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2014年11月 2日 (日)

困った時の神頼みと溺れるものは藁をも掴むは同じ意味です(丸山隆平)

ここ半世紀の流れを見ていると・・・体罰は是か否かという問題は・・・否定の圧勝に至っている。

もはや、体罰は虐待と同義語になったといっていいだろう。

本当にそれでいいのか・・・という問題はさておき・・・じゃ・・・言うことを聞かない子供をどうすりゃいいんだ・・・である。

言葉の暴力を念頭に置けば・・・叱ったりしてもいけないんだな。

暴力絶対反対主義者にとっては・・・死刑も許容できない。

人間が人間を殺す以上の暴力なんてないからな。

世界には理不尽が満ちているで・・・子供を殺された親が殺人者を憎むことも許されない世界はすぐそこにあるだろう。

実際、子供を誘拐されて・・・犯人もわかっているのに・・・37年間も無事を祈るしかない両親もある。

その不条理を人間は受容するのである。

誘拐事件そのものを「なかった」と言い張った人々もあったということになれば「謝罪」するのみである。

暴力で奪われたものを暴力で奪いかえしてはならないからである。

つまり・・・この国では正当防衛は基本的に罪なのである。

世界は子供を奪われた両親に深い同情を示すだろう。

だからといって子供を取り戻してはくれないのだ。

暴力反対とは・・・つまり・・・無力になることだからである。

そういう世界が私は嫌いだ。

で、『地獄先生ぬ〜べ〜・第4回』(日本テレビ20141101PM9~)原作・真倉翔・岡野剛、脚本・マギー、演出・明石広人を見た。タイトルに地獄が入っている以上、死後の世界は必ず存在するわけである。基本的に無宗教国家である日本国では逆にどんな宗教も許容する傾向にある。多くの人はキリスト教の教祖の誕生を盛大に祝った後で神社に初詣に出かけ一年の無事を祈願し、かなりの人が仏教の寺に埋葬される。こんななんでもありの国は世界でも稀であろう。最近ではいきなりイスラームのテロリストになろうとするバカまで現れたわけである。ただし・・・多くの人はなんとなく死後の世界はあるような気はしているものの実は死んだら終わりだと思っていたりするわけである。死ぬ気になれば何でもできるという思いこみを和らげるために・・・死後の世界の想像の翼は広がっているとも言える。まあ、基本、生前に寄付しないと・・・地獄に堕ちますという前提である。

だから・・・妖怪は実在するなんて言う人がいたら間違いなく詐欺師なのである。

そういう立場に立つ登場人物が高橋律子先生(桐谷美玲)だ。

しかし・・・律子先生も・・・もしもあったらどうしようと考えるのだった。

死後の世界の立証は困難だが・・・死後の世界は存在しないという立証も困難なのである。

しかし・・・立証が困難でも「心」というものはありそうな感じである。

「心」の中には「妖怪」も存在しているわけである。

人間の「心」というと・・・あれだが・・・現代の日本人の「心」にはある程度「雪女」は存在している可能性が高い。

「心」は基本的に情報なので・・・「雪女の情報」と言っても良い。

つまり・・・雪女を知らないということは日本人ではない可能性が高まるのだった。

だから・・・このドラマに・・・雪女のゆきめ(知英)が登場することに意義があるのだった。

日本人であれは知っておく必要がある雪女を韓国人が演じているのは問題ではない。そもそも日本人に雪女を広めた小泉八雲は英国人である。

とにかく・・・雪女が虚構の中に存在して・・・基本的に冷たいことは・・・日本人の「心」にとって重要なのだと考える。

最近では「八重の桜」や「軍師官兵衛」や「まっさん」のように主人公がクリスチャンというドラマもあるわけで・・・それはそれで「日本人の心」のためにはいいだろう。そこで「汝の隣人を愛すること」を学び、その一方で「神の敵は皆殺しでいいこと」も学ぶことができる。

ぬ~べ~(丸山隆平)は鬼の手に・・・妖力を宿しているわけだが・・・そのために心が「地獄のような場所」に通じている。

本来、地獄とは死後の世界に属するものだが・・・毎日20万人が死ぬ世界において・・・地獄は常時存在するわけである。

だから・・・異次元通路によって現世の人間の心と地獄が通じていることはありえる。

まあ・・・基本的には人格の分裂という精神疾患です。

前回、脚本がマギーでなかったので・・・一種の禅問答である覇鬼(坂上忍)と亡霊である美奈子先生(優香)とぬ~べ~の三者対談がスカスカだったのだが・・・今回は「人間が人間を叱ることはあっていいのか」という哲学的問題を・・・それなりに面白可笑しくしあげていたと考える。

