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2014年10月30日 (木)

あなたの涙を拭うための白い靴下あります(竹野内豊)

あくまで妄想上の話である。

いつもそうだろうがっ。

木村文乃は木村佳乃と間違えやすい。

お前はな・・・。

しかし・・・木村佳乃がロンドン生まれ成城育ちの生粋のお嬢様なのに対し、木村文乃はそうでもないのである。

11才も年が違うので・・・比較される必要もないのだが・・・木村佳乃と木村文乃じゃどうしてもアレなんだよな。

どうしたって木村文乃は木村佳乃みたいなんだろって想像されちゃうんだな。

そこで・・・凄く損をしたりするのではないかと心配だ。

何を心配してんだよ。

女優だから・・・どんな役でも演じるのだが・・・木村佳乃がなんとなく育ちの良さが滲み出るのに対して・・・木村文乃はそうでもないわけである。

そうなると・・・育ちが普通でも・・・悪い方向に行きがちなのが世界なのだ。

ものすごく・・・不幸で・・・紆余曲折のあるおいたちだとか人生を妄想してしまうのである。

あらゆる現場でものすごくひどいあつかいを受けてるんじゃないかとかな。

だから・・・他人の靴下で鼻かんじゃうのがすごくフィットするんだよな。

そういうところが・・・かわいいよ、木村文乃かわいいよ・・・なんだな。

そこなのかっ。

木村文乃がいつまでも平凡な美人でありますように。

で、『素敵な選TAXI・第3回』(フジテレビ20141028PM10~)脚本・バカリズム、演出・筧昌也を見た。タイムスリップにおいて「記憶」は重要な要素である。気まぐれな神である枝分(竹野内豊)はおそらく神であることをほとんど忘却しているだろう。なにしろ・・・人間の脳細胞の情報処理能力は全知全能向きではないと思われるからだ。前夜の「信長」のように高校生本体が肉体と精神ごと戦国時代にタイムスリップという設定なら平成時代の記憶は戦国時代まで持ちこされるわけである。一方で・・・コチラでは・・・経過した時間の記憶を持ったまま・・・過去の自分と同化するわけである。人間の記憶のメカニズムがまだ完全に解明されていないからいいようなものの・・・かなり危うい感じはする。なにしろ・・・タイムスリップすると・・・涙の跡は消えてしまうのである。本当は・・・蓄積された記憶も消えるのがあるべき姿のような気がする。しかし・・・神の作りし超テクノロジーに悪魔風情があれこれ言うのもなんなんだよな。逆に、時間旅行物では記憶だけが過去に転移するというアイディアもある。大人の記憶を少年時代の自分に送り込むとどうなるか・・・という話である。少年は突然、大人びるわけだが・・・大人だった記憶もまた・・・少年の幼さに飲み込まれて行くことになる。この一人の中にある二つの自我ということを考えると・・・人は皆、いたるところで未来からの干渉を受けているのでは・・・と考えることがあります。

それにしても・・・「ボーダーライン」明らかに虚実のラインを越えて浸食してきているよな。

まさか・・・これだけ危機管理の徹底している東京下町の火事現場であんなことが起きるなんてな。

まあ・・・ニュースの登場人物では火事現場のすぐ隣でパチンコしていた人が一番面白かったけどな。

さて・・・記憶を失った神である枝分は自分のポジションというものにこだわる。

「cafe choice」の中でも自分の定位置というものが大切なのである。

なにしろ、神なので鎮座したいのである。

しかし・・・人間となった今、そういうわがままはなかなか通らない。

いつものウエイトレスの宇佐見夏希(南沢奈央)や、どうやら今回、ウエイトレスであることが確定した関カンナ(清野菜名)のどちらにも・・・「いつもの席に移りたい」がどうしても言えないのである。

他人にどう思われているか・・・人間なら意識して当然だとなんとなく神は思っている。

ようやく・・・マスター・迫田(バカリズム)に意を伝えることに成功するが・・・席を移ろうとすると突然始る見知らぬ客の誕生日サプライズ・サービスに落ちつかない気分になる。

