さながらブラックバーン校長のように「Go」と言いました(満島ひかり)
蜂矢りさ(満島ひかり)の仇名「りさ・ブラックタイガー」が・・・リサ・ステッグマイヤーに由来しているのは確実だが・・・そのキャラクター造形は朝ドラの「花子とアン」の影響下にあるらしい。
つまり、「Go to bed!」のブラックバーン校長である。
今回、りさが「Go back to your classroom!」と叫んだのがその証拠である。
コネタも手がこんでまいりました。
つまり、「花子とアン」とは・・・このコネタのためにのみ存在したのである。
それは違うと思うぞ。
で、『ごめんね青春!・第3回』(TBSテレビ20141026PM9~)脚本・宮藤官九郎、演出・山室大輔を見た。視聴率が10.1%↘*7.7%↘*6.7%である。日本シリーズなんてどうでもいいのにな。これが日本だ。ボクのふるさとだ。信じて愛していたい。ここはボクのふるさとだという気持ちになりますね。東海地震に関連する調査情報(現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません)を気象庁が発表した27日の東京は怪しい雲行きで15時38分茨城県南部で震度3の揺れを観測した時には少し揺れました。国内でのエボラ発生疑惑にも少し揺れますね。そして堀越出身の原エレナ(中村静香)の胸は清々しく揺れます。
男と女は基本的にふしだらなものである。
男尊女卑の世界では・・・その原因は女に求められるのが普通である。
つまり、ふしだらな女がいけないのである。
そういう風潮を面白がると同時に・・・事の本質に迫っていくドラマだ。
たとえば・・・マザコン男というものがある。
このドラマの主人公・駒形大学付属三島高校3年3組担任の原平助(錦戸亮)はおそらくマザコン男だろう。
禅僧・道元の開いた曹洞宗の末寺・永楽寺の住職・原平太(風間杜夫)の息子でありながらウィキペディアに男だったと書いてある観音菩薩を亡き母・原みゆき(森下愛子)を重ねて恋慕している輩である。
だが・・・そもそも男をマザコンにするのは母親がふしだらだからである。
いつまでも童貞の息子を案じた平助が「お前もそろそろ彼女の一人でも作ったらどうだ」と水を向ければ外面如菩薩内心如夜叉で・・・観音様は「私の息子は一生私のもの」的なふしだらさをさらけだすのである。
平助の母恋しの想念(妄想)が平太の感覚を狂わす超現実的展開である。
この辺りのネタは・・・完全にお茶の間向けではないような気がする。
ある意味、女にそれを言ったらおしまいよ・・・的なネタだからな。
とにかく・・・この世のふしだらな事の原因はすべて・・・女にあるわけである。
お前が打ち首になるわっ。
そういうこの世の真実を知らない平助は・・・女性に漠然とした憧れを感じるというのが主題なんだな。
高校時代に女性というものを知らず・・・初恋の女性・蜂矢祐子(波瑠)の唇を親友の蔦谷サトシ(永山絢斗)に奪われ・・・逆上して校舎に放火し・・・三女の礼拝堂を全焼させ・・・祐子とサトシに放火犯人の濡れ衣を着せ・・・二人を高校中退に追い込んで・・・それを今も黙っている平助の前に平然と姿を現す平助。
消息不明だったにも関わらず、サトシはずっと三島在住で・・・熱海、湯河原、沼津、下田(以上静岡県)の職場を転々して箱根(神奈川県)に至り、一年前にバイクの事故で骨折してスナック「ガールズバー」の従業員となったのだった。
「カールズバー」は平助の行きつけの店である。
どうやれば今の今まで二人が再会しないですんだのか摩訶不思議なのである。
だが・・・クドカンワールドでは日常茶飯事と言える。
ここでニヤリとするか・・・なんじゃそりゃあと怒りだすかが感性の分岐点なんだな。
さて・・・一部お茶の間の愛好家はお気づきだろうが・・・サトシは「魔性の男」である。
魔性の男とは・・・つまり、ふしだらであることを隠して慎み深く生きている「女」の本質を引き出すタイプなのである。
多くの男性はこういうタイプの男に痛い目に遭うのが人生なのである。
好きで好きでたまらない女をひょいとかっさらった上でポイ捨てするタイプである。
「魔性の男」の本質は・・・選り好みをしないということに尽きる。
その証拠に・・・ガールズバーのママ(植木夏十)とも「そういうんじゃないそういう関係」だし、祐子の妹・りさにも軽く「運命」を感じちゃうのである。
そして・・・明らかにりさも・・・魔性の男によって女のふしだらさを引き出され始めているのだった。
ちなみに・・・平助はこの期に及んでも・・・祐子は「本当は自分のことが好きだったのではないか」というはかない希望に萌えています。
