。
まあ・・・十代の妊娠ドラマに新たな歴史を刻んだGTOなのだった。
松岡茉優といえば「あまちゃん」の途中で、「斉藤さん2」に出演し・・・大鷹高校を妊娠して退学する前園冴も演じている。
来年、二十歳なのだが・・・もう一回くらいやって・・・高校生妊娠女優の座を築くといいな。
そんなもの・・・築いてどうする。
関連するキッドのブログ→GTO(第一期)
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