化学は化け物学ではありません(桐谷美玲)管狐・・・逃げた(山本美月)地獄先生ぬ〜べ〜(丸山隆平)
毎度おなじみの妖怪ファンタジーである。
いくつかの注意点があるが・・・まずは・・・脚本・マギーである。
「山田太郎ものがたり」はそこそこだったが・・・「こちら葛飾区亀有公園前派出所」はいろいろとアレだったわけである。
今回もかなりアレな感じはあるが・・・まず・・・プロデューサーがそれでいいと思った勇気というか思慮のなさを讃えたいと思う。
馬鹿じゃないのかっ。
さて・・・今さらだが・・・原作は小学校の先生なのに・・・ドラマは高校教師になってます。
まあ・・・今の高校生は二十世紀の小学生レベルだと思えばよろしいのでしょう。
そして・・・レギュラー女子高校生に松井愛莉、佐野ひなこ、水谷果穂、中村ゆりか、高月彩良が配置されているが・・・なんちゃって高校生は佐野ひなこ(19)だけなので・・・生徒でお色気展開が期待できるのは一人しかいないということだ。
まあ・・・このぐらい心の準備があればこの山は乗り越えられると期待します。
で、『地獄先生ぬ〜べ〜・第1回』(日本テレビ20141011PM9~)原作・真倉翔・岡野剛、脚本・マギー、演出・佐久間紀佳を見た。「悪夢ちゃん」の演出でおなじみなので・・・特撮部分に関してはそつがない感じに仕上がっている。登場人物の整理は微妙だが・・・「玉川OTD」よりはマシになっている。主人公に全く絡まない形で・・・重要なライバルたちを登場させているあたりが・・・タレント行政的にださいのであるが・・・そういうことを言っても無駄だからな。主人公が何者なのかは・・・全く説明されないが・・・そもそもファンタジーとはそういうものだから大目に見てください。
童守高校(フィクション)に国語教師のぬ~べ~こと鵺野鳴介(丸山隆平)が赴任してくる。
同時に家庭課教師の玉藻京介(速水もこみち)も赴任して・・・在任の化学教師・高橋律子(桐谷美玲)はフレッシュな刺激を期待するのだった。
しかし・・・それなりに洗練された玉藻に対して・・・ぬ~べ~は挙動不審で・・・律子は幽かな苛立ちを感じるのだった。
何より・・・お化けが怖い律子にとって・・・「学校の七不思議」について質問しつつ、「妖怪は実在する」と断言するぬ~べ~はとんでもない教師だったのである。
アンドロイドから荒木村重の妻そしてカラスの監死官とコスチュームプレイの続いた桐谷美玲がお化けが怖くて気絶しちゃう一般人である。
かわいいぞ、律子先生、かわいいぞ。
ちなみに・・・今回は「ありのままの自分」が主題である。
脚本的には・・・「ありのままの自分ってなんだよ」とおちょくり倒しているわけだが・・・あまりにフレーズを連発しすぎて追従感が漂うのが素人脚本の悲しさである。
スポットライトのあたる女子生徒はのろちゃんこと中島法子(水谷果穂)であるが・・・のろちゃんがイメージ・チェンジしようとすると・・・稲葉郷子(松井愛莉)と細川美樹(佐野ひなこ)が「のろちゃんらしくない」と否定する展開がある。
松井愛莉は「山田くんと7人の魔女」で、佐野ひなこは「水球ヤンキース」でその他の女生徒ポジションである関係から・・・いかにもいじめが発生したかのような場面になっているが・・・三人は単に仲良しトリオなのである。
しかし・・・この件がのろちゃんにプレッシャーを与え・・・のろちゃんは「本当の自分探し」を始めてしまう。
のろちゃんが悩んでいることに気がつくぬ~べ~だが・・・「本当の自分とは何か」という哲学的命題に応えることはできないのだった。
なにしろ・・・ぬ~べ~は哲学者ではなく・・・妖怪ハンターだからである。
その左手に鬼の力を封じている半妖怪なのである。
ちなみに鬼の手に封じられている鬼は・・・覇鬼(坂上忍)で・・・手の中には・・・謎の女教師・美奈子先生(優香)も潜んでいる。
手の中亜空間に侵入するとぬ~べ~は覇鬼や、美奈子先生と対話できるのだった。
「ありのままでいいなんて戯言だよ」
「どうしてですか」
「たとえば生のジャガイモとフライドポテトどっちがいい」
「私はポテチ」
「だからたとえだよ」
「人間はジャガイモではないわ」
「だからたとえだってば・・・」
こういう不毛の会話が面白いと思っちゃうからマギーはねって言われるんだ。
さて・・・主軸となる生徒の一人が「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」で実は妖狐である沢崎瞬太役の知念侑李が演ずる栗田まことである。