そして・・・「魔性の男」が語る・・・あの日の祐子はさながら悲劇のヒロインで・・・校舎が一つになれば合併するしかない・・・そうすればずっと一緒にいられるのにと計画的犯行に至ったと推測できるので・・・事情聴取で警察に話した・・・悪い噂の本人発信的顛末・・・。
そして・・・平助が告白する前から交際していた宣言。
平助が祐子を花火に誘った前日に祐子から花火に誘われていた告白である。
「許してくれ・・・あの夜、俺は祐子とキスをしちゃった」
古傷をえぐりこむように打つべしである。
本当は・・・「俺が二人を追い込んだ張本人」と告白したい平助だったが・・・相手が軽すぎて言葉にならないのだった。
それに・・・平助としてもサトシはどうでもいいのである・・・祐子に謝って・・・できれば愛してもらいたいのだ。
男は平気でそういう夢を見る生き物だからである。
さて・・・妄想の観音菩薩は禅僧・道元の「一切我今皆懺悔」で平助の心境を語る。つまり「己の過ちをすべて御仏に懺悔したい」ということである。
洋の東西を問わず・・・弱き人間は・・・心の憂さを絶対者に帰依することで晴らすのである。
仏に縋って己の過ちを懺悔するのも・・・神に頼って己の罪を告解するのも・・・システムとしては同じなのである。
このシステムによって宗教者は信者の秘密を握って絶対的権力者になっていくわけである。
支配されても気が楽な方がいいのが人間というものなんだな。
一方でサトシはこのようなシステムとは無縁なのだ。最初から最後までお気楽だからである。
つまり「魔性の男」なのである。
もちろん・・・人間はないものねだりなので・・・平助はサトシに憧れます。
「憎みきれないろくでなし」という奴ですな。
さて・・・そういう平助のプライベートはさておき・・・駒形大学付属三島高校3年3組と聖三島女学院3年C組の実験的男女半数入れ替えは・・・「合同文化祭」へと駒を進めかかる。
しかし・・・三女校長の吉井良江(斉藤由貴)は・・・「伝統の維持」と「現実的対応」の間で葛藤を続け・・・「学力テスト」で成績向上できなければ実験中止という無理難題を言い出すのだった。
おそらく・・・この校長は最終的にはもっともふしだらな女になるのではないかと推測する。
なにしろ・・・根がスケバン刑事だ。
聖三島女学院の女子生徒たちは・・・基本・偏差値が高いので問題ないのだが・・・駒形大学付属三島高校3年3組は目標が学年首位である・・・聖三島女学院3年C組が最下位を脱出するのは至難の技なのである。
そもそも・・・学力別クラス編成で最下位のCなのである。そこにエスカレーターに胡坐をかいた大学付属のバカが加わるのだ。
一種の無理ゲーである。
追い詰められた平助は・・・秀才の兄・一平(えなりかずき)に・・・頼り・・・強化合宿を開催するのだった。
そして・・・なんだかんだ平助が可愛い平太は・・・一平の嫁・エレナを使い・・・「70点以上なら乳をもませる密約」を男子たちに提示する。
やはり、世界の基本は「おっぱいバレー」なんだな。
どんな基本だよ。
おっぱいさえもめたら戦争はなくなるという・・・。
男の子たちは・・・生まれて初めて一生懸命勉強したのです。
この間・・・駆け落ち事件のペナルティーでトン高3年3組(実験クラス)に転入したふしだらナンバーワンの「あまりん」こと阿部あまり(森川葵)はナイスボディーの男子生徒会長・半田豪に気持ちが移り・・・三宮校長(生瀬勝久)がパーソナリティの三島のミニFM局の番組「カバヤキ三太郎のごめんね青春!」で罪を告白。
「ごめんね、海老沢くん」と一部リスナーに海老沢ゆずる(重岡大毅)の処刑を公開する。
コスメことウサギ人形愛好家の理事長の息子・村井(小関裕太)は乙女の恥じらいで半田との入浴を拒否。
相変わらずなりすましている養護教諭のドンマイ淡島舞(坂井真紀)はあまりんの乗り換えを察知。
聖職者の紛争でわいせつ行為をする「三島のザビエル」(今野浩喜)が出没。(後に三女に侵入、トンコー男子によって圧殺される)
あまりんとりさの差し入れが「三島コロッケ」かぶり。
体育教師の富永(富澤たけし)がケガをしたために・・・タレガッパ平助がバスケットボールで一瞬、見た目バカ丸出しだが早稲田文学部合格圏内の神保愛(川栄李奈)と成績が学年トップクラスで生徒会長の中井貴子(黒島結菜)の心を奪いかける。
もちろん・・・タレガッパもまた・・・やればできるのにやらなかった人生を送っているのである。
りさは・・・平助と男子高校生たちの情熱を見直す一方で・・・明らかにサトシに傾斜。
