ごはんだよと彼が言いました。(綾瀬はるか)
よどみない展開で何も言うことがないドラマである。
視聴率も14.3%↗17.0%↗17.1%↗17.3%で申し分ないのだった。
谷間なしの2014年秋ドラマ・・・。
(日)「ごめんね青春!」(TBSテレビ)
(月)「信長協奏曲」(フジテレビ)
(火)「素敵な選TAXI」(フジテレビ)
(水)「きょうは会社休みます」(日本テレビ)
(木)大河ドラマレビューのためにパス
(金)「Nのために」(TBSテレビ)
(土)「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ)
・・・気がつくとキー局のバランスもいいな。
テレ朝がないじゃないか。
だって・・・「ドクターX」21.3%↘20.9%↘20.8%↗23.7%とかバカが過ぎるだろう。
まあ・・・テレ朝は「朝日新聞とは無関係だけど朝日新聞はそれほど悪くないと思います」要素が強すぎて気持ち悪いしな。
「TBS」みたいに「テレビ朝日は死んだ」と言うところから始めるべきだよな。
殺すなよっ。
仲間由紀恵の「SAKURA~事件を聞く女」とか武井咲の「すべてがFになる」とか深田恭子の「女はそれを許さない」とか・・・脚本・岡田惠和の「さよなら私」とか私も会社休みたい風な沢尻エリカの「ファースト・クラス」とかそれなりに面白いけどね~。
明らかにとんでもないことになっている世界経済も面白いけどな~。
で、『きょうは会社休みます。・第4回』(日本テレビ20141105PM10~)原作・藤村真理、脚本・金子茂樹、演出・中島悟を見た。正体不明の女によるシュシュ攻撃を突破し、ついに九歳年下の大学生でバイトくんの悠斗(福士蒼汰)と本格的交際をスタートした三十歳の誕生日に処女喪失した彼氏いない歴三十年の帝江物産横浜支社食品部デザート原料課勤務・青石花笑(綾瀬はるか)の物語である。
子供が嫌いという人もいるが・・・多くの人間は子供が大好きである。
子供がはしゃいでいるだけで気分が浮き立つという人は多い。
花笑の父親・巌(浅野和之)も光代(高畑淳子)もそういうタイプらしく・・・花笑の親友・笹野一華 (平岩紙)が娘のさやか(平澤宏々路)は生まれたばかりの赤ん坊を連れて遊びに来れば大歓迎なのであった。
自分の娘が三十路になっても出産はおろか結婚もしていないことに・・・様々な葛藤はあるだろうが・・・それはそれなのである。
しかし・・・どうしても・・・「ウチの子と来たら・・・」は口を出る。
だが・・・さやかは「彼氏いるよねえ」と爆弾発言なのである。
基本的に・・・花笑が言いたくても言えないことは誰かが言ってくれる「むふっ♥」なシステムになってます。
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
驚愕する両親。
もちろん、娘の将来を心配しつつ、娘を誰にも渡したくない巌は光代よりもショック五割増しなのであった。
「そうじゃないかと思ってた・・・どんな人?」という光代に対し「お父さん、もう寝る」の巌だった。
花笑は・・・相手が九歳年下の大学生であることを危惧するのだった。
それを告げられた父親が・・・瀕死になるのではないかと惧れたのである。
花笑の妄想は時を越え、「僕のいた時間」の難病告知の悪魔の医師・(吹越満)に父親の病状を説明される。
「急性娘の彼氏若すぎ症候群ですね・・・彼氏があと一歳若かったら危ないところでした・・・フリーターならまだしも・・・大学生ですからねえ・・・予断を許さない病状です」
だが・・・危篤状態になる巌。
妻の手を振り払い娘に今際の言葉を伝える。
「だ、大学生は・・・無理だ」
ご臨終である。
妄想から目覚めるとそこは職場だった。
悪魔の医師は上司の立花課長に戻っている。
朝尾(玉木宏)がCEOを務める食品輸入卸会社「サフィラストレーディング」との合同事業である「イタリア物産展」への出品内容の会議が開かれている。
「パンツァネッラにグルノーブル産のクルミが必要です」とCEO。
帝江物産横浜支社食品部デザート原料課一同は困惑するのだった。
「グルノーブル産のクルミは最高品質なだけに・・・品薄なんです」
「パンツァネッラといえばアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと並ぶイタリアの貧乏人料理ですよね」
「大体、パンツァネッラはパン料理なんですか・・・サラダなんですか」
「パンツァネッラはパンツァネッラですよ」
「しかし・・・グルノーブルといえばフランスじゃないですか」
「イタリア物産展なのに」
「パンツァネッラの本場はトスカーナでフランス寄りですし、グルノーブルはイタリア寄りですから問題ありません」
「そういう問題なのか」
「できるんですか、できないんですか」
「・・・善処します」
CEOに押し切られる課長だった。
品薄のグルノーブル産のクルミ調達に課員一同、残業体制である。
その日・・・悠斗とデートの予定だった花笑は「むふっ♥」のおあずけを喰らうのだった。
しかし・・・付箋で「僕のことは心配なく・・・残業がんばってください」と伝えられ・・・それだけですでに「むふっ♥」の花笑なのだ。
打ち合わせの間、.クルミを食べまくり鼻血ブーの加々見(千葉雄大)だったが・・・意表をついたミャンマー・ルートをビンゴして殊勲賞を獲得する。