「子供には拳銃の弾丸ではなくラーメンを食べさせろ」という話だったよね。

違う気がする。

受験は・・・学力差による人間集団の再編成である。

高校生が時々、小学生のような言動をするドラマだが・・・生徒の学力が小学生児童なみの高校はきっと実在する。

童守高校はそういう高校なので・・・憐れみを持って接しよう。

ぬ~べ~の妖怪退治を経て、妖怪の実在を知った2年III組の生徒たちは恐怖するどころか・・・「妖怪の世界」をエンジョイし始めるのだった。

そのために・・・「開かないよ~」でおなじみのトイレの花子さん(高橋真麻)は生徒たちのアイドル的存在となってしまい、自分の存在意義を見失い転校を決意するのだった。

妖怪の恐ろしさを知っているぬ~べ~はなんとか「危険性」を伝えようとするが生徒は耳を貸さない。

「海は恐ろしいものだ」と言っても「サーフィンしちゃう」のが若者なのである。

「台風の海でサーフィンすることは自殺行為だ」と言っても「波を求めて死地に向かうのが若者だもの」なのである。

なにしろ・・・バカには話すだけ無駄なのだ・・・だからバカなんだから。

そして・・・そんな生徒たちを悪の道に引きずり込むのが・・・ちょっとバカな周囲の大人たちである。

家出中のイタコ見習い・葉月いずな(山本美月)と童守寺和尚(マキタスポーツ)は子供たちのお小遣いを巻き上げようといろいろと危険な遊びで・・・生徒たちを惑わすのだった。

生徒たちは「エンジェルさん」や「幽体離脱ごっこ」に小学生のように夢中になるのだ。

ついに・・・美樹(佐野ひなこ)は擬似幽体離脱体験中に首がのびて妖怪「ろくろ首」化してしまう。

伸ばすことはできても縮めることはできないいずなは困窮する。

ぬ~べ~の最初の理解者であるまこと(知念侑李)はあわてて救難要請をするのだった。

ぬ~べ~は妖力によって物質化した霊体ろくろ首を妖力によって切除し、美樹を常態に戻すことに成功する。

「未熟な霊能力を使うな」といずなを叱るぬ~べ~だったが・・・叱られることに慣れていないいずなや生徒たちは・・・なんとなく高圧的なぬ~べ~を敬遠するのだった。

ぬ~べ~もまた・・・かって無限界時空(高橋英樹)に「未熟者」と罵倒されたことがあり・・・自分が嫌な気分になったことを他人にしてしまったと・・・思い悩む。

そんなこととは知らない律子先生は・・・最近、生徒と仲がいいぬ~べ~に・・・その指導方法を訪ねる。

しかし、居合わせた妖狐である玉藻京介(速水もこみち)に「妖怪のことで生徒の心を掴んだんですよね」と実情を伝えられてしまう。

「まだ・・・妖怪なんていう・・・非現実的なことで・・・生徒の気をひいているんですか・・・」

科学万能主義者の律子先生は・・・教育的指導のために・・・「プラズマ実験」を行うことを決意する。

一方で・・・無限界時空によって封印されそうになった玉藻は・・・無限界時空とぬ~べ~が知り合いだと知り・・・ぬ~べ~に情報の開示を求める。

しかし・・・「妖怪なんていないことを実証する」という律子先生のプラズマ実験にぬ~べ~と玉藻は招待されてしまうのだった。

一方で寺に伝わる怪しげな書から・・・妖怪「陰魔羅鬼(おんもらき)」が封印されていることを知った和尚は・・・いずなに「妖怪召喚ショー」を持ちかける。

二人は生徒たちを集め・・・陰魔羅鬼の封印を解くのだった。

現れ出でたるは・・・人の魂を盗むと言われる巨大な怪鳥だった。

恐怖に襲われ、生徒の一人、篠崎愛(中村ゆりか)などはパンチラ寸前である。

そこかっ。

妖気を感じたぬ~べ~は律子先生を玉藻に託して駆けつける。

仕方なく、律子先生を催眠術で眠らせ、お姫様抱っこをサービスする玉藻だった。

いずなは生徒たちを逃がし・・・管ぎつねで対抗しようとする。

「いでよ・・・管ぎつね」

しかし・・・出ません。

駆けつけたぬ~べ~は・・・未熟な二人に・・・努力の大切さを悟らせようと考える。

「陰魔羅鬼は供養されなかった人間の怨念の結晶体で・・・信仰の不足している宗教家に祟ると言われている。修行不足のあなたたちが・・・心をあらためなければ封印できない」という教育指導的虚言を述べるのだった。

あわてて読経を始める和尚だが・・・修行不足のため・・・しどろもどろになってしまう。

「じゃ・・・いずな・・・お前がなんとかしろ・・・」

「でも・・・」

「やれると信じるんだ」

「いでよ・・・管ぎつね」

ぬ~べ~に励まされ使い魔として飼育された低級霊「こいなり」の召喚に成功するいずな。

こいなりは陰魔羅鬼にそこそこの一撃を加える。

「よくやった・・・」

鬼の手を出すぬ~べ~。

「強制成仏!」

彷徨う死者の霊を冥界に送ることに成功である。

同時に・・・和尚やいずな・・・そして生徒たちも少しは懲りたらしい。

懲りるという字は懲役の懲である。

この世に存在しないものが存在することを知らぬ律子先生は一人プラズマ実験に虚しさを感じるのだった。

一件落着して・・・ようやく玉藻の質問時間がやってくる。

「無限界時空とは何者だ」

「あいつは・・・俺の父親だ」とぬ~べ~。

本当の世界ではトイレの花子さんの父親だけどな。

本当の世界ってなんだよ。

しかし、懲りない和尚は「河童の手(木製)」を「鬼の手(木製)」に改称してひと儲けしようと思案するのである。

ぬ~べ~が実在したのなら北朝鮮に渡航して鬼の手で悪しき妖怪どもを退治して攫われた人々を救出できるのになあ。

関連するキッドのブログ→第3話のレビュー

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