もちろん・・・姉の事件で凄惨ないじめを受けていたので・・・復讐目的の目もあるが・・・基本・・・「ふしだらな女」がテーマだからな。
そして・・・サンダル(トリンドル玲奈)はサル(矢本悠馬)にカンニングを許容するほど急接近である。サンダルから「んだ」(肯定)を抜いたらサルだからな。
とにかく・・・内容が・・・濃いよね。
しかし・・・十日間漬けで成功したらハイジの声優は商売あがったりなのである。
試験中にあまりの自身の勉強できなさに号泣する男子たちだった。
駒形大学付属三島高校3年3組は学年首位を達成したが・・・聖三島女学院3年C組は最下位脱出不可だった。
こうして・・・実験は中止に・・・。
平助は・・・「女子は男尊女卑の文化の中で好となった・・・しかし・・・男子は男子だ・・・男女平等の世の中なら・・・どうあるへきか」
「高校教師」のフラグが立つ中井は真摯に考え結論を下す。
そして・・・生徒たちは反逆するのだった。
実験の続行の自主的判断に基づく・・・不登校的登校である。
女のふしだらさを隠すことにこだわるスケバン校長は真意を問う。
「男子と接し・・・男子のバカさの中に可愛さを見出すことができました・・・つまり・・・男子は好ましい存在と言うよりは・・・ありかなしかで問われた場合にありと答えるしかない存在だっとわかったのです」
生徒会長のストレートな意見に反駁の余地はないのだった。
こうして・・・平助は母親以外の女子に助けられる味を知ったのである。
そんな・・・歓喜の中・・・スナック「ガールズバー」では・・・。
サトシを追って・・・りさと祐子の父・蜂矢善人(平田満)が登場。
魔性の男を間に挟み・・・運命の再会である。
「銀ちゃん・・・」
「ヤス・・・」
あれは二月の寒い夜やっと十四になった頃
窓にちらちら雪が降り部屋はひえびえ暗かった
ざんげの値打ちもないけれど
私は抱かれてみたかった
選曲ミスじゃないのか・・・。
だってふしだらな女のテーマといえばこれじゃないですか。
関連するキッドのブログ→第2話のレビュー
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コメント
『あまちんゃ』までクドカンと縁が薄かったし、直近では『純と愛』しか観てないしで、もう冒頭説明ループ(親切!) のあとの「やだー!」(でしたか、「いやーん」でしたか)にメロメロなのです(笑)。
ああもう「○○可愛いよ○○」の○の中に誰をあてはめてもよさそうな幸福感(※デブも含む)(CAは除く)。
しかし3Dの疑惑はあっさり肯定されましたね。この余裕の「2捨て感」(中川いさみの「2捨て」を指摘した評論はもはやネット上にも見つからない……事象の地平線の彼方か)。
> だが・・・クドカンワールドでは日常茶飯事と言える。
春子のメールアドレス、天野忠兵衛の不在などでそのあたり会得しました(笑)。
アリ。ありあり!
「アリアリ詐欺」((c)さよなら絶望先生)ではない本当にあり。
投稿: 幻灯機 | 2014年10月28日 (火) 21時54分
愛し方にも様々なやり方がありますからねえ。
キングの小説には様々な固有名詞が出てきます。
商品名とかお構いなしですし・・・。
個人の力量がすべての小説でもかなりの負担がかかるし
スポンサーの御威光の元では
ジュースの名称もうかつに使えない。
そして・・・キッドが基本的には無視している
著作権の問題がありますな。
なにしろ・・・悪魔なので法には縛られない。
それでもどうしてもと言う方には
いつでも刺し違える覚悟で生きています。
まあ。出るところに出て負ける前に
息の根をとめてやるっていうことですな。
作家の中にも自分の言葉を
絶対に他人に使わせないタイプもいますが・・・。
基本的に淋しい人が多いようです。
愛されてるからパクられるというこの世の図式に
「法」なんて通用しないと信じています。
そういうなんでもありの空間で
花開く・・・乙女たち。
揺れたり揺れなかったりするそれぞれの胸の内。
素晴らしい。
素晴らしい。
素晴らしい。
三度、叫びました。
♪サンタクロースの仮眠室~からお届けしています。
投稿: キッド | 2014年10月28日 (火) 22時40分
えっと…???
投稿: 幻灯機 | 2014年10月29日 (水) 19時54分
ふふふ・・・コメント欄を利用した
独り言ですので
お気遣いなきように・・・。
ちなみに「3D」と聞いただけで
サンダルを連想する今日この頃です。
他人のネタを無許可で使用するのは
結構、心理的なハードルが高いという話ですぞ~
投稿: キッド | 2014年10月29日 (水) 23時50分