しかし、童貞の加々見の意中の女でCEO狙いの大川瞳(仲里依紗)にご褒美をもらうことはできないのだった。
花笑は最終バスを逃すが・・・ストーカーのように現れるマセラティ・グラントゥーリズモ(時価)に乗ったCEOだった。
「タクシー代も馬鹿にならないでしょう」
「・・・」
普通・・・ここで高級イタリア車に乗った花笑を見て誤解するのは・・・悠斗なのだが・・・このドラマでは・・・巌である。
「彼氏とはうまくいってるの」
「お構いなく」
「将来のことを考えたら・・・彼じゃなくて僕だと思うけど」
「ほっといてください」
そんな会話の後、家に着いた花笑とCEOを見て驚愕する巌。
すっかり・・・CEOを娘の交際相手と思いこんだ巌はなんとなくマセラティ・グラントゥーリズモに酔うのだった。
「今度・・・彼を家に連れてきたらどうだ」
「え」
「俺は・・・お前の選んだ相手にとやかく言うつもりはない」
本当かしら・・・本当かしら・・・本当かしら・・・と悩む花笑。
しかし・・・花笑と悠斗は交際二週間足らず・・・両親に紹介するのは早い気もする花笑。
年下の瞳にご相談である。
「あの・・・交際相手を両親に紹介するのって」
「マモルさんを・・・」
「はい」
「私ならすぐにしますね・・・結婚する気もない相手とだらだらと付き合っても時間の無駄ですし」
「でも・・・こわくないですか・・・マモルさんにどう思われるかとか」
「想像してみてください・・・何年も付き合った相手に両親に会いたくないと言われるのとどっちがこわいか」
「でも・・・交際って結婚を前提としたお付き合いですよね」
「明治時代ですか」
「平成は違うんですか」
「恋愛と結婚は・・・平成では別ジャンルです」
「・・・」
武士沢(田口浩正)の店で振り替えデートの花笑と悠斗。
しかし・・・花笑は「両親に会って」が言えないでこわい顔になるのだった。
そんな花笑を「今夜、家に泊らない」と誘う悠斗。
そこで武士沢は・・・「おいおい、ちゃんとお譲さんのご両親には挨拶に行ったのか」と意見をするのだった。
花笑が言いたくて言えないことは誰かが言ってくれるシステムなのである。
「お譲さんはどうなんです」
「両親には会ってもらいたいと思いますけど・・・今すぐでなくても」
「僕は会いたいです」
「・・・」
難題クリアである。まあ・・・波乱は待ち受けてますけどね。
悠斗の青石家訪問の日。
CEOでなく悠斗を見て・・・急性娘の彼氏若すぎ症候群を発症する巌だった。
マモル(ジェントル)には馴染んだ悠斗だったが・・・「大関鷹の富士が12歳年下のアイドル・カールズ・ネバー・クライの早瀬リオと結婚するのはスルーできても娘が九歳年下の大学生と交際するのには抵抗がある巌が立ちはだかる。
「私はこの子をどこに出しても恥ずかしくないよう育てて来たつもりです・・・だから娘の彼氏が21歳の大学生だと知って愕然としました・・・君はうちの娘と一緒になる気はあるんですか?」
「大学生なのでまだ結婚は考えておりません・・・しかし、花笑さんとは真剣です」
「今日のところはお引き取りいただけますか?」
「・・・分りました」
「・・・お父さん、ひどい」
夫の逆上をとりなす光代。
「また・・・遊びに来てね」
巌は58歳である。つまり・・・花笑は巌が28歳の時の娘なのだ。
その花笑がもう30歳なのである。
巌もそのことは充分分かっていたつもりだったが・・・父親の業の深さである。
悠斗を追いかける花笑。
「お父さんがあんなこと言う人だとは思わなかった」
「俺は平気だから・・・俺のことより今日は戻ってお父さんとちゃんと話したほうがいい」
どこまでも・・・「むふっ♥」な悠斗なのである。
花笑が家に戻ると光代が巌を説教中である。
「花笑がどれだけの思いで家まで連れて来たか・・・分かってる?」
「あいつには本当に悪いことをしたと思ってる」
マモルを連れて散歩に出る父を追いかける花笑。
「私・・・初めて・・・男の人に誕生日を祝ってもらって・・・うれしかったの」
「そうか・・・よかったな」
「だから・・・」
「俺は・・・あいつと別れろなんて一言も言ってないだろ」
心が通じている父と娘なのである。
結局、悠斗の家に行くことにする花笑に・・・巌は秘蔵の焼酎を持たせるのだった。
そして・・・本格的な「むふっ♥」に突入する花笑と悠斗。
結局、二度目のお泊まり(公認)である。
巌・・・・。
目覚めた花笑は・・・悠斗が朝食を用意する音を聞く。
これが・・・本当のむふっ♥なのね・・・と彼シャツをお披露目する花笑である。
幸せ一杯で出社した花笑。
花笑にとってはどうでもいいことだったが・・・「サフィラストレーディング」の親会社が買収され・・・CEOは解任され・・・元CEOになってしまったのだった。
「御社と進めていたプロジェクト全て中止せざるを得なくなりました・・・大変申し訳ございませんでした」
朝から土下座の元CEOである。
瞳の結婚事業も・・・中止せざるを得ないのか・・・。
まあ・・・花笑には本当にどうでもいいのである。
だって・・・CEOが元CEOになろうがどうしようがむふっ♥とは無関係なんだもん。
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