愛する人に逢いたいのでゴロゴロする私です~金田一耕助VS明智小五郎ふたたび(山下智久)
御嶽山噴火のために・・・時間が喪失しています。
「火山活動以外にも火山性のガスや火山灰が心配ですね」
キャスターたちも使いなれない言葉に戸惑いを隠せないんだなあ。
みんな・・・もう少し理科の勉強もしようねえ。
それにしても・・・死火山とか・・・休火山とか懐かしいなあ。
明日、東京23区内で噴火が始ったら吃驚仰天なのか。
それに比べれば火山で噴火しているんだから・・・驚くほどのことはないんだよなあ。
火山に登山して噴火に遭遇しているんだから・・・それなりの覚悟があったと理解してはいけないのかなあ。
まあ・・・噴石が飛んでくるので心の声は控えめにしないとなあ。
で、『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』(フジテレビ20140929PM9~)原作・芦辺拓、脚本・池上純哉、演出・澤田鎌作を見た。若き日の金田一耕助と・・・すでに有名な明智小五郎の邂逅を描くオマージュ・ミステリの続編である。オリジナルの「本陣殺人事件」が昭和十二年(1937年)十一月なので・・・前回の事件があった一月から立て続けに続編に突入するわけである。すでに日本は日中戦争に突入しており・・・しかし、太平洋戦争の開戦前で・・・戦前の気配が濃厚な時期なのである。金田一は三年後には召集されて中国戦線に向かうのである・・・。
「何作ってるの」
「猫の捕獲器だよ・・・」
「なんか・・・だめそう」
正木玉緒(鈴木梨央)の母親が営む下宿に「探偵事務所」の看板を掲げる金田一耕助(山下智久)は米国帰りの若者である。
しかし・・・探偵らしい仕事はほとんどないのだった。
「せっかく・・・大事件を解決したのに・・・」
「美味しいところは明智さんにもってかれたもの・・・」
「おとくじゃないわねえ」
そこへ・・・今回の依頼者が現れる。
柳條男爵家の令嬢・星子(剛力彩芽)である。
「私でいいんですか」
「あなたがいいんです」
柳條男爵家の当主・清久男男爵(津嘉山正種)は新聞を賑わせていた。
「主治医で女医(市毛良枝)の処方した薬でヒ素中毒となり意識不明の重体になっているんですよね」
「主治医の折口庸子先生は・・・そんなことをする方じゃありません」
「しかし・・・逮捕された女医は・・・黙秘しているそうですね」
「なにか・・・理由があるのだと思います・・・金田一さんに真相をつきとめてもらいたいのです」
「わかりた」
「なんですって・・・」
「いや・・・わかりました」
二人は汽車に乗って尚徳金山でかっては栄えた尚徳山口駅にたどり着く。
「ここはどこですか」
「どこぞの地方の街です・・・柳條男爵家は代々この町の有力者だったのです」
「あの・・・四葉のクローバーみたいな印はなんですか」
「柳條家の家紋です」
「家紋が街のいたるところに・・・あるわけですか」
「町のものは皆、男爵家を敬ってくれているのです」
「ファンタジーだなあ」
出迎えの使用人の息子・阿野田一平(岡山天音)の運転する車で屋敷に向かう一行。
しかし・・・路上には男の首つり死体がつるされていたのだった。
「あ・・・あれは・・・数馬様・・・」
「だ・・・誰ですか」
「花陽お姉さんの旦那さんです・・・」
到着早々・・・死体発見者として取調をうける金田一だった。
屋敷に到着すると・・・住人たちが紹介される。
当主・清久男・・・意識不明で病床に・・・。
当主の妻・志麻子(星由里子)・・・最後に語りそうな人物である。
長女・花陽(横山めぐみ)は死んだ数馬(今奈良孝行)の妻である。
数馬は柳條の婿養子だった。
しかも・・・数馬が養子縁組したのは男爵毒殺未遂事件の後である。
「あなたにも語る資格はありそうですね」