神には誕生日というものがよくわからない。なにしろ・・・神にとってそれは・・・設定にすぎないからである。

そういう曖昧な設定の自分に・・・枝分は時として困惑するのだった。

おそらく・・・枝分には誕生の記憶はなく・・・まあ、人間は大抵そうだけどな・・・幼い日に誕生日を祝ってもらった記憶もない・・・あらゆる情感が設定に過ぎないのである。

枝分とは違い・・・思いつめた表情で・・・産婦人科の医院にやってきた麻里奈(木村文乃)には様々な思いが渦巻いているらしい。

そうした出来事もすでに記憶となり・・・麻里奈は都心のホテルにいる。

そこでは・・・「素敵な夫婦アワード2014」の授賞式が行われている。

ベストパートナー賞に選ばれたのは企業経営者の野々山(中村俊介)とモデルの明歩(笛木優子)夫妻である。

麻里奈は野々山の秘書として授賞式に立ち会っているのである。

仲睦まじく取材に応える野々山夫妻だったが・・・麻里奈の表情は苦々しい。

何故なら・・・麻里奈は野々山社長の愛人だったのである。

麻里奈は気がつかなかったが・・・会場には同じように苦々しい表情の記者(窪塚俊介)がいた。最近は瑛太の弟が大活躍だが・・・窪塚洋介の弟もいるわけだ。二人の弟もなんとなく棲み分けているな。同じ脇役でももてもて役とふられ役は恐ろしいほどの神の流れの手の内なのである。男の乳首は見せても女の乳首は見せない暗黙の了解の恐ろしさである。

ともかく・・・モデルでもある妻の明歩が姿を消すと・・・たちまち・・・愛人に対する性欲を剥き出しにする野々山社長なのだった。

しかし・・・麻里奈はそろそろ・・・野々山社長の不倫相手であることには我慢できなくなっていたのである。

基本的に・・・女が男に何かを要求する場合は・・・「性的行為」の前が理想である。

「やるため」に男のハードルが下がるからだ。

しかし・・・男によっては・・・「やったこと」でなにもかもどうでもよくなるタイプもいるので吟味が必要である。

お茶の間の多くはここで「妊娠の話」が出ると予測する。

しかし・・・麻里奈の話は・・・。

「奥さんと離婚して・・・私と結婚して・・・」なのであった。

これに対して野々山は最低レベルの対応をする。

「何を言うのかと思えば・・・なんで・・・俺が君と結婚しなけりゃならんのだ・・・だってもう結婚してるし・・・それを承知で君は俺とあれやこれやしたんだろう。俺は結婚してない相手とあれやこれやがしたいのであって・・・君と結婚したら・・・それはただの夫婦のあれやこれやじゃないか」

「えええええ」

ここで・・・普通の女なら退くところだが・・・麻里奈はここであの話をする。

「だって・・・私のお腹にはあなたの赤ちゃんが・・・」

「赤ちゃんだって・・・しょうがないウソをつくな・・・結局、君は俺の財産目当てか」

「えええええ」

ここまで「愛」をないがしろにされて・・・「体だけの関係」をあからさまにされたら女としての立場がないので麻里奈は野々山を平手打ちである。

しかし・・・野々山は話どころがすべては清算された風情で立ち去るのだった。

なんとなく・・・思い描いていた展開とのあまりの落差に化粧が崩れるほど涙する麻里奈だった。

パンダ目になった麻里奈がホテルを出ると・・・そこには「選TAXI」が客を待っていたのだった。

なんとなく・・・事情を察した枝分が涙ふく木綿のハンカチーフを差し出そうとするが・・・それは白いソックスだった。

木村文乃にはドラマのロケ現場で靴下を片方なくし、そのまま片足靴下なしで帰宅したという面白いのかどうか微妙なエピソードがあり、その旨、ウイキペディアにも書かれているわけだが、きっとバカリズムの心には何か触れるものがあったにちがいない。

