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2014年10月26日 (日)

目を閉じてごらんと言っても閉じてもらえないのが人生だ(丸山隆平)

ボーイズ・オン・ザ・ラン」や「泣くな、はらちゃん」でもてない男としての異常な存在感を醸しだす丸山隆平。

このドラマでも・・・男性アイドルとしては・・・残念な感じを遺憾なく発揮しているのだった。

原作は・・・主人公的な二枚目キャラでありながら・・・女性にあまりもてるとは言い難い感じになっているので原作通りなのである。

そもそも・・・原作のクラスの子供たちは全員小学生である。

もてもてでは危険な香りがするわけである。

なんてったって原作は要するに「ゲゲゲの鬼太郎」+「ハレンチ学園」なのである。

屈指の「ハレンチ度高し」では覇鬼の妹・眠鬼のエピソードが挙げられる。

覇鬼の復讐戦に臨むために地上に出た美少女鬼の眠鬼。

いきなり、鬼のパンツを落してしまい・・・下半身露出で登場である。

もう・・・完全にテレビドラマ化不可能と言える。

そもそも・・・鬼のパンツは霊能力の高い人体を素材にして編まれている。

そして・・・鬼の妖力の制御装置なのである。

鬼のパンツを失った眠鬼は妖力を制御できずにぬ~べ~と戦うことができない。

腹いせに・・・すべての人間を脱衣させる呪いをかける。

ぬ~べ~始め・・・クラスメート全員が全裸である。

もう・・・完全にテレビドラマ化不可能と言える。

さらに・・・男子児童は・・・妖力で人体を解かれてパンツ化されてしまうのだった。

パンツ化されたまま放置されると・・・人間性が崩壊してしまう。

それを防ぐには女子児童に履いてもらってぬくもりを感じるしかない。

そこで女子たちはパンツ化された男子を履く。

女子に履かれたパンツ化された男子たちはものすごくエロうれしいのだった。

パンツ化された男子たちの興奮に女子たちは赤面である。

人間に戻った後もパンツだった頃を懐かしむ男子たち・・・。

もう・・・完全にテレビドラマ化不可能と言える。

やれるものならやってみろと言いたい今日この頃なのだ。

こういう素晴らしい発想力に眉をひそめる大人にだけはなりたくないものだなあ。

・・・なろうとしてもなれないから大丈夫だよ。

で、『地獄先生ぬ〜べ〜・第3回』(日本テレビ20141025PM9~)原作・真倉翔・岡野剛、脚本・佐藤友治、演出・池田健司。脚本・演出のマイナー・チェンジでより幼稚度の増した展開だがこれはこれで味があるのである。鬼の手を持っている先生と生徒が仲良くできるかという話なのである。もちろん・・・小学生という児童には説明不要のことも・・・高校生という生徒にはある程度説明する必要が生じるのが常識的だが・・・もはやゆとりが常態化した世界では・・・高校生もあるがままになんとなく受け入れてしまう時代なのかもしれない。そこが一番恐ろしいポイントである。日本は本当に大丈夫なのかっ。

今回の妖怪は・・・影愚痴・・・古くから人の悪意を食って生きて来た妖怪だが、素晴らしいインターネットの世界の発達により・・・獰猛な感じに変化したのである。

目立ちたがり屋の人間に憑依して・・・最終的には公開自殺に追い込むというたちの悪い妖怪である。

シリアスなホラーの演出なら・・・何人かの犠牲者の死体を見せていくところだが・・・ここでは・・・影愚痴に憑依された人間をお金しか信じない霊能力者・無限界時空(高橋英樹)が除霊によって救済するところから始る。

フリとしては弱いが・・・小学生の飛び降り自殺を映像化してはいけない時代なのである。

無限界時空は・・・ついにぬ~べ~(丸山隆平)とご対面である。

「妖怪が・・・お前の学校に逃げ込んだかもしれぬ」

どう考えても真摯な警告であるが・・・金目当ての霊能力者を蔑んでいるぬ~べ~は聞き流す。

ぬ~べ~の現在の関心は・・・故障中の女子トイレに巣食う妖怪に寄せられているのだった。

「開かない~」という女性の声に思わずトイレを開くと・・・いたのはトイレの花子さん(高橋真麻)だった・・・。

父娘の豪華共演である。

まあ・・・妖怪メイクなので一見では誰だかわからない人もいるというのがネックだな。

キッドもしばらく・・・「うわあ・・・凄くよく見かける人だけど誰だっけ」と悶々とした。

強制成仏を仕掛けるぬ~べ~だが・・・トイレの花子さんの憐れに負けるのだった。

人畜無害と見て野放しである。

一方・・・影愚痴が目をつけたのは・・・自己顕示に夢中の童守高校 2年III組の生徒・細川美樹(佐野ひなこ)だった。

「私は可愛いし、胸も大きいのでもっと注目されていいはず」と考えた美樹は素晴らしいインターネットの世界でそれなりにファンを掴んでいる修行中のイタコ・葉月いずな(山本美月)に弟子入りする。