「なんのこと・・・」
次女の雪夜(山口紗弥加)は実家が造船会社を経営する星野夏彦(平岳大)の妻だった。
「あなたは・・・いや・・・ないか」
「なによ・・・」
「途中で急に出番が少なくなったりすることが多いですよね」
「役があるだけましなのよ」
「まあ・・・今回は二時間サスペンスですから」
「ほっといてちょうだい」
「そして・・・三女が・・・星子さんか」
「その通り・・・女ばかりなので・・・養子縁組をしたのに・・・」
「男爵位は男でなければ継承できませんからねえ」
「こうなったら・・・星子に婿をとるしかないわ」
「え」
金田一は激しく動揺するのだった。
そこへ・・・玉緒から電話が入る。
「どうなのよ」
「どうって・・・」
「まさか・・・また色惚けかまして・・・わやなことになってるんじゃないでしょうね」
「そんななななこここここととととあるわわわわけないいいい」
「ちっ」
そこへ・・・満州帰りの名探偵・明智小五郎(伊藤英明)が到着する。
「いいんだ・・・金田一くん・・・探偵がヒロインに惚れるのはミステリのお約束だ」
「ななななななにいってるんです」
「あなたが・・・有名な・・・」
事情聴取に来た日比野警部(渡辺いっけい)は感激するのだった。
「どうして・・・ここへ・・・」
「怪人二十面相が・・・柳條男爵家の黄金如来像を奪うと予告してきたのです」
「ええええええええ」
「そんなこと言ってまた邪魔しに・・・」
「君は殺人事件の謎を・・・私は怪人二十面相を追う・・・それでいいじゃないか」
「・・・」
その時・・・どこからか・・・子供たちの歌声が聴こえる。
風が吹けども
柳はおれぬ
つきはせぬ
風の吹くまま
掘るがよし
「この歌は・・・」
「この地方に古くから伝わる童歌よ」
「柳條家を讃え・・・金山を誇る歌か・・・」
「もちろん・・・裏の意味があるんですよね」
「まあ・・・定番だね」
やがて・・・どこから呼んだのか・・・男爵夫人の遠縁の若者・菱川卓造(阿部力)が星子の配偶者候補として現れる。
「え」
動揺が激しくなる金田一だった。
「さあ・・・今夜は舞踏会だ・・・金田一くんも正装したまえ」
「なんでですか」
「ファン・サービスだよ」
しかし・・・その夜・・・星子を殺そうとして・・・銃が暴発し・・・夏彦が死亡する。
銃には鉛が詰められていた。
さらに・・・意識不明だった男爵が危篤状態に・・・。
往診に来た医師(団時朗)が実は怪人二十面相だった。
金田一と明智は怪人二十面相を追うが・・・見失う。
「私は結婚したくありません」
「お前は養女の癖に逆らうなんてとんでもないわ」
星子は実は孤児だった。
一人になった金田一は床の上に横たわりゴロゴロと転がりだす。
推理力が回転数によって向上するのである。
(ヒ素中毒・・・女医・・・黙秘・・・そうか)
「わかりました・・・男爵を毒殺したのは・・・男爵夫人だ」
「えええええ」
「男爵は通院する時に・・・おしゃれをしていた・・・つまり・・・折口女医は・・・男爵の愛人。そして・・・その時はいつもお伴に・・・一平くんを連れていった・・・つまり、隠し子だ・・・きっと男爵は一平くんに爵位を譲ろうとしたに違いない。それを知った男爵夫人は・・・数馬くんに毒を入手させ・・・殺害を計画した」
「そうよ・・・愛人の息子なんかに・・・この家を継がれてたまるか」
「・・・」
「なによ・・・」
「いや・・・語り短いので・・・」
「じゃ・・・数馬さんや夏彦さんを殺したのは・・・」
「一平くんだ」
「・・・」
「いや・・・金田一くん・・・君は間違っている・・・犯人は・・・一平くんの育ての親だ」
「えええ」
「ちなみに・・・私は二十面相だ」
「えええええ」
その頃・・・二十面相に拉致監禁されていた明智は鳩で妻の文代(吉田羊)に連絡をとり、小林少年(羽生田拳武)に救出されていた。
