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2014年9月25日 (木)

前科者(瑛太)妻子ある男性と不倫(満島ひかり)就職拒否(柄本佑)ストーカーでリベンジポルノ実行犯(野村周平)俺もできちゃった結婚だから歪んでいる(妻夫木聡)用水路で騎乗位はじめました(長澤まさみ)

刑務所に入る程の犯罪と・・・他人の家庭を壊す行為と・・・寄生獣と・・・他人の人生を汚す非行・・・それとできちゃった結婚を同じ土俵にあげる・・・おかしなバランス感覚・・・。

この脚本家のある種の傾斜に・・・馴染めないお茶の間は多かっただろうなあ。

今回は小説「されどわれらが日々―/柴田翔」(1964年)からの引用である。

ちょうど半世紀前のベストセラーである。

この中に・・・未婚で妊娠したことで自殺するヒロインがでてくるわけである。

つまり・・・「できちゃった結婚」が許されないと思いつめる若者がいた時代がかってあった・・・という話なのだろう。

いや・・・そんなことはないだろう・・・と思うばかりである。

でも・・・空前のベビーブームによる子供たちが若者だった頃の話だからなあ。

おしあいへしあいに疲れたのかもしれん。

少子化時代がくると予見できなかった憐れさなのか・・・。

まあ・・・世界暴力革命の幻想が・・・若者たちを高揚させたひとときだからな。

とにかく・・・21世紀にそんなこと言われてもな。

伝わらないよな。

で、『2014・最終回(全11話)』(フジテレビ20140917PM10~)脚本・武藤将吾、演出・杉田成道を見た。柴田翔は昭和十年(1935年)生まれで満79歳、「誰もきみに未来を贈ることはできない・・・何故ならきみが未来だから」という詩篇「未来へ」が引用される谷川俊太郎は昭和六年(1931年)生まれで満82歳である。もちろん・・・誰だってかっては若者だったわけだが・・・現状は若者とは程遠いわけである。戯曲のセリフを引用されるつかこうへい(故人)は昭和二十三年(1948年)生まれで存命であれば満66歳である。そういう人々の言葉に依存して表現しなければならないこと・・・その拘りがよくわからない・・・わけである。

家族ゲーム」に続いての問題作のリメイクで題材もかなり深刻なものなのであるが・・・どこかとりとめない感じになっちゃった・・・率直な感想でございます。

まあ・・・「家族ゲーム」の時に感じた・・・この人少しおかしい・・・という感じはますます強まりましたけどな~。

屋代多香子(長澤まさみ)の急報により、暁(瑛太)の悪事の示談金代わりに屋代兄弟に譲渡された土地の権利証によって・・・佐藤家が売りに出され買い手がついたことが判明する。