行き先を告げない麻里奈に対して枝分はついロマンチックなことを言ってしまう。

「海にでも行きますか」

「行かないわ」

せっかくの気遣いを拒絶されて傷心する枝分だった。

「あの・・・こういう状況で海に誘うのは・・・あわよくばとかそういう下心ではなくて・・・あのあくまで海でも見たら気持ちが落ち着くのではないかなあと思ったわけで・・・それにハンカチがなくて靴下出したのも受けを狙ったとかそういうことではないのです」

「運転手さん・・・面白い」

「え」

「散々だったわ・・・赤ちゃんができたとまで言ったのに・・・」

「赤ちゃんが・・・」

「そうよ・・・それなのに・・・どうしてこんなことに」

「じゃあ・・・やり直してみますか・・・」

なくてもいいタイムスリップ感を演出する効果音付で三時間くらい戻る二人。

料金は端数切り捨ての六万円である。

どうやら・・・女は高額所得者らしい。

戻りたい時間よりかなり前まで戻った麻里奈は・・・ホテルのロビーで野々山夫人の不審な行動を目撃する。

野々山夫人は見知らぬ男と親密な会話をして・・・何やら宝石のプレゼントまでされている。

(奥さんも・・・不倫していたのか・・・)

この辺りで・・・一部お茶の間は気がつくはずである。

野々山社長もとんでもない男だったが・・・麻里奈もとんでもない女である可能性に。

ある意味・・・野々山社長の洞察力は並はずれていたのである。

第二の時間の中で麻里奈の選択は・・・とりあえず性行為なのだった。

その後で・・・野々山は意外な一面を見せる。

「君にこんなことを言うのはなんだけれど・・・俺は家族に恵まれていなかったから・・・結婚したらすぐに子供が欲しかったんだ・・・でも・・・妻は仕事が忙しくて・・・」

まさに・・・妊娠のことを打ち明けるタイミングである。しかし・・・麻里奈は・・・。

「あなたにお知らせしようかどうか・・・迷ったんですけど・・・奥様も・・・不倫なさっているのでは」

「え」

何やら思いあたる野々山・・・。

「君とのこと・・・真剣に考える必要があるな・・・」

結局・・・妊娠の話はしない麻里奈である。

つまり・・・麻里奈は・・・野々山社長の財産目当ての女だったのだ。

第二の時間の中で・・・妻の座が近付くことを感じる麻里奈。

しかし・・・そこへ・・・件の記者が現れる。

なんと・・・記者は・・・麻里奈の元彼。

しかもストーカーで・・・違うんじゃないのか・・・本人の話をうのみにするなよ・・・野々山と麻里奈の不倫現場を盗撮していたのだった。

「麻里奈と別れないなら・・・この写真を公開する」

「やめろ」

もみ合う二人・・・野々山社長は階段落ちで・・・顔には死相が現れる。

「えええええ」と叫びながら・・・タクシー乗り場に走る麻里奈だった。

「ものすごいことになっちゃった・・・」

「どうしますか」

「戻るわよ・・・今度はもう少しうまくやる」

「よく考えてくださいね・・・あなたのことだけでなく・・・お腹の赤ちゃんのことも・・・」

神の記憶がなんとなく・・・モラルや・・・人命尊重について・・・語らせるらしい。

パネルによる遡上である。

倒れたパネルの足がみきれているのは・・・ネタなのか。

一種の記憶の残滓か・・・。

麻里奈は完全に犯罪者の顔つきで・・・夫人に・・・不倫の事実を夫に話すように仕掛けるのだった。

「隠していることがおありでしょう」

「まあ・・・あなたは本当に親身になってくださるのね」

「秘書ですから・・・」

「私にとっては家族のようなものよ」

「ありがとうございます」

心の中で舌を出す麻里奈・・・しかし。

「隠していてごめんなさい・・・私、不妊治療をしていたの」

「え」

「さっき・・・主治医の先生が忘れもののアクセサリーをわざわざ届けにきてくれたんだけど・・・その時、教えてくれたのよ」

「ええ」

「私、赤ちゃんができたの・・・」

「えええ」

「うれしいよ・・・」

「ええええ」

二人になると野々山社長は別れを口にしようとする。

麻里奈はいい女でもとんでもない女でもなかった。