いずなと美樹は注目を集めるために素晴らしいインターネットの世界にアップするコスプレ動画を童守寺和尚(マキタスポーツ)に撮影してもらう。

・・・何してんだ・・・。

自分のSNSのサイトに集客するために・・・面白映像を求めて街を徘徊する美樹は・・・冷凍弁当をぬ~べ~に渡す押し掛け女房的雪女のゆきめ(知英)とのツーショットも入手する。

美樹が公開した画像によって生徒たちに冷やかされ困惑するぬ~べ~だった。

やがて・・・スキャンダルなネタを捜すことに夢中になった美樹は影愚痴のターゲットとなる。

化学教師・高橋律子(桐谷美玲)は生徒のサイトをチェックしてぬ~べ~に警告する。

しかし・・・律子に夢中のぬ~べ~は律子のサイトに熱中するだけなのだった。

律子のサイトの画像を印刷しポスター化する始末である。

影愚痴は・・・油すましじゃなくてなりすましの能力で・・・美樹のようなものとなる。

そして・・・律子の写真にキスしかかるぬ~べ~・・・巨乳増量パットを外す稲葉郷子(松井愛莉)・・・チューチュータオルをチューチューしないと眠れない立野広(中川大志)・・・というような恥ずかしい動画を入手し・・・美樹のサイトにアップしてしまう。

朝、登校してきたぬ~べ~は律子の鉄拳制裁を受ける。

「私に何しようとしてくれちゃってるんですか」

教室ではプライベート公開の被害にあった生徒たちが・・・美樹を糾弾しているのだ。

普通に考えれば・・・そんな動画を一般人がおいそれと撮影できないことは想像に難くないのだが・・・美樹は濡れ衣で窮地に立たされる。

ぬ~べ~も律子先生に叱られたショックで美樹の主張に耳を貸さない。

ちなみに・・・地獄での鬼と亡霊の対話は・・・マギー的要素もなくなり・・・単なる一般論と化したので割愛させていただきます。

美樹は逃げ込んだトイレで花子さんと遭遇し、悲鳴を上げて教室に戻るが・・・生徒たちの対応は冷たいのだった。

しかし・・・すでに妖怪に二度も遭遇している中島法子(水谷果穂)と栗田まこと(知念侑李)はようやく不審を感じる。

ぬ~べ~の正体を知る郷子と広を加えた四人はトイレの花子さんを確認し・・・美樹が嘘をついていなかったことを知る。

その頃・・・美樹は影愚痴に操られ・・・屋上から投身自殺をさせられそうになっていた。

美樹のサイトには「自殺予告」がアップされる。

「いやだ・・・死にたくない」

「何言ってる・・・これは最高に注目を集めるぞ」

「そんな・・・死んで注目されたって・・・」

「注目されなきゃ・・・死んだも同じなんだろう・・・」

美樹の足が柵もない屋上の淵にかかった時・・・ようやく教師としての立場に目覚めたぬ~べ~が駆けつける。

影愚痴の本体は長い舌とたくさんの眼を持つ巨体である。

かけつけた生徒たちの前で鬼の手を披露することをためらうぬ~べ~。

しかし・・・美樹に危機が迫る。

ついに・・・クラスの生徒全員の前で鬼の手による強制成仏に踏み切るぬ~べ~。

生徒たちはぬ~べ~に恐怖するのだった。

「人間なんて・・・自分とはちょっと違うものを嫌悪し、排除しようとする冷たい生き物ですよ」

実は妖狐である玉藻京介(速水もこみち)はぬ~べ~を慰める。

打ちひしがれたぬ~べ~は学校を欠勤。

「どうしちゃったのかしら」と律子は案じるのだった。

四人の生徒たちは・・・クラスメイトを説得する。

「ぬ~べ~はバカで鬼の手だけど・・・妖怪から僕たちを守ってくれたんだ」

「つまり・・・いい妖怪なのか」

「いや・・・妖怪人間だ」

「それは・・・ちょっと・・・」

「わかった」

ついに立ち上がる美樹だった。

美樹のサイトのファン(フォロワー)であるコスプレ動画愛好家によってたそがれていたぬ~べ~は捕獲されるのだった。

「助けてくれてありがとう・・・でも先生が学校さぼっちゃダメだよ」

美樹の笑顔に励まされ・・・ぬ~べ~は教壇に立つのだった。

ついでに・・・空飛ぶ雪女の存在も受け入れる生徒一同だった。

そして・・・ようやく・・・生徒公認の鬼の手教師誕生なのである。

眼を閉じてと言っても無視されて・・・を三回以上、繰り返されても困るからな。

関連するキッドのブログ→第2話のレビュー

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