貧乏ながらも・・・土地付の家に住んでいることでなんとか成立していた佐藤家の暮らしが立ち行かなくなるわけである。

特に・・・夢追い人の就職浪人・陽(柄本佑)と、高卒認定の旦(野村周平)は狼狽する。

「この家、なくなったらどうすればいいの」

「俺・・・誰に食べさせてもらえばいいの」

父親代わりの旭(妻夫木聡)は「もはや・・・これまで」の心境である。

「こうなったら・・・みんな自立しろ」と言い出す。

前回、「みんなで・・・あかりを育てていこう」とまとまっていた家族は木っ端微塵なのだった。

いやあ・・・もう・・・アレだよね。

父親は生前・・・旭に「いざとなったら家を売れ」と言っていたと旭は主張するが・・・そもそも父親は旭が中学生の時に不慮の死を遂げているのである。

辻褄が・・・アレだよね。

とにかく・・・社会の底辺の若者たちの話なのである。

もう・・・何でも良いんだな。

そして・・・どうでもいい感じだが・・・単身赴任に疲れた新城正臣(吉岡秀隆)は生まれ故郷に戻って友人の小さな病院に務める決心をする。

要するに・・・ひかり(満島ひかり)との関係を清算するということである。

「今も貴方が好き」と言われれば欲望に勝てない性格なんだなあ。

兄弟の思い出のつまった家が人手に渡る・・・しかも自分のせいで・・・いたたまれない暁は多香子とともに多香子の兄に掛け合いにでかける。

「お金ならあるんで・・・売るのはやめにしてください」

「金って」

「あの三千万円です・・・」

しかし・・・それは苦しい言い訳だった。

明らかにはされないが・・・三千万円はおそらく・・・吉川瑞貴と同じ病気に苦しむ人にでも寄付してしまったのだろう。

弟の見え透いた嘘を見抜く兄だった。

あてもなく埋蔵金を掘りに行く弟を追う兄。

「金なんてないだろう」

「だけど・・・一週間あれば何とかできる」

「できねえよ・・・現金輸送車でも襲わない限り」

「じゃ・・・そうしよう」

「バカじゃねえの」

「・・・」

「いいんだよ・・・家でカタがついたら・・・お前も多香子ちゃんと」

「え」

「好きなんだろう・・・」

「・・・」

「許す」

「何をだよ」

「結婚さ・・・だって俺がお前の父親代わりだもん」

「バカ」

その頃・・・中卒の旭が道路工事で稼いだ金で看護師となったひかりは弟たちに語る。

「もうさ・・・旭兄ちゃんを解放してやろう」

「だって・・・俺の夢が・・・」

「僕の受験が・・・」

「旦の学費は・・・私が夜勤増やしてなんとかするよ・・・陽は夢を叶えるために汗水ながしな」

「ひでぶ・・・」

陽が不法占拠している・・・大学の稽古場に・・・永原香澄(橋本愛)が姿を見せる。

「私・・・高校やめちゃった・・・」

「ええっ」と驚く陽と旦。

「でも・・・大学には行くつもり・・・高卒認定とってね」

「なんでまた・・・」

「だって・・・女優になるって決めたから」

「そうか・・・」

旦に手を差し伸べる香澄。

「だから・・・勉強、教えてね」

「香澄ちゃんが笑ってくれた・・・」

「過去からやってきた私は・・・まだ見ぬ未来を待ちながら・・・やりたいことをやるだけよ」

「難しくてわからないよ」

「とにかく・・・私が抱かれたいのは陽さんで・・・旦くんじゃないってこと」

「ひでぶ・・・」

とにかく・・・この末っ子は・・・何をしでかすか・・・分らない狂気を秘めています。

それは死ななきゃ治らないものですから。

兄から「ストーカーだしな」と言われて「そんなにひどいことはしていない」と平気で言うところが・・・恐ろしい感じです。

「殺してないよ・・・ちょっと心臓をナイフで刺しただけだよ」とか言いそうですな。

ある意味・・・脚本家の狂気の分身だよねえ。

兄から許しをもらった暁は農作業の休憩時間に・・・多香子にプロポーズである。

「一生・・・一緒にいさせてくれ」

「なんて」

「ケコンしてください」

二人はむさぼるように唇を交わし、全身全霊で愛し合うのだった。

とりあえず・・・嫁の梓(蒼井優)の実家に転がり込む旭だった。

「早く、引っ越し先捜してよね」

「うん・・・お母さんと一緒だと二番目の子が仕込めないしな」

「声を出さなきゃ大丈夫じゃない」

「いや・・・お前・・・声、大きいじゃん」

「いやん」

あかりはついに保育器を脱する。

「人は何かを求めて戦う。理想のために戦う。しかし、実際のところ・・・戦うのがすきなんじゃないのか」

「なんだい・・・」

「いろいろと理由をつけて・・・不倫を飾っても要するにやりたいからやってたんだなっていう話」

「思い出はもう少し美化しようよ・・・」

不毛の関係を絶つ・・・医師と看護師だった。

整理してみよう・・・。

ひかり・・・独立して一人暮らし。

暁・・・結婚して多香子と同居。

旭・・・梓の実家で姑と同居。

陽・・・夢を追うホームレス。

旦・・・受験生のホームレス。

こんな感じである。

じゃ・・・香澄はホームレスの恋人か。

とにかく・・・こうして佐藤家は一家離散したのだった。

貧乏人にもそれぞれの人生がある。

たとえ・・・それがどんなに悲惨なものでも・・・。

飯場飯場と渡ってく

俺は一生流れ者

だけど俺たちいなくなりゃ

ビルも道路もできゃしねえ

関連するキッドのブログ→第10話のレビュー

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