「かなりダイジェストだな」
「宝の山の噴火が気になるんです」
「男爵家の宝は閉鎖された金山だよ」
はちあわせする二人の明智。
「本物はどっちだ」
「さて、僕の好物はなんでしょう」
「?」
「羊羹ですよ・・・本物の明智さんは私のストーカーなので知っているはずだ」
「明智め・・・」
こうして逮捕される二十面相・・・もちろん、護送中に脱走である。
廃鉱の隠し部屋は・・・隠れ切支丹の礼拝場だった。
「黄金如来とは・・・黄金のマリア様だったのか」
「私たちはみな・・・はらいそにいくのです」
地獄の蓋が開き・・・男爵家の人々と村人たちを飲み込む。
「金田一くん、脱出だ・・・」
「でも・・・星子さんが・・・」
「あきらめたまえ・・・星子さんと一平くんは相思相愛だ・・・」
「そんなあ」
「君には僕がいるじゃないか」
「お断りします」
こうして・・・村には平穏が戻った。
村人がいなければ事件もないのである。
(今さらですが・・・記事内容が妄想であることをお断りしておきます)
関連するキッドのブログ→金田一耕助VS明智小五郎
ごっこガーデン。爽やかな風の吹く田園セット。エリ「毎年、この季節になると・・・金田一P助に逢えるのでス~。ちょっぴりドジだけど・・・推理力抜群の名探偵・・・ゴロゴロすれば解けない謎はないのでス~。少し間違ってるところがまた御愛嬌なのでス~。芒が風に揺れて・・・しんみりしまス~。じいや・・・今夜は男爵イモのお味噌汁と松茸ごはんにしてね~」まこ「ごっこガーデンのセットチェンジが大変な季節でしゅね~」アンナ「HEROセットは永久保存ぴょ~ん」
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コメント
キッドさん
こんにちは^ ^
たとえ お金をもらっても登山は遠慮したい私ですが御嶽山は小さい時から
木曽の〜御嶽山は♪の民謡で馴染みがありました
たとえ噴火することがあっても 前段階で予知があるのでは と思っていたので
なんだか とってもショックです
金田一VS明智は ドラマ予告はあまりなかった気がしますが 早い時期に撮影していたみたいだし 北九州でじっくりと役に取り組むこともできたみたいだったのでオンエアがとっても楽しみでした
でも話が複雑すぎて 全然 話の内容が頭に入ってこなくて^^; 前のめりで見てる私がこんなんで大丈夫なの⁇とちょっと心配になりましたが後半は怪人二十面相が登場したり インディージョーンズ風になったり隠れキリシタンやら何やら
エンタメ性バッチリで楽しかったです
このシリーズは二回目ですが
どちらも金田一が推理で活躍していないので 出来たらもう一回放映してもらって
明智小五郎に負けずに活躍する成長した姿を見てみたい気がしますが 本家 金田一が好きな人には軽いと思われてしまうだろうし
別物であることを 上手く告知してくれないと難しいコンテンツかもしれませんね
前回より表情豊かな金田一が見れたし
最後まで見たら前半のネタフリも丁寧で良かった気もするので 繰り返し見て楽しみたいと思います
レビューありがとうございました(*^^*)
投稿: chiru | 2014年10月 1日 (水) 08時49分
木曽のナァー なかのりさん
木曽のおんたけ ナンチャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
夏でも寒いのは最高峰の剣ヶ峰が3,067メートルあるからなのですな。
富士山が3776メートルですから
700メートルくらいしか低くないのですな。
そして1979年から噴火しているわけですから
いつ噴火してもおかしくない山でございます。
そこに登山する以上、
死ぬ覚悟で登るべきで
死んだからといって大騒ぎするにはおよばないと