普通の女だったのである。

「なんだか・・・嫌になっちゃった」

「え」

「悪いんですけど・・・私と別れてください」

「・・・」

晴れやかな表情でタクシー乗り場に戻る麻里奈だった。

「これでよかったんですか」

「よかったのかどうか・・・でも生まれてくる赤ちゃんには誰もが幸せになってほしいと思うものでしょう」

「そうですね・・・不倫じゃ・・・それも無理ですものね」

「昔なら・・・実力ある男が好きなだけ女を孕ませて好きなだけ子供を産ませたんでしょうけどね・・・今は普通の女は普通の男で我慢する時代だもの」

「・・・」

「海に行ってください」

「はい」

二週連続・・・海にやってくる枝分である。

なにしろ・・・海が似合う主人公なのである。

「じゃ・・・お腹の赤ちゃんは・・・あなた一人で・・・」

「あれね・・・嘘なの・・・兆候があって・・・産婦人科には行ったけど・・・妊娠してなかった・・・本当に妊娠してたら・・・もう少し粘るわよ」

「・・・」

麻里奈の普通のいかがわしさにドンビキする枝分だった。

なにしろ・・・神だった頃の記憶が・・・人間に・・・いろいろなものを求めるからなのだ。

しかし・・・「cafe choice」の常連客の標道雄(升毅)は枝分の誕生日を祝ってくれるのだった。

誕生日は一月遅れだっだが・・・枝分は拘らない。

どうせ・・・それは設定に過ぎないのだから・・・。

関連するキッドのブログ→第2話のレビュー

Sentx003ごっこガーデン。まこかまCM撮影用特設セット・木綿のハンカチーフ海岸コース。まこひかないでと言われても思いっきりひく竹さまに受ける~。木村文乃ちゃんはなんとなく幸せになってほしいと思うのでしゅ~。それって基本、不幸な女だと決めつけているからでしゅか~。写真に写るのはイヤよイヤイヤ~と言いながらバッチリ写ってしまう枝分が可愛いのでしゅ~。えだわかれはエダブンって読めマス・・・まさかカナブンとかけてるの・・・うえ~ん・・・バカリズムしゃんのいけず~、じいや、白い靴下くだしゃ~いくう男子は妊娠詐偽にご注意ですよ~。出来ちゃった結婚して出来てなかったらいろいろとアレですから~。放送中にブラックアウトした一部地方の皆さん・・・再放送あるそうですよ~。チェックしてくださ~い

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コメント

ハンカチを・・・

白い~靴下に~替えたのは~♪
何か~ワケでも~あるので~しょうか~♪

いや、やっぱ若い子に受けようとしたのかエダブン・・・

文乃ちゃんて、どこか庶民的というか
古臭い昭和な香がプンプンしてしまうのデス!

例えオヤツがチップスターであろうとも、
オサレなテーブル囲んでのティータイムが似合う佳乃さんに比べ
縁側で茶ぁ~すすりながらのセンベイが似合う文乃ちゃんなのデス。

だけど古風な女は芯は強いでしゅからね~!
麻里奈さん懲りずに頑張って♪

投稿: まこ | 2014年10月31日 (金) 11時46分

●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●

まこ様の涙に濡れた白い靴下絶賛発売中って・・・
まこ様、闇ルートで何を販売なさっているのですか・・・。
変態の皆さんの底が知れませんな。

なになに・・・まこ様の涙だからこそ高く売れるのであってただの塩水ではないと・・・。

さすがはまこ様、腐ってもアイドルですな。
しかし、まこ様のお部屋から発見された
この大量の塩化ナトリウムの空き袋は一体・・・。

それは・・・企業秘密なのですな~。

リッチな佳乃様も、チープな文乃様も
どちらもじいやには萌え~でございまする。
麻里奈様のような方には幸せを
ガッチリつかんでもらいたいものでございますね~

投稿: キッド | 2014年10月31日 (金) 19時52分

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