彼は・・・童守寺和尚(マキタスポーツ)の居候で修行中のイタコである葉月いずな(山本美月)と接点を持ったりしている・・・妖怪マニアだった。
さて・・・この物語では・・・妖狐はまことではなく・・・玉藻なのだが・・・とにかく・・・「あやかし」の実在する世界なのだった。
そして・・・玉藻は妖狐である以上・・・人間界に仇なす存在で・・・ぬ~べ~とは敵対関係にある。
もちろん・・・悪魔にとっては不可解なことだが・・・妖怪を退治することが正義なのである。
そして・・・童守高校に玉藻が赴任してきたことにより・・・怪異は表面化してくる。
最初の妖怪は・・・ゲゲゲの世界では美少女を鏡の中に閉じ込めたフリをして鬼太郎をたぶらかした・・・鏡の変化である「雲外鏡」である。
雲外鏡は不安定になったのろちゃんを同化しようと狙っているのだった。
もちろん・・・美少女だからである。
「雲外鏡」は余波として妖怪マニアのまことにも「河童」を幻視させたりする。
まことは・・・検索で・・・校内にある鏡が怪しいとあたりをつける。
そこで・・・のろちゃんと真偽を確かめる真夜中の探索を行うのだった。
同行した律子先生は序盤に気絶して脱落する。
一方・・・金目当てのエクソシスト・無限界時空(高橋英樹)を嫌悪するぬ~べ~は無料奉仕で美術室の醜い彫刻に憑依した悪霊を浄化する。
ちなみに・・・雲外鏡も・・・悪霊も・・・基本的には精霊の類である。
白雪姫の母親が問う魔法の鏡の精や・・・自殺した彫刻家の亡霊などは基本的に幽霊なのだな。
精霊と幽霊の差異は人間には些細なことだろう。
あえて言及はさける。
生徒の危機を霊感力で察知したぬ~べ~は鏡の間に駆けつけるのだった。
鏡の世界に連れ込まれそうになっていたのろちゃんを救出するぬ~べ~。
「僕は教師として・・・君たちに素敵なアドバイスはできない。だけど・・・妖怪からは守る」
「じゃ・・・教師でなくてもいいのでは・・・」
「それは言わないでください」
強敵・雲外鏡に対して鬼の手の封印を解くぬ~べ~。
地獄の鬼の力は圧倒的で・・・さしもの雲外鏡も強制浄化されてしまうのだった。
「この手のことは秘密に・・・」
「そんなこと言ったって誰も信じない」
「先生・・・助けてくれてありがとう」
こうして・・・ぬ~べ~は二人の生徒の信頼を得たのだった。
この他に生徒には・・・立野広(中川大志)、木村克也(吉沢亮)、菊池静(高月彩良)、そして篠崎愛(中村ゆりか)が在籍しています。中村ゆりかは「家族狩り 」の女生徒ヒロインからここである。エピソード回が楽しみだ。
とにかく・・・妖怪は実在するのだった。
その証拠に・・・ぬ~べ~の下宿には押し掛け女房的雪女のゆきめ(知英)が常駐なのだった。
妖怪なんだから浄化しろよは禁句です。
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コメント
キッド様、1クールぶりにお邪魔します!
「じゃ…教師でなくてもいいのでは…」
「それは言わないでください」に、爆笑でした。
ファンタジックなドラマが好きなので、ぬ~べ~録画して見てみたのですが、後半、早送り…。
でもね、私はマキタスポーツと山本美月のシーンだけは、すごく面白いと思いましたよ。
「出でよ、出でよー!まだ、修業が足りないか~」って、あら可愛い。
だから、初回はこの二人と、丸山君と美玲ちゃんとノロちゃん…ぐらいの人数でじっくり始めれば良かったのにな~と。
見終わった後は、「あの鬼の手どうするんだろ?手袋に収納できんのかな?」と問いかける相手もいない秋の夜でした(寂)。
投稿: なつ | 2014年10月13日 (月) 00時28分
ふふふ・・・土曜の夜のファンタジーは
少し、心配な仕上がりですが・・・
日曜の「ごめんね青春!」がものすごいクオリティーですからな・・・。
バランスを考えて残留する気配濃厚です。
週末がバタバタしますが・・・。
(日)「軍師」
(月)「ごめんね」
(火)未定
(水)未定
(木)未定
(金)未定
(土)「ぬ~べ~」
このラインナップ。
まあ・・・早送りできるドラマは必修ですな。
美月・スポーツのペアには
期待が高まりますな。
「アオイホノオ」と「みんなエスパーだよ」の合体技ですから・・・ゴージャス感ずございます。
まあ・・・テレ東的にでございますけどね~。
コトが終ると自然に萎える・・・
鬼の手もまた然り・・・。
下ネタ対応で失礼いたしました~!( ̄▽ ̄)
関東に台風接近中、ご用心くださりませ~
投稿: キッド | 2014年10月13日 (月) 05時06分