思うのでございます。
まあ・・・噴石が飛んでくるので
これ以上は発言を控えたいと思うわけでございます。
まあ・・・いつ噴火するかわからないところに
決死の覚悟で救助に向かう皆さんの無事を祈りたいと考えます。
ふふふ・・・「HERO」の枠なので
それなりに告知されたことと思いますぞ~。
まあ・・・若すぎる金田一などとという
見当違いの論評もありますが
なにしろ・・・若き日の金田一を描いているわけですからな。
前回も楽しめたので
今回も心待ちにしておりましたぞ・・・。
それなりにがんばっているのに・・・
いつの間にか明智にいいところを持って行かれる
このパターン・・・楽しいですな~。
特に・・・明智が明らかに
金田一の若き体を狙っているように
見えるのがオツでございます。
物語そのものは・・・
旧家をめぐるミステリーで
お約束の連打・・・。
謎解きにはそれほどこだわらなくても
うっとりと鑑賞できるのもうれしいですな。
洞窟のような廃鉱の坑道やら
黄金のマリア様やら
怪しい村人の行動やら
いろいろとサービス満点でございました。
フケが飛ぶシーンも
軽めで・・・若いので
少し恥じらいも残っているようで
かわいいですよね~。
せっかくですから
第三弾は是非やってもらいたいですな。
「若き日の金田一P助の肖像」三部作になりますからな。
そして・・・前回も述べたように・・・
本格の「金田一」シリーズへ
発展してもらいたいと考えます。
投稿: キッド | 2014年10月 1日 (水) 11時42分
キッドさん、ごぶさたしています
前回よりも、かなりコミカルに振ってきましたね。
どこからどう突っ込んだらいいのか、の二時間でしたが、
ファンとしては、ものすごく面白かったです。
おっぱい星人のじいちゃんだと思うと、
全然違和感ないですわ
明智さんのキャラも立ってきたし、
剛力さんは、いつもの三割増しで綺麗だったし、
たまちゃんとのからみは微笑ましいし、
これは是非シリーズ化してほしいです。
BL風味が散見されるのは、
英ドラマ「シャーロック」の影響でしょうかねえ。
今日のボンビちゃんとの仰天ドラマも楽しみです。
季節の変わり目ですので、体調にはお気をつけ下さいね
投稿: mi-nuts | 2014年10月 1日 (水) 17時27分
基本的に金田一ミステリは
オリジナルがすでに
一種のコスチューム・プレイというか
時代劇ですからな。
一種の様式美がございます。
そこから、さらにヤング版を作るという
チャレンジ。
様式美を継承しつつ
些少なりとも壊す醍醐味がございますよねえ。
おませな美少女との
おままごと的世話女房ごっこ。
明智夫人のとぼけたクールさ。
大正ロマン的な明智ワールドと
昭和の金田一ミステリの融合など
テーマパーク的な楽しさ満載ですな。
欲を言えばイメージとしての
蒸気機関車の挿入とか
隠し扉とかも欲しかったですねえ。
礼拝の度に石を積むの大変じゃないか・・・。
キッドはそこが一番ひっかかりました。
明智ワールドなら
そういうありえない装置が
平気で出てきますしねえ。
次は怪人二十面相VS金田一P助もありだと思います。
「私、基本、殺しません」
「さ、殺人事件じゃないのかよっ」
明智はもっとP助ラブを全面に出して
明智夫人が嫉妬するくらいでもよろしいですな。
まあ・・・次のお嬢様が北川景子だと・・・
バスケットボールを始めそうですけど~。
今回の剛力お嬢様は・・・
絵に描いたようなメイクでしたなあ。
ある意味、出オチでございました。
何が起こるかわからない世の中・・・。
直感を研ぎ澄まして
生きていくことが大切でございますね。
まあ・・・直感はボケの一種でもございますけれど~。
投稿: キッド | 2014年10月 2日 (木) 09時46分